夏の風物詩の一つでもある「全国高等学校野球選手権大会」。
『甲子園』と言った方が、馴染みがありますよね。
8月を前に、各都道府県の代表校が続々と決定し、今年もどんな試合が
繰り広げられるのか、とても楽しみです。

「甲子園」
彼らが偽りなく、その瞬間を必死に生きている姿は、
見ている人の心を打ち、まさにそこに生まれるドラマと言えるでしょう。


さて、少し前ですが、初夏に入った頃、インプロの世界でも、
中・高校生を対象とした「インプロ甲子園」が行われました。
それはそれは、野球の甲子園に負けず劣らずの素晴らしいドラマでした。

インプロ=即興エンターテイメント。
台本や打ち合わせがなく、創り上げられるもの。
ただ瞬時に思ったことを言うだけではありません。
そこに新しく世界を創造するのです。

正直、中・高校生がここまで素晴らしいエンターテイメントを見せてくれると思いませんでした。
何も準備されていない舞台上で、演者達がお互いに全身全霊を使って表現し合い、
観客の心を掴み、劇場という空間を新しい世界に創造していく様子は、まさに「演劇」そのものでした。
そして、彼らのパフォーマンスは、時間経過とともに、どんどんと観客をインプロの世界に誘っていることが、
手に取るように分かりました。

なぜ、まだ表現者として立派なプロと言えるわけではない彼らが、これほどまでに、
観客を魅了したのか。

それは、間違いなく、演者一人ひとりが、「今」に集中し、「先」を創造することから逃げずに、
仲間と必死に立ち向かっていたからでしょう。

「生きる」 
そのドラマが、目いっぱい詰まっていた2時間でした。


今回、本選に出場したのは5チーム。
4月に行われた予選会を通過したメンバーを中心に、
芸能活動をしている子達やパフォーマンス専攻の高校に通う高校生達が集まる中、
インプロジャパンのメンバー達も参加しました。
本番は、どのチームもそれぞれの持ち味を活かし合い、最高のチームばかり。
いずれが優勝してもおかしくないほどでした。

そんな中、優勝したのがインプロジャパンから出場した「Free wave」でした。
小学生の頃からインプロで遊ぶ楽しさを味わってきた彼らにとって、
エンターテイメントの世界に飛び込むということは、ある意味挑戦でもあったので、
本人達はもちろんのこと、家族や指導した私達の喜びはひとしおでした。

彼らは芸能活動をしているわけでもなく、一般の中学生ではありますが、
本選に向けての稽古と本番の経験は、間違いなく大きな贈り物となったと思います。
それは、「人生」を歩む上で、とっても大切な力と言えるでしょう。


次回のブログでは、彼らの変化について、書きたいと思います。

インプロ甲子園