2学期もあとわずかとなり、
先日、通年で選択授業を担当させてもらっている高校で、学期末の発表会を行いました。

今学期のはじめは、緊急事態宣言下だったので、オンライン授業でのスタートしました。
10月に入り、ようやく対面に戻りましたが、振り返ると、あのオンラインでの授業があったおかげで、
お互いの受信発信のキャッチボールが丁寧になったように思います。
そんな今期は、ノンバーバルな身体表現(マイム)や物語の世界を広げて発展させていくトレーニングワークを重ねてきました。

そして、2学期最後のこの日、先生方にもお声掛けをして、有観客発表会を開催しました。
本当に先生方が観に来てくださると思っていなかったのか、
実施教室に続々訪れる先生たちに、ちょっぴり緊張している生徒達。
ここ半年、毎回やってきたウォーミングアップもうまくかみ合わない?!!
でも、その様子が逆に、自分達が緊張していることを自覚するきっかけになったみたいです。
みんなでそのグダグダ感を笑い合い、すると一気に、いつもの皆に戻り、
各チームに分かれてのウォーミングアップは仲間に集中する良い時間になっていました。

インプロは何が起こるか分からない。
どうなるか分からない。でも、目の前にいる仲間がいることだけは確か。
そんなことを感じたのでしょうか。
いざ、発表会を始めると、集中は観客の先生方にはなく、常に仲間と創り上げる作品に向いており、
どのシーンも、お互いを活かし合ったオリジナリティ溢れる物語ばかりとなりました。

そう感じていたのは、もちろん私だけではありませんでした。
ご覧になっていた先生方からも、そのチームワークを大絶賛のお声をたくさんいただくことができました。

そして、何より、やっていた本人達もそれを実感してくれていたようでした。

振り返りで聞こえてきた言葉は、、

・何をやったらいいのかわからなかったけど、二人がはっきりとしたことをやってくれたので、とても助けられた。
・人に合わせて動くことをやってきたおかげか、他の人がやっている様子をよく見て動いていたら、ストーリーになっていた。
・よく観察していたら、必要な役回りで演じることができた。
・仲間がやっていることを見ればやるべきことが分かる。仲間からの助けが嬉しかった。
・場所を広く使ってみると、視野が広がり、お互いのやっていることがよく見えて、話も広げることができた。

などなど、即興で、打ち合わせがなく表現するからこそ、自然と引き出された本人たちの感覚に気づいてくれていました。

帰る際、「継続は力だ!」「本番の力ってすごいな~」と、発揮できた自分たちの力に喜びながら、教室を後にする様子は、また一つ成長した彼らの後ろ姿でした。

さぁ、3学期は、またどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、、今から楽しみです!