8月の最後、中高生クラスの発表会がありました。
コロナ禍の間に、小学生から中学生になり、高校生になったメンバーも。。。
小学生から続けてきた3名が挑戦した発表会には、
保護者の他、インプロジャパンのメンバー達や
既に社会人になった先輩たちも観に来てくれました。
今回は、ゲーム形式のインプロの他、
「It's」というスタイルを彼ら向けに少しアレンジして、
20分程の人間模様を描いた即興ドラマに挑戦しました。
*****************
即興ドラマのお題は「風船」。
はじめに、それぞれが「風船」について語ります。
「風船。それは、子どもの時にもらうと嬉しいもの」
「風船。それは、どこまでも高く飛ぶもの」
「風船。それは、キラキラした場所で手に入るもの」
続いて、お話の舞台について語ります。
「ここは、山の上にある家です」
「そこには、子ども達が手を放して飛んできた風船がたくさんあります」
「そこには、ピエロが住んでいます」
そして、それぞれの役を自己紹介。
・タカヤ 小学2年生
・ゆう ピエロ
・たなか 会社員
もちろんここまでのこの語りも即興です。
そして、ここから、即興劇のスタートです。
タカヤが大好きなお母さんから買ってもらったお気に入りの風船が手から離れてしまい、
それを追っかけて行くところから物語は始まりました。
-----------------------------------------
タカヤが追いかけていくと、そこには、その風船を捕まえた大きなピエロがいました。
ピエロがタカヤに渡そうと思ったその瞬間、横から大きな鳥がそれを取っていってしまいます。
ピエロは、鳥に「それは彼の風船だから返してあげて欲しい。他の風船をたくさんあげるから」
と交渉し、小屋に連れて行きます。
一緒に着いて行ったタカヤはその風船の多さにびっくり!
そして、その中に、ふるーい風船を見つけます。
実は、その風船は、ピエロが10年以上前に遊園地で働いていた頃、
ある少年が風船を飛ばしてしまい、それを追いかけてきたところ、
山の上にいっぱい風船が飛んできていることを知り、以来、小屋で風船を預かっていたのでした。
その話を聞き、タカヤはピエロと一緒に、この風船の持ち主を探そうと提案。
ピエロも、その少年のことが気になっていたので、一緒に探しに行くことにしました。
場面変わって、都会のある会社。
遅刻や忘れ物が多いタナカは、いつもミスばかりで上司にも呆れられる始末。
ある日、仕事がうまくいかないタナカは、仕事をさぼって遊園地へ。
なんと、そのことが、偶然の再会を引き寄せました。
ピエロと再会したタナカは、ピエロが持つ風船に驚きます。
しかも、その風船。
タナカの手に触れた瞬間、タナカから離れず、どんどん大きく膨らみ、
タナカを押さえようとしたピエロと共に、どんどん上空へ!
それを見たタカヤは、小屋に戻り、たくさんの風船を持って、彼らを追いかけていきます。
上から自分達の住む世界を見て色々なことを思った3人は、
その後、ピエロの友達の鳥たちに手伝ってもらい、小屋に戻ることができました。
久々に子ども達と交流をしたピエロ。
子どもの頃の大切なものを取り戻したタナカ。
上空からはじめて高いところから世界を見たタカヤ。
3人は、今度は風船で小屋を浮かばせて、風船を探している人たちに届けてあげようと約束をし、
別れたのでした。
----
劇が出来上がった後、また、改めて、「風船」について語ります。
「風船。それは、誰かと誰かを繋ぐもの」
「風船。それは、どこまでも高く人を飛ばすもの」
「風船。それは、大人も子ども心に帰れるもの」
*********
今、ここに生まれる「劇」の中に、生きる。
だからこそ、登場人物として、パフォーマーとして、
同じタイムラインで、心が動き、思考がアップデートしていきます。
ほんの20分。
劇中に生きたことで、物の見方が広がった彼らのインプロは、
観ているお客さまにも、何か考える時間をくれました。
自分と違う人物を生きる演劇。
自分が創る即興。
その二つを同時に行うインプロをお客様の前で体験した彼らは、また一つ逞しくなっていました。
コロナ禍の間に、小学生から中学生になり、高校生になったメンバーも。。。
小学生から続けてきた3名が挑戦した発表会には、
保護者の他、インプロジャパンのメンバー達や
既に社会人になった先輩たちも観に来てくれました。
今回は、ゲーム形式のインプロの他、
「It's」というスタイルを彼ら向けに少しアレンジして、
20分程の人間模様を描いた即興ドラマに挑戦しました。
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即興ドラマのお題は「風船」。
はじめに、それぞれが「風船」について語ります。
「風船。それは、子どもの時にもらうと嬉しいもの」
「風船。それは、どこまでも高く飛ぶもの」
「風船。それは、キラキラした場所で手に入るもの」
続いて、お話の舞台について語ります。
「ここは、山の上にある家です」
「そこには、子ども達が手を放して飛んできた風船がたくさんあります」
「そこには、ピエロが住んでいます」
そして、それぞれの役を自己紹介。
・タカヤ 小学2年生
・ゆう ピエロ
・たなか 会社員
もちろんここまでのこの語りも即興です。
そして、ここから、即興劇のスタートです。
タカヤが大好きなお母さんから買ってもらったお気に入りの風船が手から離れてしまい、
それを追っかけて行くところから物語は始まりました。
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タカヤが追いかけていくと、そこには、その風船を捕まえた大きなピエロがいました。
ピエロがタカヤに渡そうと思ったその瞬間、横から大きな鳥がそれを取っていってしまいます。
ピエロは、鳥に「それは彼の風船だから返してあげて欲しい。他の風船をたくさんあげるから」
と交渉し、小屋に連れて行きます。
一緒に着いて行ったタカヤはその風船の多さにびっくり!
そして、その中に、ふるーい風船を見つけます。
実は、その風船は、ピエロが10年以上前に遊園地で働いていた頃、
ある少年が風船を飛ばしてしまい、それを追いかけてきたところ、
山の上にいっぱい風船が飛んできていることを知り、以来、小屋で風船を預かっていたのでした。
その話を聞き、タカヤはピエロと一緒に、この風船の持ち主を探そうと提案。
ピエロも、その少年のことが気になっていたので、一緒に探しに行くことにしました。
場面変わって、都会のある会社。
遅刻や忘れ物が多いタナカは、いつもミスばかりで上司にも呆れられる始末。
ある日、仕事がうまくいかないタナカは、仕事をさぼって遊園地へ。
なんと、そのことが、偶然の再会を引き寄せました。
ピエロと再会したタナカは、ピエロが持つ風船に驚きます。
しかも、その風船。
タナカの手に触れた瞬間、タナカから離れず、どんどん大きく膨らみ、
タナカを押さえようとしたピエロと共に、どんどん上空へ!
それを見たタカヤは、小屋に戻り、たくさんの風船を持って、彼らを追いかけていきます。
上から自分達の住む世界を見て色々なことを思った3人は、
その後、ピエロの友達の鳥たちに手伝ってもらい、小屋に戻ることができました。
久々に子ども達と交流をしたピエロ。
子どもの頃の大切なものを取り戻したタナカ。
上空からはじめて高いところから世界を見たタカヤ。
3人は、今度は風船で小屋を浮かばせて、風船を探している人たちに届けてあげようと約束をし、
別れたのでした。
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劇が出来上がった後、また、改めて、「風船」について語ります。
「風船。それは、誰かと誰かを繋ぐもの」
「風船。それは、どこまでも高く人を飛ばすもの」
「風船。それは、大人も子ども心に帰れるもの」
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今、ここに生まれる「劇」の中に、生きる。
だからこそ、登場人物として、パフォーマーとして、
同じタイムラインで、心が動き、思考がアップデートしていきます。
ほんの20分。
劇中に生きたことで、物の見方が広がった彼らのインプロは、
観ているお客さまにも、何か考える時間をくれました。
自分と違う人物を生きる演劇。
自分が創る即興。
その二つを同時に行うインプロをお客様の前で体験した彼らは、また一つ逞しくなっていました。