2008年09月18日

2008/8/24(日) ワンコインショー  インプロジャパン 峰松 佳代

8月終わりに行われたワンコインショーは、とても賑やかなショーとなりました。

総勢11名が結集した今回のワンコインショーのスタイルは、ゲームごとにメンバーをくじ引きで決め、そのメンバーを見て、ディレクターがどんなゲームをやるかを決めるというもの。そして、そのゲームのタイトルは、もちろんお客様からいただきます。

組み合わせもどんなゲームをやるのか、どんな物語を創るのか、全てがその場で決まるスタイルに、メンバー達もいつも以上にどきどきワクワクしながら、いざショーのスタートです。
時にインプロらしく、お互いの思いもよらない反応に驚き、またそれをお客さま達とも楽しみながら、ショーは進んでいきました。


今回も、誰も想像しなかったオリジナリティ溢れるストーリーが、ゲームの数だけ誕生しました。

貧しかった子ども時代に同級生の女の子から給食を盗んでしまっていたことが今でも気がかりだった男が、数十年ぶりに詫びに行った事がきっかけで、逆にその再会によって結婚という幸せを掴むという物語、また、火を操ることができる火星の女神が、地球の高校生と恋に落ちてしまうが、やがて自分の星に帰りたくないという思いが彼女から炎を誕生させ、その力が地球を燃やしてしまう。彼をも燃やしてしまった彼女は、地球に残ったわずかな水を触るとこの地球上から消えてしまうというリスクを背負いながら彼を助け、二人はその後二度と出会うことはなかったが、いつまでもお互いの心の中に残ったという純粋な恋の物語や、その他にも、一番のやせっぽっちがその国の王様になるといった一風変わった国のお話や男女のちょっとした誤解が別れを生んでしまった物語など・・・
どれも、お互いの個性が交じり合い、化学反応を起こしているかのように変化していきました。

最後に出来上がった物語をここでご紹介しましょう。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
タイトル:「天使と悪魔」

ここは、ある国の要人を育てる場所。実は、世には悪と善の存在が必要と考えたある一国の王は、神と契約して生後間もない子ども達を2等分に分け、かたや天使の心を持つ子ども達、かたや悪魔の心を持つ子ども達に育てていたのであった。

平等の数だけ、天使の部屋の子ども達はスクスクとよい子に、悪魔の部屋の子ども達はどんどん邪悪な性格になっていっていた。と誰もが思っていた。
しかし、実は天使の部屋の子達まで、悪に汚染され始め、少しずつ少しずつ悪の子が増えてきていたのだが、政府の人間達は、多少の違いであろうと特に手を打つことなく、一年また一年と過ぎていった・・・・。

そして、この制度が施行されて15年の月日が流れたが、この国は、変わってしまったのであった。
そこら中で争いごとが絶えなくなったのだ。というのも、王と契約を交わしていたあの神までもが悪に心を奪われてしまい、世は悪がはびこってしまったのだ。そして、その末、クーデターが起こり、王は悪の支配者達に国を乗っ取られてしまったのであった。

「善と悪で国のバランスを支配していたかっただけなのに・・」
路頭に迷った王は、そう思いながらズタズタになった体を引きづりながら、街を彷徨っていた。

一方で、荒れ果てた街をやはり同じように彷徨う双子の少年達がいた。
「楽しくない」
「本当。みんな間違っているよ。なんで、傷つけあったりするんだろう」

実は、彼らは15年前に天使の心を育てられた子ども達であった。
「争い合って、壊していくなんておかしいよ!」
そう、唯一残された良心を持つこの2人は、荒廃しきった世界に納得がいかなかった。

そんな彼らの前に、あの傷ついた男性がやってきた。

「どうしたのですか?あ、あなたは僕達に天使の心を育ててくれた王様ですね!」

彼らはとても澄んだ瞳で王様を見つめ、そして手を差し伸べた。
王は、彼らの純な姿に、心があらわれ、なぜこの国がこうなってしまったのかを苦しさに耐えながら、語った。

「王様、善悪をコントロールすることが間違っているんだと思います。さぁ、悪に犯されてしまった神のところに一緒に行って、もう一度王様の手でこの国を立て直してください」

王は、純粋な心を持つ彼らの後押しによって、不思議と力がみなぎり、悪の城へ乗り込むことを決意した。

悪の城に着いた彼らは、
「こんにちは〜!!」とさわやかな笑顔と共に、城の中にずんずんと入っていった。悪魔達は、その真っ直ぐさと全く戦おうとしない姿勢に拍子抜けし、抵抗できず、3人はあれよあれよという間に、城の中枢の神のところにたどり着いた。

3人の前に現れた神は、悪に犯されていたが、彼らの純な姿を見た途端、強い頭痛に襲われ、善悪をコントロールしてきたことを悔い、「自分の判断で生きよ〜!」とメッセージを残して、姿を消してしまった。


こうして、善悪をコントロール支配者がいなくなったこの国は、自分の判断で善を行う国として、新たに生まれ変わった。
そこには、「天地人」と書かれた3人の守り神がいつも皆をあらゆるところから温かく見守っているのであった。

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

今回も、ワンコインデビューのプレーヤーがいましたが、彼は最後のこのストーリーで、重要な鍵を握る天使役を務め、物語のエンディングを見事に創りあげてくれました。

私達プレーヤーにとって、ワンコインショーは毎回多くの発見もあり、たくさんのことを教えてもらっています。
初参加のプレーヤーももちろんですが、全プレーヤーにとって、この日も忘れられないショーとなりました。


次回は、9月23日(火・祝)19時〜・インプロジャパンスタジオで行われます。
次回も、初参加のメンバーや久々に登場するメンバー達も入り混じって、楽しいショーとなりそうです。

皆さまもお時間合いましたら、是非是非、足をお運びください。
お待ちしております!!

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔