2019年05月20日

池上奈生美コラム〜「自然と生まれる幸せな物語」 〜

令和元年、皆様いかがお過ごしでしょうか?

インプロジャパンでは、ゴールデンウィークに2つの特別なクラスが
ありました。
1日の親子ワークショップと、6日のR50(45歳以上)クラスで、
6か月の赤ちゃんから、67歳までの出会いがありました。


親子クラスでは、かつて中学生だったメンバーが息子を抱いてくる姿や、
インプロジャパンで出会って結婚した二人が娘を抱いてくる姿に、
嬉しくなりました。
その場に集まった親たちは、みんなインプロ経験者です。
さすが、イエスアンドの達人ばかりで、子どもたちが何をしようと、
危険なことや誰かに迷惑をかけること以外は、
まずはだめとは言わず、子どもたちがやりたいことを受け止め、
より安全な方法、楽しめる方向に自然と導いていました。

2歳以下のまだ話せない幼児たちは、最初は親からなかなか離れなかったのですが、大人たちが真剣にインプロを演じはじめたら、途端に目を輝かせ集中してじーっと見ていました。

仲良しクマさん3匹が、きりんさんと出会い、苦手な海に潜って人魚を助けるというお話が生まれました。
動物になったパパママをじーっと見て、危険な場面になると自然と応援し、
ハッピーエンドに喜んでいました。

そして、5月6日のR50クラスでは、男性5名女性5名が集まり、
発表会では、フィーリングカップルのパロディから始まりました。
殆どが初めて出会った方々で、
最初は緊張している方もいらっしゃいましたが、
発表会ではみなさんノリノリでした。

そして、最後は、
まごころを神に捧げることで、健康を幸せが約束されている南の島に、悪者たちが襲ってきます。しかし、彼らすらもまごころで救い、さらに優しい島になっていくというお話が生まれました。


両クラスを開催し、あらためて思ったのは、
素直な気持ちで、お互いを認めあっていると、自然と幸せなあたたかい世界が
生まれる。ということです。
「子どもがいるからいいお話にしなきゃ」と思っている人もいませんし、
「他の人に迷惑かけちゃいけない」と、壊さないようにおとなしくしているわけでもありません。
みんなで楽しく、お互いに受け入れあうことで、自然と誰の心にもある信頼、
愛情、尊敬という感情が引き出されていくのでしょう。

R50のクラスの振り返りでは、自分たちが創ったお話のあまりの美しさに、
おもわず涙ぐまれている方もいらっしゃいました。


「令和には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められている」

令和を歩み始めている、そう心から思えたGWでした。

新しい時代に、人と人とが心でつながり、
新しい世界をたくさん創造していける場を、
もっともっと生み出していきたいと思います。

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