"インプロシンキング"スタジオ報告

インプロジャパンのインプロ・ワークショップ のスタジオ報告です。

【インプロとは】「インプロヴィゼーション(即興)」の略語。「その瞬間のできごとに即興で対応しながら作り上げられていくエンタテイメント」です。詳しくはインプロガイドブック (http://impro.jp) をご覧ください。

【インプロジャパンのコミュニュケーションコース】職場や学校等、日常生活の中でインプロ・シンキングを行うことにより、コミュニ ケーションスキルの向上や発想力の強化を目指すクラスです。(人間関係力の強化に最適)人前で演じることよりもインプロゲー ムを楽しみながら様々な能力を伸ばすことを目的としています。
詳細:インプロジャパン http://www.improjapan.co.jp

【研修実施報告】~「オンライン・インプロシンキング・セミナー」~

インプロジャパンでは、今年度より、
オンラインによる「インプロ・シンキング・セミナー」プログラムを開始いたしました。

きっかけは、これまでお付き合いのある人事担当の方や学校の先生からのお声やご提案でした。

未曽有の事態からのスタートとなった2020年度。
新人研修もままならない。
それどころか、想定外の連続で、これまでの常識は通用しない状況下。
誰もが正しい答えが分からない・・でも、時は変わらず進んでいく。。

「インプロジャパンさんで、何かできませんかね?」
「今こそ、インプロの考え方が役に立ちますね!」
「メルマガ見ましたが、リモート公演やオンライン講座やっているんですね?
さすが、ピンチはチャンスなんですね!」

皆さんの言葉は、我々の背中を押してくれました。

また、既に、我々が主催するスクールで、この春だけで、
70以上のクラスを実施、延べ300名近くの方々に受講いただいており、
その皆様からのお声も力になりました。

そして、いよいよ、今月から企業様から依頼を頂戴し、
実施させていただいております。

先日行われた企業様では、60分という短い時間でしたが、
インプロの根幹となる「イエスアンド」がかなり響かれたようです。

終了後の振り返りを、いくつかご紹介させていただきますが、
ほとんどの方が、この「イエスアンド」を通して、
ご自身のコミュニケーションの癖について、お話されていました。

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・日頃、ミーティングの時に、自分がいかに聞いているばかりで
自らの発信が足りてないことに気づいた。
イエスアンドを使えると、関わりに深みが出る。

・自分が知らない分野でも、イエスアンドで関われば、
興味関心が湧いてきて、イメージの共有が図れると実感した。

・脳トレになった。非常に心地よい頭のトレーニング。
言葉の使い方によって、これだけ会話が弾むということを身をもって感じた。

・勝手にルールを決めてしまっている自分に気づき、
これを越えていけるコミュニケーションが「イエスアンド」にあると感じた。

・zoomでコミュニケーションってどうなんだろう?と思ったけど、
とにかく楽しかった。これからの時代においての必要性を感じた。

・何年か前にも受講したことがあるが、今日やって、
「イエス」だけになっている自分を感じた。
日頃、会議でもそうなっているのかな。
定期的にトレーニングしていきたいと強く思った。
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皆さん在宅ワーク中の方々で、
それぞれご自宅からのリモート参加ということもあり、
安心したパーソナルスペースがあったことで、
リラックスしてご参加いただけたようです。

また、対面での講座の場合、五感がフルに活動し、
様々な情報が色々な方向から入ってきますが、
オンラインの場合、情報が限られているため、
より集中して受信できるので、
ご自身からもあまり考え込まずに、
シンプルに躊躇なく発信できるという利点もあります。

インタラクティブな関わりを必要とする『インプロ』は、
オンラインだからこそ鍛えられるコミュニケーション力があると
考えています。


現在、「オンラインセミナー・オープン記念特別価格」で
ご提供中です。

プログラムについて、詳しくは、こちらをご覧いただき、
ご興味あれば、是非お問い合わせください。
https://www.improjapan.co.jp/consign/online/

【受講者インタビュー・70】 ~「“違うからステキ!”を教えてくれたインプロ」~

今回の受講生インタビューは、高校3年生の蔵本美羽ちゃんです。

インプロ経験者のお父さんに連れられて「キッズクラス」にやってきたのが、
2011年2月20日。小学3年生の冬。
以来、同年代の仲間達と共に、インプロジャパンのキッズクラス・中高生クラスと
盛り上げてきてくれました。
その彼女も、いよいよこの春、高校を卒業し、大学生になります。
大学受験の際には、続けてきたインプロが役立ったそうです。


今回は、インプロジャパンの児童・青少年向けクラスを語る上において、
欠かせない存在の美羽ちゃんに、 18歳の彼女が思うインプロについて、
高校を卒業した翌日、 じっくりとお話を伺ってみました。

大人の皆さん!必読です!!

◆ インプロをやることになったきっかけ ◆

峰松佳代(K):まずは、高校卒業、
そして、大学進学おめでとう!!よく頑張ったね!

美羽ちゃん(M):有難うございます!めちゃ頑張った!
インプロのイエスアンドのおかげ(笑)

K:嬉しいね~(笑)。
今日は、18歳の美羽が思うインプロについて、色々と聞かせてね。

まずは、改めて、インプロをやることになったきっかけを教えてください。

M:演劇をやっていた父の影響で、3歳の頃から演劇クラブに通っていたんだけど、
そのクラブが解散することになって、もっと演劇やりたいって言ったら、
父がインプロジャパンのキッズクラスを探してきてくれた。

K:はじめてインプロやった時のこと、覚えてる?

M:覚えてる!スタジオじゃなくて、他の場所だったね(笑)

とにかく楽しくて、
全力でごっご遊びをしてくれる大人たちがいることにびっくりで、
すごく嬉しかった。
こんなに楽しいものがあるんだ!って。

K:なんでそんなに楽しく思ったんだろう?

M:魔法が掛かったみたいに、変身願望が何でも叶えられて、楽しかった。
それと、インプロは演劇だから、ストーリーが生まれて面白かった。

私、子どもの頃から、「演劇」はどんなに内容が難しくて理解できなくても、
飽きずにずっと観ることが出来て、面白いって思ってたみたい。

K:美羽は、その頃から演劇が好きだったんだね!
18歳になった美羽が思う、演劇の面白いところって、どこなの?

M:「擬似的リバイバル」を味わえるとこ。 

普段の出来事って、記録したり、残さなきゃ消えてくでしょ。
 
演劇って、その普段を、一人だけの力じゃなく、
関わる全ての人達の感性が詰め込まれて表現されてて、
観客はストーリーを観ることで、役者は演じることで
その世界を体験できる感じがして、そこが面白い。

小さい頃から、ごっこ遊びが好きだったから、
インプロは、多くの人達でごっこ遊びする感覚があったのが、楽しかったのかな。

で、あの時、終わってから「楽しいからまた来たい!」って言ったのを覚えてる。

K:あの日、最後に感想を聞いた時、
隣いたお父さんを見て、「また来たい!」と言った美羽を思い出した(笑)。

そのお父さんも、美羽が生まれる前、インプロやってたんだよね!
スタジオにある昔の写真に写っている(笑)
美羽がインプロを始めたことを機に、お父さんもインプロ再開されて、
今は、インプロのパフォーマーとしてもショーに出演されているね。

お父さんのこと、聞かせて。お父さんとインプロやったりするの?

◆ インプロをやっているお父さんについて ◆

M:するよ。
車の中とか、少し時間があると、架空の世界を想像しながら、
スローモーション実況中継とかしたり・・。

K:子どもの頃?

M:今でもするよ。
ただ、昔は、一緒に遊んで楽しいだったのが、
今は、パフォーマー同士の対抗意識というか、批評もし合うけど(笑)。

父がインプロやってて嬉しかった、って思う。

K:わぁ~、お父さん泣いちゃうだろうな(笑)。
どんなところで、そう思うの?

M:まずは、いっしょにやれることで、
もう一つは、映画とか演劇の作品について、語り合えるから。

父と一緒に作品を観て、インプロの視点で、
作品のストーリー性や役者の演技とか、考察合戦するの。
それが楽しいよ。
映画は、最初に父と一緒に観たくなる。
語り合った後に、友達と観ると、より映画を楽しめるから。 

K:父は幸せ者だね~。

M:うん。
父には、娘とこれほど一緒に楽しめるなんて幸せだよと言ってる(笑)

◆ インプロが教えてくれたこと ◆

K:作品を観る時、インプロの視点で考察するって言ってたけど、
本当に、美羽はインプロから色々な影響を受けているみたいだね。
インプロを続けてきたことで、
美羽が気づいたこと、知ったことは どんなこと?

M:物事は、独自のレンズで見るから、それぞれ違う考え方になるってこと。
自分以外の人にも、人格があって、それぞれがレンズを持っているって
思えるようになったのは、インプロのおかげ。

子どもの頃は、自分の世界しかなくって、
自分を取り巻く人達は役割としか思っていなかった。
でも、世界を持っているのは、自分だけでなく、
一人ひとりがもっているんだという自覚が必要で、
その上で、客観的にそれぞれの見方を理解して、
融通を利かせられるところっていうか、価値観の枠が重なったところを
探せばいいと思えるようになった。

K:なるほど!
少し意地悪な質問をしちゃうけど、
例えば、「価値観の枠が合わない」と思っちゃった時とかどうするの?

M:インプロをやってると、それこそが楽しい。

自分と合わさっている部分があると感謝!って感じだけど、
逆に、自分の発想と全く違えば、想像できなかったワクワクに出会えるじゃん。 
それって、人生最大の美徳だと思う。
想定できないことから生まれるチャンスから奇跡が起こるから。

インプロで、
「予想外のことから最高の物語になる」
っていう経験をいっぱいしてきたから、
自分の考えと重ならないところを面白いって思えるようになったし。
自分と『違う』からステキ!、
と思えるようになったのも、インプロのおかげだね。


K:それって、普段の学校生活とかでも、感じることあるの?

M:うん、あるよ。具体的なことで言うと、
文化祭で絵を描く係になって、自分は指示を出す側だったんだけど、
いざ出来上がった看板は、当初私が意図したものと違ったものになったの。

それ見た時、最初は「えっ?!」とは思ったけど、
でも、その中で自分が気になるところを探してみて、
描いた人にその意図を聞いたら、自分の想像を遥かに超えてて、
それを聞いてから看板を見直したら、
スゴイ作品に見えてきて、私一人じゃできなかった!、って思った。 

お互いの意図を受け入れることで、自分が至らないところも
他の人の力で、より良いものになるんだって思った。
これって、イエスアンドだよね!

「イエスアンド」って大事!

K:美羽の思う「イエスアンド」って、どういうこと?

M:相手の発想を受け入れて、自分の『力』を添えること。

他の人の発想を助けてあげること。
貰った相手も助けてくれたという経験もできて、
「イエスアンド」って二重に嬉しい。

「イエスアンド」って、
やった側は得がないと思われるかもしれないけど、
自分にとって、新しい方向を見つけられるから、
自分もポジティブになれて、一挙両得!

私、元々は悪い方向に考えちゃうタイプで、ネガティブに考えちゃうと、
立ち止まってると『チーン!』って終わっちゃう感じじゃないですかー。

でも、今は、「イエスアンド」で考えるようになって、
全てを糧に貪欲に考えられるようになってて、たとえ辛いことがあっても、
「これはネタにできる!」って、次へのチャンスになるって思えてる。 

入試の時もね、
論文作成の為に、研究もしなくちゃいけなかったんだけど、
自分が苦手な分野でも、まずは自分が「エモい!」って思えるところを
探してみると、その分野が魅力的に見えてきて、研究が楽しくなってた(笑)。
これも「イエスアンド」だね!

◆ 大学受験で活かされたインプロ力 ◆

K:大学受験でも、インプロの力を感じることはあったんだね。

M:私はAO入試だったから、自主性が大事だったし、
小論文や面接があって、色々な意味でインプロの力はかなり発揮できたと思う。

論文作成の時には、
先生達からもらったアドバイスをイエスアンドできたし、
もちろん、即興でやることには慣れてたから、プレゼンは緊張しなかったし。
佳代先生に言われたアイコンタクトもしたしね(笑)

論文について言うと、思いついたものを繋いで文章にできるようになったのも、 
「イエスアンド」のおかげだと思う。

文の構成がうまくなったって先生に褒められたし。

◆ インプロで身についた力 ◆

K:自己紹介文作成にあたって、インプロと自分についてを振り返ったと聞いたけど、
続けてきたことでどんな力が身についたと思う?

M:相手の心情を読み取る姿勢。
うがった見方をせず、まずは素直に受け取ること。

あと、思っていることを言語化する力。

昨日、卒業式で、先生に手紙を渡したの。
書こう!って思いついたら、すぐ書けた。
先生が私にしてくれたことで、私が嬉しいと思ったことを。

でも、これ渡せなかったら、先生は私がどんな風に思ったか知らないで終わるわけでしょ。
だから伝えたいって思った。

「伝えなきゃ伝わらない」
それを学んだのはインプロだね。

大学受験は、自分を振り返るいい機会だったし、
自己紹介文に、インプロは欠かせなかったと思う。

K:嬉しいなぁ、そういう言葉を聞くと。
小学生、中学生、高校生、、ずっと続けてきてくれて、
インプロを通して、目の前で心の成長を見せてもらえて、
私は、本当に幸せ者だわ(笑)

美羽にとって、これまでのインプロで、一番印象的だった思い出は何?

◆ 一番の思い出「インプロ甲子園」について ◆

M:それは間違いなく「インプロ甲子園※」!

(※2016年に、ケーブルテレビJ:COM主催で行われた中高生を対象とした
インプロのチーム対抗戦。アイドルチーム、タレントチーム、
演劇の高校によるチームなどが出場し、インプロジャパンチームが優勝)

K:だよね!詳しく聞かせて。

M:「インプロ甲子園」に出場するまでは、
インプロは友達と遊べる娯楽だったし、癒しだったけど、
出場して、大勢の観客の前でやって、
インプロって、人を楽しませるものなんだ!って思った。

当時は中学生で、インプロしかやってきてなかったから、
他の出演者達がアイドルで、お客さんがそのファンの人達・・
っていうことがあまり分かっていなくて、
こわいもの知らずで乗り込んだ感じだったけど、
舞台の上でもインプロをめちゃ楽しめた。

高校生になって、あの場が完全アウェイだったと自覚したけど(笑)

K:でも、結果、ファンの皆さんもみんなのインプロを楽しんでくれて、
優勝した時には、大きな拍手をいただいたよね!

あの時は、どんなことを意識していたの?
なぜ、優勝できたと思う?

M:うまい、ヘタとかは気にしていなかった。
今までやったことが試される場だと思って、
とにかく、仲間の言葉を聞き逃さない!、って思ってた。

インプロって、結局、イエスアンド。
仲間のために頑張って、協力してつくられる物語が、結果面白い。
小手先のテクニックとか、ゲームの表現のうまさとか、
こなれ感で見せても、それって一人相撲で、
それって、インプロの面白さとは違うと思う。

演劇とか、インプロって、たくさんの人が関わるから面白いって思うから。

だから、みんなでつくることを頑張った。

あと、どうしたら勝利できるかは分からなかったけど、
稽古を見てくれたナオミさん(演出家)を笑わせて泣かせることが勝利だと思ってたのは、
全員一致していたと思う(笑) 

結果、優勝した時には、大勢の人達に褒められて嬉しかった。
あの甲子園で得たものは、
自分への誇りと、そして大事な素晴らしい友だちだね。

◆ インプロの友達について ◆

K:美羽にとって、インプロの友達はどういう存在?

M:一蓮托生。

住んでる場所も学校も違うけど、
どんなに離れていても信頼できる安心感がある。

インプロって、その人の人格が出るでしょ。
お互いのインプロを楽しめていることで、
人格を認めてもらえている気がする。
自分も相手が好きだけど、相手も自分が好きだって思える友達。

インプロの経験の中で、自分が困った時に助けてもらったことや、
相手に助かった!と言ってもらったりしたことで、
人としても、パフォーマーとしても尊敬できるところが見えて、
二重に好きになれて、インプロやることでより仲良くなっていけた。

それに、みんなインプロやってるから、普段の会話も面白い。
ちっちゃなことでも盛り上がって、楽しめる。
前に、インプロの後にご飯行った時、
「チャーハン」って言葉だけで架空の話に発展して、
2時間半、盛り上がった(笑)

K:あなたたちに、遊ぶ為のおもちゃとかはいらないね(笑)

遊ぶと言えば、
ここ最近、キッズクラスのお手伝いに来てもらっているけど、 
お手伝いを経験して、思ったこと、感じたことを聞かせて。 

◆ キッズクラスをお手伝いを通じて思うこと ◆

M:子ども達を見てて、
自由に発想を羽ばたかせることが大事だなって思った。
インプロは出さなきゃ始まらないけど、
その為の優しい仕掛けがたくさんあるなぁって、
お手伝いをしていて、感じた。 

K:優しい仕掛け?

M:うん。「何でも大丈夫だよ!」という安心な空間。

そのことで、はじめは緊張していた子ども達が、
めちゃ楽しそうになっていくのがいいよね!

お手伝いをやらせてもらって、
自由に発想する為にはその道への整備が必要で、
自分達が出来ていたのは、先生達がそれをしてくれていたんだなぁって思った。

身体を動かして、緊張をほぐすことからスタートして、
インプロのゲームで一緒に遊んでいると、
子ども達が自分の伝えたいことを話してくれるようになるんだって実感したので、
小さい子たちと触れ合う時に、こういうことを大事にしたいって思うようになった。

K:インプロを通して、子ども達にどんな変化があるのか、
客観的に見てくれていたのね。
大学生になっても、時間が合う時に、是非来てね!

自分自身の変化、子ども達の変化を感じてくれている美羽だけど、 
18歳の美羽が思う「インプロの可能性」って何だと思う? 

◆ インプロの可能性 ◆

M:インプロがもつ可能性は、

違う価値観を持たせてくれる
人としての成長をさせてくれる
人がもつ個性をすごいと思える
その人格を楽しんで付き合えることができる
自分に自信が持てる
ポジティブになれる
夢を叶えられる

かな。

私、自己肯定感が高いって言ってもらえるんだけど、
それは、先がどうなるか分からないインプロで、
みんなで助け合うことで、奇跡の作品が生まれる経験を何度も重ねてきたからで、
最初はできないと思うことでも、「私、出来る」と思えるんだと思う。

あ、あとね、インプロやっている大人の人たちって、
皆、人生を楽しんでいるなって思うの。

他の大人と違って、子どもと話す時も、
近い目線で、一人のプレイヤーとしてだったり、
一人の人間として認めて話してくれる。

そんな大人って、いいよね!

インプロの可能性って、そこにもあるかな。

◆ 大学生活での抱負 ◆

K:大人の私たちにとっても、考えさせられるいい話をたくさん聞かせてくれてありがとう。

最後に、この春から、大学生だね。
抱負を聞かせてください。

M:
一つひとつの事柄から、『エモさ』を見つけて、
学科での学びを一番楽しめる人になる!

K:
そうそう、「エモい」について、意味を補足しておいて(笑)

M:
「エモい」っていうのは、やばくたまらない!ってこと(笑)
自分の感性に刺さるって感じかな。

インプロやっている人たちって、
どんなことからも楽しいことを見つけられる天才だと思うの。
私も、貪欲に楽しいことを見つけていきたいです。

入学前に、大学から課題が3つ出てるんだけど、
今、ワクワクしながら取り組んでます。

大学に入っても、学ぶことを楽しめるようにやっていきたいです! !

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インプロをただ楽しむだけでなく、大人が思う以上に、色々なことを感じ、
自分の力に変えてきてくれた美羽ちゃん。

お母さまにも伺ったところ、
面接や志願書作成においては、
合格に向けての指導で時に先生から厳しい言葉もあって、
心が折れそうになった時もあったそうですが、
インプロを通じて、 周りから認められること、信頼をもらうことの体験が、
自己肯定感を高めてくれ、最後まで頑張れたのではないかとおっしゃっていました。

また、インプロを続けてきたことで、コミュニケーション力も確実に上がり、
年々、学校が楽しくなっていたり、受験期の模試では、国語の読解力の部分は
満点をとることが多かったそうです!


「インプロ」を手段でなく、自分の力にした美羽ちゃんのこれからが
益々楽しみになったインタビューでした。

【ご担当者インタビュー・69】 ~「ビジネスモデルオリンピア2020 ~アートがひらくイノベーション!~」~

既にご案内しました通り、
2月9日(日)、日本橋ライフサイエンスハブ にて、
「ビジネスモデルオリンピア2020 ~アートがひらくイノベーション!~」
が開催され、そのプログラムの一つとして、弊社の池上奈生美がインプロショーと
ワークショップをやらせていただきます。

開催を前に、このお話を下さった、
一般社団法人ビジネスモデルイノベーション協会の事務局長、
片岡峰子さんに、今回のイベントについて、お話を伺ってみました。

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インプロジャパン(IJ) :
「ビジネスモデルオリンピア」について、教えてください。

片岡さん(K):
一般社団法人ビジネスモデルイノベーション協会(BMIA)が毎年開催している
「朝から晩まで講演づくし」というイベントで今年で6回目になります。

「ビジネスモデル」や「イノベーション」という領域で
「この方はオリンピアンだ!」(書籍を読んだりして、あぁこの方のお話聞いて みたい!)と
我々が思う方にお声がけして、講演していただいています。

IJ:
今回のテーマは、「アートがひらくイノベーション」ということですが、
そのねらいを教えてください。

K:
毎年、なんとなくすっとテーマが決まるのですが、
今回も「アート」というキーワードがすっと決まりました。

先の読めないこの時代、これまでのように積み上げ型の、
ロジックオンリーの考え方では新しいものは生み出されない。
とすれば、なにが必要なのか?

一見、ビジネスとは対極にある(ように思われる)「アート」のちからが必要だ、と感じます。

IJ:
今回、参加者の方々に、インプロショーとワークショップをご体験いただ
く時間を設けていただきましたが、なぜ『インプロ』を取り入れたいと思われたのですか?

K:
テーマが「アート」とすると、これまでのオリンピアではやらなかったようなことをやってみたい、
と思っていました。たとえば、屋外でやるとか、真夜中にやる、とか(笑)。
そこで、参加者自身が体を動かして「体験する」時間をいれたいと思いました。

また、BMIAが提供している認定講座(応用編)では、
アイデアの発想として、これまでにない第三の思考法(アブダクション)を学びますが、
そのアブダクションのトレーニング方法としてインプロのゲームを取 り入れています。
ジェームス・ヤングは、「アイデアとは、既存の既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」と言っています。そして、新しい組み合わせを考えるとき、つまり、アイデアを発想しようとするときに、インプロのいちばん大切なマインドである「イエスアンド」が欠かせません。

打合せも台本もないところで、一瞬のうちに新しいなにかに出会えるインプロは、
まさに体で表現するアートだと思ったからです。

IJ:
片岡さん自身、インプロのトレーニングを何年も継続されていて、
ショーにも出演されていますが、その経験を踏まえて思う
社会における『インプロ』の可能性について教えてください。

K:
相手の出したアイデアを「イエス」で受けて、自分のアイデアを「アンド」して いくと、
だれも予想もしていなかった新しいアイデアにたどり着く、
というと ころがインプロの真骨頂だと思っています。

そして、最近、この「イエスアンド」は、相手が出したそのアイデアが影響を与えた「場」に対してするものだ、と感じています。
自分も含めてそこにある「場」を感じとってイエスアンドしていくことが、
「場」にいい影響を与える。それができるようになると、いい「場」がつくれて、
いい循環が生まれていくのだと思います。


正直なところ、この「イエスアンド」が、ふだんの仕事や生活でどれだけ活かされているのか分からないですが、たとえば不都合なことや腹立たしいことが起きても「それはちょうどいい!」とイエスで受け止めることができると、生き ていくのが楽になるというか、一見大変なことも楽しめるようになるというか、そんなふうに感じています。
私は、インプロに出会わなければ「それは ちょうどいい!」とは、少しも思えなかったのではないかと…。

そんなふうに、自分自身の「場」への関わり方や心持ちの変化は感じます。

社会って、一人ひとりがつくっているものだから、
一人ひとりの心持ちが変わると、社会も変わるのかなって思うと、
そこにも、『インプロ』の可能性があるんじゃないかと、個人的には思います。

IJ:
今回、インプロジャパンに期待することは何でしょうか?

K:
まずは、インプロというものがこの世にあるということをみなさんに知っていただきたいし、
興味を持ってもらいたい。
打合せも台本もなくても、イエスアンド(相手を受け入れてそのうえに自分のア イデアを乗っけていく)でひとつの作品ができあがるそのさまを、ライヴで見てもらいたいです。

そして、そのパフォーマンスを観る中で、「イエスアンド」やってみたい、できるかも、と思ってほしいし、それを自分の生活や仕事に活用して欲しいと思い ます。

単純に「あー、楽しかった!」という時間を共有して欲しいです!

【パフォーマーインタビュー・68】~「言語を超えた楽しみ方」~

本日のインタビューは、インプログループ“imp”のリーダーの入岡雅人(イリ)さん。

入岡さんは、今年の9月に、同じimpの仲間である奧山奈緒美さんと
一緒に、スペインで行われたインプロフェスティバルから招待を受け、
スペインの観客の前でインプロライヴを行ってきました。

以前出演された、アメリカ・テキサスで行われた
「ビッグスティンキンコメディフェスティバル」では、
セクシーなインプロヴァイザーとして話題をさらい、
観客投票による最優秀賞「デル・クルーズ賞」を受賞したこともあり、
日本インプロヴァイザーの第一人者である、イリさん、
今回のスペイン公演でも、会場は大盛り上がりだったそうです。

そんなイリさんに、スペイン公演の感想を伺ってみました。
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インプロジャパン(IJ):
今回出演されたフェスティバルについて、教えてください。

イリ:
スペインのカタルーニャ地方にあるオンダという町で行われたフェスティバルでした。
あの有名なガウディが手掛けた「サグラダ・ファミリア」があるバルセロナのある州です。

10日間にわたって、様々なインプロ団体が、いくつかの劇場で、
インプロ公演を行っており、我々もその演目の一つとして、
招待いただきました。行ってみたら、アジア人は我々だけでしたが、
その他色々な国の人達も来ていました。
小さな町ですが、町ぐるみでインプロを盛り上げていて、
とても温かい町でした。

IJ:
アジア人は、イリさん達だけだったのですね?
開演前の心境を教えてください。

イリ:
やはり、英語ならまだわかる部分があるけど、
スペイン語はほぼ何一つわからないので、
伝わるか楽しんでもらえるかの不安は多少あったと思いますが、
だからこそ、「やるしかない!」と吹っ切って臨んだところはありました。
でも、ショーが始まったら、それは余計な心配でしたね(笑)。

日本人のパフォーマンスと聞きつけて、
集まってきた多くのお客様で、会場はほぼ満席。
とにかくノリが良くて、大きなリアクションをしてくれたので、
ホッとしました。

IJ:
言語の問題がある中で、パフォーマンスする上で、
気をつけたことはありますか?
パフォーマンスは、日本語でやったんですよね?

イリ:
はい、日本語で。
お客様にタイトルなどもらう時は、
以前、「東京インプロフェスティバル」に出演したことがある
ImproAcatombaのトニ君が、通訳してくれました。
トニ君は、日本のアニメが好きで、勉強しているので、
少し日本語が話せるんですよ。

日本語でのパフォーマンスについては、
フィジカル表現は意識しましたね。
でも、それは、日本語であろうと、他の国と言葉であろうと、
あまり変わらず意識しているかもしれないです。

IJ:
フィジカル表現とは、例えば大きくリアクションするとか、
身体全体を使って表現するということですか?

イリ:
身体に限らないです。
僕が言うフィジカル表現とは、顔の表情と間の使い方。

間をうまく使うことによって、感情やそのセリフを克明に意味づけられるから、
それは、言語関係なく、大切にしています。

あ、あと、言語が違うからこそ、日本でやらないことをやったと言えば、
簡単なスペイン語、挨拶や数字などを、(使える!)と思った時、
使うと、会場は沸いていましたね(笑)

IJ:
一番印象に残っているシーンはありますか?

イリ:
スペインでは、日本のアニメが人気で、
ドラゴンボールはほとんどの人が知っているという情報があったので、
危機的状況になった時、ドラゴンボールをほうふつさせるように、
「皆、協力してくれ!僕に元気玉をわけてくれ!」と、
観客席に呼びかけたら、みんなが、すごい勢いで、こちらにパワーを送ってくれて、
一体感を覚えましたね。あれは忘れられないなー。

IJ:
その場に居たかったです(笑)

イリさんが思うインプロの魅力って何ですか?

イリ:
アイデアが生まれる瞬間を共演者とも、
お客様とも共に味わえるところですかね。

ステージ上にいると、お客様のリアクションでそれを
感じることができます。

アイデアは、受け入れてくれる信頼があるから出せるし、
だからこそ輝く。
その瞬間を一緒に味わえるのがいいですね!

IJ:
そんな瞬間が、次のライヴでも期待できそうですね!
次のライヴ「Impro Box」は、12月17日(火)ですよね?

見どころを教えてください。

イリ:
是非、インプロを面白がっている僕達を見てほしい。

IJ:
面白がる・・とは??

イリ:
自分の中にないアイデアは毎回驚かされる。
おーそうきたか、じゃあ、こうしよう!
その新鮮なキャッチボールは、
僕にとっては、互いの信頼感の中で、アイデアが遊んでいる感じ。
そんな瞬間をお客様と一緒に共有したいですね。

IJ:
その瞬間を楽しみにしています!
有難うございました!!

イリさんが出演されるインプロ公演は、
「Impro Box」12/17(火)19:30開演@秋葉原ハンドレットスクエア倶楽部
http://www.nextimpro.com

【受講生インタビュー67】~「インプロは創作意欲を出せる場」~

今回の受講生インタビューは、
12月に行われる「インプロ・ミニ・フェスティバル(通称:ミニフェス)」に
出演の”たい”こと、小畑泰介さんです。

仲間達といつも楽しそうにインプロで遊んでいる・・
そんな印象がある ”たい”さん。
今回で4度目の出演になる「ミニフェス」も、 2演目に出演。
仕事をしながら、クラスに稽古に、、連日大変では?と思いきや、
とても充実しているようです。

そんなたいさんにとっての「インプロ」は何か、
お話を伺ってみました。
=============================================
インプロジャパン(IJ):
インプロジャパンのレギュラークラスを5年以上も継続して
受講してくれていますね。有難うございます!

たいさんにとって、「インプロ」とはどんな存在なのですか?

たいさん(T):
「自分の創作意欲を遠慮なく出せて、何よりもその意欲を満たせてくれるもの」です。

元々、ストーリーがあるものに興味があって、
映画やアニメなどの作品も大好きでよく観るんですけど、
だからか、インプロをやっていると、
こんな展開にしたいとか、演出的にこんな風に表現したいとか、
こんなシーンやキャラクターを創りたいとか、
やりながら、どんどん創作意欲が出てきて、
「インプロ」はそれを自由に出せる場だと思います。

しかも、「インプロ」は、自分だけでなく、
自分が思い描いたものに、他の人が関わることで、新しい価値が生まれ、
またそこに自分のひらめきが加わっていくことで、
考えていた以上のストーリーが出来上がっていくので、
その中に、自分の欲も満たされる実感を得られています。

やらなきゃいけないとかではなく、やりたいと思っていることを出せるのは、
受け入れ合う「インプロ」だからこそで、そこに、自由を感じます。

IJ:
なるほど。
仲間達と創るストーリーや世界に大笑いしている姿をよく見かけますね。
いつもとても楽しそうですよね!

T: 
遅れてきた青春というか、部活をやっている感じです(笑)。
仲間達と本気で笑ったり、感情を大きく動かしたり、、、

今回の「ミニフェス」のように、公演がある時には、
目標に向かって、仲間達とその時間を共有して、
最大限できることをとことん頑張ったり。

正直、20代の頃、色々と悩んで動けない時期もあって、
それは、ゴールのないマラソンのように思えてきて、
頑張り続けることが苦痛になって、身動きが取れなくなっていたのかもしれないです。

でも、「インプロ」をやり続けてきたことで、
一つひとつの頑張りが、積み重なることを実感し、それが楽しさに繋がることを知ったので、
だから、あの頃に比べると、まずはやってみるようになりました。

「どんな事にも、一つひとつに自分にとって特別な意味がある」と思うようになって、
無駄にしないと考えるようになったのは、間違いなく「インプロ」を経験したからですね。

IJ:
というのは?
インプロでのどんな経験でそう考えるようになったのでしょう?

T:
仲間と受け入れ合って「ストーリー」を創る経験ですね。

さっきもお話した通り、僕は「ストーリー」があるものに興味があって、
学生の頃には、歴史が好きだったんですけど、
というのもそこに物語性を感じるからだと思います。

人生もその人のドラマで、そこに物語があると思うんです。
例えば、「ミニフェス」にしても、僕にとっての短編ストーリーで、
そこに向けてのすべてのことに意味があって、それがあったからこそ、
これを機に展開していく・・と思うと、ふとしたことやどんなことも
受け入れてそれを活かしていこうと客観的に考えている自分がいます。

「インプロ」は、活かし合うことでストーリーがそこに出来上がっていくので、
そのことで、自分の予想を超えたストーリーを仲間達と創ることができた経験が
自信に繋がって、そう考えるようになったのだと思います。

IJ:「人生」というドラマにある出来事が、短編ストーリーと考えると、
日々がワクワクしますね。

さて、お仕事の現場で、その「インプロ」の経験が役立っていることはありますか?
お仕事は、システムエンジニアでしたよね?

T:
僕の仕事は、クライアント先に派遣されて依頼された仕事をし、
終わったらまた次の派遣先という感じで、
その都度、クライアント先の方との面接があったり、
当たり前ですけど、初対面の人の現場で働くことになるんですよね。

でも、そこで、相手がどんな人であっても、
その人とのコミュニケーションを楽しめる自分がいて、
そんな時、「インプロ」は自分の武器になっているなと感じます。

どんな場でも、自分の経験に自信を持ち、自分を繕わずに話し、
コミュニケーションを楽しむことができるのは、「インプロ」をやってきたからこそ。
「インプロ」って、答えがないし、先が決まっていないじゃないですか。
だから、関わらなきゃ、挑戦しなきゃ、リアクションしなくちゃ、その先が生まれない。
その繰り返し。

色々な個性の人達とその経験をたくさんさせてもらったおかげで、
まずやってみる。相手の個性に目を向けて、興味を持つ。
それが身につき、自然とそうして関わるようになっていました。

今では、「インプロ」が自分を表すひとつになっていることは間違いないです。

IJ:
「インプロ」から多くの影響を得たのですね。

T:
「インプロ」は、僕にたくさんのものを与えてくれて、
そのおかげで、視界が広がり、前に進むことができました。

だから、「インプロ」を知らない人達に、
「こんな世界があるんだよ」と伝えたいなという気持ちがあります。

特に、自分は20代の頃、悩んだこともあったので、
将来に不安を持って、今を悩んでいる若者達に、
「インプロ」を知ってもらいたいですね。

IJ:
「インプロ」を知ってもらうといえば、
来月の「インプロ・ミニ・フェスティバル」は、その機会になりますね。

最後に、公演を通して、お客様にお伝えになりたいことを教えてください。

T:
公演後、
すぐにインプロをやってみたくなる
「楽しい世界がこっちにあるよ!インプロは誰にでもできる」
それが伝えたいことです。

ご覧になってくださったお客様が、
僕達のパフォーマンスを観て、
「面白そう!」「楽しそう!」「やってみたいな!」
そう思っていただけるようなショーを
素敵な共演者達とお届けできるよう頑張ります。 

【受講生インタビュー66】~「噛めば噛むほど味が出る」~

今回の受講生インタビューは、
9/15(日)に行われる「IJ Soul Project 2019」にご出演される
タイゾーこと、梅村泰三さんです。

「IJ Soul Project 2019」とは、
40代後半から60代後半のミドル・シニア世代の
インプロヴァイザー達が集うインプロチーム「ザ・六魂ズ」達によるインプロ公演です。

間もなく迎える本番に向けて、
それぞれに仕事を持ちながら、土日や平日の夜に行ってきた稽古も佳境に入ってきました。

そんな中、メンバーのひとり、タイゾーさんにお話を伺ってみました。

お話から、
普段は外資企業の人事部にお勤めのタイゾーさんが考えるインプロの魅力や、
この世代の皆さんがつくるインプロの見どころが見えてきました。

=============================================
インプロジャパン(IJ):
はじめに、タイゾーさんとインプロの出会いを教えてください。

タイゾー(T):
7,8年前だったかな。
現在の即興歌劇団☆ハイスピリッツ主宰の大浦さやかさんが
ビジネスマン向けにやっていた「チームビルディングの為のインプロワークショップ」を
知り合い通じて知り、受講したのがインプロとの出会いでした。

インプロの考え方の「イエスアンド」に惹きつけられたと同時に、
当時、大浦さんがやっていた「インプロモーティブ」の公演に誘われて、
観に行ったところ、エンターテイメントとしても面白くて、はまりましたね。

元々、学生時代にバンド活動をやったり、
人前で何かをすることが好きだったので、
インプロショーに興味が湧き、
その後、ワークショップを受けながら、
現在も活動するハイスピリッツのメンバーとして、
公演にも出演するようになりました。


インプロジャパンのレギュラークラスを受講するようになったのは、
2年前からですね。
そこで、今回の公演に出演する仲間達と出会いました。

IJ:
最初は、ビジネスマン向けのワークショップだったのですね!
しかも、7,8年も前なのですね!

公演のお話を伺う前に、何故、ここまで『インプロ』を続けてきたのか、
タイゾーさんにとっての、『インプロ』の魅力を伺えますか?

T:
エンターテイメントとして面白いということももちろんありますが、
やはり「イエスアンド」かな。

「イエスアンド」を意識していると、物事をポジティブに見ることができるし、
気が楽になる。
元々の性格は、「イエス、バット」の意識が強いんですよ。
だからこそ、「イエスアンド」は、自分を振り返る指針になってますね。
何か、うまくいかなかったときとか、
「イエスアンド」の観点から振り返ると、そこにヒントがある。
まだまだできてるとは言えないけど、「イエスアンド」を続けていたら、
ポジティブな道が生まれるし、人生変わる!って思うから、だからやめられない。


あと、仕事の上でも、「イエスアンド」が役に立っていますね。
人事をやっているので、時にネガティブなことや、
また不満などを聞かなくてはならないことが
あるんですけど、「イエスアンド」のおかげで、
一緒にネガティブにならずにいられます。

相手のことということもあって、客観的に話を捉えられるので、
その状況を「アンド」したアドバイスを出してあげることができ、
それが相手に気づきを与えるいい機会になっているみたいです。
相談を受ける内容は、
シリアスな状況、難しい場面だったりすることもあるんですけど、
自分の「イエスアンド」のアドバイスが、
相手にとってポジティブな思考転換になっているみたいで、嬉しいですね。

IJ:
相談された方にとっても、次への光を見せてもらえて、
嬉しいですよね、きっと。


さて、9/15(日)の「IJ Soul Project」のお話を伺いたいと思います。

出演者は、皆さんミドル・シニア世代ですね。
タイゾーさんは、20代や30代の若い世代の方々ともインプロを何度もやってきていると思いますが、
ご自身と同じ世代の方々とインプロをする魅力について教えてもらえますか?

T:
話題の共通性!
同じ時代を生きてきているから、使う言葉やキーワードをすぐに分かり合えるのは、
気持ちがいいですね。
昭和のワードが出てくると、特に盛り上がりますよ。
懐かしい気持ちも生まれて、違和感なく世界を共有できる楽しさがあります。

若い人達とのインプロも面白いですけど、彼らの早さや引き出しの多さにはかなわない(笑)
同世代の人達だと早さや引き出しの多さはないけど、その分、その時間を一緒に補完し合って
創っている感覚があって、心地よいです。

IJ:
皆さんの世代のインプロだからこその魅力はどこにあると思いますか?

T:
「味のあるストーリー」でしょうね、
するめいかのような、噛めば噛むほど味が出るインプロ。

それは出していけるんじゃないかな。

0101で処理できてしまうデジタルの今の時代は、
インタラクションが短くて、
物事の処理は早いけど、
つまりは、言い方を変えると遊びがなくて、
味気ないところもあると思うんです。


でも、僕達が育った昭和は、アナログなんですよ。
時間経過が遅い。今と時間軸が違う。
一つひとつの出来事を合理的に処理するんじゃなくて、
ムダに思えるかもしれないけど、
一瞬一瞬真剣に、本気でぶつかって、その時を味わって、、
その姿は、人間くさいところもあるのかもしれない。

違う考え方や違う種族だから、、と言って、
くさいものフタをする的な社会ではなく、
違う者同士を大いに出して、互いを味わいながらつくる
そんな人間くさい世界を、昭和で育った僕達だからこそ、
見せられたらなと思いますね。

IJ:
今、この時代にこそ、世代を超えて、多くの方々に観てもらいたいですね。

最後に、読者の皆様に、公演に向けての意気込みをお願いします。

T:
昭和・平成を生き抜いてきた我々の魂の躍動を感じて、楽しんでもらいたいと思っています。
だてに年を取っていない六人の生きざまを、
浅草の「リトル・シアター」に、味わいにいらしてください。
お待ちしています。

【講師インタビュー】~CIFプロデューサー・Jonathan Pitt氏~

夏に入る前、インプロジャパンに、
「シカゴ・インプロ・フェスティバル」のプロデューサーを20年以上務め、
有名なインプロ・コメディ劇場「セカンド・シティ」でも数多くの俳優達に
インプロを教えてきた、ジョナサン・ピット氏がやってきて、
ワークショップをやってくれました。

アジアツアーを終え、一旦シカゴに戻り、
現在、ヨーロッパツアー中・・と、世界各国を飛び回っている
ジョナサンに、シカゴのインプロから、日本のインプロの印象まで、
色々とお話を伺ってみました。

===================
Q1.
シカゴはインプロのメッカと言われていますが、
シカゴでは、インプロは人々にどんな影響を与えていますか?

A1:
シカゴは現代の即興コメディ劇場の発祥であり、メッカ。
60年以上にわたり、インプロショーが行われていて、
75年以上もインプロのクラスが行われている都市であり、
そのことが、シカゴ市民と芸術としてのインプロを強く結びつけています。

シカゴ近辺に住んでいる多くの子ども、学生、大人がインプロを観ていたり、
インプロのクラスを受けていたりしているので、
インプロへの理解や評価は、他の都市以上だと思います。

なので、インプロの原則である”イエスアンド”についてや、
それを社会やビジネスの場で気持ちよく使うことを知っている市民が
より多いとも言えると思います。


Q2.
ジョナサンは、俳優以外に教えていますか?
教える場合、どんな人達にどんな目的で教えていますか?

A2.
子ども、学生、青少年から年配の方々まで、インプロヴァイザーになりたい人に限らず、
インプロを彼らの仕事や生活の中で使いたいと思っている人たちに教えてきました。
その中には、カウンセラー、医者、セラピスト、弁護士、営業マン、先生、技術者、MC、
など様々な業種の方に教えてきました。

彼らは、”応用インプロ”のワークショップを受講している人達で、
人との関わりやコミュニケーションをよりよくする方法を探している人達で、
例えば、聞く力を身につけたり、交渉術を身につけたり、問題解決能力を身につけたり、
チームビルディングのスキルなどを求めてきていました。


Q3.
あなたがプロデュースしてきたCIFについて教えてください。

A3.
シカゴ・インプロ・フェスティバルの共同創設者で、Frances Callier氏と共に、
フェスティバルを立ち上げました。
1998年~2017年まで20年にわたってプロデュースをしてきましたが、
それは制作から実施、閉幕まで、毎年6~8カ月をかけて行っていて、
ある年には、1週間以上20会場、225以上の公演を行ったこともありました。

Q4.
シカゴインプロフェスティバルには、インプロジャパンの代表である
池上達日本人プレイヤーを何度か呼んでくれましたが、
出演して欲しいと思った理由を教えてください。

A4.
20年以上CIFをプロデュースしてきて、これまでに27か国もの国々から
インプロチームを呼び、パフォーマンスしてもらって事は僕の誇りでもあります。
その一つに、日本があります。

なおみ達イエローマングループには、僕の記憶では3回ほど、出演してもらったと思います。
なおみには、その他にも、インプロジャパンのメンバーを連れて、
1度来てくれました。いずれのショーも素晴らしいものでした。
いくつかのショーではスタンディングオベーションがあったほど。

なおみやイエローマングループのパフォーマンスで、
僕が一番好きなところは、彼らの身体的表現、物語性、エネルギー、そして面白さのセンスです。
それは、シカゴの観客やCIFに出演するインプロヴァイザー達に、
また違った演じ方、創造性、即興の方法を見せていたので、
僕はその日本のパフォーマー達がやるインプロを是非、CIFでやりたいと思って招待をしました。

Q5.
実際、観客の反応はどうでしたか?
また、ジョナサン自身、どう感じましたか?

A5.
CIFの観客達は、ナオミや日本人プレイヤー達のショーを大変気に入りました。
さっき言ったように、いくつかのショーではスタンディングオベーションが見られるほどでした。
彼らを見た人達は皆、彼らに惹きつけられ、心つかまれ、感動していました。
CIFに出演していた他のインプロヴァイザー達も、彼らのショーに影響を受け、
なおみ達と友達になりたがっていました。

僕自身、彼らのインプロショーは、今まで見たインプロの中でお気に入りの一つと言えます。
彼らや彼らのショーに出会ったことは、僕が彼らと一緒にやりたいと思ったり、
東京にやインプロジャパンに来たいと思わせてくれました。
そして、今年、その願いが叶ったのです。

Q6.
今回初めて来日し、日本人にインプロを教えてみて、
どんな印象を受けましたか?

A6.
インプロジャパンで日本人の受講生に合い、教えてみた感想は、
みんなとても向上心があって、学ぶ姿勢がオープンで、とても教えやすくやりやすかったです。
どの受講生も、アートとしてのインプロを大切にしていました。

僕はクラスの中で皆さんに勇気ある探究者であることを求めましたが、
皆さん、そういう姿勢を見せてくれました。

Q7.
今後の夢を聞かせてください。

A7.
アジアでの3カ月にわたるインプロ指導とパフォーマンスを終え、
今、ヨーロッパツアーに出ています。
イギリスのロンドン・ポーランド・チェコのプラハと続き、その後は、
イギリスエジンバラのフリンジ(世界最大級のアートフェス)にいき、
その後、ウィーンで指導とパフォーマンスをするなど、秋までヨーロッパツアーが続きます。
その後は、アメリカの南部をツアーする予定です。

20年にわたってCIFをプロデュースした後、
僕は自分で名付けた「Global Improv Walkabout」(世界インプロ放浪旅)をやっていこうと決め、
それを始めたのが、2017年10月17日。
そして、現在、22の国45都市で、インプロを教え、パフォーマンスしてきました。
だから今のところ、この「Global Improv Walkabout」で、
色々な国のインプロヴァイザーや受講生と出会い、一緒に活動することを続けていきます。

また近いうちに、東京・そしてインプロジャパンに戻ってこれること、
そして、いつかなおみと一緒に舞台で共演できることを楽しみにしています。



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