"インプロシンキング"スタジオ報告

インプロジャパンのインプロ・ワークショップ のスタジオ報告です。

【インプロとは】「インプロヴィゼーション(即興)」の略語。「その瞬間のできごとに即興で対応しながら作り上げられていくエンタテイメント」です。詳しくはインプロガイドブック (http://impro.jp) をご覧ください。

【インプロジャパンのコミュニュケーションコース】職場や学校等、日常生活の中でインプロ・シンキングを行うことにより、コミュニ ケーションスキルの向上や発想力の強化を目指すクラスです。(人間関係力の強化に最適)人前で演じることよりもインプロゲー ムを楽しみながら様々な能力を伸ばすことを目的としています。
詳細:インプロジャパン http://www.improjapan.co.jp

【受講生インタビュー85】~「まだまだいける!走れる力をくれた "ミニフェス”」~

今回のインタビューは、昨年の「インプロ・ミニ・フェスティバルvol.20(ミニフェス)」
に出演し、インプロステージのデビューを果たした
いしいちゃんこと、石井礼子さんです。

いしいちゃんは、
2018年1月に開講した「ベーシッククラス」からスタート以来、
1クールも休むことなく、毎週日曜日午前中にレギュラークラスに通ってくれています。
しかも、このクラスにはいしいちゃんと同期が他に3名。
「インターミディエイトクラス」から合流したメンバー達も含め、
およそ4年にわたり、一緒にステップアップ目指してクラスを受講する、
本当に温かく仲の良いメンバー達です。

インプロジャパンにとって、
このクラスのメンバー達がミニフェスに出演してくれたことは格別な想いでした。
というのも、本来、2年前の2020年にデビューして欲しいと思っていたので。

今回、クラスメイトのおひとりだけ、都合により参加できませんでしたが、
その方も、当日は、出演する仲間たちの応援に、連日劇場に足を運んでくれていました。

そんな温かいメンバー達の中で、年上ながら、一番エネルギッシュで、
いるだけで場が明るくなり、観ている人にも、
一緒にやっているメンバーも楽しくなるいしいちゃんに、
インプロについて、色々とお話を伺ってみました。
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インプロジャパン(IJ):
まずは、いしいちゃんのインプロを始めたきっかけを聞かせてもらえますか?

いしいちゃん(I):
インプロを始めたきっかけは、絵本を使った英語教室の講師をしていたので。

子どもが中学に上がった頃の16年前、
自分の家で、英語の教室を開きたいなと思い、その教え方を考えた時に
絵本で教えたら面白そうと思ったんです。
調べてみたら、「英語絵本で英語を教える指導法」のワークショップがあり、
その先生との出会いが、のちにインプロに繋がりました。

その後、その先生が主催する子ども向けの英語教室をお手伝いすることになったり、
公立の小学校に教える仕事も頂いたり、
洋書がある本屋さんで、子ども達と絵本を読むことになったり、、、と。
でも、当初は、すごい難しくて大変で、1時間やったら、ぐったり、、
というのも、子ども達が飽きてつまらなそうにするんですね。悩みました。

そんな時、その先生がアメリカで、インプロのワークショップを受けてきて、
「これを活用しない手はない!
日本でも教えているところあるから、徹底して習おう!」と、
インプロジャパンを見つけてきて、先生がまず習い始め、
その後、私も通うようになりました。

IJ:
インプロを始めてみて、いかがでしたか?

I:
外の授業も家での授業もどれだけ楽になったか!

子ども達もすごい集中するようになったし。
それまでは、こちらの一方通行で、場が動かないような教室だったのが、
双方向のやりとりがあることで賑やかになりました。

とにかく「イエスアンド」。

今までだったら、問いかけに対する子ども達の返答がこちらが用意した正解でないと、
「そうじゃなくて」とつい否定して、こちらの正解を教えるという指導をしてしまっていたけど、
インプロやるようになってからは、子どものどんな答えも絶対否定しない。
「〇〇ちゃん、それすごい考えだね、じゃあ、みんなでそれでやってみようか」
と言ったりとか、まずは、受け入れて、そこから広げて繋げて言ったり、
たとえ、答えと違っていても、
「面白い考えだね~、じゃあ、それで一回やってみよう!」
と一度それを体験して、
「先生はこんな風に思うけど、先生のこれでもやってみない?」
と提案しながら答えに導くという感じで、
次第に、私たちもその色んな回答をやってみるというのが楽しくなってきて、
「先生たちがはしゃいじゃってる?」なんて言いながら、
お教室がバカ受けって感じで、楽しく子ども達と英語を学ぶ場になっていきました。

IJ:
その教え方に、身につけた「イエスアンド」のスキルが役に立っているんですね。

I:
「イエスアンド」と、あとはインプロする中で学んだ、掘り下げる「エクステンド」。

子ども達が、絵本を一通り読める段階が終わった時、
次の段階で、子ども達に
「気持ちを込めて読んでみようよ!どんな風に読んでみようか?」
と問いかけるんですけど、その時の掘り下げ方はインプロで培ったものですね。

例えば、「驚きながら」と誰かが答えたら、
「驚くにも色々あるね!」とその感情を掘り下げて、
色んなバージョンを子どもたちと遊んでみて、
そこから、みんなが「こうしようよ!」というのを決めて、
そのセリフをみんなで練習した後、もう一度、絵本に戻って、
今度は読みながら、セリフのところは感情をこめてみるという感じのことをやってて、、
それが、めちゃくちゃ面白いんです。

IJ:
絵本の授業が気になってきちゃいました!
話が脱線しちゃいますが、(笑)
今、お話をきいていると、表現教育にも繋がりますね。
絵本を教材にしているのは、子どもが英語に入りやすいからかしら?

I:
文章が絵に直結しているような良質な絵本を使うんです。
絵が語りつくしているような絵本で、
英語を読むというより、子どもの年代によっては、
まずは、絵だけみて、どんなお話かを追っていったりします。
絵から英語表現を想像ができる感じですね。

あと、絵本には鍵かっこがあるのも美味しいところ。
日常的な会話で使えるものが多くて、その絵を見ながら、
「どんな気持ちでこの言葉を言ったと思う?」と投げかけるんです。
言い方のバリエーションを気持ちと合わせて練習できるので、
お教室の外でも、感情と一緒に使ってくれたら、、、と、
日常的な会話を使える表現力が身につくかなと思ってやっています。

IJ:
絵本で教える利点を、より効果的にした教室となったのですね。

楽しそうな授業!
先生たちの教え方、パフォーマンスが、まさにエンタメですね!

先生たちが盛り上がれるのは、インプロのスキルを知って、
その考え方を指導法として大事にしているということ以上に、
先生たち自身が、子ども達や他の人のアイデアを面白がるようになったからかなと思ったのですが、
どうでしょう?

I:
そうですね、それはあるかもしれない。
インプロを始めたことによって、
相手の言ったことをマルっと受け止めることが、心地よいってことを知っちゃったんです。

あと、たぶん、
本当はずっとそういう風にしたかった、
そんな風になりたかったというのがあったかも。

昔、アメリカにいた時に、テレビのコメディショーで、
コメディアンのキャロルバーネットを観ているのが楽しかったんです。
彼女は、顔芸も凄いし、表現から人間性の豊かさや人柄がにじみ出るようなコメディアン。
人を楽しませることも含め、自分が人生を楽しんでいるようなところに、
こういう人になりたいな、とどこかで思っていた部分があって、、

インプロを知った今、思い返すと、そういうことへ憧れを持っていた自分を客観的に感じます。
当時、「イエスアンド」という言葉は知らなかったけど、
どんなことも気にせずにイエスアンドできるくらいの寛容なところへの憧れが。

IJ:
なるほど。
インプロを始めてみて、その自分にも出会ったんですね。

仕事に活かすということで始めたインプロ。
それが形になってきている中で、なお、インプロを継続している理由はなぜですか?

I:
少し大げさな言い方ですが、継続している理由は、生きやすくなったから。

自分を偽らなくて済むようになったし、
こんなことを言ったらどうだろう、と推し量らなくなった。
単純に、インプロをやる中で、自分のアイデアを受け入れてくれる人がいて、
それを知れたことで、救われました。
だから、自分に自信がついたのかな。
生きやすいように、自分を活かせるようになってきたように思います。

どういう自分であっても、自分でいいんだなと思えるようになったのがインプロのおかげ。

自分の殻を脱いだ感じ?
そうそう、今回、ミニフェスに、25年来の仲のいいママ友を呼んだんです。
長い付き合いなので、既にいろいろ知っているけど、更に深いさらけ出した自分を見てもらいたくて。
びっくりしていたんじゃないかな。

IJ:
きっとそんないしいちゃんが生き生きと舞台にいる姿を見れて、嬉しかったでしょうね!
さて、ここで、そのミニフェスのお話を聞きますが、
ステージに立つことは全く考えていなかったとか?

I:
想定していなかったですね。
表に立つことは、全く考えてなかった。

昔、通訳の仕事をしていて、
6~7年くらい、アメリカやイギリスとかから来るミュージカルや
海外作品のプロダクションの裏方さん達に付いて通訳する一団にいたので、
演劇に触れることはあったんです。
その時、照明さんについていて、暗闇の中に明かりをつけていく様子を見ていて、
(劇場って、現実の中の夢の箱なんだなぁと、舞台ってすごいなぁ)と思ったのは覚えているけど、
そこに立つことへの興味や憧れは全く。

その通訳業の時も、役者部門よりも裏で!と志望していたくらいで、
あれだけ宣言して、あれだけ裏を貫いてきたのに、
今になって、なぜ?って自分でも思います(笑)
人前で何かをすることに欲求があったわけでもないし、本当に想定外!

IJ:
自分でも想定外の中で、出演を決めたのは?

I:
本当に考えていなかったけど、
エントリー締切前に、演出のナオミさんがおっしゃったひと言が、私にはある意味衝撃的で・・
その一言からですね、考えるようになったのは。
そこから、クラスの仲間たちがどうするかを聞いていくうちに、
ここには何かあるのかもしれないと自分も思うようになって、
出演エントリー対象者によるワークショップにまずは出てみようと思って、
そこに参加しました。

挑戦しようと決めたきっかけは、
そのワークショップの最初に一緒にやった、ある先輩プレーヤーの方。

とにかく心地よく、引き出してくれるインプロをされる方で、
その時に、自分の中にあったセリフ、言葉、気持ちが、口から自然とボァーと出てきて、
(私、こんなことできるんだ)って思わせてくれたんです。
自分の中で、
(このシーン出ている私が演じていたキャラクター、こんなこと言うんだぁ~)
という発見もあったりして。

その体験を通じて、もしかしてミニフェスで一つ段階を上がるとか、
違った自分になるというのはこういうことなのかなと思って、
やってみたら何か得られるだろうなと、勇気が湧いて、やってみよう!と。

その後も、出演予定の他のクラスの皆さんとミニフェスに向けたワークショップを通して、
これまで一緒にやってきた仲間たちと共に重ねてきたものを土台にして、
クラスで受けていたものと違う景色が見えてきて、
今までの世界と未知の世界とうまくコラボして、フュージョンしていくのかも!と思い、
最終的には「やるっきゃない!」と思って、出演を決めました。

IJ:
そして、今、終えてみて、ミニフェスの経験で、実際どんなことを得ましたか?

I:
まだまだいける、走れる力をもらいました。
ミニフェスの前は、体力とか自分の齢というかそこに意識がいってたんですけど、
まだまだ!って。

IJ:
なるほど!
その力をどんな風に発揮していくんでしょう?
やりたいことなどはあるんですか?

I:
私、犬を育てる歴も長いんです。
今、4頭目なんですけど、犬との関わりをもう少し極めたいなって。

それには、インプロは不可欠。

具体的に、
1つは、今、『ノーズワーク』という競技会に出場することを目指していて、
犬は、自分自身をしっかりしないとついてこないので、自分育てのためにもインプロが必要。
そしてもうひとつは、地域のドッグランでの活動。
そこに安全に利用していくための運営ボランティアの会があるんですが、
その役員になって、利用者に犬との関わりを伝えていくことを先頭に立ってやっていきたいと思っていて、
そこでのコミュニケーションとしても、インプロの力が大切です。

できることがまだありそうと思わせてくれたのが、ミニフェス。
出演させてもらったことで、元気をもらった。
生きるパワーをもらった感じですね。

IJ:
ミニフェスの経験が、次への活力になっていることを聞いて、嬉しくなります。

今回、初めての舞台経験だったいしいちゃんにとって、
インプロのショー、舞台を経験することの意義を聞かせてもらえますか?

I:
稽古から含めて、今回のミニフェス経験は、
発見の連続で、今まで、見えなかったもの、想像してなかったもの、また、
見逃したり、見ることを怠って、見ようとしていなかったものを見る機会でした。
それによって、終わった後、自分に見えた景色は予想していなかったもので、
それは、これから先のモチベーション、生きる力でした。

具体的には、朝起きれるとか(笑)、
体力.気力の限界をまだうち敗れる感じもあった。

中でも、私にとっては、舞台に向けた稽古が一番大きく、
まだ何か向こうにあるんだろうなということを感じられたり、
ナオミさんがミニフェスに向けてくれた課題も、私にとってはすごく大きかった。
ポジティブへの意識も高まったり、一つひとつに発見があり、
久しぶりに発見だらけの時間を過ごせたのがミニフェスでした。

IJ:
いしいちゃんにとって、「発見」とは?

I:
新しい学びで、私にとって喜びですね。

IJ:
これからも、まだまだ、「その先に何かあるかもしれない」という気持ちを大切に、
「発見」をたくさんしていってください!
また、インプロのステージを楽しみにしています!

【パフォーマンスインタビュー】~ミニフェス出演者より~

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12/9(金)~12/11(日)に開催される
「インプロ・ミニ・フェスティバル(通称:ミニフェス)」とは、
インプロジャパンがレギュラーで開催しているクラスを
「ベーシッククラス」から継続して受講し、ステージ出演に向けて、
インプロのトレーニングを重ねてきたメンバー達によるインプロの祭典です。

「インプロ・ミニ・フェスティバル(通称:ミニフェス)」についてはこちら ミニフェス公式サイト

それぞれ違うお仕事に就かれていながら、
仕事帰りやお休みの日に、スタジオに集まり、
本番に向けて、稽古に励んでいます。

そこで、何名かの出演者に、稽古の合間をぬって、意気込みを伺ってみました。

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■乾 直美さん
(福祉関係&主婦/シアタースポーツ出演)
以前のミニフェス出演からかなりブランクがあるけれど、
自分はまだやれるんだ!と証明するぞー!

■大菅宏子さん
(保険業・庶務/マエストロ(土曜夜・日曜昼),Shortform!Longform!出演)
久しぶりのプークです!
皆さんに楽しんでいただけるよう、自分も楽しみながら頑張ります!

■小池教之さん
(団体職員/マエストロ(日曜昼),Shortform!Longform!出演)
舞台と客席が一体となった即興ショーで
世の中の閉塞感を吹き飛ばしましょう!

■澤村太一さん
(システムエンジニア/シアタースポーツ,マエストロ(土曜夜)出演)

初めての出演でドキドキとワクワクでいっぱいです。
多くの方に楽しんでもらえるように頑張ります!

■多田健一さん
(保険代理店の採用担当/マエストロ(土曜夜),Shortform!Longform!出演)
久しぶりの劇場公演にワクワクしています。
いつもの仲間・新しい仲間と一緒に素敵な時間をお届けします。

■とりいちえさん(指南業/マエストロ(日曜昼)出演)

3年振り20回目!
少しでも人と人から生まれる奇跡を感じて頂ける様に、精一杯のイエスアンドを!

■宮田 浩さん
(IT企業勤務/マエストロ(土曜夜),Shortform!Longform!出演)
インプロを続けてきたことで見えてきた楽しい景色…
お客様にも是非楽しんでいただけたらと思います。

■宮本大輝さん
(研修講師、大学教員/マエストロ(日曜夜)出演)

観劇の感激を思い出す、記憶に残る公演になるように精一杯楽しみます!

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ご覧いただいてお分かりのように、
中には、複数公演出演される方もいるんです!
インプロステージへの想いと気概を感じるわけですが、
そんな中、実は、今回、
土日の4公演全てに出演される方が1名いらっしゃいます!!

さとぼうこと、原田里史さんです。
2012年にインプロジャパンのベーシックを受講されて、今年で丸10年。
2015年にミニフェスデビューを果たしてから、今回で4回目の出演となるさとぼうさんに、
今回の出演に向けて、意気込みとその想いを伺ってみました。

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■原田里史さん(対人支援・コーチング業)
★シアタースポーツ,マエストロ(土曜夜・日曜昼),Shortform!Longform!出演★


インプロジャパン:
今回、土日4公演全てにご出演されるさとぼうさんですが、
出演者としての、劇場での「インプロ」の魅力をお聞かせください。

さとぼうさん:
劇場入りから一瞬一瞬が「生きている!」と実感できる魅力があります。
お客さんから頂いたタイトルが読み上げられ、仲間とアイコンタクトをする。
舞台袖から一歩出たら、もう後戻りはできないワクワクと緊張感。
そんな感覚を肌で感じられることはたまらないです。

また、舞台の上では、発した言葉、表情、動きの全てに意味を与えてもらえます。
それは一緒に舞台を作っている仲間、劇場や配信を観てくれているお客さま、
裏でサポートしてくれる全てのスタッフから与えてもらっています。

以前、劇場でインプロを観て下さったお客さまが
「こんなに真っ直ぐに情熱を注げるものがあって羨ましい。
自分も同じぐらい情熱を注げるものを見つけていきたい」
とおっしゃってくださいました。
がむしゃらに仲間と助け合って表現したものに、
お客さまからも新しい意味を与えていただいた瞬間でした。

また、本番前と本番後で仲間たちとの関係性の変化を味わえるのも、
僕にとっては大きな魅力の1つです。

稽古の始まりから本番が終わるまでは、
急激に仲間たちとの距離感は近づいていきます。
家族以上に濃密な時間を過ごし、舞台に立つという1つのフォーカスを共有して、
一心共同体に近づきます。

それでも本番が終わってしまえば、
決して本番に向けてすべてが始まるその前までの距離感や温度感には戻れません。
それが分かるからこそ「今やれることをやり切ろう」と強い意志が生まれます。

もちろん、本番は人生のゴールではないので、そこから始まる新しい関係性も、
関係性マニアの僕にはたまらないご褒美であり、魅力です。

インプロジャパン:
確かに、さとぼうさんがミニフェスを終えるたび、
仲間を増やしている印象があります!
「フィーバー!」「Wonder Space Orchestra」「JALOTE」「未珍伝心」・・・
どれも最高のチームでしたね!

さとぼうさんにとって、インプロのチームとは?

さとぼう:
三度の飯よりも大好物の「濃い関係性作り」を堪能できる場所です。
過去3回のミニフェスでいくつものチームを経験させて頂きました。

どのメンバーもインプロの垣根を超えて刺激し合える生涯の友人です。
誰にどう思われようとも、生涯の友人を作りにいく気持ちしかありません(笑)

インプロジャパン:
ステキですね!
今回も、どんなチームが誕生するか、楽しみにしています!

是非、たくさんのお客様にも観ていただきたいのですが、
そういう意味で、さとぼうさんが考える、観客としての
「インプロの魅力」も聞かせてもらえますか?

さとぼうさん:
観客席から観るインプロには、
シーンのタイトルが読み上げられてから、演者が最後に発する一言まで、
どんな余韻を味わえるシーンになるのか、全く分からないワクワク感があります。

僕の心を掴んで離さないのは、
2013年6月に初めて先輩のシアタースポーツ公演を観たときの興奮です。
当時、毎週一緒にクラスを受講していた先輩が
女性3人組のチーム『ジョーカーボーダー』として出演されていたのですが、
最終ラウンドのシーンを見ていて、
一見、まとまらないかと不安に感じてしまった瞬間があったのです。

ところがインプロは最後まで何が起こるか分からない。
シーンのラストで先輩が「夏休みの絵日記のネタになったから良かった」と、
絶妙の間でセリフを発しました。

すると、そこまでのドタバタ劇の全てが伏線となり、一段とシーンに深みが生まれたんです。
僕が座っていた観客席の周りからもザワメキや感嘆の声がが溢れ、
会場全体の温度が5度は上がりました。
いや、10度は上がったかも。
結果『ジョーカーボーダー』は優勝チームに。

心を鷲掴みにされたのは、決して最後まで諦めないチームワークでした。
最後の一言を発したのは先輩だけれども、それを引き出したのはチームメイトや、
切磋琢磨し合う他のチームの好演でした。
舞台にいる一人一人のプレイヤーが最後まで粘り切る。
うまくいく、いかないを超えた献身的な姿勢に心が大きく動かされます。

インプロジャパン:
9年経った今でも、鮮明に覚えていらっしゃるのは、
肌身に感じてくださったのでしょうね、「今」その瞬間に生まれる全てを。

さとぼうさん:
劇場で観るインプロには、その場でしか感じ取れないエネルギーや空気感があります。
何もない舞台に何でもあるかのように光景が見えてきますし、
「次どうなるんだろう?」と想像し続ける楽しさもあります。

インプロジャパン:
最後に、メルマガをご覧の皆様に、メッセージをお願いします。

さとぼうさん:
今回のミニフェスも公演ごとに、チームごとに全くカラーや風味が異なります。
ぜひ、劇場に足を運んで、その場に生まれる興奮を味わってもらえたら嬉しいです。
僕自身、1番多くの仲間と関わらせて頂ける、この4公演の機会を存分に楽しみます。
劇場でお待ちしています!

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「Impro Mini Festival vol.20」
【日程】2022年12月9日(金)~11日(日)
【会場】新宿・プーク人形劇場 (生配信有)
≪劇場公演サイト≫ ミニフェス公式サイト
≪配信案内サイト≫ ミニフェス | オンラインチケットサイト (teket.jp)

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【受講生インタビュー84】 ~演技トレーニングとしてのインプロと社会の中でのインプロ~

本日のインタビューは、2016年から継続してレギュラークラスに通ってくださり、

インプロジャパンでの公演にも出演してくれている、とりいちえさんです。

 

ちえさんは、役者として舞台演劇を長年続けている一方で、

20年近く、声優の専門学校で、演技指導も行っております。

 

最近では、インプロジャパンのアシスタントとして、企業や学校でのワークショップで、
一般の方々へのインプロトレーニングのお手伝いもしてもらっています。

 

今回は、ちえさんに、
演技トレーニングとしてのインプロと一般の方々が行うトレーニングとしてのインプロ
についてお話を伺いました。

 

お話を伺いながら、社会の中の演劇やインプロについて、考える機会を頂いたような気がします。

 

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インプロジャパン(IJ):

まずは、インプロを始めた理由を教えてください。

 

ちえさん(C):

演技トレーニングの一環として、はじめました。

 

海外だと俳優修業の一つとして即興が使われていることだったり、

若い頃所属していた劇団で、即興で作品を創ったりしていることもあって、

演技トレーニングとして以前から興味はあったのですが、

当時は、即興を専門的に学ぶ場所はなく、

頭のどこかでずっと、しっかりと学びたいということがあったんだと思います。

 

IJ:

即興で作品を創ることもあったのですね。

 

C:

演技のトレーニングでよく使われているエチュードを使っていました。

 

演じるキャラクターは決まっていて、その決められた設定の中で、

台本に書かれていない場面を即興で演じ、

それをテキストに起こして、作品に仕上げていく形だったのですが、

実は、そのエチュードに苦手意識がありました。

 

IJ:

どんなところに苦手意識を感じていたのでしょう?

 

C:

まずは、何をしていいのかわからなかったのが大きかったですね。

 

当時は、演技って、台本に書かれていることを演じるという認識が強かったので、

「何でもやっていい」となった時、

何をしていいか分からないというのと、
違うことをやったらどうしよう・・面白い事だったりウケる事をやらないと・・
という思いが、苦手意識に繋がっていたんじゃないかなと思います。

 

ただ、やってしまえば、楽しかったんです。

始まるまでは、いやだ、やりたくない。。

なのに、実際やってみて、相手役と絡んでみると、

終わった時には、あー楽しかった!となっていました。

 

IJ:

正解があるという意識があったのかしら?

 

C:

そうですね。

答えがあると思っていたんだと思います。

 

「やってみると楽しい」と分かっていても、

そこに、答えがないことに自分自身が気づいておらず、

演出家に求められている結果を出せているのかという判断基準を持っていて、

毎回、やったことが正しいかどうか、正しいものを求めていました。

 

 IJ:

そして、時を経て、「インプロ」と出会うわけですが、

実際「インプロ」に特化して学んでみて、

俳優のトレーニングでの必要性について、どうお考えですか?

 

C:

これは、絶対やらなきゃいけないと思いました。

演劇の学校では、必要なカリキュラムだと思ってます。

 

台本の読み方をやる前に、発声、筋トレ等、俳優としての土台をつくる段階で、
「インプロ」を入れるべきです!

 

IJ:

その理由はいくつもあると思いますが、
いくつか具体的に教えてもらえますか?

 

C:

一つは、演じる時に、自分自身の肉体でそこにいるため。

 

演じる時、感情の解放も含め、自身の解放ができるかどうか、
ということをよく言われますが、

インプロを続けてきて気づいたのは、
「解放」は「防御しているかどうか」ということ。

 

「インプロ」をやるようになってから、

防御している自分に気づくようになりました。

防御は、何かに対する恐れの表れ。

仮面をかぶることなく、ありのままの自分でいい「インプロ」は、

その恐れを取っ払うのに一番の体験だと実感しています。

 

もう一つは、聞く力。

 

「インプロ」は、聞かないと話が進まないので、

まずは、相手が言っていることを聞き、そこから自分の伝えたいことを伝える。

つまり、相互で行われる受信と発信のコミュニケーションですね。

 

この二つさえ身につけば、

そこから先のテクニックは経験の中で培えるものだと思っているので、

だからこそ、演技を学ぶスタートの時点で必要だと思っています。

 

IJ:

実際、現在、声優さんの専門学校でも「インプロ」を教えていらっしゃるちえさんですが、

ご自身が実体験として感じたからこそ、導入されているのですね。

 

C:

「インプロ」をやるようになってから、台本芝居に戻った時、

その変化をすごく感じました。

 

明らかに、相手役をよく観察するようになりましたし、

相手と自然な会話をしている感覚があります。

 

また、相手のセリフを聞く時に、

たとえ台本に書かれている決まったセリフであっても、

演じている役としてその言葉を生で感じ、

相手が何の意図を込めて言っているのかという

サブテキスト的なところに意識を持つようになりました。

 

それは役と自分との境界線が薄くなったからで、

与えられた状況に入りやすくなっていることも影響していると思います。

 

「インプロ」って、先が決まっていない中で場面転換がされていき、

そこにはセットがあるわけではないので、場所や時間がかわるたび、

その瞬間瞬間で、すごい想像力を使いますよね。

 

今でいうと、VRカメラをつけてメタバースの空間に入り、

その場面が瞬間で変わるということを、
自分自身が持つ想像力とピクチャリング(視覚化)の能力を
当たり前のように使ってて、

その反復がよいトレーニングとなって、

先ほど言ったように、

演じる役と自分自身の境をあまり感じずに、

自分自身を使って演じられるようになってきたのだと思います。

 

IJ:

そこは、即興で演じるトレーニングという域は超えて、

継続し、「インプロ」を作品として創り出してきたちえさんだからこそ、

お気づきになった点かもしれないですね。

インプロジャパンでは、6年以上レギュラークラスでご受講いただき、

今では、1時間以上のサスペンス・インプロドラマも創ったりされていますから。

 

C:

そういう点では、物語を意識するようになりました。

 

台本芝居の時、その作品における起承転結や

ストーリーの変化による演じる役への影響に意識がいくようになり、

役を演じるだけでなく、役を通じて、物語の展開を明確に伝えるにはどうするかとか、

キャラクターの変化をどう見せるか、ということを考えるようになりました。

 

これは、「インプロ」が役者の視点だけでなく、同時に、

演出家と脚本家の視点を持つからで、

恐らく台本演劇だけやっていたら気づかなかったことで、

例え、座学で学んでいても、身につかなかったと思います。

 

IJ:

ここで、指導者側にフォーカスして、お話を聞かせてください。

 

声優を目指す方達の学校で、インプロを使われている目的は、

やはり先ほどの話にあった「解放」ですか?

 

C:

今は、まずは、コミュニケーション、チームビルドとして使っています。

 

その後は、その人が持っている可能性を意識し、知ってもらうために使っています。

 

学校を卒業した時、自分の個性をもってその世界に飛び立っていくわけで、

自分を知ることがとっても大切な段階にいる子たちなので。

 

その辺りは「解放」に繋がりますが、

技術を身につけるではなく、インプロを通じて、自分を出していく作業。

ここができ、自分と表現のチャンネルが合ってくると、

演技が格段に変わり、セリフが生き生きしてくるんです。

 

カチカチになっている土にインプロで空気を入れて、柔らかくしている感じですね(笑)

 

また、ここ最近の傾向として、

今、何を感じてて、何をしたいのか、分からない学生が多いのですが、

インプロは、自分自身の欲求を演じながら発見していくということにも有効的です。

 

IJ:

実際に、生徒さん達に変化はありますか?

 
C:

自身の在り方や演技者としての在り方について気づいているようです。

また、ポジティブシンキングへ思考が変化していく学生もいます。

 

面白いところで、後半の台本芝居の稽古に入った時に、

自分が発したセリフに対して、相手がリアクションするという喜びや安心感を通じて、

自己肯定感が上がっているらしく、明るくなり、人格の変化を感じる学生もいます。

 

インプロでの受信発信のキャッチボールや感情や情緒のやり取りによって、

自他の交流をリアルに感じられるようになっているようです。

 

演じるというのは、自分と違う人間になるのではなく、

自分を通して表現するわけなので、自分を認めるところから始まります。

他者との生身の交流を通して、自覚していっているのかもしれません。

 

IJ:

それは、演者を育てるトレーニングということに留まらず、

人間形成の上でも大切な気がします。

 

最近、ちえさんには、

インプロジャパンで行っている企業や学校などで、

一般の方向けの研修やワークショップでアシスタントをお願いしていますが、

そこでの発見や気づきについても聞かせてもらえますか?

 

C:

人って表現したいんだなぁって。

 

一般の方々のインプロに触れていると、

売れたいとか評価をもらいたいとかの欲ではなく、

感じたことを表に出したい、自分自身でありたいっていう姿をよく見かけ、

そのたび、原点回帰をさせてもらいます。

 

特に企業研修などでは、最初は何かを得ようとか、

これが自分のスキルアップにどう繋がるかを意識しながら冷静にしていた方達が、

「まずはやってみる」というルールの下、目の前の人と関わり始めると、

ゲームを通してなりふり構わなくなり、

次第に立場や社会的仮面がはがれ、素の姿が見えてきたりして、

自由っていいなと思います。

 

「インプロ」がジャッジされず、安心安全な場なので、

「まずはやってみる」ができ、許される場だからこそ、

お互いが自由に弾け、関わり合えるのでしょうね。

 

 IJ:

まさに、社会でインプロを活用する意義の一つと言えるかもしれないですね。

 

C:

俳優としてでなく・・という点でいうと、

私が人生で一番インプロに救われたと感じているのは、介護です。

 
認知症だった父を介護していた時に、イエスアンドの考え方でとても助けられました。

目の前で起きていることを、それはしょうがないからどうするか、

という筋肉がインプロでついていたことを、実感しました。

 

また、父が思っていることと発語がずれてきている時期に来た時、

言葉ではそうだけど、きっと求めていることはこうかなと思って、

関わるとそれが正解だったりしたことがよくありました。

 

他の家族は、父の言葉をヒントにしようとするので、

そこで結局ずれが生じて、イライラが募り、ストレスになるというのがあったんですが、

私は、自然と発語される言葉に意味を持たず、空気感、目線やニュアンスなど、

その場にあることを全体的に感じ、父の意図を理解できていたんです。

その力はインプロにあるジブリッシュゲームで培われていたんだと思います。

 

もう一つは、執着しない自分。

 

今までの父とは違う、と切り替えて関わることができ、

その手放す能力は介護を楽にしてくれました。

 

他の家族に、なぜそれができるの?と聞かれた時はじめて、

インプロで身についていたそれらの力に気づきました。

 

IJ:

ちえさんは、社会における演劇やインプロの作用については、
どのように感じていますか?

 
C:

最近、小学校で「何かになってみる」という授業があるそうですが、

自分じゃない何かになってみる演劇って、

人にやさしくなれる、人を許せるようになるツールだなと思っています。

 

他者になることは、
自分じゃない誰かの気持ちが想像できるし、他者を思いやることもできる。

私自身も、色んな人物を演じることで、自分の中が豊かになっている実感があり、

自分の「個」が広がっていく感覚があります。

他者を演じる中で選択の連続を体験していくことが、
演技の訓練としても、人間形成としても、いいんだろうなと思います。

 

また、周りから与えられた価値観や自分が見つけたものだけでなく、

他者になってみることで得る価値観によって、
それまでの自分の価値観を手放せるから、

視野が広がり、もっと自由になれるんじゃないかなとも感じています。

 

インプロは、台本がないからそれがとても手軽にできる

誰かがいればできて、ひとりじゃできないところも素敵ですよね。

 社会もそうですし。

 

私の周りにも、vtuberが結構いますが、

今、 メタバースや仮想空間への活動が増えていて、

それだけ、人々は演劇を欲しているんだなと思いますよね。

自分じゃない何かになるということを。

 

そういう意味で、社会の中に演劇的なことは既にあり、

だからこそ、人生の中に、演劇体験があって欲しいです。

 

色んな人が演劇をやった方がいいと思います。

海外のように、学校にシアター専門の先生がいて、

授業に取り入れて欲しいですね。

 

演劇やインプロでの非日常の疑似体験を通して他者を知ることを、
成長の早い段階からやっておくと、

意見が違う人を受け入れることもたやすくなると思うんです。

また、他者を知ることで、「自分」というものも見えてきて、

自他の区別が曖昧にならず、楽に生きられるんじゃないかなと思います。

 

IJ:

教育の中に演劇やインプロの有効性を感じていらっしゃるのですね。

 

C:

今ある社会の中に押し込むためでなく、

その人の可能性を拡げて、豊かにすることが教育であり、

その教育によって、それぞれの可能性が拡がる社会になるといいな。

 

多様性を受け入れるものであり、可能性を拡げる。

「インプロ」はその教育が可能になるから、有効性がそこにあると思っています。

 

IJ:

最後に、インプロヴァイザーのちえさんにとって、
「インプロ」の魅力を教えてもらえますか?

 

C:

良い意味で、手応え、達成感がないところ、

「未完成」のところかな、インプロヴァイザーとしては。

 

「未完成」とは、そこに可能性があって、
その可能性をお客様が感じてもらえるのもインプロの魅力だと思います。

 

「未完成」であり続けたいです。

 

 あと、以前、観ているお客様が、相手を無条件で受け入れている瞬間が、

目の前でずっと繰り広げられることに幸せを感じてくださったことを知り、

それって、素敵なことだなと思いました。

 

IJ:

いいですね!

 

台本に書かれているわけでなく、
生身の人間達が互いに受け入れ合っている世界を目の前で繰り広げている。

 

それを観てもらうことの意味とその責任を、
今、ちえさんのお話を伺っていて、強く感じました。

 

C:

今、思ったんですけど、

演劇って、観ることで抑圧された感情や魂を
浄化させる効果(カタルシス)があるとされていますが、

「インプロ」は、互いが受け入れ合っている様子が繰り広げられ、

観ることで今でいう「#優しい世界」に触れて、
そこにカタルシスを感じてくれるのかもしれないですね。

 

IJ:

社会の中のインプロ。そこにもあるのかもしれませんね。

 

色々な角度からのインプロを聞かせてもらいました。

 

有難うございました!

 

ちえさんのインプロが観られるのは、ロングフォームのインプロ発表会です。

日程は、近日中に決まりますが、インプロジャパンのyoutubeチャンネルで生配信されます。

インプロジャパンyoutubeチャンネル

是非、ご覧になってください。

続きを読む

【パフォーマー・インタビュー】~「即興劇集団インプロモーティブ」座長・三上正晃氏 ~

今回インタビューをさせていただいたのは、
今年結成20周年を迎える インプロ団体、
「即興劇集団インプロモーティブ」座長・三上正晃氏 です。

実は、インプロモーティブさん。
インプロジャパンと深いゆかりがあるのです。

というのも、、
2002年当時、インプロジャパンに通ってくださっていたメンバー達で結成され、
旗揚げ公演は、インプロジャパンの池上が演出をしておりました。

「月刊即興」という毎月開催する公演もされていたり、
また、数々の趣向を凝らした公演で多くの観客を楽しませてくれる
とても人気のあるインプロ団体さんです。

公演では、多くのゲストパフォーマーを招き、
インプロジャパンからも数多くのパフォーマーが出演させていただきました。
そして、今回、20周年を記念して行われる公演にも、
大菅宏子と白井 文が出演させていただきます。

今回は、その20周年記念公演を前に、
その座長である三上さんに、色々お話を伺ってみました。

団体への想いに加え、
インプロヴァイザーの顔の他に、
スタチュー(人間彫像芸)を見せてくれる大道芸人でもある三上さんにとっての
インプロや表現に関するお話も聞かせてもらいました。
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インプロジャパン(IJ)
20周年、おめでとうございます!

今月末7/23(土)には、記念公演を行われるとのことですが、
まずは、モーティブさんの公演について、伺わせてください。

「これは、インプロモーティブでしか味わえない!」というものは
なんでしょう?

M:
テンポと勢いがあるショートフォームです。

ショー全体においても、
演出する上で、大切にしていることの一つとして、
ゲームの説明部分で寸劇をする等の仕掛け、工夫をして、
お客様が退屈する時間がなるべくないようにするということをしています。

IJ:
今回、開催される記念公演「SHORT SHORT STORY」で、
まさに、それを味わえるのでしょうね!

どんな公演となるか、教えてもらえますか?

M:
自分自身が大道芸活動で見聞したり、実際体験したりしたアクロバットや
マジック、本格的なイリュージョン等を豊富に取り入れたエンターテイメントショーです。

世間的には色々ある状況ですが、
ひと時の間、そのようなことを忘れて、
最初から最後まで大笑いして楽しめるショーとしました。

IJ:
今回の演出は、大道芸での経験も活かされているということですが、
大道芸の活動について、少し聞かせてもらえますか?

M:
大道芸では、スタチュー(人間彫像芸)をしています。
スタチューとは街角に銅像に扮して立ち、
投げ銭が入ると動くというパフォーマンスです。

僕はアストロノーツという宇宙飛行士に模したスタチューをしています。

IJ:
大道芸での活動、インプロでの活動、それぞれ影響していることがあれば、
教えてください。

M:
僕にとって、インプロの魅力は、お客様と一緒にストーリーをつくるライブ感で、
展開が毎回違うので、新鮮な気分でパフォーマンスをすることができるところですが、
大道芸でのお客様との即興の掛け合いをするときに、そのインプロが役に立っています。

また、大道芸はパフォーマンスの大半がルーティーンで、
思考の枠が固まってしまうので、定期的にインプロで頭を柔らかくすることが必要で、
それは、インプロを続けている理由の一つですね。

インプロトレーニングやインプロモーティブでの活動がなければ、
大道芸での活動はありませんでした。
そういう点で、インプロは私を基礎づける土台です。

公演をつくるという点でも、
スタチューの作製時に、インプロ公演で培った衣装、小道具、大道具製作のスキルがに役に立っていますし、
逆に、インプロ公演の時に大道芸で使用した衣装やマジック道具他様々なパフォーマンスを練り込めて、
バラエティー豊かなショーを作ることができ、それぞれに影響与えてくれています。

IJ:
最後に、インプロモーティブさんの今後の夢を聞かせてください。

M:
年に一回程の間隔で公演できたらなと。そして、
それが十年、二十年と続けられればいいなと思います。
これからも色んな仕掛けのインプロショーをつくっていきますので
機会ありましたらぜひお越しください。

IJ:
ありがとうございました!
これからも、三上さんからどんなショーが生まれるのか、楽しみです。

インプロモーティブさんのSNSやサイトなどはこちらです。
是非、皆さんも一度ご覧になってみてください。

声に出して大笑いできますよ!

■インプロモーティブFacebookページ
■インプロモーティブHP

【研修活動報告】インプロシンキングの日常への落とし込み

新年度がスタートしました。
新入社員の皆さま、新入生の皆さま、
ご入社、ご入学、おめでとうございます!!

インプロジャパンでは、先日、
入社式直後の新入社員の皆さまに
インプロシンキング研修 をお届けしてまいりました。
これから始まる社会人生活にドキドキ、 ワクワクする皆様の瞳は
それはそれは輝いており、新しい出会いとその関わりを楽しむ姿は、
未来の希望そのものに感じられました。

よく、「研修は終わってからが本番」という言葉が使われますが、
まさに、ここからがスタート。
台本や打ち合わせがない「インプロ」で関わりを楽しみ、
そこから創造したように、
未知を恐れず、創造を楽しむこと
実践していただけたらなと思っています。

そのためにも、インプロジャパンでは、研修当日の振り返りだけでなく、
実施後、ある一定期間をおいてから振り返りシートに取り組むことがあります。
そこで、ふと振り返った時に、気づくこと。
それは、日常を「インプロシンキング」の視点で振り返ると、
自己成長に繋がるヒントがたくさんあるということです。
それは研修当日には得ていない気づきであり、
これこそが、当日の学びは「知識」ではなく「意識」であることの証でしょう。

後日振り返るからこそ、
意識するだけで行動が変わっている自分に気づく方や
他者から受けた「イエスアンド」に敏感になって前向きな関わりが楽しくなり、
もっと高めたいと意欲が見られる方が多くいらっしゃいます。
また、新入社員の中には、研修後に現場に入り、
尊敬する上司や先輩の関わりの姿勢に
「インプロ シンキング」と同じ考え方を見つける方々も!

それだけに、1度だけでなく、
継続実施を導入する企業様や学校様の場合は、
インプロによる自己の変化を感じ、自己成長への意欲がより高まる
といったことも、それぞれの気づきから見えてきます。

そこで、ここでは、
昨年、一年を通じて、インプロシンキング研修やワークショップを行った企業様や学校様の
新入社員の方々や高校生達の受講最終日のお声を、何名かを抜粋して、ご紹介いたします。

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【新入社員】

「インプロシンキング」を意識して過ごすことで、
自分ができることがこんなにも多いのかと実感することができた。
少し考え方を変えて生活するだけで、自分のできることが増えていく感覚が嬉しく、
今後も業務やプライベートでも活かしたい。

継続してきたことで、多様性を自然と受け入れている自分に気づいた。
自分にとって重要でなかったり、興味が湧かないような意見でも、
違う視点からはとても重要である意見であることに気づくきっかけになったり、
いろんな視点に気づけるようになってきたと実感している。
思い込みを外し、さらに視野を広げていきたい。

様々な意見をまずは真剣に聞いて考えるようになってきたことで、
理解が深まり、自分からの発言力も上がってきたように感じている。
さらにこの力を高め、様々なコミュニケーションを取っていきたい。

1年間やってきて、「インプロシンキング」で学んだスキルを
日ごろから意識的に使っていくことで、
コミュニケーションの質が格段に上がってきていることを実感している。
今後も習慣化し、自分のものにしていきたい。

「インプロシンキング」の視点で日常を振り返ってみると、
コミュニケーショ ンを円滑に進めやすくなるだけでなく、
自分の成長や仕事の効率化にもつながっていっていることに気づき、驚いた。
今後も心掛け、どんな事態も前向きに捉えて行動していくことを意識していきたいと思う。

一年を振り返り、意識して視点を変えることで、
これほどまでにアイデアが出 てくるのかと気づかされた。
能力を活かすのは意識ひとつだと感じたので、
「イ ンプロシンキング」で学んだスキルを合言葉に、業務も日常も楽しみたい。

仕事への姿勢が大きく変わってきていることを実感している。
日々、「インプロシンキング」を継続していくことで、
成長の速度に大きな違いが生まれると思うほど。
日常の中で更に習慣化し、自己成長につなげたい。

【高校生】
 最初の頃、何も決まっていないことやみんなの前で発表することに不安もあったけど、
何度かやっていく中で、どんどん楽しくなっていきました。
一度、何も思いつかないことがあったけど、
その時に友達が出してくれたことを使おうと思ってみたら、自然とやりたいことが思いつき、
それから、友達の意見はとても大切なものなのだと思うようになりました。

 社会人になる前にこのようなことを学べたのはアドバンテージだと思う。
どんな状況でも崩して再生するのは誰でもできて簡単なこと。
でも、それで多くのことを失ってしまう。
だから、どんな状況でも「はいそして」と、その状況を楽しみ、
むしろ活用していきたいと思う。
一人でもそういう考えの人がいるだけで、
最悪な状況でも、少しはましになってどんどん展開していけると思う。
そのために、自分と真逆の考えでも、頭から否定するのはやめて、相手の意見を聞いていきたい。
習慣となってきたインプロの技があるから大丈夫!

 壊す快楽は一時的表面的なもの。
僕は創造する快楽を求める。
どんな場面でも 創造できるように、インプロで培った力などを使って成長していきたい。

 インプロを1年間やってきて、否定するのではなく、
むしろそれがあったからこそ生まれるものがることを知った。
インプロを日常に活用すれば、0か100ではない、第3の選択肢を生み出すと思う。
今後はそれに挑戦したい。

 始めた頃は恥ずかしくて、声も小さかった自分だけど、
インプロの授業を受けるようになって、声も大きくなったし、
自信がついて発言力もついたと思う。

 自分の頭の中で考えていることを人と一緒に創っているということは、
今までにない経験でした。
はじめは、恥ずかしいなと思っていたけど、
回を重ねるごとに発想力が上がっていったり、
表現力が成長していくことを実感できて楽しくなった。
みんなとも仲良くなれたし、
一年間楽しい活動ばかりだったインプロが 終わってしまうことが残念!

 身体を使って表現することに抵抗があったけど、
色々なゲームをする中で、自然に慣れていった。
先生や友達が温かい目で見てくれたのも大きかったと思う。
一番覚えているのは、オンライン授業になった時。
オンラインの画面上できちんとコミュニケーション取れるか不安だったけど、
対面の時より受け取れる 情報量が少ないので、
逆にいつもより相手の動きをよく見たり、相手が分かるように丁寧に伝えることができた。
それまでリアルでやっていたことも確認できたし、戻ってからそれを意識できるようになった。
これからも、楽しかったインプ ロの空間を思い出して頑張りたい。
ー------

【受講生インタビュー83】 ~「インプロ」から生まれた自分~

こんにちは、キッズクラスを担当する峰松です。

先日、数年ぶりに、以前通ってくれていたメンバーから電話がかかってきました。

「あ、かよ!こんにちは。(フルネーム)です。
あの、聞きたいことがあって電話したんだけど、
インプロのスキルでさー、〇〇と●●と◎◎と、あと1つなんだっけ?」

声の主は、小2~高2まで通ってくれていた『ゆだくん』!
大学受験のあと、関西方面の大学に進学したので、声を聞くのは数年ぶり。
思わず、電話口で絶叫してしまいました(笑)

私が、質問に答えると、
「そうだ!!ありがとうございましたー!」と切りそうに・・・
興奮の私をよそに、まるで、昨日も話したかのように変らぬ彼に笑いをこらえながら、
「ちょっ、ちょっと待ってー!元気?!」と、とりあえず引き留めてみました(笑)。

聞くと、芸術に関する学科に進学し、そこで「現代アート」と出会い、
今は、大学でその分野を学び、課題で作品を創ったりしているとのこと。
後日、時間を取って、今の彼のお話を聞かせてもらう約束をしました。

高校生の時には、キッズクラスの仲間たちと参加した「インプロ甲子園」で、
オリジナリティ溢れる世界を瞬時に創り上げるその姿で大人たちを驚かせ、
見事チーム優勝を果たしたゆだくん。

そんな彼が、大学生になった今、
子どもの頃からやってきた「インプロ」がいかに自分を形成してきたかに気づいたそうです。
今の自分は「インプロ」から生まれたと話すゆだくんが、
これから社会へどんな風に羽ばたいていくのかが、益々楽しみになった時間でした。

======================================
インプロジャパン・佳代(IJ):
こないだはお電話くれて、すごく嬉しかったです!
突然、どうしたの?

ゆだくん(Y):
ライトノベルを書きたいなと思った時に、
「インプロ」のスキルが活かせると思ったから。

IJ:
ライトノベルを書きたいと思ったのはなぜですか?

Y:
アニメなどのメディア化によって影響力が大きいから、
自分の考えを伝えるツールとしていいなって思った。

ドラマや映画やアニメって、そこに何かしらのメッセージ性を入れ込んでいて、
キャラクターのセリフとかを通して、影響を与えることができるメディアだと思うんです。
元々、高校の時から小説とか物語を書いてみたいと思っていたのと、
アニメが好きだったので、ライトノベルに対して自然に興味が湧いたって感じかな。

大学生活もあと2年で、卒業後のことを考えた時、
何かを考えたり、つくったりしてお金をもらう方が、
自分には向いているのかなと考えるようになって、、、
そこで、まずは、どこまでできるか分からないけど、在学中に挑戦してみようって。
そのひとつがライトノベルです。

IJ:
やっぱり、ゆだくんは創作表現が好きなんだね!

今学んでいることについてお話を聞かせてもらおうと思うんだけど、
「現代アート」を専攻しているんだよね?
それって、大学入学前から興味あったの?

Y:
いえ、1年の途中で、大学の授業で知って、それからです。

IJ:
そうなんだ!
そもそも、芸術に関する学科を選んだのはどうしてですか?

Y:
進学先を考える時点で、なんとなく、自分は芸術性に触れておいた方がいいかなと思って。
といっても、受験時には、志望校の中には芸術系以外の分野もあったけど、その中の一つ。

IJ:
なんとなく(笑)
なぜ、自分には芸術に触れておいた方がいいと思ったんだろう?

Y:
自分自身のことを考えた時に、
人と違うところをやろうとか、みんながやらないことをやろうとする思考が、
アイデアが求められる分野で親和性が高いかな~みたいなと思って、
それを考えた時に、芸術の分野がその一つだったって感じかな。

IJ:
で、大学入って、「現代アート」に出会うんだね。
「現代アート」はどういうものを指すの?
「アート」と「現代アート」の違いについて、ゆだくんの言葉で教えてもらえますか?

Y:
「現代アート」は、1910年代にある作品がきっかけになってアートの世界に生まれてきた分野で、
「アート」は美しさ、技術の高さを楽しむもので、「現代アート」は意味やアイデア、コンセプトを楽しむもの。
「アート」は感性的で、「現代アート」は知性的って感じですね。

IJ:
なるほど~、ゆだくんが「現代アート」に興味を持ったことが分かる気がしますね。

社会的なことに対するメッセージ性やそれを伝えることに興味があるゆだくんだけど、
ジャーナリストとかに興味を持つことはなかったの?

Y:
ジャーナリストも興味深いとは思うけど、
なぜ、僕がそれを選ばないかというと、遊べないからですね。

IJ:
遊び?

Y:
そうです、遊び。
確かに伝える工夫できるとことはあると思うんですけど、
でも、ジャーナリストは、アイデア以上に書かれている内容が求められるので。
だから、真面目に書き、読み手はそれを真剣に読むと思うんです。

でも、僕がやりたいことは何かを伝えたいだけでなくて、
受け手が、それに対して真剣に考えて、動くということなんです。
僕は、「遊び」があることは面白いから関心を持つし、人を動かすのには一番いいかなと。

それを考えた時に、僕には「インプロ」で観ている人たちに楽しんでもらう体験があったので、
自分には「遊び」の中で伝えていく表現活動の方が向いていると思ったし、僕はそれがやりたいと思った。
「インプロ」って、その場で自分の解釈を自分なりの表現で伝えることで、
時には観ている人を驚かせたり、楽しませたりするじゃないですか。
そういうお客さんの反応とかは、自分自身も面白くて嬉しい時間で、
そんな「遊び」があるのが、自分から見た「現代アート」ってことですね。

IJ:
ゆだくんにとって、「遊び」はキーワードなんだね。

今の話を聞いていて、「インプロ」で体験したことは少なからず影響しているようだけど、
受験を機に「インプロ」から少し離れてみて、今まで、「インプロ」のことを思い出したり、
頭をよぎったことはありましたか?

Y:
うん、結構ありますね。

受験の時、一番内省的になるじゃないですか。
自分の為に勉強しているから、逃げられない。
でも、逃げたくなった時、現実逃避をして、自分のことを見つめるみたいな。

その時、インプロの影響を受けてる自分を顧みた覚えがあります。

たとえば、よく皆に「ゆだくんって、ポジティブだよねー」って言われたんですよ。
正直「俺だって悩んでるのにー」って、うざい時もあって、
「あー、インプロのせいだ!」って思ったり(笑)

でも確かに、自分には、どんな小さなことでも楽しめるところがあって、
色んな所に、面白味や楽しさを見つけようとすることが、それは、
インプロで染みについてて、無意識に行動で出ちゃってるのかなぁと思ったりしました。

「インプロ」休んでいた時は、
「あ~、これってインプロと繋がるなぁ」と思ったり、気づいたことあったんだけど、
今日、かよとこう話していて、「インプロ」が過去のことじゃなくなっちゃったので、
具体的なことは忘れちゃったけど(笑)

でも、「インプロ」から離れて自分を顧みた時に一つ言えることとしては、
自分や他者の考え方に対しての寛容な気持ちや、許す気持ちや、その考え方を広げるとか、
考えたことを楽しむことができるのは、インプロで学んだことだなぁと、インプロやってたからできるんだなぁと思います。

IJ:
やっててよかったなと思う?誘導的だけど(笑)

Y:
思いますよ、というか、インプロが自分だと思いますよ。
自分はインプロから生まれたっていうか。

IJ:
?どういうこと?

Y:
今、自分が誇れる部分があるとしたら、
それは、自分のアイデアに対して絶対否定しないこと。
例えば、アイデアの創造性では勝負できなくても、
自分のアイデアに対しての寛容性は勝負できる。

他の人との違いはそのくらい。

そんな自分は、インプロの経験から出来上がったと思う。

「インプロ」って、自分の考えや人の考えに対して、柔軟になるじゃないですか。
それって、僕にとって、すごく大きい気がします。

「0から1を生み出すのは難しい」とか、発想や自分のアイデアに対して悲観的で、
自分のアイデアに自信ない人って、多い気がするんですけど、
それって、実は思いついていても、自分の中で取り下げちゃってるってこと。
もったいない。

誰しも天才的な発想力は持っていて、それを受容できるかどうかだと思うんです。
「天才」っていうのは、常識やセオリーから外れた存在だと思っていて、
つまりは、その自分の中にある常識から外れたアイデアをどれだけ許して、育てようと思えるかってことで、それは、自分だけでなく、周りの関わりにも言えることだと思います。

それって、まさに「インプロ」で、
そんな風に考えられるようになったのは『インプロ』のおかげですね。

常識やセオリーから外れたアイデアを受け入れ合って、
新しいものが創造されるのって、インプロの醍醐味だと思うんです。
たとえば、インプロで、聞き間違えや言い間違えがあった時、
言い換えず、それこそが、新しい、違うものが生まれるチャンスで、
演じている側もお客さんもワクワクするところ。

そうやって、自他のアイデアを楽しむ中で話が転がっていくさまを、ずっと体験していたから、
寛容性が育ったのかなと。

IJ:
インプロから生まれているというのは、今の自分をつくったということなんだね。

Y:
そうですね。

あと、今、作品を考える時も、対局から考えるようにしているんですけど、
その発想の仕方とかも、インプロで鍛えられたと思います。

インプロのシーンをやる時、
タイトルを聞いて、いかに普通から外せるかを意識していたから。

たとえば、「リンゴ農家」だったら、それをいかにひねるかということに力入れていて、
「絶対にただのリンゴ農家はやらないぞ!」って決めて、その風景をイメージして、
そこには何があるって想像して、その中で、一番、変わっているものはどれかって探してみたり、、、
常に、いかに常識やセオリーから外せるかを積極的に考えていたことは、今に繋がっていると思います。

そして、それができたのは、受け入れ合うインプロの仲間がいたから。
色んな発想の人がいて、それぞれ好きなものややりたいことが違うからこそ、
もちろん、自分の思い通りにいかないんだけど、だからこそ、より想像を超えたものが出来上がっていくので、そこがインプロの面白いところだと思います。


IJ:
ゆだくんは、「面白がる力」が長けているね!
子どもの頃からやってきた「インプロ」が、その力を引き出すことに、
少しでも力になっていたんだったらこんなに嬉しいことはないです!

改めて、ゆだくんにとって、「インプロ」って何ですか?

Y:
『インプロ』はアイデアが試せる場所。

サッカー選手のネイマールがなぜ考えもつかない足技だったり、観客を魅了するドリブルが見せられるかっていうと、ネイマールやブラジルの選手って、ストリートサッカーで育っているじゃないですか。
ネイマールもずっとフットサルをやってるんですよ。それだと思うんです。

『インプロ』っていうのは、創造活動とか、あらゆるアイデアを出し合う活動における、
ストリートサッカーの場所みたいなところ。
インプロは、そう意味で、ものすごくポテンシャルあるというか、
創造性ってどう育てたらいいか分からない中で、インプロは、その一つの答えだと僕は思っているんです。

とにかく、インプロって、アイデア効率がいい。
5分とか、10分とかの間に、たくさんその場で思いついたことを出して、しかも出すだけでなくて、
他の人も広げてくれて、それが創造されていく。
企画会議なんかだったら、数分でいくつも回せるわけだから、めちゃくちゃアイデア効率がいい場。
周りから、時々、発想力を褒められたりするけど、
自分が何で、そういうアイデア出せるかというと、さっき言った自分のアイデアへの寛容性だけでなく、小さい頃から、インプロでアイデアを出す練習をたくさんしたから、っていうのは確実にあると思います。

だから、授業とかに取り入れるしかないです!
『インプロ』やれる場所がいろんなところにあった方がいいと思う。

IJ:
インプロが、アイデア出しをする人たちにとっての「ストリートサッカー」の場所みたいなところ、って表現面白いね!
「ネイマールがストリートサッカーをやっていたんだって!」と言われているのと同じように、
「湯田快平はインプロをやってたんだって!」と言われるように、頑張ってね!

いろんな所に、「インプロフィールド」ができるために(笑)

楽しみにしています!

Y:
はい、有名になって『インプロ』を広めることは目標です!
頑張ります!

--以上--

【受講生インタビュー82】 ~子ども達によるインプロ座談会~

こんにちは。
キッズクラスを担当している峰松です。

先日、「キッズシニア&中学生クラス」の後、
子どもたちだけでインプロの話をする時間がありました。

以前は、スタジオに来て、休憩時間や終わった後に交流する機会がありましたが、
ここ2年、オンラインでの実施で、私抜きでみんなだけで話す時間がなかったので、
先日、ふと思い立ち、子ども達に提案してみました。

すると、「うん、いいよ!」と笑顔で受け入れてくれたので、
そこで、私はカメラオフにし、子ども達だけのオンライン・インプロ座談会が始 まりました。

突然始まった子ども達だけのトーク、しかもオンラインにもかかわらず、
お互いの言葉に相槌を打ったり、大きくリアクションを取りながら話す姿に、
感動してしまいました。

当初は子ども達のために、、と思って設けた機会で、
たった5、6分の時間ではありましたが、
そこには、とてもリアルな素敵な言葉に溢れていました。
そこで、今回は、皆さんに、是非彼らの言葉を届けいたい!
と思い、ご紹介させていただきます。

この日参加していた子ども達は、小6~中3生とOGの大学生。

本人たちに掲載は承諾もらいましたが、特定を避ける為、
お名前は伏せます。
極力、彼らの会話をそのまま残し、ご紹介しますので、
彼らの表情を想像しながら、お読みください。

===============================
:インプロってさー、他人の天才さと自分の天才さに気づけるからいいよね!

みんな:(笑)うん、うん!

:なんか・・インプロって、自分の意見とかを、自由に表現できるから楽しいなと思います。

:そうだよねー。

:インプロって、自分だと考えつかないことをやってのける人達が周りにいるし、
逆に、自分も相手が思ってもないようなことをしている可能性もあるというところで、
だから、一人じゃ絶対思いつかないようなストーリーがどんどん展開されていくなぁって。
それって、なかなか珍しいこと、いろんなものがある中でも。

インプロに限らずとも、複数人で何かするってことはあって、
例えば、みんなで意見を寄せ合って発表するっていうことだったり、、
そういうことに通ずるものがあるなと思ったりする。

ねぇ、実際、インプロやってて、ここで役立ったっていうことある?

みんな:あるあるあるー!(笑)

:全力でごっこ遊びできるから、楽しいしさー。
なんか、他の人と話しているときも、すぐに否定したりしないで、
その人の考え方をしばらく聞いて、それが面白くなっていくといいなぁと思いながら聞いてる。

:うん。
インプロって、ほんと、「自分と他人の意見が違うから楽しい!」っていうのがある気がするなぁ。

:うん、うん!
学校で道徳とかの勉強とかする時に、「相手の立場になる」とか、
インプロやってなかった時は考えづらかったけど、インプロやってから考えやすくなって・・

:あー、そうそう!

:だから、インプロやるのって大事だなって思った。

:あと、自己肯定感上がるよねー

:うーん!(はにかみながら笑顔)

:そうだねー(深く頷く)

:インプロの話ってさ、自分がそこにいなかったらできないじゃん。
例えば、今日やった「ワニ」の話も、4人いないと絶対できなかったじゃん。
それってなんか、嬉しいよね。

みんな:(笑いながら大きく頷く)

:あとさ、インプロって、物語とかをつくるから、想像力とかも養われていくというか、、、
そこがまた面白いよね!

:(楽しそうな笑顔で何度も頷く)

:お互いの立場になって物事を考えるのって、絶対に必要なってくるし。
実際、学校生活で必要なものなわけじゃん。
そういうのをやりながら楽しめて、いろんな物語もつくれて、一石何鳥?五鳥く らい?

みんな:(笑)

:インプロだからこそできることがあるなぁと思ったりする。

:ねー、そうだよねー。

小さい頃さ、スゴイ自由人って言われてて、
一人でぴゅーっと遊んでいくタイプの子で、他の子と全然遊ばないって感じだったけど、
インプロやって、他の人と遊ぶのって楽しいんだなぁと思うようになって、
友達を作れるようになりました!

みんな:(微笑みの表情)

:インプロは、不正解とか正解とかないから、自分の意見を話しやすいし。
勉強の時とかでも、自分の意見を言うのは大事だなぁって思うようになった。
何でも言わないと分からないから。

みんな:そうだよねー。(それぞれで頷く表情)

:あと、一緒にやった人に興味が湧くよね!

みんな:(笑顔で何度も頷く)

:こういうのが好きなのかなぁとか、すげー面白い人だなぁとか。

:お互い、全く同じ人間はいないわけで、
そこで今まで過ごしてきた時間も違うし、環境も違うし、触れ合ってきた人も違うし、
その中で、この人のここが自分と違うな、じゃあ、そこを楽しもうっていう風に考えながら、
一緒にやっていく、、みたいな。

:私は、その違いが考え方だけでなく、年とか境遇とかも取っ払って、ガンガン話せるから嬉しい。
インプロするって、最初に懐を見せるようなものだと思っているからさー、一緒にやってしまうと、スラスラ話せる。

:(笑いながら)うん、そうだねー。

:こういう考え方をするんだ!って分かるから、接しやすいし。

:考えの違いを楽しめるようになるよねー。

かよ:まだまだ話がつきなそうだけど、ここでお時間になっちゃったので、
今日はここでおしまいにするね。
みんなが、しっかり自分の言葉で話していて、他の人の話にもリアクションしている姿に、
感動しちゃったよー。

(と言うと、笑顔でお互いに拍手をし始める子どもたち)
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子どもたちにも伝えましたが、私自身が感動してしまったことと同時に、
改めて、彼らが持つ自分で考える力に感心しました。

インプロキッズクラスは、学校や塾と違って、「今日はこれを習います!」というわけではありません。
インプロのルールの下、即興で劇をしたり、物語をつくる。
言ってみれば、ただただ、みんなで「インプロ」というゲームで、遊んでいるといっても過言ではありません。
にもかかわらず、子ども達は社会生活の中で何が必要であるか、
自らで考え、インプロをやることで自分が何ができるようになったかをしっかりと理解してくれていたのです。

繰り返しますが、私は子ども達に教えたことは「インプロ」のルールだけで、あとは一緒に劇や物語を創っていただけです。


今、世の中には、大人たちが「コミュニケーション」を学ぶための講座がたくさんあります。
我々のインプロジャパンのコンテンツもそうですが(笑)

ただ、そこで大切なのは、
その「やり方」や「何をすべきか」を知ることではなく、
自分で何に気づき、どうしたいかを考え、行動に起こせるかということなのでは ないでしょうか。

「遊び」の重要性を改めて実感させてもらった子ども達の姿でした。
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