"インプロシンキング"スタジオ報告

インプロジャパンのインプロ・ワークショップ のスタジオ報告です。

【インプロとは】「インプロヴィゼーション(即興)」の略語。「その瞬間のできごとに即興で対応しながら作り上げられていくエンタテイメント」です。詳しくはインプロガイドブック (http://impro.jp) をご覧ください。

【インプロジャパンのコミュニュケーションコース】職場や学校等、日常生活の中でインプロ・シンキングを行うことにより、コミュニ ケーションスキルの向上や発想力の強化を目指すクラスです。(人間関係力の強化に最適)人前で演じることよりもインプロゲー ムを楽しみながら様々な能力を伸ばすことを目的としています。
詳細:インプロジャパン http://www.improjapan.co.jp

【受講生インタビュー51】~「衣を脱ぎ、生まれ変わる」~

今月の受講生インタビューは、現在パフォーマンスコースを
レギュラー受講してくださっている、コバーンこと小塙祐介さんです。

現在、大手通信関連企業で管理職としてお勤めの小塙さんが、
インプロジャパンのワークショップを初めて受講されたのは、
コミュニケーションコース(現・シンキングコース)。

その後、2012年11月~は、パフォーマンスコースをレギュラー受講されるようになり、
先月には「インプロ・ミニ・フェスティバル」にも出演されました。

実は、20代の頃まで台本芝居の役者をやっていらした小塙さんですが、
インプロをはじめた当初は、パフォーマンスすることへの興味はなかったそうです。


色々なお話の中から「なぜ、今、インプロなのか?」を伺うことができました。

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インプロジャパン(IJ):
どんなことを求めて、インプロをやってみようと思われたのですか?

コバーン(K):
当時、普段の仕事の他に、コーチングやNLP(神経言語学的プログラム)の
トレーナーやセミナー講師をするようになり、「インプロ・シンキング」の
情報を目にした時、スキルの幅を広げることに使えると思って、
コミュニケーションコースを受講しました。
パフォーマンスすることは、全く考えていなかったです。


IJ:
お芝居をやっていらしたのに?

K:
台本芝居をやっていたので、即興で芝居を創るなんて、
言い方悪いですが、「どうせ大したことはできない」と思っていました。


IJ:
実際受講してみていかがでしたか?

K:
「インプロ・シンキング」がパフォーマンスからきていることが結びつきましたね。


「インプロ・シンキング」のワークショップでは、
相手からの言語以外のことを受け取っていく感覚を味わい、
このノンバーバル(非言語)な感覚は、カウンセリングやコーチングでも
大切だなと思う一方で、昔、自分が舞台をやっていた頃を思い出しました。
舞台も、台詞以外のノンバーバルなキャッチボールが求められますから。


IJ:
その後、パフォーマンスコースを受講されるようになったわけですが、
初めてご受講された時の感想を聞かせてください。

K:
「えっ?なにこれ?えっ?えっ?」「こんなことやっていいの?」
「あれあれ、こんな自由でいいの?」と、毎回、驚きの連続でした。

芝居をやっていた感覚を思い出してきたことに加えて、
台本がないだけ色々なことをやらせてもらう自由も感じ、
自分が今までやってきたことが、「今」ここで、繋がってきたなと思いました。

ベーシッククラスの発表会の時、
お互いが自由に表現していくことがどんどん形になっていき、
こんなに楽しんでいいの?と思うほど、
どんどん面白くなっていったことは今でも忘れられないですね。


IJ:
舞台上で楽しんで弾けていたコバーンさんのことは、
私も今でも覚えています(笑)。


この11月でパフォーマンスコースを受講して4年ですね。
なぜ、ここまで続いていると思いますか?

K:
初めは、講師業のスキルを広げる目的で「インプロ」を知りたかっただけで、
パフォーマンスすることへの興味はなかったのが、今では、
「インプロ・パフォーマンス」が、自分の日常生活に欠かせなくなっています。


普段は仕事が忙しく、論理的に考えなくてはならない組織のリーダーを務めていて、
成果を求められます。その為、平日は左脳づくし。
そんな中、週末は、「インプロ」で右脳になれて、そこで、衣を脱ぐかのように、本当の自分が出てくる。
本来、感覚人間なのですが、
長く生きてきて、こうしなきゃという理詰めが染みついてしまっているので、
それを解き放つことができる場になっています。


あ、あと、クラス後の飲み会も、今や大切なサイクルです(笑)。



「ダメ」「ダメ」の否定がなく、「これもあり」「あれもあり」で
出したものから可能性が広がっていくのがインプロの魅力で、
世代が違っても互いの自由で作られるその空間が、やめられないです。
この意識が、会社でも政治でも、どの世界にもあれば、幸せですよね。


IJ:
生活のサイクルの中にインプロが入ってきたことで、
コバーンさんご自身の変化はありますか?

K:
仕事をしている中で、どんな窮地や大変なことが起こっても、
その場で最適を考える瞬発力・発想力がついたと思います。


インプロのパフォーマンスでは、様々なシーンを演じますが、
その都度思いもよらない場面にたくさん遭遇し、そこから色々な展開を生み出していきます。
日常でも、その感覚が活かされて、
どんな場面においても、色々な可能性を想像し、
瞬時に生み出すことができるようになったのでしょうね。


会議では、対立だったり、少し陰険な空気になってしまうこともありますが、
そんな時でも、まとめやすくなりました。

おかげで、そういう会議になりそうな時に、呼ばれる回数が増えましたね(笑)。


IJ:
お呼びがかかるということは、職場の皆さんにも、認識されているのですね!


他にも、パフォーマンスをしてきたことによって、
具体的に伸びてきた力があれば、教えて下さい。

K:
はじめに話したように、インプロはノンバーバルな感覚が養われるので、
観察力が身についたのもその一つです。
言葉になっていない人の想いを見逃さないようになりましたね。


あと、ストーリーを創ることを重ねてきて、俯瞰する力もつきました。
自分の視点だけでなく、違う視点を持つようになったことも、会議の場で生かされています。



例えば、部下達との会議の場面で、
彼らの表情で何か引っかかっていることがある時は見逃さなくなりました。
そして、そんな時は、自分に答えが見えていたとしても、
こちらの意見を言ってまとめてしまうのではなく、
彼らに投げかけ、どこに引っかかっているのかを聞き出すようにしています。


彼らの視点も受け入れ、話し合っている内容の本質と照らし合わせて、
まとめていくことで、部下と一緒に作っていくことになり、それが信頼に繋がっているんじゃないかな。
強引に進めるより、結果的には、その後の仕事もスムーズに運ぶようになっています。



それに、会議の場に限らず、彼らの話を時間がある限りいつでも聞けるよう、
門戸を広げたことも、インプロで身につけた「聞く力」が影響していますね。


IJ:
部下の皆さんからも信頼が厚いのでしょうね。


さて、今度は「パフォーマンスする」ことについて、お聞きしますが、
先月、「インプロ・ミニ・フェスティバル」に出演されましたね。

久々の舞台、しかも、それが「即興」の舞台。
いかがでしたか?

K:
楽しかったですね~。
照明の感覚、お客様の反応を肌に感じ、30年ぶりの舞台が懐かしく、
少しでも長く立っていたいと思うほど、楽しみました。


今回、「シアタースポーツ」(チーム対抗戦の公演)に、
「化生人フォー」というチームで出演しましたが、
まず、第一に良かったと思えるのは、このメンバーと出演したことです。


IJ:
それはなぜですか?

K:
我々のチームは、全員50~60代。
50代前半の私が最年少で、他は、50代後半~60代後半の人生の大先輩でした。


初めは、ショーに出たいという想いだけで何とかなると思っていました。
年寄りが元気になって、楽しくやっていればそれだけでいいだろうって。


でも、やってみたら、稽古がなかなかうまくいかない。
それぞれに、凝り固まっている視点があって、
インプロでは自分の歴史にないことばかりですから、それだけで挑戦でした。


稽古をやるうち、人生経験が長い分、価値観が変わらない、
先入観が出てきてどうにもならない・・・そんなことの繰り返し。
やる前は、「今日は頑張るぞ!」と思って稽古に臨むも、
稽古が終わると、「はぁ~」とため息の日々も・・

ただ、長く生きているだけ、打たれ強かったみたいですが(笑)。


結局、最後のチーム稽古まで変わらず、手応えなく終わりました。


IJ:
でも、公開リハーサルから素晴らしいチームワークでしたよね?

K:
最後の稽古が終わった時、「やるだけやったんだから」と互いに言い合い、
ある意味、開き直ったんです。
そしたら、公開リハーサルで形になり、本番を迎えることができました。


IJ:
稽古が実を結んだのですね。

K:
稽古では、今まで纏ってきた自分の殻を脱ぎ捨てて、生まれ変わるステップを踏めました。

我々のチーム名には、これまでの人生経験にすがるのではなく、
今、この歳で、生まれ変わりたいという想いがあったんです。


IJ:
そこにたどり着いたのですね。

K:
だから舞台の上で、楽しくいることができました。
2か月半の稽古は、その為だったんだと。


「不格好でもいいから、みんなで創っていこうよ!」って、
どこよりも元気にさらけ出し、チームが1つになれた。


このメンバーだからこそ、できたことだと思います。


IJ:
観ていたお客様、共演者、スタッフ達の中にも、
「化生人フォー」のその姿に、感動し、元気をもらった人は多くいたと思います。
私自身、皆さんの姿勢に尊敬の想いがぬぐえませんから。


さて、舞台も終わり、今後、どんなことをやってみたいと思いますか?
野望があれば、聞かせてください。

K:
「シニア・インプロ」を教えられるようになりたいですね。

ミニフェスの稽古を通して、固まった価値観をどう解かしていくか、
そして、それが解けた時の喜びを味わいました。


「自分が見えている世界は簡単に書き換えられる」
「新しい価値観を持つことはいつからでもできる」


自分の経験を通じて、シニア世代にそれを気づかせてあげたい。


若い人達とやれば、刺激になるし、
身体と脳を動かすからボケないし、病気にならない。
楽しむことで若返るし、
相手を理解できるようになると関わるのだって楽しくなる。


そこには、ハッピーな世界しかないですよね!
高齢者が自立するのに、「インプロ」はとても有効的だと思うんです。


インプロジャパンで「シニアクラス」やってください!
アシスタントしますから。


IJ:
是非、近い将来、実現しましょう。

その時は、よろしくお願いします!

【受講生インタビュー50】~「何歳になっても新しい自分と出会えるインプロ」~

現在、インプロジャパンのパフォーマンスコースには、
20代~60代まで幅広い世代の方々が通ってくださっていますが、
特にここ最近、受講者数が増えているのが50歳以上の方々です。
皆さん、年齢に関係なくお元気で、また世代を超えた交流の中から生まれる
インプロの世界を楽しんでくださっています。

今回の受講生インタビューは、その中のおひとりである「よういち」さんです。
よういちさんは、普段は都内の小学校にお勤めの教員歴30年以上のベテラン先生。
インプロをはじめて3年。
今月「インプロ・ミニ・フェスティバルvol.16」で、初舞台を踏まれます。
始めた当初は、舞台に立つことは考えてもみなかったそうですが、

なぜ、これほどまでにインプロにはまったのか、
そして、今、なぜ、インプロなのか、
よういちさんから見たインプロの魅力を伺ってみました。

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インプロジャパン(I):
インプロをはじめた理由を教えて下さい。

よういち(Y):
はじめは、インプロのゲームが書いてある書籍を読んで、教室でやってみていたのですが、
「インプロ」のゲームのやり方だけではなく、考え方を習得することで、教育の現場で、‟一人ひとりを大切にする”ことが、言葉ではなく、活動として実践できるのではないか」と思って、クラスを受講してみようと始めました。

IJ:
実際に継続受講してみて、いかがでしたか?

Y:
教員30年以上やっていますが、インプロをやり始めて、子ども達がそれまで以上に自分の周りに集まってくるようになりました。
特別支援学級を受け持っていて、クラスには自閉症やダウン症の子ども達がいるのですが、それまでは彼らの言いたいことを言葉で理解しようとしていたことに、インプロをやるようになってから気づきました。

今では、子ども達を心で理解し、感情を共有できるようになっていき、そのことで、彼らと距離が近くなってきたのだと思います。

IJ:
ステキな関係づくりですね!

クラスを受講し始めて3年ということですが、
インプロを続けてきている理由を教えてもらえますか?

Y:
まずは、違う環境で生きている人々と一つの世界を創るのが楽しいですね。

それに、インプロは、ただ即興でやるゲームに留まらず、そこでの意識がライフスタイルにも共通して使えることが多い。
ピンチをチャンスに変えるとか、何があろうとイエスアンドで関わるってみることで生まれる新しい事とか。

そして、何よりも、「インプロ」は、この歳の自分にとって、唯一「真剣に取り組めて、新しい発見や新しい自分と出会えるもの」。

IJ:
詳しく教えてもらえますか?

Y:
来年、定年を迎えますが、この歳になると、
今までできたことが、自分の中でのピークを越えて、できなくなることが多いんですよ。
かみさんとも、「前はこんなことなかったのにね~」って話してます(笑)。

それに、大抵のことは今までの経験値で対応出来たり、職場での仕事も自分の判断でやりたいようにできてしまう。
でも、インプロは、未知だらけ。
この歳にして、まだ新しいことに出会えるし、そこに可能性を感じられるのは、インプロだけ。
だから止められない!

あと、クラスを継続して受講しているのは、インプロのテクニックの指導を越えて、一人ひとりを見て指導する講師陣の姿勢も教員として、その教え方に興味があるのも一つあります。

IJ:
学校の先生にそうおっしゃっていただけるのは恐れ多いですが、、有難うございます。

さて、今回、初めてインプロの舞台に出演されますね。
その大きな決心の裏には、どんなお気持ちがあったのでしょう?
また、本番に向けての稽古はいかがですか?

Y:
初めは自分が舞台に立つなんて考えてもいませんでしたが、仲間達が出演するのが当たり前の状況の中、
「いつ死ぬんだかわからないだから、やらなかったら後悔するよ」って話になって、そうだなと思って出演を決心しました(笑)。

ミニフェス出演者顔合わせの時は、先輩方に囲まれて、熱い想いを聞き、この30人の一人になれたことに喜びを感じましたね。

そして、稽古が始まり、甘くなかったですね、大変ですよ、体がいつまで続くかな(笑)。
でも、おかげで、毎日の時間が濃くなりました。
インプロのことを考える時間が増えて、それでも、仕事は好きだから、もちろん手を抜きたくない。

エントリーする前より一層、「今・ここ」を大事にするようになっていて、
例えば、子ども達の様子にしても、今まで以上に瞬間瞬間、彼らの反応を拾うようになりましたね。

IJ:
大変な稽古!(笑)が、普段の生活にもいい影響を与えているのですね。

そのミニフェスでは、チーム対抗戦の「シアタースポーツTM」に出演されるということですが、よういちさんのチームは、50~60代のメンバーで構成されている大人のチームですね。

どんなチームですか?
本番はどんなインプロを見せてもらえるのでしょう?

Y:
我々のチームは、一人ひとりが自由で寛容。
だからこそ、信頼し合えています。

稽古を重ねてきて、今、自分が考えるインプロの魅力は、「今、この瞬間の自分を、自分で選択できる」ということ。
自分の役、感情、行動、発言、しぐさ、反応、、、、
瞬間瞬間の「自分」を選択することで出てくるのが『個性』であり、それが、互いにとって意外なものだからこそ、化学反応が起きていく。

本番では、そんな互いの個性を生かし合って、新しいものを生み出す変化をお見せできるよう頑張ります。

IJ:
今、なお、新しいこと、新しい自分を見つけようと挑戦している皆さんの姿から、我々も色々なことを教えてもらっています。

本番もとても楽しみです!
最後になりますが、今後の夢があれば教えてください。

Y:
ミニフェスが終わって落ち着いたら、講師を派遣するなど、インプロを教育現場に伝えていく方法を考えていきたいです。

「かかわる楽しさ」は、『生きる力』の原点。
インプロだったら、表現する楽しさ、みんなで創る面白さを味わえて、子ども達が「かかわる楽しさ」を知ることができるのではないかと思うんです。

また、「インプロ」を教育の現場に広まっていくことによって、‟個々の人権を尊重する”教育が、ただの活字のとどまらず、活動する、創造する実践として行われるようになっていって欲しいと願っています。

【受講生インタビュー49】~「インプロのクラスは日本の勉強のsource(源)」~

今回の受講生インタビューは、現在、インプロジャパン・パフォーマンスコース
をご受講中のインプロネーム「タナカ」こと、クレマンさんです。

インプロネームは日本人名の「タナカ」ですが、クレマンさんはフランス人で、
日本で、外資系経営コンサルタント会社のマネージャーをされています。


昨年春より、日本へ転勤が決まり、
その夏からインプロジャパンに通ってくれています。

毎回、クラスで、仲間達と楽しそうにコミュニケーションを取っていらっしゃる
クレマンさんに、なぜ、日本でインプロを始めたのか、
母国語でない言語でインプロをやっている理由などを伺ってみました。

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インプロジャパン(I):
はじめに、インプロとの出会いを教えてください。


タナカ(T):
日本に来る前に、アメリカにいましたが、そこで「インプロ」を知り、
少しの間、ワークショップに通っていました。
その時は、アメリカでどこまで英語が通用するか、
普段勉強したり使っていない言葉も突然出てきたり、いい勉強になると思い
始めました。

やってみて、即興だから、頭の回転を速くさせたり、
人に合わせる言い方を見つけるいい練習になるなと思いました。


IJ:
日本にやって来て、インプロのクラスを受けようと思ったのはなぜですか?


T:
英語と同じように、日本語や日本の文化の勉強になると思ったのが一つ。
やったら、人生をもっと面白く、色々な場面で反応できるようになると思って、
クラスを受けることにしました。


あと、もう一つ、日本のビジネス社会で働く上で、役に立つと思ったから。


自分は、意見を交わす時、人に合わせるより、現実的な視点から意見を言い、
主張するところがありますが、日本のビジネスはそのやり方ではダメ。
外国のビジネスは、必要なのは理屈だけで、それだけで話を進められるけど、
日本でのビジネスは、まず相手の気持ちを伺い、理解し、相手に合わせる意識が
大切。


「相手に合わせる」「相手の気持ちを理解する」
そういう点で、外国人の僕にとって、インプロはいいトレーニングだと思いまし
た。


IJ:
アメリカでもインプロのワークショップを受けていたということですが、
日本とアメリカでの違いは何でしょう?
また、同じ点もあれば、教えてください。


T:
日本は、基礎クラスの段階で、先生が「自分解放」「自信を持たせる」ことを
大切にしている、と思いました。
日本人はシャイな人が多いから、そこは僕がアメリカで受けたワークショップと
違うかな。
同じところは、悪いところに注目するのではなく、良いところを見ようとすると
ころ。


IJ:
なるほど。国民性があるのかもしれませんね。


さて、日本でインプロを始めて1年が経ちましたが、続けてきて発見したこと、
成長したことがあれば、聞かせてください。


T:
発見したことは、シーンを面白くしようとするのではなく、
自然な反応が面白くなるということ。


それに、インプロは先が決まっていないから、何が起こるか分からない。
居心地としては不安定なところに立っているようなもの。
つまり、自分の心や体が慣れていないから、自然なリアクションが生まれ、
今まで知らなかった感覚が身につけられる。
不安定だからこそ、成長していると思います。

成長という点では、インプロのクラスは日本の勉強のsource(源)になっています。


IJ:
そういえば、新しい日本語や文化と出会う度に、仲間達に詳しく聞いて、
ノートを取っていますね。


T:
クラスメイトが日本人だから、演じる場面が日本であることが多いです。

家族だったり、学校だったり、お寺だったり、
武士がいる時代だったこともあります。


その時、皆は僕を外国人ではなく日本人として話しかけてくるので、
普段の生活では使わない、知らなかった言葉を
知ることができたり、日本人にとって当たり前のことなのに、
僕にとっては知らないことを知ることもできます。


IJ:
『タナカ』さんのノートは、オリジナルの辞書ですね!


T:
はい。
そして、インプロでは知るだけではなく、体験することもできます。

例えば、こないだのクラスで、子ども達が遊んでいるシーンになった時、
前に、ノートに書いていた「日本の子どもの遊びリスト」をやってみたいと思い、
子ども役になって、「だるまさんが転んだをやろう!」と提案して、
実際に体験してみることができました。
他にも、「缶蹴り」もやることができました。


クラスは、日本のことを知るいい機会になっています。


IJ:
インプロのクラスが、日本を学ぶ場にもなっているのですね。


T:
それに、インプロのシーンの中で、そのシーンに相応しい言葉を使わないと、
相手に伝わらないし、日本語を分かって話していれば、見ているお客様も感動してくれるから、
そこでお客様と繋がることができる。


だから、皆と日本語でインプロのパフォーマンスをすることは、
状況に相応しい言葉を知る良いトレーニングです。


IJ:
言語の習得に「インプロ」、いいですね!


その他に、ご自身の中の変化については、いかがですか?


T:
相手の気持ちを考えたり、待つことができるようになりました。


それから、会話による環境づくりができるようになったと思います。
以前は、自分が言いたいことだけを伝えてましたけど、
今では、相手が自分の言葉を受け取りやすいプロセスを作ってから、
伝えることができるようになりました。


IJ:
最後に、今後、インプロを続けていくことで
どんなことを身につけていきたいか、聞かせてください。


T:
今回のクラスに、何人か先輩達も混じっていたのですが、
その人達は、ただストーリーのアイデアを出すだけでなくて、
お客様が人物を想像できるように、キャラクターを深く表現していました。
例えば、その場面以外で自分に起こった出来事を語りながら登場したり、
過去のことを話したりとか。

今後は、私も視野を広げて、人物を掘り下げて演じられるようなりたいです。


それから、ユーモアのセンス、面白さを掴む力を身につけたいです。
今は、自分がやることで精一杯なので、ステージ上で、お客様の反応にも
リアルに応えられるように。


先輩達の振り返りを聞いていると、インプロはどれだけ続けていても、
次の課題が見つかるんだと気づきます。
ということは、自分には、可能性がまだまだあるということ。

だから、これからもずっと、仲間達と一緒にインプロをやって、
頑張っていきたいです。

【受講生インタビュー48】~「インプロは私にとってのphilosophy(哲学)」~

今回の受講生インタビューは、以前、インプロジャパン・パフォーマンスコースを
レギュラー受講してくれていた『メグミ』こと、片山萌さんです。

彼女が、インプロを始めたのは、大学1年生の時、
演劇に興味があり、オーデション等を受けていた頃、
「インプロ」というものがあることを知り、ネットで調べて、
インプロジャパンのワークショップを受けたことがきっかけでした。


それからレギュラーで通い続けてくれていたメグミさんは、
数ヶ月後、大きな決断をします。
それは、通っていた大学を辞めて、演劇を学ぶ為に、
アメリカの大学に留学するということ。
彼女は今でも、この時の決断に、「インプロ」が大きく影響を与えたと
話してくれます。


6年が経った今。
彼女は、アメリカでの数々の経験をイエスアンドし、
この夏、アメリカの名門『イエール大学』の大学院演劇科で、
音響デザインを学ぶこととなりました。
毎年3名しか選ばれない難関を見事突破し、
さらに技量を挙げる為、新たな学びをスタートさせます。


進学を前に一時帰国した際に、インプロジャパンに遊びに
来てくれたメグミさんに、お話を伺ってみました。


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インプロジャパン(IJ):
はじめに、留学した理由を教えて下さい。


メグミさん(M):
高校の頃から、アメリカで演劇を学びたいと思っていました。
ただ、英語も話せなかったし、両親に大学は出るように言われていたので、
高校の付属であった大学に進学しました。
大学に入ってみると、周りはサークル活動やバイトとか、
授業はとりあえず・・という雰囲気で、意味が感じられず、すごく違和感を感じました。
これからの4年間、そんな学生生活を送りたくない、専門的なことを学びたいと思うようになり、
1学期の途中で思い切って中退をし、英語の勉強とアルバイト生活を経て、
翌年5月からアメリカの大学で勉強することを決意しました。


アメリカは日本と違って、ほとんどの大学に演劇専攻があったので、
その頃は「アクティング(演技)」を実践的に学び、
卒業後は先生として教えられるようになりたいと思っていました。


IJ:
演劇に興味を持ち始めたのは、いつ頃ですか?
また、なぜ、そんなに演劇が好きなんですか?


M:
小学生の頃かな。
元々は、ディズニーランドのショーから始まって、ミュージカルや映画、人形劇なども大好きでした。
音楽とストーリーが合わさって展開していくものは、なんでも大好きだったような気がします。


演劇になぜ引き込まれたかというと・・・
話がそれますが、中学校の頃、友達の言葉があまり信じられなかったんです。
今考えると、思春期だったからだと思いますが。
例えば、興味がなくても、皆で話を合わせて盛り上がっているだけな感じがして、
本当には繋がっている感じがしなくて、孤独を感じていました。


そんな時、自分が楽しいと心から思えたのは、本やミュージカルなどの舞台。
作品から伝わってくる作者の嘘がない思いは、いつも、
うわべだけでなく、ストレートに自分の心の奥底にまっすぐ届いてきました。
自分の感情が素直に動き、作品と深いコネクションを感じれたことも、
興味を持ったきっかけの一つかと思います。


高校に入ると、演劇スクールに通うようになり、
そこの先生から「自分の本当の声を使うことを学びなさい」と言われたんです。
自分をよく見せようとか「うわべの自分」ではなく、「真の自分」が他者と繋がる…
「演劇」には、自分が求めている人間性を育む世界があるんじゃないかと感じるようになり、
やればやるほど魅了されていきました。


高校を卒業し、大学に入学した頃には、演技を本格的に学びたい気持ちはとても強くなっていました。


IJ:
インプロジャパンにいらしたのは、その頃ですね。

M:
はい、あるオーディションの時に、即興で表現する場面があって、
そこで「うまく見せよう」と演じている人達がいて、「??」って思ったんです。
「即興」って、もっと嘘がないんじゃないかって。
そこで、「即興」についてネットで調べたら、「インプロジャパン」を見つけて、早速クラスを受けてみました。


そしたら、すごく楽しくて、それこそ、そこでは、本当の「繋がり」を感じられました。


ちなみに、渡米直前、一番一緒に過ごしていたのは、その「インプロ」の仲間達で、
皆にもらった色紙は、アメリカでの生活で、今でもいつも心の支えになっています。


IJ:
アメリカではインプロを観たり、やったりしましたか?

M:
はい、大学の授業でもありましたし、ショーも観にも行きました。


IJ:
アメリカのインプロと日本のインプロの違いはありますか?

M:
そもそも文化の違いもありますが、アメリカのインプロは個人の魅力が目立ち、
日本はチームワークや一緒にやっているプレイヤーへの思いやりを感じます。


逆に同じだと思ったことは、イエスアンド。
お客様のレスポンスも含め、その場の空気をもイエスアンドしていけば、
必ず、その時その瞬間にその場に居合わせた人たちにしか作れない素敵なものが生まれると感じました。


IJ:
文化や育った環境が違う人達とでも作れるのは、「イエスアンド」があったからですね。

さて、留学中、日本でのインプロ経験が活かされたことはありますか?


M:
インプロをやっていたおかげで、異国の地でも、人とすぐ仲良くなれました。


あと、「何が起こっても大丈夫!」って思えてました。
インプロのクラスを受けていた時にダントツに好きだったのが、
「それはちょうどいい!」という考え方。
起こることを無駄にしないという原理をインプロで培ったと思います。
例えネガティブな出来事でも、それを踏み台にしてこれたのは、
インプロのおかげ。
それをいいきっかけにすればいいと思えるようになっていました。


IJ:
きっと、その為にも、起こった出来事に対して、
意味を持たせる努力もしてきたのでしょうね。


アクティングの勉強から始まり、脚本を学び、書く機会が生まれ、
その後、舞台監督も勉強する中で、「音響デザイン」という仕事と出会って、
大好きな「ディズニーワールド」で音響スタッフとして働き、
そして、この夏からは、あの「イエール大学」で学ぶとは、、、
6年前、まだ学生になりたてのメグミさんからは、
想像もしていませんでした(笑)
たった6年で、、、本当に、素晴らしいですね。


M:
人って、時に自分が前に決めたゴールに縛られることがあるけど、
古い事への執着をなくし、タイミングを掴むことも大切だと思います。


『迷ったらやる!』
やらないで後悔したくありませんからね。


アドバンス(展開)させることへの躊躇がなくなって、
その波乗りの仕方がうまくなったのも、インプロのおかげ。


人の生き方はそれぞれで、筋がある程度定まっているほうが、
のびのびと生きられる方もたくさんいらっしゃると思うんですが、
私の場合は、インプロ的な人生が合っているのだと思います。
大きな目標は持つけど、あんまり計画は立てないというか。
色々すぐ変わっちゃうので。


IJ:
メグミさんにとって、インプロって何ですか?

M:
私にとって、インプロは「philosophy(哲学)」。
自分に何かがあった時、迷った時、インプロの考え方を思い出します。


今、舞台の音響デザインの仕事をもらっていますが、
「相手のオファーを無駄にしない・それがあってこそ」という考え方で仕事をしています。
だって、色んな人とのコラボで、自分だけでは作れないものができるんですから。
そのおかげで、自分に仕事を依頼してくれる人達がいます。


この仕事のプロセスも、まさにインプロです。


IJ:
最後に、メグミさんのこれからの夢を教えてください。

M:
個人としては、色んな人とコラボ(イエスアンド)したいですね。


大きな夢としては、演劇を通じて、個々を活かし合う世界を創りたいです。


人って、得意不得意それぞれあるじゃないですか。
自分が苦手なことをどうにかしようと頑張るのは辛くて大変ですが、
でも、自分が得意なこと、好きなことが、他の人は不得意で苦手だったりして、
そこに需要があったりもしますよね。
それを皆が見つけて活かし合える場や手段があれば、
もっと多くの人がhappyになれると思うんです。


アメリカに行って、私は、「音響」という天職と思える仕事と出会えましたが、
「演劇」は様々な分野の総合芸術で、人それぞれの得意を活かせる世界です。


そんな「演劇」や、「演劇的な経験」を広めていくことで、人々の幸福感で満ち溢れてくれたら、、
と思っています。

【TIF出演者インタビュー】~「インプロは相手との∞ループ」~

いよいよ「東京インプロフェスティバル(TIF)」開催まで、あと2週間を切りました。

今年で8回目を迎えるTIF。
国内外の27団体、80名以上が集まる今年のインプロの祭典に、
インプロジャパンからも、多くのパフォーマー達が出演します。
5日間9プログラム、様々なショースタイル、
個性豊かなパフォーマー達の集結に、いずれも見逃せません!!


そこで、本日は、出演者の一人である
りぃこと、高橋里枝さんに、お話を伺いました。


7月3日(日)15時開演「マエストロTM」に、インプロジャパンを
代表して出演するりぃさんは、現在声優としても活躍中。
10年以上前、声優の勉強の一環で始めたインプロでしたが、
現在では、彼女のライフワークの一つとなっています。

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インプロジャパン(IJ):
現在、様々なインプロショーに出演しているりぃさんですが、
りぃさんが考える「インプロショー」の魅力と観客としての楽しみ方を
教えて下さい。

りぃ(R):
なんといっても、全て「即興」ということです。
でも、ただ即興で対応しているのではなく、積み上がって物語になっているところ。

時々、芝居として観ていて、帰ってから、
「そういえば、即興だったんだよね~」と、
その瞬間に出来上がっていたことに、改めて興奮してしまったり。


今、目の前で出来上がっていく作品のその先を、
パフォーマーも観客も誰も読めないとこも楽しめるところ。
パフォーマーの心理を想像したり、それが垣間見れたりするのも、
インプロならではの楽しみ方だと思います。

あと、インプロには、趣向を凝らした様々なゲームがあり、
そのルールがあることで、よりショーアップされて、
即興で魅せることを楽しませてくれます。


私は、観てると「自分だったら、どう表現するかな?」とか考えて、
やってみたくなっちゃいます(笑)。


IJ:
では、パフォーマーでもあるりぃさんにお聞きします。
りぃさんにとって、「インプロ」はどんな存在ですか?

R:
「自信を取り戻せるところ」。


一緒にやっている仲間が褒めてくれるから(笑)。
根底にあるイエスアンドのおかげで、枠に捉われず、
共演者を信じて、いい意味で無責任に自分を出せている気がします。
そのことで周りと繋がりを感じられて、個として認められているって思えるんです。

その「自分を解放できる」というのも、インプロの魅力の一つだと思います。
インプロは演者が脚本家。
演じることで、何にでも成れて、好きな方向に話を持っていける。
答えがないから、自由に、、、遊びの延長みたいです。
「遊び心」って、色々なことに興味が湧いてくるから、
自然と周りの人の言葉や話にも、心が動いて、吸収したくなりますよね。
「自分を解放」することで「周りと繋がり」を感じられるんです。


だから、「インプロ・パフォーマンス」が、
色んな人達に広がって欲しいって思ってます。


IJ:
「インプロのパフォーマンスをすること」・・がですか?


R:
はい、そうです。

インプロって、メリットしかないと思います。
まず、人前でやることで、見られてキレイになりますし(笑)。


「恥ずかしさ」って、相手を受け入れる足かせだと思うんです。
「恥ずかしい」という気持ちって、どこか閉鎖的で、
相手を、周りを拒絶している感じがします。


でも、その「恥ずかしさ」を捨てて、必死に表現して、
相手の心を動かして、自分の心を動かせるって、素敵なことじゃないですか?

インプロは即興で演じてお話を作っていくので、
大事なのは、相手との今を受け入れ合うこと。

一方通行ではない、『人と循環し、∞ループが生まれる』
それが『インプロ』。


相手の世界が広がれば、自分の世界も広がっていくループだと思うんです。

それを、皆に味わってもらいたいです。


IJ:
人との繋がりが、きっと楽しくなりますね。

その視点からショーを観るのも一つですね。
舞台上のパフォーマー同士の繋がりを楽しめそうです。

それでは、最後に、今回のフェス出演に当たって、
今の心境と意気込みを教えてください。


R:
マエストロは、様々な団体の人が出演され、
ほぼ初合わせの人達ばかりなので、まさに、何が起こるか分かりません。
すごくワクワクしています。


ここで宣言します!
・マエストロでは、2ケタのキャラクターをお見せます!
・何かしら、妖怪を演じます!


どんなキャラクターが誕生するか、どんな妖怪かは、
当日のお楽しみに!是非、劇場で観てください!!!


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初めてインプロ観るお客様の心をも、あっという間に掴み、虜にしてしまうりぃさん。
彼女のインプロを観て、つい声に出して笑ってしまう人も少なくありません。

彼女が出演する「マエストロTM」は、
お客様が審査員となって行われる個人対抗戦です。


是非、劇場に足をお運び頂き、彼女の∞に広がる世界を生でお楽しみください。

【受講生インタビュー47】~「インプロは、まさに一期一会」~

今回の受講生インタビューは、インプロジャパン・パフォーマンスコースを
ご受講中の『きよぽん』こと、辻騎志さんです。

普段は、研修講師・経営コンサルタントの顔を持つ辻さんが、
インプロを始めたのは5年前。
昨年は、インプロジャパン主催の劇場公演出演を果たし、
パフォーマーとしての意欲も見せてくれている辻さんに、「インプロ」の魅力を伺ってみました。


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インプロジャパン(IJ):
インプロを始めたきっかけと目的を教えてください。

きよぽんさん(K):
インプロについては、書籍で知ったのですが、
実は、それ以前に、コミュニケーションのスキルとして、
インプロの根幹である「イエスアンド」は知っていました。

仕事柄、コミュニケーションについて、以前から学んでおり、
よく言われていた「yes but」の手法については、まず「うん」と受け止めて、
「でもね」と自分の意見を言うスタイルに、相手の心を閉じる感覚があり、
ピンと来ていなかったのですが、それに対して、「yes and」を知った時、
「それでね・・」という感覚が、相手の心に入っていく感じがして、気に入っていたんです。


そんな時、インプロのことが書かれていた書籍を読み、
「yes and」とは、「インプロ」からのことだったのかと興味が湧き、
受講したのがきっかけです。


IJ:
それから5年。
インプロを続けていらっしゃる理由はどこにあると思いますか?


K:
今でも忘れられないのが、始めて間もない頃のあるクラスでのことです。
講師にファシリテートしてもらいながら、シーンを演じ、お話を作っていったのですが、
その中で、自分自身が心から感動したことがありました。

その作品は、自分が主役で、ある目的の為に、必死に頑張るのですが、
残念ながら結果はうまくいきませんでした。
しかし、その必死にがんばったプロセスを仲間に受け入れてもらえ、自分も救われたというお話でした。

そこには、役になりきり、必死にやっている自分がいて、
終わった時、即興でこんな感動するシーンができるんだと思いました。


今考えると、それがインプロを続けている私の原体験のように思います。


それから、もっとうまくなりたい、というパフォーマンスする上での欲が出てきました。


IJ:
私も、その時、アシスタントとして、そのクラスにいましたが、
きよぽんさんの心がリアルに動き、舞台の上で生きていたことを今でも、覚えています。
作品もそうですが、役に集中して、即興のシーンの中で、
起こる出来事に向かい合うきよぽんさんの姿に、感動しました。
その体験がきよぽんさんを惹きつけていったのですね。


ここで、きよぽんさんが思う「インプロの魅力」を教えてください。


K:
まずは、「仲間と共に作品を作る喜び」ですね。
これだけ長く続いているのは、仲間の存在は大きいですね。
週1回、目標に向かって、互いに頑張る仲間に会えるのは楽しみです。


そして、予想外の展開が生まれるところは面白いですね。
インプロは、まさに「一期一会」で、「生」のもの。

お互いでアイデアを受け合いながら、即興で創っているからこそ、
思いもよらない、その時しか味わえない、一度だけの物語が生まれます。



昔は、他の人のアイデアを「え?」って思ってしまったり、「なんでだよ~」と
思ってしまう事もありましたが、一緒にやっている仲間達がとんでもなく面白いので、
予想外の連続です(笑)。
今は、それを楽しめています。


自分でやらなきゃ・・という意識から、他者の良いところが見えてきて、
それを楽しめるようになったのかな。


IJ:
個性的なお仲間が多いですものね(笑)。


そんな中で、自然とご自身にも変化があったのですね。
他にもご自身で変わったなぁと思う事があれば、聞かせていただけますか?


K:
失敗する自分を許せるようになりましたね。


3か月くらい前に、そんなことを実感することがありました。
大勢の人前で話す機会があったのですが、その時、明らかなる失敗をしてしまったのです。
実際、その最中に、自分で失敗に気づいたのですが、その状況を受け入れ、対処していました。


もし、あれが以前の自分なら、終わった後も「やってしまった・・」と
長く引きずっていたでしょうが、今の自分はすぐ切り替えられました。


これは、即興で創っていくインプロをやっていたからだと思います。


それに、カッコつけなくなりました。
ひょうきんさが出てきたのかな。
娘には「面白いパパ」だと思われています。
昔の自分だったら、家で踊ったりしなかったでしょう(笑)。
家庭が明るくなりましたね。
娘もインプロやっているから、時々、一緒にインプロで遊んでいます。


IJ:
お家で一緒に「インプロ」。楽しそうですね。
素敵なパパですね!


最後になりますが、今後、どんなインプロパフォーマーになりたいですか?


K:
もっと地に足をつけて演じれるようになりたいです。
舞台で「その役が生きている」姿を見せられるように。
その役を通じて、人生観や社会観を伝えられたら、
観ている方々に、人生に対する深い感動を与えられるようになりたいですね。


古くから、
「人生は、喜怒哀楽の4者を出でず」
という言葉がありますよね。
以前は、理性や道理を重視していた自分がいましたが、
今は、大事なことは「感情」だなと思っています。


いつか、インプロでも、お客様が共感して、感情移入してくれるような
それぞれの日常にある、笑いあり涙ありの人間味溢れるドラマを創りたいです。

【インプロシンキング研修・実施報告】担当者インタビュー/東村山青年会議所様

JC

先日、東村山青年会議所様で、「インプロ・シンキング・ワークショップ」を実施して参りました。
「インプロ・シンキング・ワークショップ」とは、インプロのゲームを通じて、総合的なコミュニケーション力を強化するインプロジャパンオリジナルのプログラム。

日頃、地域の方々と、地域の特性を生かしたまちづくり運動に力を入れていらっしゃる皆様に、
「組織としての団結力を高めるため」として、インプロを体験して頂きました。

終始笑い声の絶えない時間となり、皆様の笑顔がとても印象的でした。
終了後、ご担当の金子愼太郎さんに、実施を終えてのインタビューにお答えいただきました。

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インプロジャパン(I):
今回インプロシンキング・ワークショップを導入された理由を教えてください。


金子さん(K):
実施前、当会議は新体制が発足し間もない為、メンバー同士のコミュニケーションが十分にはかれているとはまだ言えない状態でした。
今後一年間このメンバー全員で一致団結して、共に協力し合い事業運営を行っていく上で重要なチームワークを強化したいと考え、インプロ・シンキング・ワークショップを導入いたしました。

I:
受講中の受講者の方の様子はいかがでしたか?


K:
最初は緊張しているのか、受け身の様子も見られましたが、池上先生による講義とゲーム形式の実践を繰り返す間に、徐々にその緊張もほぐれ、皆終始楽しそうに受講しておりました。
ゲームを通して仲間を呼び合ったり、触れ合ったりするゲームは、進んでいくほど、お互いの距離が縮まっていく事を体感できたように思います。
また、ゲームの間のポイントを掴んだ説明は的確で、みんなが「なるほど!」と思う点が多々ありました。
こういったインプロを通していく中で、メンバーの笑顔が増えていき、最後は今までにないメンバー同士の共感や一体感が生まれたように感じました。


I:
受講前と受講後で、どんな変化が見えましたか?

K:
受講前は、メンバー同士の共同作業経験が少なかったので、お互いギクシャクした部分もありましたが、
受講後は、メンバー同士がより親密になれたと感じました。
特にインプロの中で学んだ「相手との意思の確認」は、他人を思いやれる気持ちや、積極的に手を差し伸べられる気持ちを強く持つ意識が出来たと感じています。
当青年会議所は、委員会毎に例会や事業を行っておりますが、自分が所属する委員会だけではなく、
一緒に頑張ろう、やりきろう、というメンバー全員の一体感が強化された機会だったと感じています。

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金子さん、有難うございました。

ちなみに、皆さんの受講中のご様子は、こちらにお写真を掲載されています。
http://www.hmyjc.com/2016/20160323.htm

インプロジャパンでは、全国にある数多くの青年会議所様・商工会議所様・商工会様で、「インプロ・シンキング・ワークショップ」を実施させていただいています。
毎月の例会や地域での活動イベントなど、多岐にわたってご依頼を賜っております。

ご興味ある方は、是非、info@improjapan.co.jp までお問い合わせください。


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