"インプロシンキング"スタジオ報告

インプロジャパンのインプロ・ワークショップ のスタジオ報告です。

【インプロとは】「インプロヴィゼーション(即興)」の略語。「その瞬間のできごとに即興で対応しながら作り上げられていくエンタテイメント」です。詳しくはインプロガイドブック (http://impro.jp) をご覧ください。

【インプロジャパンのコミュニュケーションコース】職場や学校等、日常生活の中でインプロ・シンキングを行うことにより、コミュニ ケーションスキルの向上や発想力の強化を目指すクラスです。(人間関係力の強化に最適)人前で演じることよりもインプロゲー ムを楽しみながら様々な能力を伸ばすことを目的としています。
詳細:インプロジャパン http://www.improjapan.co.jp

【海外インタビュー】 ~ 「ImprovisAsian Festival 2021」ディレクターに聞く ~

先月、初めて、インプロアジアフェスティバルがオンラインで行われました。

創設者であり、総合ディレクターを務めたのは、
フィリピンのインプロヴァイザー、Aih Mendoza氏 と Karl Echaluse 氏。
世界のインプロスクールで学び、フェスティバルにも出演してきた
お二人は、現在、自分たちが卒業した、フィリピン・マニラにある、
フィリピンで一番大きなインプロのスクール
Third World Improv」でインストラクターを務めています。
https://thirdworldimprov.com/


7月の初め、我々に、
『インプロを通じて、アジアの文化をつなげたい』と、私たちに声を掛けてくれました。
話を聞くと、はじめに声を掛けてくれたようで、その後2か月で、作り上げたそうです。

今、この時代だからこそ、
オンラインを利用して、やりたいことをすぐに実現できたのかもしれないですね。

4日間にわたり行われたショーやパネルディスカッション、
ワークショップ、、パッションとエネルギーに溢れていて、
コロナ禍に生まれた新しい世界にワクワクしました。

そこで、今回は、フェスティバルを終えて、
お二人に、お話を伺ってみました。
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インプロジャパン(IJ):
なぜ、ImprovisAsian Festival 2021をやろうと思ったのですか?

Aih & Karl:
アジアには素晴らしく刺激的なインプロがたくさんあると感じていたので、
全てをまとめて世界に紹介したくて、このフェスティバルを開催しました。

オンラインで行われているのをみると、
国際的には西洋のインプロがより認識されていて、表現されていることが多く、
アジアのインプロはそれほど多くないことに気づきました。
アジアにも素晴らしいインプロがあることを知っていたので、
それにスポットライトを当てたかったのです!

IJ:
今回のフェスティバルは、どこの国の方達が参加したのですか?

Aih & Karl:
フィリピン、日本、香港、シンガポール、台湾、イスラエル、インド、
そしてアジアだけでなく、
米国、カナダ、イギリス、ノルウェー、スロバキア、スウェーデンの

国のチームが参加してくれました。

マレーシア、インドネシア、中国、ベトナム、イラン、パキスタンからも
パフォーマーたちも集まってくれて、合計19の国の人たちが参加してくれました。

IJ

彼らをどのようにして集めたのですか?

Aih & Karl:
この1年半の間、オンラインでインプロをやってきていたグループを知っていたので、
個人的にそのいくつかのグループを声を掛け、

その後、グループが自由に参加できるように申し込みを開始しました。

それと同時に、自分達でもこれまで交流のない国のインプログループも調査して、
を掛けました。

IJ

インプロジャパンはどうやって見つけたのですか?
また、なぜ声を掛けてくださったのでしょう?

Aih & Karl:
アジアの様々な国のインプログループをオンラインで検索していて、
ImproJapan
を見つけ、FacebookWebサイトを見つけました。

見つけた時にはすぐにワクワクし、観た動画にとても興奮し、
インプロジャパンを招待しなきゃ!、と思いました。

IJ

フェスでのインプロジャパンのショーはいかがでしたか?

Aih & Karl:
ものすごく楽しかったです!
身体的表現、音楽、感情表現をとても気に入りました。

とにかくエネルギーはとても素晴らしかった。

たとえ、別の言語を話していたとしても、
素晴らしい即興劇だったので、とても繋がりを感じました。

インプロジャパンのショーは、間違いなくフェスティバルのハイライトの1つで した!

IJ

有難うございます。
さて、ここで、少し、フィリピンでのインプロ事情について、
お話を聞かせください。

Aih & Karl:
フィリピンのインプロの多くは、マニラがベースで、
そこにはフィリピンで
一番大きなインプロのスクール「Third World Improv」があり、
そこでは、ロックダウン期間中も教え続けていました。

元々は、20年以上前から活動しているインプログループ「SPIT Manila」が、6年前にこの学校をつく り、以来、今では、600名以上のインプロヴァイザーたちのコミュニティに成長 しました。

フィリピンでは、ショーもワークショップも人気があり、
ショーについては、現在は、「Third World Improv」所属のチーム達がfacebook でオンラインでストリーミング配信を行っています。

https://www.facebook.com/ThirdWorldImprov
https://www.facebook.com/Housekeepingimprov

IJ

オンラインだと、遠く離れた国でも気軽に楽しむことができますね!

さて、今回、アジアのインプロフェス開催ということでしたが、
お二人が思う、アジアのインプロについて、教えてください。

Aih & Karl:
アジアのインプロは、非常に創造的で、多様に満ちていて、正統派で、味わい深 いと思います。
アジアのインプロには、お互いの共通点を共有している物語や性格、関係がたく さんありますが、それは彼ら自身の文化にも当てはまっています。
そして、それは信じられないほどエネルギーに溢れ、心がこもっていて、温かさ があると私たちは思います。

IJ

お二人から見たインプロの魅力は何ですか?

Aih & Karl:
インプロの魔法は、人々を、リスクがあって、勇敢で、本物で、創造的で、協力 的で、互いにつながることができる空間に、連れて行ってくれると私たちは信じています。

それは、自分自身であること、自分自身ではいないこと、他の人とつながること、
そして自分自身がまだ発見していないかもしれない自分の部分につながるこ
とを可能にしてくれます。
それは、人間であることの経験にとても合っているので、完全に人生を肯定し、
奥深く、それと同時に愚かである自分自身を許すことができます。

あと、もちろん、信じられないほど楽しいことが魅力ですね!

IJ

今後、インプロヴァイザーとして、どんなことをしたいですか?

Aih & Karl:
私たちの夢は、この「ImprovisAsian Festival」を成長させ続け、
必ずしも西洋だけではないインプロを世の中に知ってもらい、
東から他の世界にもっと多くの物語を語ることができるようにすることです。

欧米の講師やクラス、ショーに人々が集まるように、
アジアの講師やクラスやショーに、たくさんの人たちが集まることを願っています。
そして、より多くのアジアのインプロヴァイザーたちが繫栄して、
もっと大きなコミュニティができて、アジアのインプロの喜びを一緒に
祝い続けていきたいと思っています。

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ライブ映像は、こちらのyoutubeにアーカイブを掲載しました。
<ゲーム実況>
https://youtu.be/5LWxnLHSYeA
<即興ミュージカル>
https://youtu.be/OwVILpXWAYs
<全編>
https://youtu.be/GNLaALXRi7g

【受講生インタビュー・79】~「今、面白い」が大切 ~”みとけん”さん(大学3年生)

今回のインタビューは、

現在「インターミディエイトプラスクラス」を

ご受講中の「みとけん」こと三戸健也さんです。

 

「みとけん」さんは、

現在、教育学部の教員養成課程に通う大学3年生で、
夏休みに入る少し前、一か月間、小学校へ教育実習に行かれました。

 

教育学部の学生さんが「インプロ」というと、

先生になる為に、インプロを学んでいる‥と思われるかもしれませんが、

彼はそうではありません。

「インプロ始めたのは、教育現場に活かしたいから?」

と質問したら、

「まっ~たく、そういうのではありません。ただ、観たら、面白くて、

自分がやりたかったから」とはっきりと答えてくれました(笑)

 

飾らず、率直に語ってくれるみとけんさんのお話は、

彼の倍以上人生を重ね、

「教育にインプロを!」と思い続けているインタビュアの峰松も、

ハッと気づかされることの連続で、大変“面白い”時間となりました。

 

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インプロジャパン(IJ):

教育実習、お疲れ様でした!

いかがでしたか?

 

みとけん(M)

楽しかったです。

小学生の頃に「学校の先生」に憧れていた気持ちを思い出しました。

 

IJ

なぜ、先生になりたいと思うようになったのですか?

 

M

単純に憧れです。

教室の前に立って、クラスを率いている先生の姿がカッコいいなと思っていました。

 

IJ

実際に、そういう先生がいたのかしら?

M

6年生の時に、すごく熱い先生がいて

首に白いタオル巻いて、耳に鉛筆をかけているような先生なんですけど、

その先生が皆に語り掛ける姿に、少年三戸健也は、惹かれていましたね。

今、考えたら、授業は「?」って感じもあるんですけど(笑)

 

その時の僕にとっては、みんなを率いて、

僕らに背中を見せてくれている姿がメチャクチャカッコよくて、たまらなかったです。

 

前に立って話すこととかも好きだったし、

そういうこともあって、そういう姿に憧れていたのかもしれないです。

 

IJ

前に出て話すことは好きだったのですね。

緊張とかしなかったんですか?

 

M:

もちろん緊張します。

ただ、緊張より心地よい気持ちが勝る感じで、好きでした。

 

思い出すと、どの環境も温かかった気がします。

お笑い係とか、学級委員とかやりましたけど、

みんなが反応してくれたり、褒めてくれたり。

 

IJ

いい雰囲気だったんですね!

 

M:

緊張って、不安とか恐怖とかからくる気がしますけど、

失敗してもいい雰囲気だったので、

緊張しなかったのかもしれないです。

子どもの頃って、自分で環境を選べないから、

先生とか大人がつくる環境が大切な気がしますね。

 

そういう意味で、今の僕の原点が、

ここにあったことを教育実習で思い出しました。

 

IJ

それは、とても有意義な時間でしたね。

 

さて、今日は、教育実習を終え、今の学校現場で、子ども達と触れたみとけんさんに、

「インプロ」のことを聞かせもらいたいと思います。

 

まずは、はじめに「インプロ」との出会いについて、教えてください。

 

みとけん(M):

大学受験の時の小論文に、[授業の実践例に対して思うことを書きなさい] といった

設問があったので、その準備の為に色々と本を読んでいて、

そこで「インプロ」のことを知ったんだと思います。

 

今も大学で、「お笑いサークル」に入っているんですけど、

お笑いに興味があったので、演劇が教育に使われるんだぁと思った覚えがあります。

 

大学入ってからは、「表現コミュニケーション教室」でバイトするようになり、

そこでインプロゲームを体験したことはありましたが、

実際に、エンタメとしての「インプロ」は観たのは、1年生の12月頃です。

 

そのバイト先に、インプロジャパンでインプロを学んでいる人がいて、

その人に「インプロのライヴがあるけど、行かない?」と誘われて、、、

正直、その時はあまり乗り気じゃなくて、

「即興より、台本があった方が絶対面白いだろう」と思ってて、

誘われたから行くかー、ぐらいの感じでした。

 

IJ

そして、行ってみたら…

 

M:

はい、観に行ったら、

自分にアドバンスがおきまして、、、(笑)

心の中に、「えーーー!」みたいな。。

 

いきなり観たインプロがナオミさんとイリさんのインプロで、

本物だったので、そりゃあビックリするだろうって感じなんですけど(笑)

 

それが、即興だと思えないクオリティで、

即興だから演っている人もお客さんも、みんなが予想していないから、

面白いんだろうなぁ~、感動しているんだろうなぁと思ったら、

演っている人も、先が分からないから絶対面白いに違いない!

演る側に回ってみたいなぁと思って、、、

その日に「これ、やる!」って連れて来てくれた人に言いましたね。

 

IJ

その日、みとけん青年はどんなことを感じたのでしょう?

 

 

M

単純に、これっ全部即興?って、

「台本ないのに、なんでストーリーが展開されるんだろう?」

って意味が分かんかったですよ。

 

その時、「神様の鉛筆」っているタイトルだったんですけど、

ナオミさんがタイトルを聞いて、すぐに出した設定が映画のような面白さで、

「なんで、そんな発想がすぐ出てくるの?!」って。

その後も、イリさんと止まることなく息ピッタリで、どんどん進んでいって、

最後のエンディングも凄かった!

 

しかも、イリさんが突然「ラップ」を歌うことになり、

そんな無茶ぶりも受け入れてて、

台本じゃなく、即興で生の反応だからこその面白さにびっくりしました。

 

インプロって、

演る人も観る人も、その場にいるすべての人が、

瞬間、瞬間、心動かされていて、感動しました。

 

IJ

そこが、みとけんさんの心を掴んだのですね!

 

M:そうですね。

 

あ、そして、それって、

僕が考えている「良い授業」と同じだと思います。

 

バイト先の先生の授業がそうなんですけど、予定調和じゃなくて、

指導案とかなく、問題を生徒たちに投げかけて、

解き方をみんなで考えていって、「こんな解き方あったんだ!」

と、先生も生徒も同じ時間を共有していて、

一緒に発見して、感動するんです。

 

それって、インプロと構図が一緒ですよね!

 

IJ

みとけんさんにとって、「良い授業」とは、

先生も生徒も一緒に発見して、感動できる授業なんですね。

 

M

はい。そう思います。

指導案に沿って淡々とこなす授業って、先生も感動しないし、生徒もそんな面白くない感じがするので、、

IJ

みとけんさんにとって、「面白い」って何ですか?

 

M:

面白いは、興味深い。

自分が知らなかった新しいことに出会うこと。

 

僕にとっては、面白さだけがすべてという気もします。

 

面白い時にネガティブな感情が湧かないと思うし、

面白ければ、それで幸せみたいなのがあるから、

幸せの指標として分かりやすいのかもしれないです。

 

相手が面白そうだったら、それでOKということになります、僕は。

自分が面白いということより、相手が面白く思ってくれることが嬉しくて、

だから、笑ってくれたり、楽しんでくれているリアクションをもらえた時、幸せですね。

リアクションで自分が分かる感じもするので。

 

そういう意味で、初めて観たインプロが、

お客さんとか、演っている人同士とか、お互いを面白がって、

いろんなところでリアクションが繰り返し起こっていて、

同じ場を共有して、皆が同じ瞬間にいるその空間に惹かれました。

 

IJ

教育の現場で活かしたいというわけではなかったのですね。

 

M

全く、それがなくて、何なら、あとで気づいた感じです(笑)

 

単純に、自分もこの劇をやりたいと思った。

ナオミさんたちのライヴを観て、憧れ、

即興で、これだけ感動させされることに惹かれました。

 

IJ

そして、習ってみて、どうでした?

 

M:

習ってみて、はじめの頃は、難しさもありました。

それまで、自分の面白さを捨てたことがなかったので、

それを捨てるところが自分にとって難しかったです。

 

でも、レギュラーでクラスを受けていて、

どこかのタイミングで、急に、こういうことなんだ!と分かった瞬間があったんです。

それまでは、イエスアンドとかエクステンドとか意識してやっている感じだったんですが、

あるとき、感覚的に進める、考えるより先に動きができるようになった時、

「インプロ」が「シンプル」に感じました。

 

それは、一緒にやってきたクラスメイトと密度が濃くなったタイミングだったかな。

安心感というか、この空間は拒絶されることがないということがわかったら、

その環境に身を置くだけで、そこに見えることをやっていたら、

頭でスキルのこと考えずに、感覚でイエスアンドすることを掴んだように思います。

 

まだまだ自分の面白さに固執するところはありますけど、

自然と相手のアイデアを面白がれるようになってきて、

それからどんどん面白くなってきました。

 

IJ:

そんな「インプロ」は教育の現場に必要だと思いますか?

 

M

まだ、僕には、「インプロ」自体が必要かどうかは分からないですけど、

「インプロ」の面白さは必要だと思います。

 

IJ

それは、どういうことですか?

 

M

こないだの教育実習で、国語の授業で、

「あったらいいな、こんなもの」を自分で道具を考えるという授業をやりました。

 

ドラえもんの秘密の道具みたいなものを考えて、

そこで「パワーアップタイム」といって、お互いに質問して、答え合うことで、

それがどんなものか明確にしいくという授業だったんですけど、

その授業の初めに、デモンストレーションで、

まずは、僕の考えた道具を紹介し、子ども達に質問してもらったんです。

やってみたら、どんどん質問されて、

即興で答えていくうちに、僕が意図していないものになっていきました。

 

こども達もすごく面白がっていて、質問も盛り上がり、

他者のリアクションによって、どんどん膨らんで、できていくというのが、

まさに、インプロだなぁと思って、

「このデモンストレーション、うまくいったな!よしっ!」

と、子ども達だけで隣同士ペアでやらせたら、全然うまくいかなかったんです(笑)

皆、自分のしゃべりたいことは話すし、相手の道具には興味を持たないし(笑)

 

でも、それを見た時、「インプロ」の面白さが分かれば、

デモンストレーションの時みたいに、楽しめただろうなと。

 

IJ

やっぱり、ここでも「面白さ」や「楽しむ」が大切で、キーワードなんですね。

 

M

そうですね。

 

授業でも、子ども達同士で、それが面白がれたり、楽しめたら、

他者に興味をもつようになったり、

リアクションで会話が膨らんで、お互いの信頼関係もできてくるし。

あと、相手のアイデア面白さに気づいて、そこから自分の発想が生まれる経験ができると、

視野とか考えが広がるきっかけになるかなと思ったので。

 

ただ、僕自身は、子ども達にそうなって欲しいというより、

「面白さ」からハッと視野を広げる経験をしている様子を目の前でみて、

一緒にそれを共有したいというのが一番にあるかもしれないです。

 

今は、子ども達ができるようになることへの興味より、

楽しんでくれていたり、喜んでくれていることの方が大事に思っています。

 

例えば、バイト先の教室で、保護者の方から、子ども達のいわゆる変化とか聞くと、

もちろん良かったなぁとか思うんですけど、

それ以上に、その子が楽しそうだったり、喜んでいたりすれば、自分にとってはOKで、

もちろん変化は嬉しいですけど、それが自分自身を動かすモチベーションとか、

そこが目的にはなっていないです。

 

もしかしたら、「教育」からずれていくのかもしれないけど、

その子がこれからどうなるか分からず、その未来には携われないけど、

「今、幸せ」であることは大切で、だから「その場を楽しくする」ということが目的で、

ハッとするような、拡がる時間を作ることが自分の一番のモチベーションになっていることを、

インタビューされていて、改めて思いました。

 

IJ

お笑いやインプロが好きなのも、そこと繋がるのかな?

 

M:

そうだと思います。

 

今、その瞬間、「面白い」を味わい、共有できるとこですね。

教育は未来に関わってくるものだから、

僕が大切にしたいことが、「教育」に繋がることなのかまだ分からないですけど、

未来のためにということより、

子ども達にも、周りの人にも、「今、面白い」時間を与えるってことを大事にしているところがあります。

 

僕は子どもの頃、「今」大事にしてきたことで、「今」どんどん楽しくなっているので、

未来もどんなことがあるか分からないですけど、「今」さえ集中していれば、

未来は楽しく生きれるんじゃないかなぁと思います。

 

「今」の楽しみ方によって、未来は変わってくるのかもしれない。

「未来」の為に何かをするだと、狭めている感じもするので、

「今」面白い、興味深いと思うことをどう広げていくかで、どんどん発展していく。

 

それって、インプロですね!

そう考えると、「今を見ることで未来が変わる」というところが人生とマッチしている。

そんなこと考えたことなかったですけど(笑)

 

IJ

素敵な考え方ですね!

 

「今を大事にしているみとけん」にとって、

「今、その瞬間が大切なインプロ」について、どんな風に思っていますか?

継続してきたことで、自分の変化も合わせて聞かせてください。

 

M

「インプロ」は、面白がる視点を広げてくれたように思います。

 

元々、僕は、与えられる面白さより、自発的に面白がる方が好きで、

でも、その面白がる世界が狭かったんです。

自分が面白いと思うものにしか笑わないところがあったんです。

 

でも、それが、インプロで、自分の面白さに固執せずに、

相手に向き合えて、面白がれるようになったことで、

視野が広がった気がします。

それって、自分の中になかったことや意識化していなかったものに出会えた瞬間なんだと思います。

 

しかも、意識しなくても自然にできちゃうのがインプロかなと思います。

「自己啓発セミナー」とかみたいに、相手に興味を持って‥とかだと自分には絶対できないけど、

「インプロ」だと、自然と「相手のアイデアを面白かったり、楽しいな」と気づくから、

やろうとおもってやるのではなく、自然にできるというのがインプロの凄いところ。

 

それは、「イエスアンド」が目的でなくて、面白くなるためのひとつの方法で、

だからこそ、自然にできるようになるんだなと思っています。

 

IJ:

面白がって視野が広がる経験って、重要ですか?

 

M

退屈やつまらないものに面白さを見出せるって、

もしかしたら、生きていく上で最強の力じゃないかなと思ってます。

 

どんなことでも自分から面白さを見つけられるようになれば、

自分のいるその場が豊かになるし、

それに、見過ごしていたことにも感情が動かされて、

心が豊かになって、小さな幸せが増える感じがします。

 

元々そんな風に考えていたんですけど、

インプロをやることで、その経験を積み重ねているように思います。

 

IJ

みとけんさんは、「幸せになる為にはこれがなくてはいけない」とか

「面白い為にはこれが必要」というのはないですね!

 

最後に、今後、更にどんなふうになっていきたいですか?

 

M

僕が初めて観たインプロみたいに、

「即興で、人の心を動せられる、人を喜ばせる自分になりたい」です。

 

その為にも、もっともっと、色々なことに面白がれるようになって、

自分の「面白さ」を見つけて、広げて、「面白さ」の頂点に到達したいです!

でも、「面白い」は新しいことで、ハッとする体験だと思っているので、

ずっとずっとそれは続くし、それは究極で永遠の目標ですね(笑)

 


【インタビュー】 ~ youtubeチャンネル『インプロをカタル』について ~

今回のインタビューは、
社団法人アプライドインプロヴィゼーションファシリテーターアカデミア・
代表理事である樋榮ひかるさんです。

樋榮さんは、インプロジャパン代表・池上と共に、
不定期で『インプロをカタル』というYouTube番組を配信しています。

もともと企業研修の講師をされていた樋榮さんにとって、
演劇から生まれたインプロはとても刺激的で、
始めてすぐに夢中になったそうです。

大学の特任教授や協会理事など様々な顔を持つひかるさんは、
現在、インプロを応用した講座を開くほか、
インプロの精神であるイエスアンドを広めるべく色々な活動されています。

活動をしていくなか、ご自身も受講生の方々も演劇の世界とはかけ離れているため、
インプロの伝え方に日々思案されており、『インプロをカタル』の出発点に なったそうです。
このチャンネルの中では、池上はインプロのパフォーマーとして出演していますので、
そのあたりの会話もお楽しみいただけると思います。

ということで、今回は池上が『インプロをカタル』の視点から樋榮さんにお話を聞きました。

===============
池上:
まず、なぜこの番組をやろうと思ったんですか?

樋榮さん:
インプロを知って20年近くになってくるんですけれど、
いまだに(私の周りに 人には)「インプロって何?」ていわれることが非常に多くて、
やっぱりインプ ロという言葉自身が、「広まってないな」とか、「知られてないな」とか、
「逆に誤解を持ってしまう人の先入観というところが多いいなぁ」って思ってい て、
なので、インプロって何ていうのがが知ってもらえたらいいなって(思って いました。)

私自身、インプロという言葉をそもそもあんまり使っていなかったんですね。
アプライドインプロっていう言葉も使わなくて。
理由は、先入観でいきなり拒絶されてしまうよりは、
例えばプレゼンテーションの力をあげようだったり、
行動心理学をちょっと覗いてみようとか、
そういう文言のほうが間口が広いというか、ハードルが低いというか、
(インプロというと)ハードルが上がっちゃうなっていうのを感じて、使わなかったんです。

でも、知ってきてもらった人たちに、
「これって実はインプロというのがベースになっているんだよ」と言ったら、
「おもしろい」とか、もっと興味持ってくれたりとか、インプロに対しても。
という人口がようやくちょっと増えてきたかなと思ったので、
そろそろもうインプロって言葉、考え方、在り方が知られたらいいなていうことが(あります。)

それで、もうインプロをずっとされてきている、もともとが俳優さんで、
インプロがまずはそのメソッドというか、一つの訓練として始めたナオミさんと、
私自身が逆に本当にアプライドインプロ寄りで、俳優でもなかった人間の私が
企業研修ていうところに「あ、これって使える」と思って取り入れ始めたていう、、
そのアプローチがまったく真逆側のナオミさんと私でお話をすると、
どんなことが起こるのかなということも(ありました。)

なので、ナオミさんサイドのインプロの観方、
私サイドのインプロの観方ていうことが、
またこう化学反応がおこったり、そういう考え方の齟齬もあったりだったりと か、
そこも発見していくていうこと自身が面白いなぁと思っていて、
ナオミさんにお声がけをさせていただきました。


この続き、全編はこちら⇒
https://www.youtube.com/watch?v=oiKf6ViNYe0

なお、『インプロをカタル』はこちらからご覧いただけます。
https://www.ai-fa.org/what-s-improv/

不定期なので、ご興味ある方は、ぜひチャンネル登録をお願いします。

ちなみに、次回は、7月21日(水)20時~20時30分
即興ミュージシャンの秋山桃花も、ゲストで出演します!!

【受講生インタビュー・78】~「分かることにイエスアンド」from Singapore ~

今回のインタビューは、2015年12月~1年ほど、
インプロジャパンのクラスを受講してくれていた
インプロネーム「こはる」こと、磯野令奈さんです。

現在、ご主人のお仕事の関係でシンガポールにお住いの
こはるさんは、シンガポールでもインプロを続けており、
先日は、仲間達と「ONLINE IMPRO MARATHON 2021」に出場したそうです。

こはるさんは、インプロジャパンで、インプロに出会った後、
海外生活が続きますが、その間、ずっとインプロは続けていらっしゃいます。

そこで、海外でのインプロのことや、
こはるさんにとってのインプロについて等を伺ってみました。

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インプロジャパン(IJ):
コロナの流行は日常を変えてしまう大変な出来事でしたが、
こうしてシンガポールに住むこはるさんと
オンラインで会うことが特別ではなく、
気軽にできるようになったことは嬉しいですね!

シンガポールでも、インプロをやっているとのことですが、
いつ頃から始めたのですか?

こはるさん(K);
シンガポールに来たのが2019年の初めで、
来てすぐに始めたので、もう2年半になりますね。

仕事を探すよりも先に、インプロのクラスに入りました。

IJ:
シンガポールで一番最初にやったことがインプロ?!

K:
はい。

転勤になった主人は、私より先に行っていたので、
私が行った時には、彼はもう生活基盤ができていて、
でも、私は無職で、暇で、
私のところだけ時が止まっているように思えて、
就職活動には時間がある程度必要だし、
どうしよう、、、と思った時に、
「とりあえず、インプロやろう!」と、
「シンガポール インプロ」で検索したら、
シンガポールで一番大きいインプロ団体の
「The Improv Company」を見つけ、通い始めました。

IJ:
とりあえず、インプロ(笑)
なぜ、インプロって思ったのですか?

K:
まずは、「友達が欲しい」と思って。

「meet up」とか、いきなりカフェとかで話しかけることは自信なかったけど、
「インプロ」なら、行けば友達が出来るかなと思って(笑)
カナダでもやっていたから、英語でのインプロに対しても免疫があって、
多少自信を持てていたので。

これはどの国も共通して言えますけど、
インプロって、どこでも、インクルーシブなコミュニティじゃないですか。
先生も優しくて、先生が作り出すクラスの空気とかもインクルーシブなので、
言語が違って、ちょっと間違ったり変な表現になっても、
笑われたり、馬鹿にされたり、見下されることもないから、
安全な場所というか。

なので、シンガポールでも、
まずは「インプロ!」となったんだと思います。

IJ:
なるほど!
「インプロ」は、母国語じゃない人たちが交流を図る場として、
セイフティで有効ということですね。


そして、そうでしたね、
シンガポールに行かれる前は、北米にいらしたんですよね。

K:
はい、子どもの野外教育に興味があって、
本場である北米での様子を、生で見て体験したいと思って、行きました。

ただ、キャンプは夏だけなので、キャンプがない期間は時間があり、
せっかくなので、インプロ体験しようと思って、
カナダのトロントにあるセカンドシティに通っていました。

IJ:
そこでのインプロ経験が、
英語でインプロやることに対して、自信が持て、
シンガポールでやるときの後押しになってのですね。
どんなことを体験されたんですか?

K:
母国語じゃないので、もちろん、聞き取れなかったり
分からなかったりすることがあるんですけど、
それでも、分からないなりに何かしらやってみると、
案外、それを面白がってもらえたり、誰も考えつかない発想になっていたりして、
慣れてくるとそれが楽しくて、美味しい役割になれたりしますよね。


カナダでのことですごく覚えいているのが、
クラスの後に、劇場でインプロジャムというショーに出演した時のことです。
インプロゲームごとに、名前が書かれたボールを引かれ、
選ばれた人がお客様の前でやるというショーに出演する機会があって、
その時、私がやることになったのが、
「ABC」(セリフの頭文字がABCの順番に進むゲーム)で、
それ、すごく苦手だったんです。

ABCの順番を追いかけるのも大変だし、単語力もみんなほどないし・・・
私にとって、ハードル高いゲームだったんですけど、
お客さんがすごく盛り上がってくれて、
終わった後、いろんな人が「よかったよ!」って、口々に言ってくれたんです。

その時のことはすごく印象的で、
あの時、うまいことや面白いことを言うことが全部じゃないんだなぁと思いました。

IJ:
お客様が盛り上がってくださったのは、なぜだと思われますか?

K:
なぜでしょうね。

インプロやる時に面白いことを言おうとしたりするのって、どこの国でもありますけど、
特にカナダとかでは、インプロ=面白いことを言うみたいな文化もあって、
その中で、失敗というわけではないけど、
ある意味、うまくいっていないながらも、
最後まで何とか食らいついていくさまに感動してくれたのかな。

IJ:
英語でインプロする時に意識していることは何ですか?

K:
全部わかろうとせず、
例えば、相手が10言ったら、そのうちの2を分かれば、
そのどちらかにイエスアンドすることです。

分からないからそのままにするのではなく、
分かったなりの中で、自分のアイデアを出していくことは
特に初めの頃は、すごく意識していましたね。

それでも、全部わからない時は、
そのキャラクターを使って相手にわからないことを伝えたり、
何もしないということはしないようにしていました。

一度、シンガポールでのショーのリハーサルで、
チャンネルチェンジャー(体の形を活かして、色々なテレビ番組を演じるゲーム)
をやった時に、お題となったジャンルが「スパゲッティウエスタン」だったんです。

あとで聞いたら、「西部劇」の意味だったんですけど、
その時、私は知らなくて、「スパゲッティ」だから、
「パスタ」を作るシーンから始めたんですね。
でも、共演者は西部劇だと思っているので、そこに拳銃を構えて登場して、、、
そこから、思わぬシーンが生まれました。

1年以上前のことなんですけど、いまだに、仲間達も覚えていて、
私が、インプロで悩んでいると、
「はるなは、あんな面白いシーンができるんだから大丈夫!」と励まされます。

IJ:
それって、すごく大事なことですよね。
英語に限らない気がします。

K:
そうなんですよね。
日本語でも実際、人の話を聞いていて、
相手が言ったことを10言って10分かるかと言ったら、
そうでもないじゃないですか。
コミュニケーションの上で、分かることにフォーカスすることは
大事なことだと思います。

IJ:
今は、仲間たちとチームを作って、
つい先日、「ONLINE IMPRO MARATHON 2021」でロングフォーム公演を配信したんですよね。
皆さんとは、どこで出会ったんですか?

K:
「The Improv Company」を卒業して、少し経ってから、
そこの先生から、2020年11月に予定していた「シンガポールインプロフェス」に
出演するフレッシュプロジェクトのチームに出てみない?と、
1年くらい前に声掛けてもらい、そこに集まった6人です。

「Baby shoes never worn」っていうチームで、名前だけだと不気味ですけど
今はシンガポール人4人とスウェーデン人と、日本人の私で構成されています。
シンガポール人と一口にいっても、インド系、中華系、マレー系といるので
見た目はとても多国籍で、リハーサルは大爆笑が止まらない楽しい仲間たちです。

ここまで深い信頼関係を作るのって大人になってからは簡単じゃないですけど、
インプロは、一緒にやることで、大切な仲間になれますよね。

IJ:
はじめに、「友達づくりにインプロ」とおっしゃっていたことが
ここに繋がるのですね。

こはるさんにとって、インプロって何ですか?

K:
自分を表現できる場所、
安全でクリエイティブになれる場所かな。

インプロと出会う前は、
与えられたものの中で生き、メインストリームから外れられない自分がいて、
一方で、はみ出して挑戦してみたいという気持ちもあってそのジレンマがありましたけど、
今、こうして日常生活の中でも、間違えを恐れず、
自分で考え、これやってみよう、あれやってみようと思うようになったのは、
インプロのおかげですね。

チームでインプロやり始めてからは、
英語が分からないからと言って、引いてしまったり、何もしなかったら、
チームでの自分の存在意義がなくなるなと思っていて、
みんなが拾ってくれるから、失敗してもいいから、
とにかく出していこうということを心掛けています。
インプロでのそういう経験が、自分自身の変化に繋がっていると思います。

コロナ禍で、プライベートも仕事も常に変化への適応が求められてきましたが、
常に自分ができることを考えて進んでいけたので、
状況をイエスアンドすることは前よりうまくなったんじゃないかな。

IJ:
コロナの状況は、世界を一変させましたが、
確かに、インプロは、どんな状況でクリエイティブに
色々なことを生み出す場所を作ってくれるかもしれないですね。

最後に、現在のシンガポールの状況はいかがですか?
インプロ公演などにも影響与えていると思いますが。

K:
シンガポールは、コロナの規制がとても厳しくて、
政府からのアナウンスが出たら、従わないと罰金になります。
昨年後半、感染者数0人や一桁になりようやく規制が少しずつ緩んできて、
舞台は、政府の許可を得て、12月になって有観客でできました。
春になってから、変異種が入ってきて、感染者数が30人ぐらいになったので、
また、5月~6月13日まで、ソフトロックダウンに入り、
この間は、舞台は無観客配信でした。
そろそろ、また有観客に向けて、運営の方たちは動いていくと思います。

IJ;
ワークショップはオンラインですか?

K:
その時々の条件の下、政府の許可を得られたものは、対面でやっています。

今、海外渡航ができなくなり、
シンガポール国外にいけないので、インプロ人口が増えているみたいですよ。

シンガポールはワクチンも進んでいて、
私たち外国人の若い世代も、8月には接種ができるので、
そしたら日本にも帰ることができるようになるかな。

IJ:
国外に出ることができなくなって、インプロ人口が増えたというのは
興味深いですね!

日本に帰ってきたら、是非、また秋葉原のスタジオに遊びに来てくださいね。
その時が楽しみです!

お話を聞かせてくださり、有難うございました! 

【受講生インタビュー・77】~「状況を最大限に楽しむ」~

1年前の2020年春。
コロナ禍により、世界は大きく変わりました。

インプロジャパンでも、それまでなかったコンテンツがいくつも生まれました。

その中の一つが、「オンラインクラス」。
確実に言えるのは、この状況にならなければ、誕生しなかったでしょう。

そして、「オンライン・インプロクラス」を始めると、
久しぶりにご受講してくださる方も増えてきました。

そのお一人が『りぬ』さん。
昨年6月、10数年ぶりにご受講。
以来、現在は、お時間のご都合がつく時、
定期的にオンラインクラスを受けてくださっています。
彼女との再会は、確実に
「オンライン・インプロクラスを始めてよかった!」
と思える出来事の一つです!

毎回、涙を出すほど笑い楽しんでくださっている様子が見られて、
とても嬉しく、その姿にこちらも幸せな気持ちになっています。

今回は、そんな『りぬさん』に、
今、この時期に楽しむインプロについて、色々と伺ってみました。

お話を聞く中で、改めて、
「物理的な制限」は必ずしも「心の制限」とイコールではないということを
教えていただいた気がします。

===============
インプロジャパン(IJ):
今回、久しぶりにインプロをやろうと思われたきっかけを聞かせてもらえますか?

りぬさん(R):
昨年コロナ禍で行動が制限されるようになり、
予定していたお芝居や落語会なども次々とキャンセルになって、
友人たちとも直に会うことができなくなってしまいました。
もともと学びの場や体験の場に出掛けて、
そこで出会う仲間と交流することが好きなので、
それができずになんとなく物足りなさを感じていたんです。

そんな中、あるとき
学びの場や楽しみの場をオンラインの中に見つけられないだろうかと
思いついたんです。
いろいろと検索をして見つけては、
朝ヨガやお仕事系のセミナーなどに参加していました。
そしてあれこれ参加していくうちに、ふと、
オンラインで「インプロ」をやる機会がないだろうか、と思いつき、
インプロジャパンのサイトを久しぶりに見たんです。
そうしたら「オンライン、始めました」の文字が! 
これはもう「やるしかない!」と、即申し込み!でした(笑)

もともと「インプロ」が大好きというベースがあったので、
行動制限がある中でも、最大限楽しく過ごしたいと思ったときに、
「インプロ」が頭に浮かんだ感じですね。

IJ:
楽しく過ごしたいと思った時に、
「インプロ」を思い出してくれたということが、嬉しいですね~。

そもそも、10数年前に「インプロ」と出会ったきっかけは何だったんですか?

R:
以前CM・ナレーションの勉強をしていたことがあり、そこで、
言葉だけでなく体で感情や伝えたいことを表現する授業があって、
それがとても印象に残っていたんです。
その学校が終わった後も、
そういったことをどこかで学べないだろうかとずっと探していて、
インプロジャパンにたどり着きました。

初めてインプロを体験したとき、
「私がやりたかったのはこれだ!これ!」と、
「インプロ」に出会えたことに大興奮したことを覚えています。
すぐにはまり、しばらくクラスに通っていました。

IJ:
どんなところがお気に入りだったのかしら?

R:
子どもの頃から、絵を描くことや、空想を膨らませて物語を考えたり、
何かを表現するということが好きだったんですが、特に、
その場で何かを即興で創ったり想像したりして表現することは、
どう展開するか分からない面白さと、
自分が「わくわく」「のびのび」する感覚が得られるので大好きでした。

そんな感じだったので、小学校のときは、
友達と1つのネタからどんどん膨らませて一緒におはなしを創って、
笑い転げながら下校したり、
親戚の小さな子たちに即興で物語を創って聞かせて笑わせたりすることも
よくやっていました。

だから、インプロと出会ったとき「これだ!!」と思いましたね。
なにかと「~しなければならない」というタスクに追われている日々の中、
無理なく何の準備も無しでできる「インプロ」は、
なんて自分向きなんだろうと思って、大好きになりました。

ここ十数年は仕事もプライベートも環境の変化が大きく、
それに資格取得のための勉強などもあって
暫く「インプロ」から遠ざかっていたんですが、
コロナ禍で色々と制限される中、
忘れていた気持ちがよみがえってきたのでしょうね。

IJ:
久々に「インプロ」に触れてみていかがですか?

R:
改めて思ったことは、『イエスアンド』っていいな、ということです。
自分の出したアイデアが、
人に快く受け入れてもらえる心地よさを体験できますしね。
自分も受け入れるけれど、相手も受け入れてくれる、
その気持ちよさを実体験できるのは嬉しいことだなと思いました。

それから、実は
以前クラスに参加していたときと違う感覚もありました。

IJ:
どんなところですか?

R:
当時は、楽しみながらも、どこかで「うまくやらねば」とか
「もっと気の利いた返しをせねば」と思うときがあって、
そのために、うまくできないと自分にがっかりしたり、
つまらなくなってしまうこともあったんですよ。
それが、十数年、社会人としても様々な経験を積み重ねてきて、
久しぶりに「インプロ」に触れてみたら、
そんなことを全然気にしていない自分がいて、
むしろ以前よりずっと自由な自分がいて、気がつけば「インプロ」が、
自分が自分らしく純粋に楽しめる場になっていました。
どんなことも楽しめるようになっていましたね。

IJ:
なるほど!
だから、今、りぬさんとインプロをしていると、
「なんでも来い」の空気がバリバリあるのでしょうね!

それは、これまでの社会経験も影響しているということですね。

R:
以前に「インプロ」のクラスに通っていた頃は、
貿易業務に携わっていたのですが、
ここ10年くらいは人事系の業務に就いています。
日々色んな人と関わっていく中で、
揉まれていったのかもしれないです(笑)
業務上でも人の話を聞く機会が多く、
そんな中で鍛えられた部分があるのかもしれないですね。


いろいろな人と接していると、人はみんな考え方も価値観も違うし、
予想のつかないことが起こるのも当たり前と思えてきます。
以前は不安な気持ちや焦る気持ちを募らせてばかりでしたが、
経験を積み重ねていくうちに、
何かが起きてもどこかで「何とかなる」と思えるようになり、
必要以上に悲観的になったり、パニックに陥ることもなくなりました。

ただ、それには「インプロ」の経験が大きく影響していたと思います。

IJ:
どんな点でですか?
詳しく聞かせてください。

R:
予想外のことが起こるという体験は、
「インプロ」のクラスでいっぱいしますよね。

例えば、ワンワードのゲームで、
順番に言葉を繋いでおはなしを創っていく時に、
自分に順番が回ってくるまでの間、
今の話の流れから「こういうことを言おう」などと
頭の中でいろいろ想定しますよね。
でも、直前に、隣の人が予想もしないワードを出してきたことで、
自分の用意したアイデアのどれもが使えなくなることがありますよね。
「え!?そっちなの?!」という感覚。その驚き。
その実体験をたくさん重ねたことは大きかったですよね。

今も仕事でもプライベートでも
いろいろなバックグラウンドをお持ちの方と接しますが、
考え方の違いを面白がることができたり、
「それもありかもね!」と思えているのは、
予想外の実体験をインプロで重ねたことが影響していると思います。

「インプロ」に出会った頃は、想像つかないことを言われるたびに、
頭が真っ白になっていましたけどね(笑)

IJ:
やっていた頃は、「えーっ?!どうしよう?」となっていたことも、
繰り返し体験していたことで、予想外のことや人との違いを楽しむことが
体に染みついていたのでしょうね。

面白いですね!
最初の「インプロ」の経験が、その後の10年間の社会人生活に影響を与え、
その経験が、今度は、現在の「インプロをのびのび楽しむ感覚」に活かされて、
より楽しめているんですね。

R:
そうですね。

確かに、現在の「インプロ」での感覚は、
その後の経験が影響しているかもしれないですね。

プライベートでは、
バッチフラワーでコンサルテーションをするプラクティショナーの資格や、
キャリアコンサルタントの国家資格などを取ったのですが・・・

IJ:
ごめんなさい!
「バッチフラワーのコンサルテーション」って何ですか?

R:
お花のエッセンスなのですが、ネガティブに傾いた感情を自然に
バランスのとれた状態に戻していく助けとなるもので、
セッションで対話をしながら、どのお花のエッセンスを使うかを
ご自身で決めてもらうものなんです。

IJ:
そういうのがあるんですね、興味深い!

R:
キャリア相談にしてもそうですが、本当に人それぞれですよね。
自分が思っていることだけが正しいわけではないし、それが全てではないし、
それが相手にとって本当にベストかどうかも分かりません。
セッションの中で見つけていく感じです。

そういう体験をしていくうちに、自分の中でも変化があって、
以前やっていた頃とは違う感覚で「インプロ」を楽しめているんだなと思います。

「インプロ」も「自分が思う”これ”がすべてではない」ばかりですものね。

IJ:
ここで、今、楽しんでくださっている
「オンライン・インプロクラス」受講の感想と
「オンライン」ならではの良さを聞かせてください。

R:
クラスが終わった後は、
スポーツジムでトレーニングをした後のような
心地よい達成感と安心感が得られている気がします。

「今日もいっぱい受け入れてもらった~!」って(笑)
画面に映る自分がどう見えているかなども気にせずに、
自分のままで楽しめるのがいいですね!

はじめは、一体どうやってオンラインで
「インプロ」をするのだろうか、と想像しにくかったのですが、
リアルでの体験と比べても負けていないですね。
本当に楽しいです。

オンラインでも画面越しに繋がっている感があるし、
何度も顔を合わせる方がいるとなぜかホッとして、
仲間意識も自然と芽生えてきます。

それと!何よりオンラインだと、
スタジオに行く時間も、着替えの時間も省略できるので、
久しぶりにやってみようと思った時に、参加するハードルが低かったです。

IJ:
コロナ禍ということも、良いきっかけだったんですね。

R:
そうですね。そして、
忘れていた自分の得意なことに気づくきっかけにもなりました。

色んなことを我慢する状況になって、
その中で何か楽しめることがないかと探し始めたら、
その気持ちに弾みがついてきたんです。
こういう環境におかれても、
面白いものを見つけようとする自分を取り戻した感じです。

いつの間にか、楽しむことに対する制限を自分でかけてしまっていた、
ということにも気づきましたね。
そして、こういう状態に置かれた時こそ「本領発揮」のときではないか!
と気づきました。
制限がある中で、
いかに自由に楽しみを自分で生み出すかということは、
自分の得意分野ではないか、と。 
気づいた次の瞬間には
オンラインのコンテンツを検索しまくっていました(笑)

IJ:
まさに、コロナ禍をイエスアンドしたんですね!

R:
どうにもならない状況のときは、
それをそのまま受け入れて、それで
自分としてどうするのか、という感じです。

ちなみに、昨年の夏は例年通り一週間の休暇をとり、
まだオンラインツアーも数少ない頃でしたが、
画面越しに北欧の街を旅したり、
イタリアでお料理を習ったりしました。
オンラインであっても現地に行った気になって、面白かったですね。
その気になるのは得意なので(笑)

他には地元を歩いて、地元の新たな発見をしたり、
もちろんオンライン「インプロ」のクラスも楽しみました。
おかげで、地元から一歩も出ていないのに充実した夏休みとなりましたよ。

IJ:
この環境下での夏休みにもかかわらず、
すごく充実していたんですね。

やはり、楽しむ力がある人がこういう状況の時は強いですよね!

R:
それ!すごく思います!
ネガティブなことをネガティブのままにしておくのは辛いですし、
何も行動しないままでは何も生まれないし、何も変わらないですからね。

状況を受け入れて、その上で、できることをする。そして、
やるなら楽しい方がいいよね!という感覚が根底にあるのだと思います。
数年前に他界しましたが、父の介護も
「明るく楽しく面白がりながら」をモットーに家族みんなで臨みました。
やりきった感があるので悔いはないです。

IJ:
楽しみに転換させているのが素晴らしいですね!
コロナ禍で、物理的な制限はいっぱいある中で、
りぬさんからはワクワクばかりが伝わってきました。

最後に、りぬさんが考える「インプロ」の魅力を教えてください。

R:
そこにあるもの、きたものを受け入れて、自分のアイデアを加える。
まさに「イエスアンド」のことですが、
そうすることで、自分に無い発想に触れることができるところ。
そして、
そこに乗っかることで、今度は自分の中から、自分でも想像しなかった
新たな発想が生まれくるところですね。

毎回新しいものに出会えることが面白いし、そこが魅力です。

【受講生インタビュー・76】~「遊べる自分を取り戻してくれたインプロ」~

今回の受講生インタビューは、
2018年春よりパフォーマンスコースを
受講してくださっている「しの」さんです。

普段、製造メーカーにお勤めの「しの」さんは、
毎週日曜日午前中に開講されているクラスに、
継続して通ってくださっています。

もう2年半の付き合いとなるクラスメイトの皆さんにも
とても愛されていて、しのさんのリアクションや返す言葉を
楽しむ仲間の姿をよく見かけます。

彼の周りには、いつも笑顔が溢れている印象がありますが、
実は、インプロ始める前は、人とコミュニケーションをとることが
苦痛だったそうです。

インプロをはじめて、まもなく3年。
先日は、リモートインプロの生配信にも挑戦した しのさんに、
インプロについて、そして、人との関わりについて、
今現在、どんなふうに感じているのか、伺ってみました。

そこには、彼の魅力の一つでもある、
独特でありながらも共感を引き寄せる表現があり、
お話しする中で、なぜその言葉が生まれるのかを紐解くヒントがありました。

-----------------------------------------
インプロジャパン(IJ):
まずは、インプロとの出会いを教えてもらえますか?

しの(S):
はじめてインプロを知ったのは、
テレビ番組の「モヤモヤさまぁ~ず」で。
インプロジャパンのこのスタジオ、映っていましたよね?
どんなことやっていたかは覚えていないんですけど、
「こんなのがあるんだ~。自分にはできないだろうなぁ~」
とびっくりしたことは覚えています。

実際にやることにしたのは、それからしばらく経ってからですけど。

IJ:なぜやってみようと思ったのですか?

S:
コミュニケーションに苦手意識があって、
「人見知りの会」というコミュニティに入っているんですけど、
ある時、そこの企画で、人前に出て表現する機会として、
「発表会」があったんです。

自分は、そこで「落語」をすることにしたんですけど、
その度胸をつけるのに、「インプロ」のことを思い出して、
検索して、インプロジャパンを見つけました。

元々、演劇や人前に出て表現することに対して、憧れはありながらも、
自分は得意じゃないと思って避けていたので、
ショック療法みたいにやったら、自分が何か変わるんじゃないかなと思って、
はじめは罰ゲームみたいな感覚でやってみることにしました。

IJ:
ショック療法!
面白い表現ですね(笑)

やってみて、どうでした?

S:
正直、最初の頃は、インプロやってて、しんどいなと思う時もありました。

でも、やっているうちに気づいたんですよ!
しんどいのは、うまくやろうとしているからだって。

「ベーシッククラス」の頃、自分の意識していないところで、
周りが笑ってくれたり、楽しんでくれるんですけど、
自分が狙って言ったことはウケなかったんです。

それで、なんでだろうって考えるようになって、気づいたんです。
自分は、「ウケる・ウケない」を意識してて、
成功・失敗を自分で勝手に作っていたことで自分を苦しめていたんだって。

自然体でいればいいんだと思うようになってから、楽になってきました。


それで、これってインプロだけじゃないかもって、考えるようになって・・・。

そもそも、インプロ始める前から、
人と関わっている時にしんどいなってなるのを取り除きたい、
と思ってたんですけど、コミュニケーションも上手くとろうとしているから
しんどいのかもって、 思うようになりました。

IJ:
インプロをやってみて、コミュニケーションに対する見方も変わったんですね。

S:
あ、あと、もう一つ、気づいたんですよ!

インプロって、不思議ですよね。
ゲームとかで、ルールがあって自由を制限されるけど、苦じゃない。
制限があることで逆に自由を感じて、ルールを遊んでいる感じなんです。

日常では、ルールによって「不自由」を感じてて、
でも、それは、自分で勝手にしんどく思っていただけで、
「自由」は、自分から遊ぶことが大事なんだって、気づいたんです!

「自由」に対する向き合い方に気づいた時、日常も楽になりました。

IJ:
インプロが「自由」なのではなく、「自由」は自分の中にあったのですね。

しのさんにとって「インプロの魅力」は何ですか?

S:
「こうあるべき」がなくて、広い価値観を持てること。
そして、ありのままの自分でいられること。

それって、子どもの頃の感覚に似てて、
子どもの時って、色んなものに価値を感じられていたじゃないですか。
「ダンゴムシ」にも価値を感じていたのに、
大人になったら、色々なことを知った代わりに、狭い価値観になっちゃう。

でも、インプロをやり続けたことで、
その頃の自分を思い出せて、
元々あった自分が戻ってきた感じがあります。

IJ:
やる前は、ショック療法で(笑)、自分を変えようと思っていたのに、
変えたのではなくて、自分を取り戻した感じ?

S:
はい。
精神年齢が若返っています(笑)

子どもの頃の自分は、みんなと遊びを考えたり、
色々な発想を出したりして、人と関わることが苦じゃなかったんですよ。

けど、少しずつ、自分に対する目が気になり出して、
あまり目立たないほうがいいなと、考えるようになって・・・。

関西人だから、人にウケたいというところもあるのかな。
自分の価値基準が、人からの評価になっていってたんです。
演劇や表現への憧れがあったのも、
自分への承認欲求や自分を認めてもらいたいという欲求からかもしれないです。
その欲求から、人との関わりもうまくやろうとしすぎて、
出来なくなってました。


でも、インプロで、色々な価値観に触れ合い、子どもの頃のように、
みんなと遊んでいたら、表層的な自分を評価する自分が消えていきました。

子どもの頃の感覚を取り戻したことで、
僕の中にいる検閲官は消えました。 

IJ:
出ましたね~!
独特の表現!

時々、会話の流れの中でしのさんからふと出てくる表現や言葉は、
独特でありながらも、「なるほどなぁ~」と深く頷いてしまうことがありますが、
それも、インプロが影響しているのかしら?

インプロで子どもの頃の感覚を取り戻したことで、
ご自身に与えた影響や変化があれば、聞かせてもらえますか?

S:
まず、準備をし過ぎなくなりました。

普段の会話も、連想ゲームでいいんだと思うようになったんです。
その時、相手からもらったものから連想して、
返すだけでいいんだと思えるようになって、
それが日常にも浸透して、
人とコミュニケーションを取ることも楽になりました。

会話って循環だと思うんですけど、
前の自分はその会話を止めてたんだなと、今はそう思います。
昔は循環だと思ってなくて、自分から何を言うかということが大事だった。

例えば、このインタビューも、以前だったら、
事前に自分が言いたいことを準備して、
伝えたらそれで自分のやることは終了。。
と思っていたくらいなので。

IJ:
もう1時間以上、循環していますね(笑)

相手の言葉からの連想で、今、自分が感じたことを発しているから、
そこに嘘がなくて、聞いている側も腑に落ちるのかもしれませんね。

こうして話していても、しのさんのその「素直」なキャッチボールが
とても気持ちよく、ついつい会話が弾んでしまいますが(笑)

S:
インプロで、
上手くやらなくていい、
その時に思ったことを言う方が相手に伝わる、
ということを知ったことで、
いいことを言おうということがなくなったと思います。


あと、職場の人からは、明るくなったと言われます。
職場で、自分の意見を言うようになったのも変化かな。

感情が出せるようになったのも、インプロのおかげ。
それまでは、常に自分が影響を受ける側だと思っていたけど、
意見を言うこともそうですけど、感情も含めて、
自分を出すことで、相手も影響を受けてくれるんだと
最近では思うようになりました。

自分を出すって大事ですね。
相手と繋がれている感じがするし、自分のことも尊重されていると思えるし。

IJ:
まさに、人との関わり方に変化が表れてきたのですね。

ここからは、しのさんの「インプロ」について、聞かせてください。
「インプロ」で大事にしていることはなんですか?

S:
その場に居ることです。
なぜかというと、相手と自分と繋がる為。

以前の自分にとって、「表現する」ことは
自分の中から出てくるアイデアを出すことで、
何を言うかしか考えていなかったんですけど、
今は、それは「関わり」から出てくるものだと思っています。

共演している人と繋がることで「表現」が生まれるって。

IJ:
週1回、スタジオで仲間達とリアルに関わる「インプロ」を
やっているしのさんですが、
先日は、初めて、リモートで繋がっての「インプロ」を生配信しましたね!

それぞれの魅力を聞かせてもらえますか?

S:
スタジオでのインプロは、リアルに関われるだけあって、
色んなものを受けられる。
入ってくる情報量がダントツに多いです。

温度感だったり、体全体の雰囲気だったり、
無意識に受け取って、出てくるものが全然多い。

情報量は多いけど、頭で入ってくるのではなく、
それがすっと入ってくる感覚。
存在を感じられて、そのことが重要ですよね。

インプロでの人との関わりは、
情報がそのまま脳みそに入ってくる感じで、
フィルターが少ない感じで、それが面白いです!

今、話していて気づきましたけど、
相手からの情報を頭で処理していないってことかもです。
コミュニケーションが楽に感じるようになったのは、
その感覚が身についてきたこともあるのかもですね!


リモートでのインプロショーは初めてで、
どうなるかと思いましたけど、楽しかったです。
思ったより、繋がりを密に感じられました。

対面でやるのと感覚的にはあまり変わらず、
ある意味、制限のあるインプロゲームの延長線上で、
「リモートインプロ」というスタイルを楽しんだって感じです。

あと、面白かったのは、
自分の顔を見てインプロするのも新鮮で、
自分を客観的に見て、楽しそうにしてるなぁと思ったりもしましたね(笑)
自分のテリトリーでやることで、リラックスしてできましたね。

IJ:
確かに、楽しんでいることが観ている側にも伝播してきました!

インプロをやっていて、今、一番楽しいのはどんな時ですか?

S:
皆でつくるその世界を、登場人物として経験する時間です。
自分がもっと豊かになる気がするんです。

これから、もっとそのキャラクターと感情を一つにする瞬間をたくさん増やした いです。
それがやれたら、もっと人生が楽しく豊かになるだろうなぁって思っています。

IJ:
今後のインプロが、益々楽しみですね!

これから自分自身に期待していること、
また、楽しみにしていることは何ですか?

S:
色んな自分を見てあげたいです。

コミュニケーションに対する苦手意識はまだあるんですけど、
以前は、その苦手な自分だけに目がいっていたんだと思います。
人見知りだけじゃなく、色んな自分がいるのに、そんなのバランス悪いから。

その中には、「自分自身を検閲する自分」もいると思います。
さっき、「僕の中の検閲官は消えました」と言いましたけど、
実際には、目を向けなくなっただけで、それも僕の一部だと思います。

「遊べる自分」に気づいたことで、自分の中にいる色々な「自分」を認められる
ようになって、自分自身に興味が出てきたんだと思います。

あと、色々なことに挑戦したいですね!
まずは、海外に行ってみたい。
英語を勉強しているので、別の言語で自由になってみたいです。

楽しみにしていることは、、、
だんだんと、コロナ前の状態に戻って、インプロできる日ですね。
接触して、密なインプロで、たくさん受け取りたいです。

IJ:
密な関わりを待ち望んでいるしのさんのインプロを
これからも楽しみにしています。

有難うございました! 

【受講者インタビュー・75】~「自分の価値観を揺るがしたインプロ」~

今回の受講生インタビューは、2019年1月より、インプロジャパンのパフォーマンスコースを継続してご受講してくださっている「あき」こと、古谷正晶さんです。

中高一貫校で数学の先生をされている「あき」さんですが、
実は、インプロジャパンでは、今年度より、そのお勤めの高校で、選択授業の一つとして、「インプロ講座」を受け持たせていただいています。

導入実現には、「あき」さんの生徒さん達への熱い想いがありました。

本日は、導入への経緯や、また、実際に授業を行ってみて、お感じになっていることなどを、伺ってみました。
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インプロジャパン(IJ):
早速ですが、なぜ、学校で「インプロ」の授業をやりたいと思われたのですか?

あき(A):
自分自身がやってみて、価値観を揺さぶられ、生徒にもこの体験をさせたいと思ったからです。

IJ:
ベーシッククラスご受講中の早い段階から、
「生徒達にやらせたいんです!」 と、お話されていましたね。
1年越しで授業導入を実現して下さり、私達もとても嬉しいです。
有難うございます。

そもそも、インプロをやるきっかけは何だったのですか?

A:
インプロと出会ったのは、教員になってしばらく経った頃で、
「授業の進め方」について、 迷っていた頃でした。

学生時代にやっていたマジックでは、「1対観客」の中でお客様を誘導していくのですが、
授業も、「いいパフォーマンスすることが成功」…つまり「授業の質は教員のパフォーマンス次第」 と、思っていたんです。
でも、教える立場になり、生徒達を目の前にした時、
「あれ?本当にそれだけでいいのかな?」って、考えるようになっていきました。

自分が生徒の頃は、先生の話を聞いている授業が好きで、
正直に言うと、グループワークのような、主体性を求められる“創る授業“的なものは、非効率的に感じられて好きではありませんでした。

しかし、自分が教員になって色々な生徒をみると、
「話を聞く中で学びを見つける子」と
「関わりの中で学びを見つける子」がいるのかな?と思うようになりました。
そして、本当に深い学びは、関わりの中でこそ生まれるのではないかとも思うようになりました。

そう思うようになったのは、「ありのままを認めれば、生徒は勝手に輝き出す」と教えてくれた先輩の先生の存在が大きかったような気がします。
その先生の授業では、先生はほとんど話さず、生徒たちが勝手に、どんどん学びを深めていく姿がありました。本当の学びは、こういうことなのかもしれない、と思うようになりました。

ちょうどその頃、SNSでインプロについての記事を読みました。
記事に書かれていたインプロの考え方が、その先生の話と重なる部分が大きく、強い興味を持ちました。
タイミングよく、大学の先輩からインプロのショーの案内をいただき、観に行ったのがインプロとの出会いです。
ショーの後、先輩からインプロジャパンのワークショップの話を聞き、その日の帰り道に早速ワークショップに申し込んだのを覚えています。

IJ:
色々なタイミングが重なり、インプロに結びついたのですね!

さて、「インプロで価値観を揺さぶられた」とのことですが、
実際に、インプロをやってみて、どんなことを感じたのですか?

A:
初めて受講した時にやったゲームで、言葉を交わさない中での濃密なコミュニケーションを感じました。
また、出会ったばかりの人を手放しに信用して動くというのが、自分にとって珍しい感覚でした。

それまでの自分は、物事を進めるには効率重視で、個々の器用さに依存して、そのことに適した人が能力を発揮することを良しとしていました。
だから、自分だけで進めるのではなく、色々な人の個性が混じりあってでき上がる世界が、とても新鮮でした。

さらに、自分の発想にない他の人のアイデアに引きずられ、自分の中からも想像していなかったアイデアが生まれる、という感覚も初めてで、とても気持ちよかったのを覚えています。
「協働」とか「個性」とかの価値を、今までの人生にないくらいはっきりと感じた体験で、価値観を大きく揺さぶられました。

IJ:
なるほど。
その体験を子ども達にも経験させたかったのですね。

A:
はい、実は勤務先の学校は僕の母校でもあり、僕に似た考え方の子達も多くいると思うので、特にそういう生徒達に体験させたいと思いました。

IJ:
講座が実際にスタートする前は、どんなことを期待していましたか?

A:
子ども達に体験させたかったことは、他者の発想に面白さを感じることと、そこから転じて、自分も他者にとって面白い存在なんだということを感じること。
そんな体験から、自己肯定感が高まるのではないかと期待していました。

そして、一人でやるより、「イエスアンド」で色々な人と協働したほうがすごいものになることを知って、その先に広い世界が広がっていることを体感してくれることを期待していました。

IJ:
そして、授業がスタートして、2ヶ月。
これまであきさんも生徒さん達と一緒にインプロに参加してくださっていますが、どんなことをお感じですか?
また、あき先生から見た、生徒さん達の様子はいかがですか?

A:
ゼミにインプロを導入して、本当に良かったと思っています!
1回の授業ではなく、毎週継続してインプロにある価値観に触れていることで、怖がらずに自分を出す姿や、人のアイデアに乗っかることを楽しむ姿がどんどん見られるようになりました。

また、自分が生徒達と一緒にインプロをやることで、自分と生徒との繋がりも少し変わったように思います。教科学習が繋がりの中心だったときに比べて、お互いにオープンになり、距離が近づいたような気がします。

今回の講座は選択授業で、色々なモチベーションでインプロを選んだ生徒がいます。
「即興」という言葉のイメージから、「協働」を目的にするのではなく、自分自身の「瞬発力」を身につけたいと思っていた生徒も多かったようですが、その生徒達も、今では他者との協力を楽しんでいて、やっぱり『インプロ』ってすごいパワーがあるなぁー、と。
もっとたくさんの生徒達にやらせたいです!

IJ:
生徒達が、回を重ねるごとに、色々な表情や変化を見せてくれることは幸せですよね!

あきさんご自身も、インプロで新しい価値観と出会えたのことですが、
ご自分の変化を感じることはありますか?

A:
インプロの「それはちょうどいい」という発想が自分に根付いてきたことを、このコロナ禍で実感しています。

例えば、教室授業からオンライン授業への移行を余儀なくされたとき、
コロナ前の元の状態にできるだけ近づけようと考えるのではなく、オンラインを活かす方法や、今ならではの学びを考えている自分がいました。
インプロやっていなかったら、このような不測の事態を活かすという考え方は出てこなかったですね。

それと、繰り返しになりますが、新しい価値観を「体感」したことが、自分に与えた変化は大きいです。考え方、捉え方が変わりました。

それまであまりピンと来ていなかった「人は違うから面白い」ということ、「自分と違う『普通』を持った他者の魅力」を実体験で知ることができましたが、それは、他者の魅力に限ったことでなく、自分も他者から見ればそうなのかもしれない、と思えるようになりました。
それまでの自分は、持っている能力には少し自信がありましたけど、「能力」でないことにはあまり自信がなかったんです。
でも、「インプロ」を継続する中で、「能力」という優劣の価値観と全く違うものとして「魅力」という数値化できない価値観があるのだと実感することができました。

IJ:
あきさんにとっても、「インプロ」との出会いは、自分自身の可能性を広げるきっかけだったのかもしれないですね。

最後に、「インプロ講座」はあと4ヶ月となりましたが、今後、彼らに期待していることについて、教えてください。

A:
今、それぞれがゼミの中で感じ始めていること、身になり始めていることが、ゼミ以外の場面でも発揮されたらいいなと思います。
成績や能力だけに捉われず、そんなものと関係なく他者にも自分にも魅力があるのだ、ということを実感してくれたらいいなと思います。
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