"インプロシンキング"スタジオ報告

インプロジャパンのインプロ・ワークショップ のスタジオ報告です。

【インプロとは】「インプロヴィゼーション(即興)」の略語。「その瞬間のできごとに即興で対応しながら作り上げられていくエンタテイメント」です。詳しくはインプロガイドブック (http://impro.jp) をご覧ください。

【インプロジャパンのコミュニュケーションコース】職場や学校等、日常生活の中でインプロ・シンキングを行うことにより、コミュニ ケーションスキルの向上や発想力の強化を目指すクラスです。(人間関係力の強化に最適)人前で演じることよりもインプロゲー ムを楽しみながら様々な能力を伸ばすことを目的としています。
詳細:インプロジャパン http://www.improjapan.co.jp

【受講生インタビュー40】~「加点主義」のインプロ~

今回の受講生インタビューは、インプロジャパン・パフォーマンスコースを
ご受講中のにのきんこと、二宮貴彦さんです。

普段は、自動車部品メーカーで、総務人事のお仕事をされている二宮さんが、
インプロを始めて3年。
2度のステージも経験し、今では二宮さんの姿を見て、
ワークショップに通ってくださっている会社の同僚の方々も
いらっしゃいます。

一緒にやっている仲間達にも、観ているお客様にも愛され、
魅力たっぷりの“にのきん”さんに、インプロの魅力について、
伺ってみました。
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インプロジャパン(IJ):
インプロを始めたきっかけを教えてください。

にのきんさん(N):
インプロジャパンが出版している黄色い本「あなたも本番に強い人になれる
(フォレスト出版)」がきっかけです。

会社で発表する時に、評価されると思うとそこに意識がいってしまって、
あがってしまい、思うようにいかなかったりしていました。
子どもの頃から、順番が回ってきて発言するのも嫌で、
それは何を発言するかが分からないのではなく、周りの反応が
恐かったんです。
そんな時、この本を読んで、「失敗を恐れなくて、何事もイエスアンドで、
前向きに考える」というのがいいなと思いました。

その頃、仙台勤務でこんな楽しそうなワークショップ参加出来たらいいなぁと
希望的観測で思ってたら、なんと東京に単身赴任となり、ワークショップ受講が
希望がかないました‼︎ただ初回受けたベーシックコースの3カ月間だけと思っていたんですけど(笑)。

IJ:
もう3年ですね。(笑)。

N:
ベーシック終わった時は、クラスの皆が続けると言ったので自然と自分も・・

でも、そのうち、発表すること、自分で表現することが楽しくなってきまし
た。

それも、その場で自分が感じたことを表現することが楽しいです。

IJ:
恐がっていた「表現すること」が楽しいと思えるようになったとのことです
が、にのきんさんが思う「楽しい表現」とは何ですか?

N:
体が自然と動いて、皆と繋がったことが、形になることです。

もし思考に行ってしまい、自分だけで考え込んでしまって、
感じたことを表現できないとわけが分からなくなるし、
それは何とも繋がってないから。

IJ:
なるほど。
ただ単に「発信」だけの表現ではないのですね。

ここで、にのきんさんから見た「インプロ」の魅力について、
伺いたいのですが、会社の同僚の方も、にのきんさんの影響を受けて、
ワークショップに参加してくれていますね。

N:
総務人事の仕事をしてて、従業員のパフォーマンスが上がるように対策をすることが
求められる部署なんですけど、理想は、「減点指導」ではなく、
良いところを褒めて個性が伸びる組織風土。
インプロは、まさにそれだと思います。
少しでも、身近な人達から知って前向き、上向きに明るいチームワークが花咲かないかなぁと…。

IJ:
「加点主義」ですね。

N:
自分自身、チャレンジする前から失敗したらどうしょうと先に考えていたのが、「チャレンジしなければ始まらない」と
インプロで心を広げられる感覚を持てたので、会社という組織の中でも、そういうことが広がったらいいなと思っています。

それに、インプロの見方で、周りの人に、向き合うと人間関係が良くなっていく 気がするんです。
インプロの仲間達は、人の悪いところではなく、良いところを見ていています。
そういう目で接すると、仕事もうまい働きかけになっていくと思います。

IJ:
素敵ですね!
にのきんさんみたいな人が人事にいてくれたら、社員の皆さんは嬉しいですよね、きっと。

インプロをやって、ご自身の変化があれば、教えてください。

N:
以前は、上層部の人に報告する時、直属の上司に「緊張しないように」
と言われていましたが、今は、緊張しがちと言っても信じてもらえなくなりました!(笑)

それから、仕事柄、交渉ごとが多いですが、駆け引き的に行うのではなく、
心を込めて、皆が幸せになる大目的を意識して、話し合いをするようになりました。
ピンチをチャンスに変えることができるようになったのも感じます。
夏まで人事部門を任されていたのですが、昨秋から総務部門のマネジメントも任されることになり、
人事と総務の垣根を越えて相乗効果を生むこと出来たらとピ ンチをチャンスに捉えられて、
頑張れているのは、インプロの発想のおかげです‼︎


あと、プライベートでは、TVドラマを観る時、視点が変わりました。
以前はストーリーの面白さにしか興味がなかったのが、
今は、俳優達がどう演技をしているか、
どんな「表現」があるのかが気になるようになりましたね。

IJ:
「表現」のヴァリエーション・・
今後、インプロだけでなく、様々な場面で見せていただけそうですね!

最後に、にのきんさんの考える「インプロ」について、教えてください。

N:
「インプロ」は、「今」にある。
先を考えるのではなく、そこに何かが降りてくる感じ。
だから、うまくやろうとか、何をしてやろうとか、
「エゴ」にならずに、流れにそって導かれていくもの。
それが「インプロ」だと思います。

【受講生インタビュー39】~「イエスアンド」というギフト~

今回の受講生インタビューは、インプロジャパン・パフォーマンスコースを
ご受講中のマキこと、石巻遥菜さんです。

演劇を専攻する大学4年生のマキさんがインプロを始めたのは、
高校3年生の秋。
それから、4年。
先月、初めて「インプロ・ミニ・フェスティバル」に出演し、
チーム対抗戦のシアタースポーツで、見事優勝を果たしました。

来春には、いよいよ社会人として歩み出すマキさん。
今回は、学生生活をインプロと共に過ごしてきたマキさんに、
ご自身を振り返ってもらいました。
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インプロジャパン(IJ):
初めてワークショップを受講してくれたのは、高校3年生の受験前でしたね。

マキさん(M):
はい。
演劇系の大学への進学を考えていて、
志望校の受験項目に「インプロヴィゼーション」って書いてあったんです。

「それが何だろう?」とネットで検索したら、
インプロジャパンのワークショップが出てきて、
受けてみようかなと思ったのが最初でした。

IJ:
初めて、ベーシッククラスを受講した時の感想を聞かせてください。

M:
何でもやっていい遊び場みたいな感じがあって、楽しかったです。

今、考えると、まだ高校生だったから、自分の範囲の中での自由で、
既存(自分が知っている世界)での物語だったけど、
それでも、演劇をやりたかった自分にとって、
自由に自分じゃない人になって、芝居っぽいことができることが
すごく楽しかったです。
おままごとの延長みたいで。

IJ:
そもそも、演劇をやりたいと思ったきっかけは何だったんですか?

M:
中学3年の時、初めて演劇の舞台を観て。
内容が面白かったというより、舞台上で役者同士がぶつかって、
それが客席にもこぼれ落ちている感じで、その人達を見て、
「生きてる!」って思いました。
やりたいことやらないと、そういうパワーは出てこないなって。

その頃の自分は、引っ込み思案で、やりたいことをやるというより、
やるべきことをやっていて、それだけでただ安全に生きていられたけど、
その舞台を見た時、その人達に憧れたんだと思います。

「しなくちゃいけない」は、パワーないけど、
「やりたい」は、パワーがあって輝いている。
そう意味で、インプロはそれぞれが自分を解放して、
やりたいことができる場ですね。

IJ:
となると、やはり、「自分がやりたいことができる」ことが、
インプロの楽しいところですか?

M:
始めた当初は、そうでしたけど、今の楽しさはちょっと違います。
「自分がやりたい」と思うことは、周りの刺激があって
生まれてきているものだと思うようになりました。
自分だけでなく、皆の「やりたい」が掛け算して、
それぞれの想いが一つになるのが楽しいです。

IJ:
そうなんですね。
ここで、マキさんが考える「インプロの魅力」を教えてもらえますか?

M:
まずは、「イエスアンド」。
相手から出たものを受け取って、それを膨らまして、その場に返す。
その繰り返しで、その場でつくっている「生」感が好きです。
それがなかったら、インプロの意味がないと思う。

初めて、スタジオでインプロのショーを見た時、
あるプレイヤーがそこで生まれたもの、出てきたものをすべて拾って、
膨らましているのを見て、すさまじく面白くて、勢いを感じました。

そのイエスアンドのおかげで、プレイヤー同士が繋がって、
パワーが湧いてくるんだなと思いました。

もう一つの魅力は、インプロを始めてから、色んなことを「ギフト」と
思えるようになったこと。
自分に訪れるもの、投げかけられているものは、全て安全でワクワクする
「ギフト」だなと思います。
それなのに、折角出てきたものを拾えなくて、消えていっちゃうのは、
ギフトが無駄になったみたいで、とても悲しいですよね。

IJ:
「いろんなことをギフトと思えるようになった」って素敵ですね。
 そのことで、自分が成長したなと思うことはありますか?

M:
何気なく見てきたことをギフトだって思うと、
「チャンス」を見つけられるようになりました。
たとえ「リスク」も「チャンス」だって。

だから、何に対しても積極的に行動を起こすようになりました。
以前は、新しいことや未知に対して、不安が先行して、
やらなかったりしたけど、今は、やりたいと思ったら、
知らない人ばかりのところでも飛び込んでいけるようになりました。
折角そう思ったのだから、やってみようって。

「イエス」すると、世界が広がって、人との関わりが生まれますね。
例えば、人と出会う機会も増え、
そこで舞台出演の声を掛けてもらえるようになったりもして。


未知なことでも、楽しい絵面を想像できるようになったから、
色々なことをポジティブに捉えられるようになりましたね。

IJ:
積極的に行動するといえば、先月は、初めて、
「インプロ・ミニ・フェスティバル」に挑戦しましたね!
見事、チーム優勝をしましたが、その体験を通じて、
どんなことを得ましたか?

M:
今でも、一番思い出す瞬間は、
舞台袖で、チームメイトとずっと手を繋いでいた瞬間です。
そのおかげで、その後も舞台上でも繋がりを感じられました。

人と繋がっている瞬間って楽しいし、怖くない。
安心して、自分を解放し、自然と「こうしたい」「こんなことしたい」
という思いが次々にでてきました。

インプロって、自分の考えがオープンになって、自分自身がさらされて、
恥ずかしいことだし、怖いことじゃないですか。

でも、「拾ってくれる」、「受けとってくれる」、
と思うと、繋がりの安心感から、信頼が生まれて、
自分を出せると思うんです。

IJ:
これから、インプロでさらにどんなことを挑戦してみたいですか?

M:
もっと深いイエスアンドをしていきたいです。
アイデアのイエスアンドではなく、
心のイエスアンド。
相手が投げてくれたことを自分の心で感じて受け取って、
だから自分がどうしたいのかをアンドで返す。

自分の心にも正直になって、受け取ることも心掛けたいです。

例えば、もし何かを素直に受け入れられず、「ノー」と思ってしまった時、
その自分の心も受け取り、「なぜ、自分は、ノーなんだろう?」って考えると、
その感情を受け入れた上での「こうしたい」という、
自分の心を伴った「イエス」が出てくるって思うんです。

相手に合わせるだけの表面上の「イエスアンド」ではなく、
互いの想いを一緒に積み重ね、ぶつけ合うことができる本当の意味での
「イエスアンド」を目指します。

その為に、「ノー」と思ってしまったアイデアには、
受け入れたらどんな可能性があるか想像する時に、
ただイマジネーションを働かせるだけではなく、
自分の価値観の中で一番大事に思っていることと繋げるようにし
てみる。
そうすれば自然に、「素敵だな~」と感じれて、心からこうしたいと思う
「アンド」を出せると思うんです。

IJ:
自分の気持ちをも「ギフト」と思って、チャンスにしているのですね!
ポジティブな想像力、参考にしたい大人はたくさんいると思います(笑)。

そんなマキさんが思う、インプロがくれた最大のギフトは何ですか?

M:
自由になっていい、自分は自分でいいという考え方。

生きることが楽になりました(笑)。

IJ:
最後に、来春、大学を卒業するわけですが、どんな大人になりたいか
教えてください。

M:
やりたいことを待ってあげられる大人。
それをイエスアンドして、自由にやらせてあげられる大人。

社会って、協調、協調って言われて、やっちゃいけないとか、
皆がこうだからこうしなきゃいけないってことを求められるけど、
各々が自由に個性を出して、それをイエスアンドしたほうが
面白いし、気持ちを押さえつけてないから、
それがまとまると凄いエネルギーがあって、気持ちいいと思うんです。


自分には、自分を受け入れてくれる大人が周りにたくさんいたから、
自分がやりたいことができるようになったし、
今、「自分を好き」と思える時が多いんです。

だから、そんな大人になりたいです。

【受講生インタビュー38】~観客との一体感を味わえるインプロ~

今回の受講生インタビューは、インプロジャパン・パフォーマンスコースを
ご受講中のみっちゃんこと、山﨑倫子さんです。
普段は俳優として、児童劇を中心に様々な舞台に立っている山﨑さん。
今夏の「Tokyo Impro Fesival 2014」では、国内外のインプロヴァイザーと
競演したり、また今月末の「Impro Mini Festival vol.14」
http://www.tokyoimpro.jp/minifes )では、
3公演に出演します。
今回は、インプロの舞台でも活躍中の山﨑さんに
エンターテイメント・インプロの魅力について、お話を伺ってみました。


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インプロジャパン(IJ):
インプロを始めたきっかけを教えてください。
山﨑さん(Y):
娘が保育園の時に、お友達に誘われて「キッズクラス」に連れてきたのが
インプロとの出会いです。
「劇あそび」のようなものということだけ聞いていて、
インプロがどういうものかは知りませんでしたが、
元々、楽しそうなお誘いには行ってみるという家庭だったので。
IJ:
その時の印象は?
Y:
当時の先輩キッズ達が、初めて参加した自分の娘達を上手に引っ張っていて、
「うまいな~」と感心したのを覚えています。
IJ:
今では、そのお嬢さんもベテランキッズプレイヤーですね!
その後、みっちゃんご自身もインプロを始めたわけですが、
その理由はなぜですか?
Y:
初めてショー(NeXT IMPRO THEATER)を観た時、とにかく面白くて、
自分が書いたタイトルが読まれて、考えていたことが
舞台上で一つのお話になるのがすごいな~と思いました。

ショーの最後に娘が「どの瞬間が面白かった?」と聞かれ、
娘が答えたところがメインの場面ではなく、ほんの些細な瞬間だったのですが、
パフォーマーの皆さんがその場面を再現してくれたんです。
観客との一体感があって、楽しませることを考えているショーを観て、
いつか私もあの舞台に立ちたいと、あの頃から考えていたと思います。
IJ:
そこが、みっちゃんの考えるインプロの魅力ですね。
普段、台本のあるお芝居をやっていらっしゃいますが、
インプロとの違いと共通点について、伺えますか?
Y:
どちらも共通して言えるのは、始まったその瞬間、
観客をパッと「現実」から「非現実」の世界に連れて行ってくれるところです。

違いは、「観客」との関係かなと。
演劇の場合、決まったストーリーがあって、台本を信じて作り上げた「役」と
「観客」の関係であるのに対して、インプロの場合は、「役者自身から生まれた
役」と「観客」。
観客の目の前で役が生まれるので、作品に登場するキャラクターだけでなく、
それを演じる役者の素の部分も楽しむことができると思います。
役者個人の資質が舞台を作っていくので、ライヴ感がありますよね。

なので、観に来てくれるお客様の感想も違います。
演劇では、作品に対する感想が多いのに対して、
インプロでは、役者達の発想やパフォーマンスを観て、
受けた感想をもらうことが多いです。

そういえば、今年の7月、
東京インプロフェスティバルのマエストロ(個人対抗戦)に出演した時、
嬉しい感想を頂いたんです。
その時、アメリカやスペインのメンバーも含め、
色々な分野で活躍する個性豊かなプレイヤー達が揃っていたんですが、
終演後、あるお客さまが私を観て「演劇をやっている人のインプロだって思いました!」
と言ってくださったんです。
インプロは、お客様が自分の個性を受け取って観てくれるんだなぁと
とっても嬉しかったです。
IJ:
お客様との距離が近い感じがしますね。
みっちゃんがおっしゃるインプロの魅力の一つ「一体感」というのは、
そこにも表れているのかもしれませんね。
さて、インプロを始めてから、ご自身に何か変化はありましたか?
Y:
まず、舞台で、反応に敏感になりました。
児童劇は、インプロと違って、段取りがたくさんありますが、
そこに意識をとられず、演じること、観客、
その場に集中する力がついたことで、劇場全体を感じれるようになりました。

なので、客席が身近に感じられるようになりましたね。
前説(始まる前のご挨拶)で、子ども達との交流を楽しめるようになり、
そうすると、その後のお芝居でも、子ども達がいろいろな反応を
してくれるし、こちらもそれを受け取れるし、観客との一体感が
前より生まれていると思います。

それに、即興で表現することに慣れたことで、
以前は、「こうあらねば」という意識にどこか囚われていた自分が、
今は、どんな場面でも受け入れられるという「根拠ある自信」が
持てるようになり、オーディションや仕事現場でも、
いい影響を与えてくれています。
IJ:
インプロでの今後の夢を聞かせてください。
Y:
プロのインプロヴァイザーになることです。
IJ:
みっちゃんの言うプロとは?
Y:
ツメが甘くなく、観客が常に安心して観ていられるパフォーマーです。
「即興」だから何でもありということではなく、
どの瞬間もエンターテイメントとして見せられるものを創りたいです。
インプロは、役者の素が見える楽しみがありますが、
それすらも見せ物にできるエンターティナーになりたいです。
IJ:
きっと、今度の「インプロ・ミニ・フェスティバル」でその姿を
観せてもらえますね。
最後に、フェスティバルについて、一言、お願いします。
Y:
職業も年齢もバラバラな大人達が、真剣に舞台に向き合って、
キラキラしている姿を、是非、観にいらしてください!!



インプロミニフェスティバル情報はこちら
http://www.tokyoimpro.jp/minifes



【受講生インタビュー37】~日々を幸せにしてくれるインプロ~

今回の受講生インタビューは、インプロジャパン・パフォーマンスコースを
ご受講中のべし。こと、安倍能行さんです。
普段は、プラントエンジニアリングメーカーで、
安全衛生部門にお勤めの゛べし。″さんは現在50代半ば。
とにかく「インプロ」が楽しくてたまらないそうです。
無邪気に楽しむ彼のパフォーマンス姿は、若い世代の人達をはじめ、
多く仲間達に刺激を与えてくれています。
今回は、べし。さんにインプロの魅力について、
お話を伺ってみました。
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インプロジャパン(IJ):
インプロを始めたきっかけを教えてください。
べし。さん(B):
所属している日本ファシリテーション協会で、インプロの企画メンバーを
募集していて、なんだか面白そうだなって。
その「インプロ」を知るために、インプロジャパンのトライアルクラスを
受講したのが最初です。
実は小学校のころ、学芸会でおじいさん役をやったんですけど、
スポットライトを浴びることが気持ちよかったのに、
うまくいかなかったことがずっーと心に残っていたんです。
「インプロ」に興味を惹かれたのも、心のどこかで、
もう一度演じる体験をしたいと思っていたのかもしれないです。
IJ:
そうだったんですね。
初めて体験した時のインプロの印象はどうでしたか?
B:
とにかく楽しかったです。失敗しても楽しいって、他にないですよね。
それから3年が経ちますが、それが続いている大きな理由の一つ。
今は、「インプロに出会えて、本当に良かった」って思います。
インプロで自己開示がスムーズになったし、それは、職場でもいい影響を与えて
くれていて、仕事の仕方も変わってきたんじゃないかな。
IJ:
どんなふうに変わったんですか?
B:
社内で安全教育をしていますが、
インプロを始めてから、まずこちらが自己開示をして話すことで、
相手を知ることができ、双方向からの指導ができるようになったと思います。
教育する上で、互いの垣根を取り払うことは大切ですから。
具体的に、アプローチ方法も変わりましたね。
一方的に知識を知ってもらう形から、
受講側にどう感じているかを考えて、話し合いをしてもらう時間を
作るようになりました。
インプロを通じて、「自分で気づくことで変化する」と
自分自身の体で知ったことが、大きく影響していると思います。
あ、それと、インプロで自然と感情表現が豊かになって、
親しみやすく感じてくれている新入社員達もいるようです。
IJ:
社内で、有名人なんじゃないですか?
B:
そうですね。
社内報でいろいろな話題で取り上げてもらったりしています。
そこで、インプロのフェスティバルに出演するときに、紹介もしてもらいましたよ。
IJ:
いろいろな場面で、インプロを紹介してくれているのですね。
有難うございます。
今までも、お知り合いの方に、ワークショップや公演をご案内してくださって
いますよね。
これから、どんな方々に、インプロをやってもらいたいですか?
B:
若い人達に、インプロやってもらいたいです。
いろんなことが楽しくなれるから。
知らない間に、楽しむ力が引き出されているので。
日本はこれだけ恵まれているのに、不満を言う人や不足感がある人達が
多いように思うんです。
インプロやっていると、小さなことがとっても楽しいことに感じられるから、
皆がインプロしたら、日々を幸せに感じられる人が増えるんじゃないかな。
あと、日本人の奥ゆかしさも大切だけど、内面をもっと出せて、
自己表現が豊かになると、コミュニケーションも楽しくなれると思います。
IJ:
インプロで自己表現が豊かになってきたということですが、
表現力に必要なことって何だと思いますか?
B:
表現する側というより、受け手側も大切だと思っていて、
相手に心を許せれば、表現力は自然と発揮できるようになると感じています。
だからこそ、自分はもっと器を大きく広げてあげて、
相手を受け止められるようになりたいですね。
IJ:
面白い観点ですね。
さて、表現と言えば、昨年の冬には、舞台出演デビューも果たし、
最近では、若い世代の人達とも一緒にパフォーマンスをしていらっしゃいますが、
彼らにどんな印象をお持ちですか?
B:
若い人達のもつ感性、言葉のチョイス、言い回しとか、すごいって思う。
僕が若い頃は仕事や身の回りことしか目を向けていなかったけど、
今の人達は、いろいろな事に目を向けて多様な見方を持っていて、
自分が思っていることと違う観点がとても刺激になるし、学びになりますよ。

IJ:
「最近の若い子達は~。」という表現ではないんですね。
彼らが聞いたら、きっと喜びますね(笑)。
世代が違うからこそ楽しめる。
べし。さんの、どんなことでも「楽しむ」その姿が、きっと、
会社でも、インプロの場でも、いろいろな場面で、多くの人達に刺激を
与えてくれているのでしょうね。
最後に、今後の夢を教えてください。
B:
2020年の東京オリンピックまでに、インプロのパフォーマーとして、
世間に認識されるよう、精進していきます!

【受講生インタビュー36】~「変化」を教えてくれたインプロ~

今回の受講生インタビューは、インプロジャパン・パフォーマンスコースを
ご受講中のきよりこと、永田麻依さんです。

普段は、システムエンジニアとして、一般企業にお勤めのきよりさんは、
この8月で、インプロを始めて4年が経ちます。
現在では、公演に出演したり、ワークショップのアシスタントも
してくれています。

インプロと出会ってからのご自身の「変化」について、
お話を伺ってきました。
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インプロジャパン(IJ):
インプロを始めたきっかけを教えてください。

きよりさん(K):
社会人2年目に入る時、仕事をしながら、自分のやりたいこともやろうと思い、
ナレーションの学校に通い始めました。中学~大学までずっと放送部だったの
で、興味があったんです。そこで、インプロについて知り、はじめは、
表現の勉強になるかなと体験クラスを受けたのがきっかけです。

IJ:
それから、間もなく4年が経ちますね。
ここまで続けてきた理由は何だと思いますか?

K:
はじめは、最後の発表会が楽しくて。
でも、アドバンスプラスクラスを受講した辺りからは、
インプロ自体が楽しくなり、ショーに対する興味が湧いてくるように
なってきました。
今では、出来上がる作品への意識が強くなってきて、
続けることが自分にとって当たり前になってきています。

IJ:
そう思うようになった具体的な出来事はありますか?

K:
「インプロ・ミニ・フェスティバル」での「シアタースポーツ」
(チーム対抗戦)出演の経験が大きかったと思います。
稽古で、チームのメンバーと出来上がった作品をその都度振り返り、
自分がやりたいインプロ、つくりたい作品を考え、話し合いました。
チームとして、どんな作品を作りたいかを共有していく中で、
周りの環境に左右されずに、作品を創造することを楽しめるように
なっていきました。

子どもの頃から、消極的で、遠慮がちなところがあったんですけど、
この公演を経験したことで、
出られなくなることを恐れて、ただ同調したり、
傍観したりしていた過去の自分と違って、
巻き込まれる中で、自分がやりたいことを見つけ、
自分を出すことができるようになりました。

はじめの頃は、インプロって演技の稽古だと思っていたんですが、
人として成長する場もここにはあるんだと思ったのも、驚きでした。

IJ:
インプロ継続する中で、気持ちの変化があったのですね。
「インプロをやって、自分が変わったな~」と思うところはありますか?

K:
メルヘンになりました(笑)。
現実主義だったんですが、想像力豊かになりました。
なので、情緒豊かになったんじゃないかな。
昔は感情表現が苦手でしたが、感情を出せるようになってきていると思います。

あと、明るい服を着ると思わなかった!

IJ:
それは、周りが言うから?(笑)

K:
というか、「自分が変わろう」と思ったことが大きいんです。
インプロで、人の意見を素直に聞けるようになりました。

紺色が好きで、子どもの頃から地味な色ばかり選んでいて、
周りから明るい色を勧められても、頑固だから、変えなかった。
今は、「ピンクも着てみようかな」と思える。

インプロジャパンでは、年始に皆で目標を絵馬に書きますよね。
私、今まで、「巻き込まれる」→「飛び込む」で、
今年は「変化、そして前へ」って書いているんです。

私にとって、自らの変化を求めるようになったことが、
一番の変化かもしれません。

IJ:
そこにも、継続してきた大きな理由があるのですね。
きよりさんにとって、インプロの魅力って何ですか?

K:
人との距離をすぐに縮めてくれるところ。
人見知りだから、人と仲良くなるのに、長い時間がかかるんですが、
インプロはいろんな手順をすっ飛ばしてくれる。
インプロの仲間達と、違う出会い方をしていたら、
こんなに仲良く、居心地が良い関係になるまで、
2倍も3倍もかかっていたと思う。
でも、それは一緒にやっている仲間達だけに限らないです。
以前、会社の人達に公演を観に来てもらったのですが、
自分の「インプロ」を観てもらったことで、
すごく仲良くなりました。

あと、インプロはネガティブを忘れさせてくれます。
インプロやる前までは、ネガティブな思考にならない為に、
「後悔しない」「後ろ向きなことは言わない」って、
自分で決めていたんですが、それって、結構辛くなることがあるんです。
でも、インプロをやって、楽しいことの方が先に見えるようになり、
自分で思い込もうとしなくても、自然とネガティブな気持ちに
目が向かなくなります。

そして、やっぱりインプロやると、気分が上がります。
見逃さないようにとか、相手を読み取ろうと思うと、自然と集中するので、
頭がスキっとします。
余計なことを考えることなく集中するので、
辛いことがあってもインプロやると、元気になりますよ。

IJ:
最後に、インプロを通じて、自分にどんな変化を期待しますか?

K:
もっと、素直になりたいです。
意地を張らずに、自分をさらけ出して、さらに幸せを掴んでいきたいです!

【パフォーマーインタビュー35】~俳優・落合弘治氏~

今回のインタビューは、舞台や洋画の吹き替えなどでご活躍の落合弘治さん。
来週開幕の「東京インプロフェスティバル」 http://www.tokyoimpro.jp/
では、11日(金)に出演されます。

そこで、台本のある演劇と全くないインプロの違いについて、
伺ってみました。
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Q1.
普段、台本のある演劇をやっていらっしゃる落合さんから見たインプロの魅力とは?

A1.
インプロは技術と想像力です。そこにグッとくるし、憧れます。演劇ももちろん
技術は必要ですが、面白くなるかどうかは七割方、台本の力によると思います。
インプロの場合、面白くなるかどうかは、そのメンバー個人個人の技量とセン
ス、そしてチームワークだと思います。
演劇は車の運転、インプロはサーフィンに近いです。両方とも魅力的ですね。

Q2.
台本のある演劇とインプロ、俳優が考える最大の違いは何だとお考えですか?

A2.
台本がある場合はミスが許されません。インプロの場合はミスが奇跡を産むこと
があるってことですかね。

そして、俳優、役者、インプロバイザーなど演じる側には色々な呼び名がありま
すが、もし役者を名乗るとしたら、筋書き通りに演じたり、演出の要求に応えた
り、台詞を覚えたり、読んだりということも必要だと思います。
スキルアップを求めてインプロを学んでいる俳優さんは、そこら辺のバランスを
うまく取らないと危ういと思います。

Q3.
以前、役者ではない方々とも一緒にクラスをご受講いただいていましたが、
インプロの演劇以外の魅力はなんだと思われますか?

A3.
発想力だと思います。追い詰められた時、僕ら役者を生業にするものからは出て
こない発想をされる方が大勢いて新鮮でした。

Q4.
今回、「東京インプロフェスティバル」では、11日(金)に行われる
「Short×Long~フォーム~」にご出演されますが、
今回のインプロショーの楽しみ方、見どころをお願いします。

A4.
僕にとってはイリさん以外は初顔合わせの方々ばかりです。
どんな化学反応を起こすか楽しみです。みなさんはそんな困ってるカンパニーを
観て、楽しんでいただけたらいいなと思います。

【パフォーマーインタビュー34】~ImproAcatomba from Spain~

来月の「東京インプロフェスティバル」http://www.tokyoimpro.jp/
に、スペインのインプロ団体、
ImproAcatomba( http://www.improacatomba.com/ ) がやってきます。

スペインはもちろんのこと、言語の違う様々な国で、インプロショーやワークショップを行い、
各地で好評を得ている彼らが、アジアに初進出。
半年以上前からこのフェスティバルを楽しみにしてくれています。


今回来日する、劇団員の一人、Toni Rosal氏は、日本語が堪能で、通訳もしてくれます。

子どもの頃、日本人の友達がいて、彼らに、日本について話を聞き、
日本に興味を持ち始めたそうです。日本のアニメも文化も大好きで、
4年前から本格的に日本語の勉強をし始めたそうです。

そのToniに、スペインのインプロについて、伺ってみました。
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ImproJapan(IJ):スペインでは、インプロはどのくらい広まっていますか?


Toni:
インプロをやる人や観る機会が段々増えてきるのを、感じています。
大都市では特にそうで、マドリッドとバルセロナでは毎週インプロを見れますよ。

スペインでも、会社員など一般の人など、楽しみの一つとして、インプロをやっている団体もあります。


また、俳優達もやっています。
僕達、インプロアカトンバは、全員俳優と女優で、普段はテレビや舞台などでパフォーマンスをしています。


IJ:インプロアカトンバでは、どんな人達がワークショップに参加していますか?


Toni:僕達のクラスに出席する人達は、速い思考、リスニング(聞き取り)、チームワーク、
受容とジェスチャー等を身につけたくて参加しています。

それらを経験してみたい人、また僕達の芝居のスタイルを知りたい人が多いですね。

経験があっても、無くても、クラスを受けて、それぞれに影響を持ち帰ってくれています。

IJ:インプロアカトンバは、今まで、どこの国でインプロをやってきましたか?


Toni: イタリアとフランスとプエルトリコです。そしてもちろんスペイン。


IJ: 言葉が違う国でインプロをやる楽しみについて、教えてください。


Toni:たくさんありますよ。(笑)
僕達にはモットーが一つあります。それは、「言葉が届かない所でも、身振りは届く」。

僕達の特技の一つは、マイム(ジェスチャー)劇で、そこにたくさんの対話は必要ありません。

旅することで、自分達が伝えたい事を他の言語圏で伝えられるってスゴイですね。


IJ:今度はトニに伺います。トニは、いつインプロを始めたのですか?
また、どんな夢を持っていますか?


Toni:初めてインプロを見たのは、インプロアカトンバが僕の町に来た時で、それは2009年でした。
見た後で、「おもしろそう!僕もやりたい」と思い、Jaumet(座長)と話して、
テストをしてもらいました。もちろん合格!!(笑)。
その後、ずっとインプロアカトンバでインプロをしています。

僕の夢はインプロのテレビ番組を作ること。
そこで、いろいろなキャラクターをやりたいね。


IJ: では、インプロアカトンバの魅力は何ですか?
また、TIFでは、どんなショーが観れますか?

Toni:僕達の魅力の一つは、劇団が一つの家族だということ。
尊重と仲間意識のおかげで、互いにパフォーマンスを楽しめるんです。
それは、お客様にも伝わりますね。


僕達は、TIFで、想像力と身体を使った表現に溢れた、「夜のインプロ」という演目をお届けします。
どんな演目なのかは、当日(7/10)をお楽しみに!

IJ:最後に、日本の皆さんに、メッセージをお願いします。


Toni&Jaumet :インプロアカトンバが2001年に劇団として創設されてから、
今回、初めて日本で僕達のパフォーマンスを見せることができ、
また日本の仲間達と経験を分かち合うことができる絶好のチャンスを持つことになるので、
とても期待しているし、楽しみにしています!


是非、皆さん、劇場に僕達スペインのインプロを観に来てくださいね。

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