"インプロシンキング"スタジオ報告

インプロジャパンのインプロ・ワークショップ のスタジオ報告です。

【インプロとは】「インプロヴィゼーション(即興)」の略語。「その瞬間のできごとに即興で対応しながら作り上げられていくエンタテイメント」です。詳しくはインプロガイドブック (http://impro.jp) をご覧ください。

【インプロジャパンのコミュニュケーションコース】職場や学校等、日常生活の中でインプロ・シンキングを行うことにより、コミュニ ケーションスキルの向上や発想力の強化を目指すクラスです。(人間関係力の強化に最適)人前で演じることよりもインプロゲー ムを楽しみながら様々な能力を伸ばすことを目的としています。
詳細:インプロジャパン http://www.improjapan.co.jp

【受講生インタビュー38】~観客との一体感を味わえるインプロ~

今回の受講生インタビューは、インプロジャパン・パフォーマンスコースを
ご受講中のみっちゃんこと、山﨑倫子さんです。
普段は俳優として、児童劇を中心に様々な舞台に立っている山﨑さん。
今夏の「Tokyo Impro Fesival 2014」では、国内外のインプロヴァイザーと
競演したり、また今月末の「Impro Mini Festival vol.14」
http://www.tokyoimpro.jp/minifes )では、
3公演に出演します。
今回は、インプロの舞台でも活躍中の山﨑さんに
エンターテイメント・インプロの魅力について、お話を伺ってみました。


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インプロジャパン(IJ):
インプロを始めたきっかけを教えてください。
山﨑さん(Y):
娘が保育園の時に、お友達に誘われて「キッズクラス」に連れてきたのが
インプロとの出会いです。
「劇あそび」のようなものということだけ聞いていて、
インプロがどういうものかは知りませんでしたが、
元々、楽しそうなお誘いには行ってみるという家庭だったので。
IJ:
その時の印象は?
Y:
当時の先輩キッズ達が、初めて参加した自分の娘達を上手に引っ張っていて、
「うまいな~」と感心したのを覚えています。
IJ:
今では、そのお嬢さんもベテランキッズプレイヤーですね!
その後、みっちゃんご自身もインプロを始めたわけですが、
その理由はなぜですか?
Y:
初めてショー(NeXT IMPRO THEATER)を観た時、とにかく面白くて、
自分が書いたタイトルが読まれて、考えていたことが
舞台上で一つのお話になるのがすごいな~と思いました。

ショーの最後に娘が「どの瞬間が面白かった?」と聞かれ、
娘が答えたところがメインの場面ではなく、ほんの些細な瞬間だったのですが、
パフォーマーの皆さんがその場面を再現してくれたんです。
観客との一体感があって、楽しませることを考えているショーを観て、
いつか私もあの舞台に立ちたいと、あの頃から考えていたと思います。
IJ:
そこが、みっちゃんの考えるインプロの魅力ですね。
普段、台本のあるお芝居をやっていらっしゃいますが、
インプロとの違いと共通点について、伺えますか?
Y:
どちらも共通して言えるのは、始まったその瞬間、
観客をパッと「現実」から「非現実」の世界に連れて行ってくれるところです。

違いは、「観客」との関係かなと。
演劇の場合、決まったストーリーがあって、台本を信じて作り上げた「役」と
「観客」の関係であるのに対して、インプロの場合は、「役者自身から生まれた
役」と「観客」。
観客の目の前で役が生まれるので、作品に登場するキャラクターだけでなく、
それを演じる役者の素の部分も楽しむことができると思います。
役者個人の資質が舞台を作っていくので、ライヴ感がありますよね。

なので、観に来てくれるお客様の感想も違います。
演劇では、作品に対する感想が多いのに対して、
インプロでは、役者達の発想やパフォーマンスを観て、
受けた感想をもらうことが多いです。

そういえば、今年の7月、
東京インプロフェスティバルのマエストロ(個人対抗戦)に出演した時、
嬉しい感想を頂いたんです。
その時、アメリカやスペインのメンバーも含め、
色々な分野で活躍する個性豊かなプレイヤー達が揃っていたんですが、
終演後、あるお客さまが私を観て「演劇をやっている人のインプロだって思いました!」
と言ってくださったんです。
インプロは、お客様が自分の個性を受け取って観てくれるんだなぁと
とっても嬉しかったです。
IJ:
お客様との距離が近い感じがしますね。
みっちゃんがおっしゃるインプロの魅力の一つ「一体感」というのは、
そこにも表れているのかもしれませんね。
さて、インプロを始めてから、ご自身に何か変化はありましたか?
Y:
まず、舞台で、反応に敏感になりました。
児童劇は、インプロと違って、段取りがたくさんありますが、
そこに意識をとられず、演じること、観客、
その場に集中する力がついたことで、劇場全体を感じれるようになりました。

なので、客席が身近に感じられるようになりましたね。
前説(始まる前のご挨拶)で、子ども達との交流を楽しめるようになり、
そうすると、その後のお芝居でも、子ども達がいろいろな反応を
してくれるし、こちらもそれを受け取れるし、観客との一体感が
前より生まれていると思います。

それに、即興で表現することに慣れたことで、
以前は、「こうあらねば」という意識にどこか囚われていた自分が、
今は、どんな場面でも受け入れられるという「根拠ある自信」が
持てるようになり、オーディションや仕事現場でも、
いい影響を与えてくれています。
IJ:
インプロでの今後の夢を聞かせてください。
Y:
プロのインプロヴァイザーになることです。
IJ:
みっちゃんの言うプロとは?
Y:
ツメが甘くなく、観客が常に安心して観ていられるパフォーマーです。
「即興」だから何でもありということではなく、
どの瞬間もエンターテイメントとして見せられるものを創りたいです。
インプロは、役者の素が見える楽しみがありますが、
それすらも見せ物にできるエンターティナーになりたいです。
IJ:
きっと、今度の「インプロ・ミニ・フェスティバル」でその姿を
観せてもらえますね。
最後に、フェスティバルについて、一言、お願いします。
Y:
職業も年齢もバラバラな大人達が、真剣に舞台に向き合って、
キラキラしている姿を、是非、観にいらしてください!!



インプロミニフェスティバル情報はこちら
http://www.tokyoimpro.jp/minifes



【受講生インタビュー37】~日々を幸せにしてくれるインプロ~

今回の受講生インタビューは、インプロジャパン・パフォーマンスコースを
ご受講中のべし。こと、安倍能行さんです。
普段は、プラントエンジニアリングメーカーで、
安全衛生部門にお勤めの゛べし。″さんは現在50代半ば。
とにかく「インプロ」が楽しくてたまらないそうです。
無邪気に楽しむ彼のパフォーマンス姿は、若い世代の人達をはじめ、
多く仲間達に刺激を与えてくれています。
今回は、べし。さんにインプロの魅力について、
お話を伺ってみました。
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インプロジャパン(IJ):
インプロを始めたきっかけを教えてください。
べし。さん(B):
所属している日本ファシリテーション協会で、インプロの企画メンバーを
募集していて、なんだか面白そうだなって。
その「インプロ」を知るために、インプロジャパンのトライアルクラスを
受講したのが最初です。
実は小学校のころ、学芸会でおじいさん役をやったんですけど、
スポットライトを浴びることが気持ちよかったのに、
うまくいかなかったことがずっーと心に残っていたんです。
「インプロ」に興味を惹かれたのも、心のどこかで、
もう一度演じる体験をしたいと思っていたのかもしれないです。
IJ:
そうだったんですね。
初めて体験した時のインプロの印象はどうでしたか?
B:
とにかく楽しかったです。失敗しても楽しいって、他にないですよね。
それから3年が経ちますが、それが続いている大きな理由の一つ。
今は、「インプロに出会えて、本当に良かった」って思います。
インプロで自己開示がスムーズになったし、それは、職場でもいい影響を与えて
くれていて、仕事の仕方も変わってきたんじゃないかな。
IJ:
どんなふうに変わったんですか?
B:
社内で安全教育をしていますが、
インプロを始めてから、まずこちらが自己開示をして話すことで、
相手を知ることができ、双方向からの指導ができるようになったと思います。
教育する上で、互いの垣根を取り払うことは大切ですから。
具体的に、アプローチ方法も変わりましたね。
一方的に知識を知ってもらう形から、
受講側にどう感じているかを考えて、話し合いをしてもらう時間を
作るようになりました。
インプロを通じて、「自分で気づくことで変化する」と
自分自身の体で知ったことが、大きく影響していると思います。
あ、それと、インプロで自然と感情表現が豊かになって、
親しみやすく感じてくれている新入社員達もいるようです。
IJ:
社内で、有名人なんじゃないですか?
B:
そうですね。
社内報でいろいろな話題で取り上げてもらったりしています。
そこで、インプロのフェスティバルに出演するときに、紹介もしてもらいましたよ。
IJ:
いろいろな場面で、インプロを紹介してくれているのですね。
有難うございます。
今までも、お知り合いの方に、ワークショップや公演をご案内してくださって
いますよね。
これから、どんな方々に、インプロをやってもらいたいですか?
B:
若い人達に、インプロやってもらいたいです。
いろんなことが楽しくなれるから。
知らない間に、楽しむ力が引き出されているので。
日本はこれだけ恵まれているのに、不満を言う人や不足感がある人達が
多いように思うんです。
インプロやっていると、小さなことがとっても楽しいことに感じられるから、
皆がインプロしたら、日々を幸せに感じられる人が増えるんじゃないかな。
あと、日本人の奥ゆかしさも大切だけど、内面をもっと出せて、
自己表現が豊かになると、コミュニケーションも楽しくなれると思います。
IJ:
インプロで自己表現が豊かになってきたということですが、
表現力に必要なことって何だと思いますか?
B:
表現する側というより、受け手側も大切だと思っていて、
相手に心を許せれば、表現力は自然と発揮できるようになると感じています。
だからこそ、自分はもっと器を大きく広げてあげて、
相手を受け止められるようになりたいですね。
IJ:
面白い観点ですね。
さて、表現と言えば、昨年の冬には、舞台出演デビューも果たし、
最近では、若い世代の人達とも一緒にパフォーマンスをしていらっしゃいますが、
彼らにどんな印象をお持ちですか?
B:
若い人達のもつ感性、言葉のチョイス、言い回しとか、すごいって思う。
僕が若い頃は仕事や身の回りことしか目を向けていなかったけど、
今の人達は、いろいろな事に目を向けて多様な見方を持っていて、
自分が思っていることと違う観点がとても刺激になるし、学びになりますよ。

IJ:
「最近の若い子達は~。」という表現ではないんですね。
彼らが聞いたら、きっと喜びますね(笑)。
世代が違うからこそ楽しめる。
べし。さんの、どんなことでも「楽しむ」その姿が、きっと、
会社でも、インプロの場でも、いろいろな場面で、多くの人達に刺激を
与えてくれているのでしょうね。
最後に、今後の夢を教えてください。
B:
2020年の東京オリンピックまでに、インプロのパフォーマーとして、
世間に認識されるよう、精進していきます!

【受講生インタビュー36】~「変化」を教えてくれたインプロ~

今回の受講生インタビューは、インプロジャパン・パフォーマンスコースを
ご受講中のきよりこと、永田麻依さんです。

普段は、システムエンジニアとして、一般企業にお勤めのきよりさんは、
この8月で、インプロを始めて4年が経ちます。
現在では、公演に出演したり、ワークショップのアシスタントも
してくれています。

インプロと出会ってからのご自身の「変化」について、
お話を伺ってきました。
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インプロジャパン(IJ):
インプロを始めたきっかけを教えてください。

きよりさん(K):
社会人2年目に入る時、仕事をしながら、自分のやりたいこともやろうと思い、
ナレーションの学校に通い始めました。中学~大学までずっと放送部だったの
で、興味があったんです。そこで、インプロについて知り、はじめは、
表現の勉強になるかなと体験クラスを受けたのがきっかけです。

IJ:
それから、間もなく4年が経ちますね。
ここまで続けてきた理由は何だと思いますか?

K:
はじめは、最後の発表会が楽しくて。
でも、アドバンスプラスクラスを受講した辺りからは、
インプロ自体が楽しくなり、ショーに対する興味が湧いてくるように
なってきました。
今では、出来上がる作品への意識が強くなってきて、
続けることが自分にとって当たり前になってきています。

IJ:
そう思うようになった具体的な出来事はありますか?

K:
「インプロ・ミニ・フェスティバル」での「シアタースポーツ」
(チーム対抗戦)出演の経験が大きかったと思います。
稽古で、チームのメンバーと出来上がった作品をその都度振り返り、
自分がやりたいインプロ、つくりたい作品を考え、話し合いました。
チームとして、どんな作品を作りたいかを共有していく中で、
周りの環境に左右されずに、作品を創造することを楽しめるように
なっていきました。

子どもの頃から、消極的で、遠慮がちなところがあったんですけど、
この公演を経験したことで、
出られなくなることを恐れて、ただ同調したり、
傍観したりしていた過去の自分と違って、
巻き込まれる中で、自分がやりたいことを見つけ、
自分を出すことができるようになりました。

はじめの頃は、インプロって演技の稽古だと思っていたんですが、
人として成長する場もここにはあるんだと思ったのも、驚きでした。

IJ:
インプロ継続する中で、気持ちの変化があったのですね。
「インプロをやって、自分が変わったな~」と思うところはありますか?

K:
メルヘンになりました(笑)。
現実主義だったんですが、想像力豊かになりました。
なので、情緒豊かになったんじゃないかな。
昔は感情表現が苦手でしたが、感情を出せるようになってきていると思います。

あと、明るい服を着ると思わなかった!

IJ:
それは、周りが言うから?(笑)

K:
というか、「自分が変わろう」と思ったことが大きいんです。
インプロで、人の意見を素直に聞けるようになりました。

紺色が好きで、子どもの頃から地味な色ばかり選んでいて、
周りから明るい色を勧められても、頑固だから、変えなかった。
今は、「ピンクも着てみようかな」と思える。

インプロジャパンでは、年始に皆で目標を絵馬に書きますよね。
私、今まで、「巻き込まれる」→「飛び込む」で、
今年は「変化、そして前へ」って書いているんです。

私にとって、自らの変化を求めるようになったことが、
一番の変化かもしれません。

IJ:
そこにも、継続してきた大きな理由があるのですね。
きよりさんにとって、インプロの魅力って何ですか?

K:
人との距離をすぐに縮めてくれるところ。
人見知りだから、人と仲良くなるのに、長い時間がかかるんですが、
インプロはいろんな手順をすっ飛ばしてくれる。
インプロの仲間達と、違う出会い方をしていたら、
こんなに仲良く、居心地が良い関係になるまで、
2倍も3倍もかかっていたと思う。
でも、それは一緒にやっている仲間達だけに限らないです。
以前、会社の人達に公演を観に来てもらったのですが、
自分の「インプロ」を観てもらったことで、
すごく仲良くなりました。

あと、インプロはネガティブを忘れさせてくれます。
インプロやる前までは、ネガティブな思考にならない為に、
「後悔しない」「後ろ向きなことは言わない」って、
自分で決めていたんですが、それって、結構辛くなることがあるんです。
でも、インプロをやって、楽しいことの方が先に見えるようになり、
自分で思い込もうとしなくても、自然とネガティブな気持ちに
目が向かなくなります。

そして、やっぱりインプロやると、気分が上がります。
見逃さないようにとか、相手を読み取ろうと思うと、自然と集中するので、
頭がスキっとします。
余計なことを考えることなく集中するので、
辛いことがあってもインプロやると、元気になりますよ。

IJ:
最後に、インプロを通じて、自分にどんな変化を期待しますか?

K:
もっと、素直になりたいです。
意地を張らずに、自分をさらけ出して、さらに幸せを掴んでいきたいです!

【パフォーマーインタビュー35】~俳優・落合弘治氏~

今回のインタビューは、舞台や洋画の吹き替えなどでご活躍の落合弘治さん。
来週開幕の「東京インプロフェスティバル」 http://www.tokyoimpro.jp/
では、11日(金)に出演されます。

そこで、台本のある演劇と全くないインプロの違いについて、
伺ってみました。
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Q1.
普段、台本のある演劇をやっていらっしゃる落合さんから見たインプロの魅力とは?

A1.
インプロは技術と想像力です。そこにグッとくるし、憧れます。演劇ももちろん
技術は必要ですが、面白くなるかどうかは七割方、台本の力によると思います。
インプロの場合、面白くなるかどうかは、そのメンバー個人個人の技量とセン
ス、そしてチームワークだと思います。
演劇は車の運転、インプロはサーフィンに近いです。両方とも魅力的ですね。

Q2.
台本のある演劇とインプロ、俳優が考える最大の違いは何だとお考えですか?

A2.
台本がある場合はミスが許されません。インプロの場合はミスが奇跡を産むこと
があるってことですかね。

そして、俳優、役者、インプロバイザーなど演じる側には色々な呼び名がありま
すが、もし役者を名乗るとしたら、筋書き通りに演じたり、演出の要求に応えた
り、台詞を覚えたり、読んだりということも必要だと思います。
スキルアップを求めてインプロを学んでいる俳優さんは、そこら辺のバランスを
うまく取らないと危ういと思います。

Q3.
以前、役者ではない方々とも一緒にクラスをご受講いただいていましたが、
インプロの演劇以外の魅力はなんだと思われますか?

A3.
発想力だと思います。追い詰められた時、僕ら役者を生業にするものからは出て
こない発想をされる方が大勢いて新鮮でした。

Q4.
今回、「東京インプロフェスティバル」では、11日(金)に行われる
「Short×Long~フォーム~」にご出演されますが、
今回のインプロショーの楽しみ方、見どころをお願いします。

A4.
僕にとってはイリさん以外は初顔合わせの方々ばかりです。
どんな化学反応を起こすか楽しみです。みなさんはそんな困ってるカンパニーを
観て、楽しんでいただけたらいいなと思います。

【パフォーマーインタビュー34】~ImproAcatomba from Spain~

来月の「東京インプロフェスティバル」http://www.tokyoimpro.jp/
に、スペインのインプロ団体、
ImproAcatomba( http://www.improacatomba.com/ ) がやってきます。

スペインはもちろんのこと、言語の違う様々な国で、インプロショーやワークショップを行い、
各地で好評を得ている彼らが、アジアに初進出。
半年以上前からこのフェスティバルを楽しみにしてくれています。


今回来日する、劇団員の一人、Toni Rosal氏は、日本語が堪能で、通訳もしてくれます。

子どもの頃、日本人の友達がいて、彼らに、日本について話を聞き、
日本に興味を持ち始めたそうです。日本のアニメも文化も大好きで、
4年前から本格的に日本語の勉強をし始めたそうです。

そのToniに、スペインのインプロについて、伺ってみました。
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ImproJapan(IJ):スペインでは、インプロはどのくらい広まっていますか?


Toni:
インプロをやる人や観る機会が段々増えてきるのを、感じています。
大都市では特にそうで、マドリッドとバルセロナでは毎週インプロを見れますよ。

スペインでも、会社員など一般の人など、楽しみの一つとして、インプロをやっている団体もあります。


また、俳優達もやっています。
僕達、インプロアカトンバは、全員俳優と女優で、普段はテレビや舞台などでパフォーマンスをしています。


IJ:インプロアカトンバでは、どんな人達がワークショップに参加していますか?


Toni:僕達のクラスに出席する人達は、速い思考、リスニング(聞き取り)、チームワーク、
受容とジェスチャー等を身につけたくて参加しています。

それらを経験してみたい人、また僕達の芝居のスタイルを知りたい人が多いですね。

経験があっても、無くても、クラスを受けて、それぞれに影響を持ち帰ってくれています。

IJ:インプロアカトンバは、今まで、どこの国でインプロをやってきましたか?


Toni: イタリアとフランスとプエルトリコです。そしてもちろんスペイン。


IJ: 言葉が違う国でインプロをやる楽しみについて、教えてください。


Toni:たくさんありますよ。(笑)
僕達にはモットーが一つあります。それは、「言葉が届かない所でも、身振りは届く」。

僕達の特技の一つは、マイム(ジェスチャー)劇で、そこにたくさんの対話は必要ありません。

旅することで、自分達が伝えたい事を他の言語圏で伝えられるってスゴイですね。


IJ:今度はトニに伺います。トニは、いつインプロを始めたのですか?
また、どんな夢を持っていますか?


Toni:初めてインプロを見たのは、インプロアカトンバが僕の町に来た時で、それは2009年でした。
見た後で、「おもしろそう!僕もやりたい」と思い、Jaumet(座長)と話して、
テストをしてもらいました。もちろん合格!!(笑)。
その後、ずっとインプロアカトンバでインプロをしています。

僕の夢はインプロのテレビ番組を作ること。
そこで、いろいろなキャラクターをやりたいね。


IJ: では、インプロアカトンバの魅力は何ですか?
また、TIFでは、どんなショーが観れますか?

Toni:僕達の魅力の一つは、劇団が一つの家族だということ。
尊重と仲間意識のおかげで、互いにパフォーマンスを楽しめるんです。
それは、お客様にも伝わりますね。


僕達は、TIFで、想像力と身体を使った表現に溢れた、「夜のインプロ」という演目をお届けします。
どんな演目なのかは、当日(7/10)をお楽しみに!

IJ:最後に、日本の皆さんに、メッセージをお願いします。


Toni&Jaumet :インプロアカトンバが2001年に劇団として創設されてから、
今回、初めて日本で僕達のパフォーマンスを見せることができ、
また日本の仲間達と経験を分かち合うことができる絶好のチャンスを持つことになるので、
とても期待しているし、楽しみにしています!


是非、皆さん、劇場に僕達スペインのインプロを観に来てくださいね。

【パフォーマーインタビュー33】~「インプロショーの楽しみ方」~

本日のインタビューは、インプログループ“imp”のリーダーの入岡雅人(イリ)さん。

入岡さんは、アメリカ・テキサスで行われた「ビッグスティンキンコメディフェスティバル」で
セクシーなインプロヴァイザーとして話題をさらい、観客投票による最優秀賞
「デル・クルーズ賞」を受賞したこともある、日本インプロヴァイザーの第一人者。

クラウン(道化師)でもある入岡さんのコミカルな演技は、
国内外問わず、多くのファンを虜にしています。

そんな入岡さんに、インプロショーについて、お話を伺いました。
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インプロジャパン(IJ):
パフォーマーとして、インプロショーの魅力を一言でお願いします。
入岡さん(イリ):
その場で発想したことを表現して、反応をその場で得ることができること。

IJ:
では、読者の皆様にその「インプロショーの楽しみ方」をご伝授いただけますか?
イリ:
好きに観てください。
お客様は、お題を出す特権を持っています。
お抱え道化師を持つ王様みたいなもの。
目の前で演じるパフォーマー達の四苦八苦を楽しめます。
観ながら、「自分だったら・・」とその先の展開を考え、たまに裏切られたり、
たまに同じ反応で嬉しくなったり・・あれやこれや一緒に思いを巡らすことが
できますよ。

IJ:
なるほど。
「お抱え道化師を持つ王様」
面白いですね。
ところで、イリさんがインプロを好きな理由って、何ですか?
イリ:
25年前、インプロに出会った時、「これは自分に向いている!」と思った。
浮かれる自分を楽しみ、コントロールせず、解放されている感覚が好きで、
25年続けてきていると思う。

それから、お題をもらった時のワクワク感と予想外の展開に
「どうしましょ~」という感覚が好きだね。
その時の反応、発想からひらめきだけでできる。
これは、受け入れ合っているから、それが叶うこと。
否定があるものだったら、「ではどうすべきか」考えることになってしまうから。
「とにかく面白いインプロ」が生まれた時は、何をやったか覚えてないくらい。
こうしようと思わなくても、勝手に道筋が生まれ、則って動いていく感じ。
例えて言うなら、
「心臓の周りに余白があって、自分じゃない自分に動かされている」
という感じかな。それが面白い。

IJ:
クラウンでもあるイリさんですが、インプロを始めてパフォーマンスに
違いは生まれましたか?
イリ:
クラウンは、準備した作品をお客様に披露するわけだけど、インプロに
影響受けましたよ。
グリーティングというお客様の中に入っていって関わるパフォーマンスが
あるのですが、インプロやる前は、どう振る舞っていいか分からず、
ジャグリング等の道具を持ち、いわば武装した状態でしたが、今は、
お客様とのキャッチボールでその場を作れる。アイコンタクトやり放題で、
その反応によってアプローチを変えられるようになりましたね。

IJ:
それって、芸事を生業としている表現者に限らず、
我々の日常生活にも大切なことのように思えますね。

さて、話をインプロショーに戻し、
今まで行ったショーの中で、忘れられないお客様の反応について、教えてください。
イリ:
アメリカの「ビッグスティンキンコメディフェスティバル」で起こった“イリコール”。
IJ:
「デル・クルーズ賞」を取った時ですか?
イリ:
そう。
IJ:
英語で演じたんですか?
イリ:
全編英語。中1レベルの。
2回公演をしたけど、どちらも終わった後、劇場中がスタンディングオベーションだった。
きっと、異国情緒とフィジカルでシンプルなパフォーマンスが受けたのかな。

IJ:
その他に、25年のインプロ人生の中で思うことはありますか?
イリ:
今まで、何百曲もの即興ソングを歌ってきて、
思い返すと、その中に10曲くらい良い曲があるけど、
インプロだから、その瞬間を二度と取り戻せない。
もったいないなぁ~って思うから、今後は記録でもしておこうかな(笑)。

IJ:
有難うございました。
二度と聞けないからこそ、聞き逃さない為にも、
ライブで聞かなきゃですね!
そんなイリさんのパフォーマンスが観れるのは、5/14(水)!
http://www.nextimpro.com
この日誕生するかもしれない世界にたった一つの即興逸曲を
お聞き逃しなく!!

【受講生インタビュー32】~「インプロが東京オリンピックを盛り上げる」~

今回の受講生インタビューは、パフォーマンスコース・
スキルアップ3クラスをご受講中の、“さとし”こと、
蔵本聡さんです。

“さとし”さんがインプロと出会ったのは、13,4年も前のこと。
まだ、インプロジャパンが誕生する前、
代表の池上が開催していたワークショップに、1年程通ってくれていました。
それから10年経った、2011年。
“さとし”さんは、インプロを再開しました。
今度は、お嬢さんもご一緒に・・・。
今では、親子揃って、インプロジャパンに欠かせない大切なパフォーマーです。

今回は、インプロをこよなく愛する“さとし”さんに、
その魅力を熱く語っていただきました。
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インプロジャパン(IJ):まずは、普段のお仕事について、教えてください。

さとし(S):金融関係の営業・管理職です。
毎日、銀行間の大きな額を扱う仲介取引の仕事をしています。



IJ:さとしさんは、平日夜のクラスですが、
いつも、そのお仕事を終えて、インプロをやっていらしたのですね。
改めて、そのギャップに驚きです!
それを毎週欠かさず、3年間通ってくださっている、そのバイタリティがスゴイですね。

S:インプロをやると、メンタルバランスが取れるんです。
ストレス解消にもなるし、それに、今の自分の状態がよくわかる。
週1回の自分チェックの時間になっています。
そういう意味でも、インプロと出会って、良かったなぁと思います。



IJ:そうなのですね。
では、ここで、そのインプロとの出会い、なぜインプロを始めたかについて、教えてください。

S:初めてインプロと出会ったのは、13,4年前ですね。
学生時代、演劇をやっていたのですが、ある時、インプロの舞台を見る機会があって、
これなら社会人でももう一度舞台に簡単に上がれそうだなと、安易に思い、ワークショップを受けました。
やってみると、当たり前ながら、簡単なことではなかったですが(笑)、楽しかったし、
それに、やってみて、「人と人の関係を作るツール」として素晴らしいものだと実感していました。



IJ:それから1年通った後、しばらくお休みされて、そして、またインプロを再開。

S:仕事や日常生活などで、忙しくなってきて、時間を取るのが難しくなり、
いつかまた…と思いながら、10年が経ちました。
でも、その間も、ずっとインプロをやりたいという想いはありました。

2011年の春、資格試験などが終わり、落ち着いた頃に、
娘をインプロのキッズクラスに連れてきたんです。
自分が再開する為に、娘を使って戻ってきました(笑)。



IJ:10年、インプロのことをずっと思っていたということですが、
何がそんなにさとしさんを惹きつけているのでしょう?


S:インプロを再開した時に気づいたんですけど、その10年も、
振り返ると、インプロに繋がることをやっていたんですよね。


例えば、その間に、産業カウンセラーの資格を取りましたが、
カウンセラーの勉強では、「受容・共感・自己一致」の原則を教わります。
その時、「これ、実体験したことあるな~」と思っていたんです。
インプロに戻った時、「あ、これだ!」と、それを実感しました。


営業をやっていることもあり、はじめは、人を操れるよう心理学を学びましたが、
人を変える為には、自分を変える。
相手と繋がることで、互いがいい状態でいられる。
そう思っています。
だから、「自分の変化」にとても興味があります。


インプロは、それを叶えてくれる場所なんです。
今、再開して3年経ちますが、インプロが面白くてたまりません。
それは、自分の変わっていく様子も実感していますし、
一緒にやってきたメンバー達の変化や個性も見れるからです。



IJ:「変化」をしなくても、既に社会で十分にご活躍されているのに、
それでもなお、「自分の変化」を楽しみにできるって大人って、素敵ですね。
実際に、インプロで導かれたご自身の変化とその影響を伺えますか?


S:表情が豊かになったと言われるようになりましたね。
あと、嘘がつけなくなったというか、正直になりました。
以前の自分は、八方美人だったと思います。
自分らしく生きるようになりました。自分に自信がついたのかな。


インプロでは、非日常の安全な空間の場で、自分を出して、
感情をぶつけ合います。
その体験が、自分をさらけ出したコミュニケーションの方がスムーズだと
教えてくれて、日頃も本当の自分で付き合わないと、相手にも失礼だと
思うようになりました。
実際、そのおかげで、円滑にコミュニケーションが取れるようになったと思います。


それから、最初っから否定をしないようになりました。まずは受け止める。


仕事上でも、インプロの影響はありますね。
インプロって一方的にはなれないじゃないですか。
相手をよく見るし、よく聞く。
分からなければ、確認する。
そのおかげで、観察眼や聞く力がつきました。
営業職にはとても大切なこと。
双方向の素直なコミュニケーションで、お客様とのやり取りも円滑になったと思います。

IJ:ここで、同じくインプロパフォーマーであるお嬢さんのお話を、聞かせてください。
今年、中学生になったミュウちゃんは、キッズクラスの中心的存在。
皆を活かすのがとても上手で、ミュウちゃんと一緒にインプロをやった子ども達は、
皆、インプロの虜になっています。
いまや、大切なインプロジャパン・キッズの宣伝部長ですが(笑)、
お嬢さんとインプロについて、伺えますか?


S:彼女が小3の頃、安全な楽しい空間を与えてあげたくて、インプロに連れてきました。
最初は、アイコンタクトができるようになって欲しいと思ったのと、
一人っ子なので、相手を思いやる気持ちと自分の言いたい事を言えるようになって欲しい
という願いがありました。
今では、本人が、「インプロは習い事の中で一番やりたいこと」と言っています。

インプロをやって、明るくなりましたね。
それに、国語力がついたんじゃないでしょうか。
インプロで様々な物語を作っていることで、
作品の読み取る力がつき、成績も上がりました。


あと、父娘のコミュニケーションが円滑になりました。
家や車の中でも、二人でよく「インプロ」をしています。

これから難しい年頃になりますが、「インプロ」という共通点があり、
それについては、私の方が先輩なので、「インプロ」をやらせておいてよかったと思っています(笑)。



IJ:親子競演の実現が今から楽しみですね。
今後、さとしさんは、インプロで、ご自身のどんな未来像をお持ちですか?


S:「皆に愛されるパフォーマー」になりたいですね。
その為に、何事にも、若々しく生きていきたいと思います。



IJ:最後に、今後、どんな方達にインプロをやってもらいたいですか?
また、その方達に一言お願いします。


S:とにかく、誰にでも、皆にやって欲しい!
軽はずみでいいから、まずやってみて!
インプロは、自分で得るものを選べる。勝手に感じれる。それがインプロ。


人生が思い通りにならなくて悩んでいる人。
相手との擦れ違いを感じている人。
引きこもったり、孤独を感じている人。


インプロは、思い通りにならないし、人との違いを感じ、すれ違うのが当たり前。
それが面白いと思えるのがインプロ。
それを、非日常の安全な場で味わえるんです。


2020年、東京にオリンピックがやってきます。
その中でも開会式は、日本がどんなエンターテイメントを見せ、
各国をお迎えするのか、世界に日本を発信する場だと思うんです。

その時、もし、その会場にいる人達が、皆がインプロをやれたら、
絶対盛り上がります!!

たとえ、その日初めて会った人々であろうと、何ごとも面白がる力と関わる楽しさを
知っているインプロヴァイザー達が、チームとなって、一緒に最高の開会式を創造するでしょう。

まだインプロやっていない方々、是非、今から、インプロを始めましょう!!

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