今回の受講生インタビューは、インプロジャパン・パフォーマンスコースに
通っている、キヨこと、和田京子さんです。


普段は、流通関係の企業で営業事務としてお勤めのキヨさん。
この5月でインプロを始めて3年を迎える彼女に、インプロの魅力について、伺ってみました。

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Q1.インプロワークショップを受講しようと思ったきっかけを教えてください。
A1.
はじめは、知人に「インプロってすごいのがあるよ」と聞き、
自分への気づきがあることと、受容しないと始まらないということに、興味を持ちました。

その頃の自分は、人でも状況でも嫌なところを見つけて、「受容」していないところがあって、
自分に必要なことだなぁとその話を聞いた時に思いました。

それで、すぐにインターネットで検索したら、ちょうど開講されるベーシッククラスがあって、
小学校の時とか、学芸会が楽しくて、演劇にも興味があったので、これはやらなきゃと思って、すぐ申し込みました。


それに、夢中になれるものを探している時でもあったので。

Q2.それはどういうことですか?
A2.
日常に、何か物足りなさを感じていました。
普段は仕事と家の往復だったし、その頃、洋服を買うことと映画を見ることが余暇の楽しみだったんです。


でも、洋服にしても映画にしても、誰かがつくったもので、
つまり、人から与えられることが、趣味でありながら、つまらなかったのだと思います。

どこか潜在的に、与えられるものを受け取るだけでなく、主体的に自分が何かを創り、
誰かに与えたいと思っていたのかも。

だから、主体的に工夫したり考えたりしながら作る「畑づくり」もやったことがあります。
場所が遠くて続かなかったんですが、自分が集中して、夢中になれるものを探していたんです。


そんなときに、インプロを知ったので、「やらなきゃ!」と思いました。


Q3.やってみて、どうでしたか?
A3.
ベーシッククラス初日のことは今でも覚えています。

皆で「砂の城」を、架空で作ったのですが、折角皆でつくっていたのに、
私、途中でその城を壊しちゃったんです。

そんな自分の衝動に、びっくりし、かなりショックで、今でも忘れられず覚えています。

Q4.今でも覚えている程、ショックだったのに、その後のクラスも受講しましたよね?
A4.
はい。とてもショックでしたが、現状の自分を知ることができたし、
それと同時に「受容できるようになりたい」って思ったのと、
インプロやれば、きっとそれが叶うって、その時思ったんです。
変化していけるって。


それに、そういうことはありましたが、やはり楽しい時間だったので。

Q5.そして、それから間もなく3年ですね。
ここまで、継続しているのはなぜですか?
A5.
とにかく面白いからです。
ひらめきを形にしていけることが楽しいです。

それに、自分の中に蓄えてきたものを出せるところがいいですね。
さっき、趣味で映画を見ていて受動的だったのが物足りなかったと言いましたが、
まるっきり受け身だったわけではなく、見ながら、その背景をイメージしたり、
描かれている以外のことを自分の中で創り、楽しんでいました。

そんな、小説を読んだり、映画を観たりして蓄えてきた自分の感性を、
インプロで、表現することができます。

あの時、自分の想像だけで終わっていて、2次元だったことが、
自分で表現することによって3次元で楽しむことができるんです。

映画監督にならなくても、映画監督になれるみたいな(笑)。


インプロの魅力は、表現でも思考でも、何でもALL OK!!で、
しかも、それが形になっていくところ。

受講生1人ひとりが、色々な世界をイメージし、ひらめきを表現する。
それが、ふっと一つになった瞬間、皆で創造している世界を肌で感じることができます。

自分自身を出して、皆と作品を創っていけるところが、本当に楽しいです。

Q6.「インプロ」を続けていて、ご自身の変化があれば教えてください。
A6.
心の変化としては、生きるのが楽になりました(笑)。
それまでは、職場でも日常生活でも、どこか「自分」を抑圧していたところがあったのですが、
自分を出せるようになってきました。

今は、職場でも、色々な場で、自分がどんな人間なのか、にじみ出てきているのかもしれません。
職場でも、上司にからかわれるようになったり、仕事以外のところで、人との関わりが生まれてきました。

自分を出せるようになってきたことで、人を楽しませることができるようになってきた気がするのですが、
それは、きっと自分から楽しさが溢れ出てきてるから、周りの人達も楽しんでくれているのかもしれません。

あと、突発的なことが起こっても、慌てなくなりましたね。
以前は、慌てる自分に余計焦ってしまいましたが、今は、起こった出来事を冷静に捉え、
俯瞰してみることができるようになったと思います。

Q7.インプロでのどんな経験が、そのような変化を生んだのですか?
A7.
人前で、やり直しができない作品をその場で創り、
「方法は一つじゃない。無限にある。」ということを身体で知ったことではないでしょうか。

インプロのシーンを創っている時、
どんな先が訪れるかわからないから、正直、くじけそうになったり、諦めたくなったりしたこともあります。
それでも、シーンは止まらず、続きます。

そんな時、逃げずに諦めずに、「なにか、私にもできること、やれることがきっとある」と思う事で、
どんな状況でも関われるようになっていきました。

その経験が自信に繋がり、どんなことからでも創ることが出来るって自分を信じられるようになったからだと思います。


「受容」できるようになってきた、自分の成長を感じます。

Q8.和田さんにとって、「インプロ」とは何ですか?
A8.
本来の自分と出会えるところ。
分からなくなっていた自分を、「インプロ」をやって取り戻せた気がします。

Q9.今後、インプロでどんな力を鍛えたいですか?
また、自分の可能性をどんな風に広げていきたいですか?
A9.
インプロをやって、日常やこの世界そのものが、好きになってきました。
もっと受容できる幅を広げれば、より楽しい人生を創れる気がします。

そう思えたのは、私自身が素直で人間的にチャーミングな自分に気づけたからだと思います。
これからもインプロで人間を深く演じ、もっといろんな「自分」を見つけていきたいです。
どんな「自分自身」も受容し、自分らしく生き続けていきたいと思っています。