今回の受講生インタビューは、インプロジャパン・パフォーマンスコースをご受講中のまさえこと、下工垣優江さんです。

 

2009年より、インプロで演じることを学んできているまさえさんは、画家として、春陽展奨励賞、春陽展中川一政賞など、数々の賞を受賞し、また海外の美術展などにも出展され、活躍されています。

先日の「東京インプロフェスティバル」での復興をテーマにした公演でも、役者、ダンサー、ミュージシャンらと、被災地の方々や劇場にいらした方々の想いを即興で表現し、劇場空間に『まち』を創造されていらっしゃいました。

 


本日は、インプロが彼女にどんな影響を与えているか、伺っていました。

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Q1.お仕事について、教えてください。

 

A1.現在は、絵画教室で講師と、技術系雑誌の表紙イラストを描いています。

専門は油絵で、講師をしながら絵画団体に所属し、平面作品を定期的に発表しています。

 

Q2.なぜ、インプロをやろうと思ったのですか?

 

A2.即興での表現に興味があったからです。

私の絵画作品は、即興的な要素が強く、日常の生活とのつながり---その時の出来事や天気や、食べたものなど、そんなもの達とその場で一緒に創る事を大事にしています。

インプロでは、その瞬間をと創っていけることに魅力を感じ、始めました。

 

Q3.インプロをはじめてからのご自身の変化についてお尋ねします。

画家として創作する上での変化、また、絵画の指導という立場での変化を具体的にお聞かせください。

 

A3.創作する上での変化は、沢山あるのですが、1番大きい事は、自分のイメージに繋がりやすくなったことです。

ひねり出さなくても見えやすくなったので、一つの事に執着したり留まらずに次の新しい表現に移れるようになり、以前より楽しめるようになりました。

 

指導の立場からも、インプロのトレーニングが大変役になっています。

私は言葉を使ったり、話したりする事がとても苦手で、「教える」という事に対してずっと引け目を感じていたのですが、以前より、自分なりの伝え方ができるようになりました。

特に、子供の教室では(絵画や工作をするのですが)その時つくる工作のキャラクターで子どもに話かけたり、子どもの描いた絵の世界の中に入って、その中で起こりそうなお話を即興で語ったりできるようになりました。

その事が、自分にとっても、教室での心の支えになっています。

 

Q4.これまでに、インプロの公演で、即興で絵を描き、芝居や音楽とコラボレーションしてのパフォーマンスを何度か行われていますが、時間をかけて完成させる作品との違いを教えてください。

 

A5.描いている時の自分の中の違いは、コラボレーションのパフォーマンスでは、一人で描いている時よりも、もらえるものが自分の中にダイレクトに入ってきて、楽しいです。

一人で描いている時は、苦しい瞬間が必ずあります。

 

作品としての内容の違いは、インプロ・パフォーマンスの作品は、「釣った魚をその場で瞬間冷凍させた魚」のイメージで、時間をかけた作品は、「干した魚」のイメージです。

もしくは、「刺身」と「煮魚」の違いのイメージですね。

 


Q5.先日の東京インプロフェスティバルでの公演で、被災地にお住まいの方々からのメッセージを元に、即興で劇場空間に『まち』を創造されていましたが、その時のお気持ちを聞かせてください。

 

A5.あの時は、自分の身体だけが勝手に動いていて、私自身は自分の中から舞台を見ているような気持ちでした。

幸せな温かいところでワクワクしていて、どんどん元気が湧いてくるような感覚になりました。

 

Q6.今後、インプロパフォーマーとして、画家として、どのような自分を目指していますか?

 

A6.私は、絵や音楽や、いろいろなパフォーマンスなどを目にして、心が助けられた事が何度もあります。

絵やインプロは、心の中が温かくなり、身体にエネルギーが湧いてきて、生きる元気が湧いてくるような心のご飯なんだなと思っています。


私もいつか、心の栄養になるような作品が創れる人になりたいと
思っています。