今回の受講生インタビューは、インプロジャパン・
パフォーマンスコースをご受講中のケンジこと、溝口健史さんです。

普段はSEのお仕事をされている溝口さんは、
数々のインプロの舞台に立ち、先日の「インプロ・ミニ・フェスティバル」
では、1時間もののインプロ作品(ロングフォーム)にも出演しました。

5年以上インプロを続け、舞台経験を重ねることで、
どんな変化があったかを伺ってみました。

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インプロジャパン(I):インプロを始めて6年目ということですが、
これまで続いている一番の理由は何ですか?
ケンジさん(K):インプロで、色々と「楽」になるからです。
生きることが、すごく楽になりました。

以前は、人に対して、自分を出さず、仮面をかぶっているような
感じで一定の距離を保っていたのですが、インプロをやってその部分が
変わってきました。
自分を出すことの気持ち良さを知り、もっと自分を出していいんじゃないか
って思えるようになってきて、力を抜いて自然体でいられるようになりました。


I:インプロの時だけでなく、仕事や日常生活でもですか?
K:そうですね。
仕事でも、昔の自分は力が入っていたなって思います。頑張らなきゃって。
人見知りするほうでしたが、今は、力が抜けるようになったからこそ、
初めての人とでも話せるようになったし、仕事柄、プロジェクトが変わると
現場が変わりますが、今は新しい現場に行っても緊張することがなくなりました。

I:なぜ、自然体でいられるようになったのでしょう?
また、インプロでご自身の何が鍛えられたと思いますか?
K:インプロは、自分の素がポロっとでてきます。頭で計算して考えたことで
はなく。それを受け入れてもらえることが嬉しくて、変に取り繕ったり、
作らなくてもいいんだと思えるようになってきたんだと思います。

インプロは、台本がないので、自分自身が喋るし、自分そのものが動いています。
だから、やるたびに、「自分の真ん中の部分」が鍛えられていく気がします。
外向けの取り繕う自分ではなく、自分自身の「裸の心」ですね。


I:インプロで鍛えてきたことが、お仕事にも影響を与えているようですが、
もう少し詳しく教えていただけますか?
K:お客様との打ち合わせの時、説明が分かりやすいと言われるようになりましたね。
マニュアル通りの説明の仕方ではなく、資料を『自分の言葉』で伝えるように
なってきたと思います。

あと、先日、部の期末の懇親会があったのですが、
準備を企画メンバー達に任せて関われなかったので、
当日出来ることがあればと、積極的に司会を引き受けました。
本番は打ち合わせをせず、まさに即興でしたが、戸惑うことなく終えることができたのも、
即興の舞台経験を重ねてきたからでしょうね。

I:ワークショップの経験だけでなく、パフォーマンス経験も大きな影響を
与えているようですね。
今度は、インプロの舞台について、聞かせてください。
現在は、いくつもの場面が繋がり1つの世界を創り上げる1時間程の
インプロ・ロングフォームの舞台にも出演されていますが、
ケンジさんにとって、ロングフォームの魅力は何ですか?
K:ロングフォームは、別々のお話が繋がって出来上がる。
登場人物達は気づかないけど、観ているお客さんは繋がりに気づいていく。
やっていきながら、立体的に3次元の世界が創られていくのが、面白いです。
お客様には、舞台上に世界が出来上がっていくところを見せたいって、
思っています。


日常でも出会いって楽しいですよね。
ロングフォームは、舞台上で、それぞれの人生が交わったりする場や
時間の交差のその瞬間が生まれる。即興だから、まさにその瞬間のワクワク
をパフォーマーもお客様も一緒に味わえるので、それを見てもらいたいですね。


I:これからも、インプロの舞台でのご活躍期待しています。
最後に、インプロを続けることでどんな自分を期待しているか、聞かせてください。
K:「心」を全開に、素直に自分を出せる瞬間を増やしていきたいです。
そうすることで、ずっと一緒にいられる仲間と出会えると思います。