今月の受講生インタビューは、現在パフォーマンスコースを
レギュラー受講してくださっている、くろちゃんこと黒川 智さんです。

普段、一般企業で人事のお仕事をされている黒川さんは、
毎週土曜日は、朝から夕方まで、インプロライフを満喫されています。

初インプロは、2012年1月。
その出会いは、衝撃だったようで、今でも鮮明に覚えていらっしゃるそうです。

それから、5年。
昨年は初の舞台出演も体験し、インプロをこよなく愛する‟くろちゃん”さんに、その魅力を伺ってみました。
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インプロジャパン(IJ):
はじめに、インプロを始めたきっかけを教えてもらえますか?

くろちゃん(K):
当時勤めていた会社の先輩に、
「面白いセミナーがあって、ちょうどNO残業ディの水曜日開講だから、
行ってみたら?仕事上でも役立つと思うし。」と勧められて。
尊敬している先輩が、毎週楽しそうに行っていたので、
何の前情報もなかったですが、良いセミナーなのだろうと思い、
8回コースの「ベーシッククラス」を申し込み、やってきました。


IJ:
普通に授業を受けるセミナーだと思って、やっていらしたのですね。
では、驚いたでしょう。


K:
はい。それはもう(笑)。
先輩には、ニックネームだけ考えて行ったらいいよと言われていましたが、
セミナーだとばかり思っていたので、扉を開けた瞬間、??と思いました。
想像していたのと違うといいうか・・
机は並んでいないし、「あれ?」って。一種の騙された感(笑)。
それでも、まぁ、そういうところなのかなと思って、

スーツのまま、ノートとペンを持って会場の中に入っていくと、
ラフな格好をした他の受講生の方がいて、その人に、
「その格好でやるんですか?」と不思議がられて・・
今思うと、そうですよね(笑)


徐々に、状況が見えてきて、
とりあえず、セミナーだと思うのはやめようと思い、
周りの人々に合わせて、ネクタイだけ外して、開始時間を待ちました。


IJ:
座学でのセミナーだと思っていたところから一転、
実際、ワークを受けてみて、いかがでしたか?


K:
楽しかったですね~。
日常生活で考えたことややったことない事ばかりで。
いい意味で、「なんだこりゃ~???!!!」って感じ。

例えて言うと、子どもが初めて何かと出会ってはまる感じ。
「こんな面白いものがあったのか??」と思いました。


IJ:
それから、ほぼ5年。
ずっと続けてくださっていますね。

ご継続されてきた中で、ご自身で気づいている変化があれば、
教えていただけますか?


K:
まずは、先への不安・恐怖心が減った気がします。
「ここまでやってきたんだから、何とかなる」と強い気持ちが生まれて、
楽になりました。


以前は、「こうあらねば」、とか「こうすべき」に縛られていたのかも
しれませんが、今は、どんな場面においても、
軸(大切なことへのフォーカス)をぶらさずに持ちつつ、
流れに任せて、対応できているんじゃないかな。


IJ:
具体的に表れていることはありますか?


K:
例えば、小さなことで言うと、雑談に乗ったり、振るようになりました。
以前は、どこか知らない話題になることを無意識に避けていたんじゃないかな。
今は、分からない内容になっても、楽しめると分かっているので、
積極的になったんだと思います。


それに繋がるんですが、人からの要望やリクエストに対しても、
前向きに捉えられるようになりました。
というのも、恐らく、以前の自分は、どこかに自分にとっての安全範囲のライン
を引いていて、知っていることだけで処理したいというところがあったんだと思います。
でも、インプロを始めてから、知らないことに派生しても、
逆に、何かが生まれるのかもしれないと思い、楽しめるようになっています。

昨年、転職しましたが、これもインプロの影響かもしれませんね。
「自分ができていることはこのくらい」と自分の力量を決めつけて、
想定の範囲内でしか働くことを考えていませんでした。
失敗が恐かったのかもしれません。


それが、インプロのおかげで、想定できない先のことであっても、
やってみたい想いに忠実に、まず飛び込んでみることができました。

「やってみないと何も生まれない」
インプロが教えてくれたことですね。


あ、あと、インプロやっててよかったなと思う変化は、子どもとの会話。
まだ幼い娘がいるんですが、娘に時々、
「パパ、何かお話して」と言われることがあるんです。

昔の自分だったら、「パパ、お話はできないなぁ~」って、
さりげなくスルーしていたんじゃないかなと。
今は、子どもの名前を登場させてオリジナル物語を語ってあげると、
すごく喜んでくれます。
これは、正しくインプロのおかげですね(笑)


IJ:
ステキなパパ!


想定外を楽しむようになったことで、リクエストに前向きになれたり、
関わり力も強くなっていらっしゃるのですね。


くろちゃんにとって、「インプロ」は何ですか?


K:
インプロは、大人になって見つけた遊び。
「一度味わうと止められない」楽しさがありますね。

大人になると、仕事以外で知り合い、仲間になる事ってあまりないですよね。
でも、ここでは、年代も仕事も個々の背景も全く違う人々が集まっていて、
即興で関わり合いながら一緒に創り上げている面白さ、
うまくいった時の達成感を味わえる。
これはやめられませんよ(笑)。


今でも初めてインプロを体験した時のことを、よく覚えてて、
あるゲームで、体の形を使って、宇宙の様子を表現したんですけど、
大人になって、普段生活をしていて、そんなこと、考えないじゃないですか。
想定していなかったこと、今まで想像したことないことをやることが、
とにかく面白かったです。


IJ:
大人になって見つけた遊び。
いいですね。


くろちゃんが思うインプロの面白さは、どんなところでしょう?


K:
例えば、パズルやクイズを解く知恵を使う感覚と
身体や心を動かす感覚的を両立させているところかな。

感覚的に即興で表現するだけでなく、そこで皆から生まれてきたアイデア達を
活かしながら、ストーリーを紡ぎ、組み立てていくインプロが面白くて、好きです。


数学には既に答えがあって、証明したり公式を解いたりすることができます。
それも面白くて好きなんですけど、
「インプロ」には、事前に答えがないからこそ、
「皆が感覚的に生み出したものから、知恵を使って一緒に答えを創っていく」
僕としては、そんな風にインプロを捉えていて、そこが面白さだと思っています。


IJ:
なるほど~。
「ストーリーを創る面白さ」は、インプロならではの楽しみ方の一つですね。


ここで、改めて、くろちゃんが考える「インプロの魅力」を聞かせてもらえますか?


K:
どんなエンディングになるか分からないけど、
皆で土台を創り、そして、そこに展開が起き、
誰も知らなかったエンディングを皆で生み出す。

そのストーリー作りが、僕がインプロの好きなところです。


昨年、初めてインプロの舞台を経験させてもらい、
そこでは、インプロを勧めてくれた尊敬する先輩と一緒にチームを組み、本番に臨みました。
普段はサラリーマンをしている自分にとって、
この真剣に舞台を創る体験は本当に貴重でした。


何より、このショーを通じて、感じたことは、
「チームは上下関係ではなく、それぞれが対等な立場で受け入れ合い、
助け合うからこそ、思いもよらないものをみんなで創ることができる」
ということ。

一人では考えつかない物語を創ったり、
予定調和でないオリジナリティ溢れる作品ができたり、
一人では起こせない奇跡を起こせるのは、
関わる皆が対等に「イエスアンド」で結集する力がなせるものであって、
そこがインプロの最大の魅力ですね。

仕事柄、組織についてよく考えるのですが、
これは、インプロだけでなく、
会社でも、大切なことだと、今、強く感じています。


会社では、もちろん役職や上下関係があり、
決断・管理という面では、必要なことではありますが、
それ以外の場面では、それぞれの立場で対等に、
感じること・考えることを受け入れ合うことで、
常に新しいものを生み出し、成長する組織こそ、
理想だと思います。


IJ:
くろちゃんのお話を伺っていて、
私達の生活も、ストーリーづくりだなぁと改めて思いました。


これからも、くろちゃんが色々な人達と創り出すストーリーを楽しみにしています!

また、インプロを活かした組織づくりにも、ぜひ挑戦してください。

有難うございました。