今月の受講生インタビューは、現在パフォーマンスコースを
レギュラー受講してくださっている、なおこと、潮田直子さんです。

現在、妊婦のなおさんは、週1回、
おなかの中にいる赤ちゃんと一緒に
大好きな仲間達とのインプロを楽しんでいます。


今回は、なおさんにとってのインプロについて、お話を伺ってみました。

=====================================================
インプロジャパン(IJ):
お腹、大きくなってきましたね!
今、何ヶ月ですか?


なお(N):
6ヶ月になります。臨月まで続けますよ!


IJ:
妊婦になってのインプロ。
今までとの違いで、何か実感していることはありますか?


N:
明らかに違う感覚があります。


具体的には、直感が鋭くなった気がします。
妊婦は、動物的になるとか、聞いたことがありますけど、
インプロで出来上がるシーンでも、本能的に捉えられるようになっていて、
自由に発想が広がっている感覚があります。


あと、これは妊婦になっての自分自身の変化でもありますが、
受け入れる器が広がったと思います。

お腹の中に赤ちゃんがいること自体が、
一つの生命を受け入れている感覚なんです。
その感覚が、自然と色んな状況や変化を受け入れられるようになっています。


それに、妊婦になって母の意識が生まれているのか、
無意識の保守本能が芽生えて、自分にとっていい事を選択するようになり、
そのためにも、曖昧なことはなく、はっきりとモノを言うようになりました。
母親って、迷っていられない時が沢山あるのではないかと感じています。
その意識が、しっかりと伝えるようにさせているのかもしれません。
これは、日常生活でもインプロでのシーン作りでも。


IJ:
今までインプロをやってきたからこそ、
その違いにも感覚で捉えられているのかもしれませんね。


「臨月までインプロをやる!」と言ってくれた
なおさんとインプロとの出会いを教えてください。


N:
学生時代から演劇をやっていて、あるワークショップで知り合った友人の
インプロ発表会をインプロジャパンに観にきたことが、インプロとの出会いです。


その後、他の演劇講座でインプロは少しやったのですが、
社会人になって演劇からは離れました。
でも、インプロは社会人としてコミュニケーションを学ぶツールとしていいなと
どこかで思っていて、そこで、インプロジャパンの「コミュニケーション」に特化した
コースの1日集中クラスを受講しました。
ちなみに、主人とはそのクラスで出会いました。


IJ:
そうでした!
インプロが繋いだご縁でしたね。


そのクラス後、なおさんは、
パフォーマンスコースのベーシッククラスを受講されたのですね。


N:
はい、パフォーマンスすることが好きだったので。
それに、当時の自分は、自分自身をオープンにすることが恐くて、
インプロなら、そんな自分が変われるかなと思って、受けることにしました。


ただ、実は、始めたその頃は継続する気持ちになれなかったのです。
今あの頃のことを振り返ってみると、仕事が忙しかったこともありますが、
自分に対するネガティブな意識が影響していたと思います。


私、自分をジャッジしたり、ネガティブに捉えてしまうところがあって、
自分のアイデアを他の人と比べてしまい、
どこかコンプレックスを感じていたこともありました。


IJ:
それでも、やはりインプロを続けようと思ったのは、なぜですか?


N:
自分に批判的なことに、生きづらさというか、
自分自身が敵なので、自分より周りがスゴく見えてしまって、
そのままの自分と付き合っていることに限界を感じたのでしょうね。


ちょうど、その頃、インプロを知るきっかけになった友人の結婚式があったんです。

そこにいた彼女は、とってもオープンで、イキイキしていました。
式も彼女がやりたいと思っていることを実現していたり、
それに、式にはインプロジャパンの先生達や仲間達も来ていて、
一緒にインプロも見せてくれて、、
良い仲間に囲まれてインプロをしている彼女は、すごく楽しそうでした。


自分自身のことで悶々としていた私にとって、
あの結婚式での光景は、きっかけの一つだったと思います。


今考えると、自分自身を変化させることは怖くもあり、
でもその反面、自分をオープンにすることへの憧れもあった気がします。


IJ:
それからおよそ3年。継続受講ですね。
続けてきた理由は何だったのですか?


N:
パフォーマンスすることが好きという事もありますが、
やはり、仲間の存在が大きいです。


インプロって、心と心のぶつかり稽古みたいな感じ。


単なるコミュニケーションじゃなくて、
やることでその人が見えてきて、自然と深く関わっていける。

相手もさらけ出してくれるし、自分も出せる空間なので、
年齢や性別、仕事など関係なく、いい仲間になれます。
家族みたいな心地よさがあるんです。


クラスを重ねるごとに、新しいメンバーとの出会いもあって、
触れ合うたびに、違う刺激をし合える仲間が増えていって、
お互いに成長し合っていく様子を楽しめています。

だから、インプロって、人の魅力や可能性を広げてくれるツールだなって思います。


そんな仲間達との週1回のインプロが楽しくて、
妊娠した後も、インプロをやめる選択はありませんでした。
おかげさまでつわりもそれほどなかったので、
今のところ、1回しかお休みしていません(笑)。


IJ:
お友達の結婚式の時に憧れをもったことを、
なおさん自身も体験することになったのですね。


改めて、継続してきたことで、ご自身の変化をどう見ていますか?


N:
明るくなったと思います。
表面的ではなく、心から。


先程も話したように、以前は、自分をジャッジしたり、
悲観的に見てしまうところがあったのですが、インプロをやってきたことで、
そんな自分もひっくるめて、好きになりました。


結婚したことも、インプロが大きく影響します。
自分を受け入れられるようになったからこそ、
相手を受け入れられる心を持てるようになったと思います。
以前の自分だったら、結婚する関係づくりは難しかったかもしれません。


そういう意味では、人との付き合い方も変わってきていますね。
昔の友達とも、表面上の付き合いだけでなく、
ありのままの自分で、深く楽しい関係づくりができるようになりました。


IJ:
昨年は、一緒に成長し続けてきたその仲間達との初舞台、
「インプロ・ミニ・フェスティバル」では、見事チーム優勝を果たしましたね。
あの経験は、いかがでしたか?


N:
自分を本当に褒めてあげたいです!
「仲間を信じ抜くこと、仲間を大切にすること。」
それをやりきれた自信があります。


正直、本番の舞台上で、一瞬、袖にいる時に優勝を諦めそうになりました。
最後の2チームに残った最終ラウンド、点差があって、もういいかなと。

でも、その時、仲間を見て、この仲間達の良さを分かってもらいたい、
伝えたいという気持ちは諦められなかった。
その想い一心だけで臨んだ最後のシーンは、何も考えずに、
とにかく仲間と創るその空間を楽しめて、ワクワクできました。
その感覚は今でも忘れられません。


感受性が強い分、脆さもあって、ちょっとしたことでくじけそうになってしまう事もあるんですが、
ミニフェスをやりきれて、自分が強くなった実感があります。


IJ:
自分の中に強さを見つけることができた昨年の暮れ。
そして、年が明けて、なおさんのところに赤ちゃんがやってきたのですね。


N:
このタイミングなんだなと思いました。
自分にオファーが来て、それを受信した感じです(笑)。


IJ:
自分自身の変化を恐れていたなおさんが、
今では、「母になる」という大きな変化を迎えているのですね。


N:
不安ももちろんありますけど、とても楽しみです!


IJ:
具体的に、どんなことが楽しみですか?


N:
ベビー インプロ。
育児書とか読んでいると、
「赤ちゃんの反応をそのまま受けて、答えてあげる」って書いてあるんですけど、
それって、まさにインプロですよね。
発信がままならない赤ちゃんの発信をしっかりと見て、感じて、
受信し、イエスアンドで返してあげる。
育児の中で、リアルにインプロを活かしていくのが楽しみです。


あと、即興でお話を語ってあげたり、言葉がしゃべれるようになって、
一緒にインプロができるようになったら、親子でお話を作ったり。


「育児でインプロ」の体験なんかも、他の育児をしているお母さん達に
発信出来たら楽しそう。


IJ:
面白そうですね!


最後に、なおさんが思う「インプロ」って何ですか?


N:
インプロは「愛」ですね。

例え言葉にできなくても発信しているものはあって、
それを受け入れて、こちらも発信してあげられるって、
ものすごい愛情ですよね。


分からないことから逃げないこと。
インプロやってきて、それを知ることができました。
母として、育児にそれを活かしたいと思っています。


そして、次にパフォーマーとして戻ってきた時には、
その育児経験を活かすことも、今から楽しみです。

私にとって、インプロは一生涯続くので!


IJ:
小さな体から、インプロ愛がいっぱい溢れているなおさん。

「これからのなおさん」と「インプロ」も、とても楽しみにしています!
有難うございました。