Chamber-Rock
Art Zoyd - Génération Sans Fturu
- Patricia Dallio (pf)
- Alain Eckert (g)
- Gérard Hourbette (vn, alto)
- Gilles Renard (sax)
- Jean-Pierre Soarez (tp Si b)
- Thierry Zaboitzeff (vc, b, vo)
- Daniel Denis (perc)
今日はフランスのチェンバー・ロック・グループ、アール・ゾイ(仏語の発音ではアール・ゾワイが近い表記だと思います)のサード・アルバムを聴きました。ドラムレスですが非常にリズムを際立たせていて、バーバリズム期のバルトークやストラヴィンスキーにも通じる激しさやエキセントリックな展開が鮮烈です。一方で色彩はモノトーンでゴシックな感じ。とてもインパクトの強い作品でした。
Julverne - Coulonneux
- Pierre Coulon (fl, sopranino-fl, ss, ts)
- Michel Dayez (g)
- Jeannot Gillis (vn, tb, tuba)
- Jean Paul Laurent (pf, fl, a-fl)
- Denis Van Hecke (vc)
- Richard Rousselet (tp)
- Anne Denis (vn)
- Jean Coulon (tb, helicon)
ベルギーのチェンバーロックグループ、ジュルヴェルヌのファーストアルバムです。ドラムレスで、ヴァイオリン、チェロ、フルート、ピアノ、アコギ等のアンサンブルによる室内楽的な響きのグループです。古楽から近代クラシックに、もう少し大衆的なサロン・ミュージックやサントラ風のエッセンスもクドくならない程度に効かせた・・・この繊細なバランス感覚が絶妙です。加えてシュールなアヴァンギャリズムが心地良いです。雑多さは無く、しっとりと聴かせますね。
Marc Hollander - Aksak Maboul - Onze Danses Pour Combattre La Migraine
- Marc Hollander (org, darbuka, rythm box, as, cl, b-cl, pf, fl, xylophone, cymbals, sax el-p, whistle)
- Paolo Radoni (g)
- Jeannot Gillis (vn)
- Vincent Keins (acc g, b, pf, slides, darbuka, perc, whistle)
- Catherine Jauniaux (vo)
- Lucy Grauman (singing, vo)
- Ilona Chale (vo)
- Chris Joris (el-p, ss)
- David Lee Shcloss (ss)
- Juliette
ベルギーの鍵盤奏者マルク・オランデルのソロアルバム、アクサク・マブールです。ミニマル・ミュージック、チェンバー・ミュージック、子供の声や、カトリーヌジョニオーのクレツマティックな歌を織り交ぜながら、アルバムはシュールに展開していきます。チープなリズムボックスやシンセは現在のエレクトロニカ系宅録ものを30年先取りしたかのようですね。カンタベリー的な香りもする素晴らしい作品だと思います。
daau - richard of york gave battle in vain
- Buni Lenski (vn, casio, vo)
- Han Stubbe (cl, casio, programing)
- Roel Van Camp (accordion)
- Simon Lenski (vc, vo)
- Janek Kowalski (perc)
- Adrian, Lenski (pf)
ベルギーのチェンバー・ユニットです。シュールでアーティスティックな雰囲気がいいですね。アカデミックなところもないわけじゃないですけど、生真面目という感じでもなく、エレクトロニクスとか新しめの音も取り入れるあたりに柔軟なセンスを感じます。そういえばこの作品じゃないですけど、昔ソニーから間違って国内盤も出てましたね(笑)。
Killing Time - Bob +5
- 板倉文 (g)
- Meckken (b)
- 斉藤ネコ (vn)
- 清水一登 (keys, xylophone, cl)
- MA*TO (table, computer)
- Whacho (perc)
- 仙波清彦 (ds)
- 矢壁篤信 (ds)
- 栄田嘉彦 (vn)
- 山田雄司 (vla)
- 溝口肇 (vc)
初リリースとなった"12にボーナストラックを5曲加えてあります。Bobは才気走りすぎた手の込みようがいかにもキリングタイム。美しいテーマに疾走感のあるPERUも代表曲ですね。入門用としてもおすすめの傑作です。加えて大量ボーナスにも目を奪われますね。オパビニアでも取り上げられるタスマニアってキリングタイムの曲だったんですね。
Killing Time - Skip +1
- 板倉文 (g, vo)
- 清水一登 (pf, cl, vo)
- Ma*To (vo, syn, tabla)
- 斉藤ネコ (vn)
- Meckken (el-b, vo)
- whacho (tel, vo, perc)
- 仙波清彦 (ds)
- 青山純 (ds)
- 松本治 (tb)
- 栄田嘉彦 (vn)
- 山田雄司 (vla)
- 藤森亮一 (vc)
- マック清水 (perc)
- 12/25/2004次郎吉のお客 (gaya)
代表作といっても差し支えないかもしれませんね。恐ろしく込み入った曲展開、ポリリズミックに走りまくる狂気のタイトル曲に、おUの収容所にも転用され、実はかなり緻密な変拍子で構成されるOne For〜を収録。昨年のライヴを収録したボーナストラックSkip Elementsがまたケッサクというか、面白すぎます。この自由自在に変化していく感じがやっぱりキリングタイムです!
Killing Time - Irene +2
- 板倉文
- 清水一登
- Ma*To
- 斉藤ネコ
- WHACHO
- 青山純
- 横山雅史 (el-b)
- Sandii (vo)
- 小川美潮 (vo)
- Hamza El Din (vo)
- Yoshipon (vo)
- ああもん (vo)
- Anthenor De Paula Barros Jr. (cho)
- Francis Silva (cho)
- 太田裕美 (cho)
- れいち (vo)
- 栄田嘉彦 (vn)
- 斉藤真知亜 (vn)
- 山田雄司 (vla)
- 藤森亮一 (vc)
ヴォーカルトラックの多くて、全作中もっとも洗練された「ナゴミ系」を感じる作品ですが、やっぱりアレンジの手の入れようが尋常じゃないです。この作品に限ったことじゃーありませんが、ある意味かなりサイケデリックです。サンディーさんの歌う「こしくだけ」、アレポスや新大久保ジェントルメンでもよくやってますね。ボーナス曲に横山雅史さんのレコメン・ライクな曲があってちょっとビックリしました。
Killing Time - Filling Time With Killing Time +1
- 板倉文 (g, keys)
- 清水一登 (keys, mallet instruments, woodwinds)
- MA*TO (tabla, synthesizer programing, keys)
- 斉藤ネコ (vn)
- Whacho (perc)
- 青山純 (ds)
- Meckken (b)
- 横山雅史 (b)
- 仙波清彦 (ds, japanese perc)
- 矢壁篤信 (ds)
- 小川美潮 (vo)
- 福岡ユタカ (vo)
- Bruce Flower (tb)
- 栄田嘉彦 (vn)
- 山田雄司 (vla)
- 溝口肇 (vc)
- 藤森亮一 (vc)
ベスト盤です。既発曲がメインですが、Bobのみエディットヴァージョンです。粒ぞろいなのでこれも入門用にいいかもしれません。ボーナストラックの日没は会社物語のサウンドトラックに収録されているヴァージョンでした。あと、ジャケットがオリジナルとは違っていて、プロモ用としてごく少数出回ったジャケット違いのものが採用されています。キリングタイムの音楽にマッチした絵はMaja Weberという画家、なんでもEberhard Weberの奥さんだそうです。
Killing time - Bill +2
- 板倉文 (g, string instrments)
- 清水一登 (keys, mallet instruments, woodwinds)
- MA*TO (tabra, keys)
- 斉藤ネコ (vn)
- WHACHO (perc)
- 青山純 (ds)
- MECKEN (b)
- 信田昌巳 (alto & bariton sax)
ラスト・・・じゃなかった、現段階での最新アルバムです(笑)。清水色の強さが他の作品とはまた違った味で、オープニングのかなりユニークな変拍子なんかは、聴いててこれぞ! って思ってしまいます。他にもアレポスやおUに転用される曲もあって、比べてみるのも面白いです。