92 :本当にあった怖い名無し:2006/10/17(火) 23:42:42 ID:kKk0YkuDO
山で見たもの

知人Tは山で2匹の猿が向かい合って座ってる姿を見た。
見合いのようで微笑ましく、写真を撮ろうとした。
木に登り、猿たちは何をしてるのだろう?と、ズームで確認すると、なんと、猿は地面に書いた碁盤を睨み、団栗と小石で囲碁を打っていたそうだ。
驚いてシャッターを押そうとした瞬間、二匹は乱暴に地面を散らし、素知らぬ顔で毛繕いを始めたという。
暫く待っても再開する様子もないので、諦めて木から降りると、その間に猿は姿を消していた。
2匹がいた場所には、団栗と小石で『バカ』と書いてあったそうだ。

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93 :本当にあった怖い名無し:2006/10/17(火) 23:46:51 ID:kKk0YkuDO
山で見たもの2

友人Eは子供の頃、旅行先の青森で妙なものを見た。
森林公園の遊歩道を探検するうちに両親とはぐれ、泣きながら歩いていると、茂みからヒョウキンなラッパの音が聞こえた。
誰かいると思って近づくと、ラッパが開いた部分を上にむけチョコチョコ歩いていた。
勿論、その間も愉快な音は続いた。
彼は泣くことも忘れ、ラッパを捕まえることに夢中になった。
しかし、すばしっこくて、なかなか捕まらない。
そんなこんなで気づくと、両親が自分を捜している小道に飛び出したという。
ラッパの行方も正体も謎のままである

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154 :146:2006/10/21(土) 10:43:02 ID:zzj4q4xu0
もう一つ、ばあさんが体験した話いきます
これは戦時中の話でやはり大分県の同じ島での話しです

当時、終わりの見えない戦争のさなか、食べ物が不足していたその島では
山で芋などを作っていた。祖母は友人とその日も山へ出かけていった
その山の登り道はクネクネと曲がりくねった道で、例えるなら
螺旋階段が、大きく広がったようなもの・・(と書くとわかってもらえるでしょうか)

山道を話しながら登ってると2段ほど上の道を何かが歩いてる
茶色の髪をした子がばあさん達と同じ調子で歩いてる
しかし顔は山の草木でよく見えず、下から見ると頭だけが
見える状態だったらしい
友人が「変わった子がおるもんやなぁ、アンタあの子が見えるやろ?」と
訊いてきたために


「はあ、見えるで。あんな髪のいろしてなぁ・・・・・」とばあさんも相槌を打つ。
「こんな暑い日にあの子は帽子もかぶらんでなぁ」
「何処の子じゃろ?」などと話しつつ登る。
やがて「見にいこうや」となりその子に追いつこうとするが
足を速めればその子も足を速めてどうしても追い付けない。
頂上は平野のようになってるため、「まあ頂上に行けば会えるやろう」という事で頂にたどり着くも、その子は影も形も無かったそうだ

当時、カンカン照りで暑い日にはその島ではそういった不思議なものが村人に目撃されたそうです

余談ですが、146の寺のある山とは反対方向の全然別の山で、電気が
普及するにつれて、寺周辺では変なモノが目撃されることも
なくなったそうです

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236 :本当にあった怖い名無し:2006/10/25(水) 08:32:56 ID:hnTRPgfy0
自分の体験談。

自分がまだ高校生だった時に同じ部の奴に
夏に『割の良いバイト』って紹介されたのが
筑波山のロープウェイ乗り場の旅館のバイト。
夜の宴会の片付けとベットメイクが足りないらしく
宴会の余り物を食ってOK、って事だったので快く受けたw

んで、22時開始>深夜1時終了>帰る、って流れだったんだけど、
茨城のド田舎だから山道はもう完全に真の闇。

懐中電灯持った友達を先頭にその光をアテにして
登山道を40分ほど駆け下りる。
最初は歩きなんだけど、急かされる、というか
怖いというか、で次第に速くなってしまう訳w

で、登山道を下り切ったトコで友達が追いつくのよ。
先を走ってたはずの友達が。

その夏一回きりだったけど、
その光の案内はバイト中ずっと足元を照らしてくれてた。
光は怖くなかった。逆に安心できたのを覚えている。

おまえはごじゃっぺだから法印さんが見ててくれたんだっぺ。
とはうちのじいちゃん談。
※法印さんってのは筑波山に居るって言われてる天狗の名前

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508 :本当にあった怖い名無し:2006/11/02(木) 06:22:49 ID:VtwFh+WH0
以前、筑波山でバイト、の話を書いたものです。
怖い話ではありませんが実家に戻る機会があり思い出したので投下。


自分が中・高生のころは移動に自転車は必須でした。
何もない田舎なのでちょっとした街へ遊びに行くにも30分~1時間なんて当たり前。

まだ中学生の頃は街に繰り出して遊ぶ事など知らなかったため
友達の家や筑波山に登ったりして遊んでいました。
もちろん自転車は必須ですw

筑波山のふもとの友人の家から筑波山へ登る細い道路(幅3mほど)があったため
よくそこを使いましたが、その道を使うときはかならず数人で行きました。
一人の時は不可思議な事件がよく起こったのです。

しかも、数人で行くときも絶対にお互いの目の届く範囲で行動する事が鉄則でした。

自分が実際に体験したのは以下です。

1、登り坂の途中でチェーンが千切れて股間をサドルに強打(つд;)
2、帰りの下る道で目を離した隙に自転車ごと何もない空間に大激突。
3、カーブを曲がった瞬間崖下に自転車ごと華麗に転落。

1の奴は逆切れしつつ「後ろから誰かがすごい力で引っ張ったんだ!」と。
2の奴はすごい音で振り返ったら道路の真ん中で鼻血を出しつつひしゃげた自転車と転がってた。
3は自分ですw ゆるいカーブなのにまるで側面衝突でもしたみたいに突然空中へ。

ほかには、
・後ろに誰かが乗ってグラグラ揺らす。
・いきなりハンドルを横にきられる。
などがありました。

どれも生死にかかわるような事故ではありませんが、
見えない壁、重くなる、等の事から「塗り壁の道」と言っていました。
今その道はどうなったのかはわかりませんが、
筑波山へ続くひっそりとした道路にはご注意くださいw

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954 :本当にあった怖い名無し:2006/11/25(土) 15:15:27 ID:NmP+4l7U0

死んだ爺さんに聞いた話

爺さんの若い頃、仲のよい従兄弟で村一番の力持ちがいつも家に遊びに来ていたそうだ。
夜も更けて(22時近く?)「それじゃ帰るわー。」って家を出たそうな。

ところが、従兄弟が家に着いたのは朝5,6時頃。

しかも、息も切れ切れで瀕死状態。

慌てて家族が介抱したが、出来事を言い残して死亡。

※爺さんの家から従兄弟の家までは10kmくらい。

帰路の間に何があったかというと
途中に山があり、そこには薄暗い神社がある。
その神社の木の上から

「おい!ちょっとこっち来い!」
若くて力もあり、血の気も多かったものだから恐れずに神社の敷地へ入ると
天狗がいたそうだ。

天狗「ワシと相撲勝負しよう」
従兄弟「かまわんよ」

朝までずっと相撲をしていたらしい。。
そうしてヘトヘトになり逃げるように帰ったが帰らぬ人に。

それっきり、夜中の神社には近づくなっていうのが爺さんの口癖だった。

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86 :本当にあった怖い名無し:2006/09/10(日) 18:04:35 ID:v59XFtZ3O
友人Kの話

Kの故郷は田舎の小さな集落で、彼の家は集落から更に離れた山奥にポツンと建つ一軒家だった。
集落まで3時間近くかけて通学していたので、夏休みなどに泊まりがけで友人が遊びに来る以外、いつも一人で遊んでいた。
ある日、釣りをしようと思い沼に向っていると、沼に近づくにつれ妙な音が聞こえてきた。
赤ん坊の泣き声のようだった。
『鳥や蛙じゃない…』
彼の頭には"水木しげる"の妖怪百物語に登場する『川赤子』が浮かんだ。
足音を忍ばせ沼に近づいたのは、幽霊とは違い、妖怪には面白いイメージもあったからだと言う

彼は沼から少し離れた大きな椎の木に昇った。
姿を隠して沼を見渡すには絶好の場所だった。
だが、目をこらすまでもなく、生い茂る葦の間にハイカーのような恰好の女が立っているのが見えた。
少し拍子抜けした瞬間、寒気がした。
例えるなら風邪をひく前の嫌な感じだという。

女は明らかに異常だった。
気味の悪い声を出す以前の問題だった。
彼は女に気付かれぬよう、慌てて逃げ帰った。
『何が変って…声もだけど、とにかく大きすぎたんだ』
180cm以上ある彼の父親の背を遥かに越す葦の群生は、女の胸あたりまでしかなかったそうだ

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132 :本当にあった怖い名無し:2006/09/15(金) 11:44:32 ID:Wr8QpX/GO
知人Fさんの話

Fさんは個人で左官関係の仕事をしている。
ある時、峠の休憩所に、町にちなんだ壁画を貼った壁を作るという仕事を請けた。
休憩所といっても、屋根付きの吹きさらしベンチとトイレのみ。
辺りに民家はなく車通りもまばら。
そんな辺鄙な場所で作業は続いた。
仕事は順調に進み、最終日の昼前には、明日、依頼者と確認に来るだけとなった。
早終いして帰っても問題はなかったが、どうせなら散歩がてら山に入り、弁当を食べてから帰ろうと思った。
何日も通ったが、黙々と働くのみで、辺りを散策したことはなかったからだという

熊笹の繁る小路を暫く登っていくと狭い平地に出た。
小さな祠があったので、簡単に挨拶をしてから弁当を食べだすと、シャンシャンシャンと大量の鈴を鳴らすような音がした。
辺りに音の原因になるものは見当たらない。
何とも言えない清々しい音色を聞きながら食事をしていると、鼓や笛の音まで混ざり始めた。
1時間ほどで音楽は止み、その瞬間もの凄い拍手が周囲から沸き上がったそうだ。
思わずFさんも一緒に拍手したという。
翌日、酒を持って御礼に行くと、平地に祠はなく、以前そこに祠があったことを告げる石碑のみが苔むしていたそうだ


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157 :本当にあった怖い名無し:2006/09/16(土) 17:08:12 ID:oq3Bloo/0
家の親父は新潟で、裏山に昔も今もよく山菜取りに行くのだがその時必ず携えるものに「鈴」がある。
特に秋は山菜取りの篭を忘れてもそれだけは忘れちゃなんね!と念を押されるほど。
当スレの流れからすれば「秋~クマの冬眠前のカキコミ時=鈴で警戒」とは思うのだが、親父が祖母から聞いた話では。

「山には『オトロさん』がいるからな。夏と春は木の実や草を食うけど秋には肉を食うからな。でも鈴鳴らしとけば心配ね。人は襲わねから。でも鈴忘れると、オトロさんは人でも肉と思って食っちまうからな」

なんとなく熊の擬人化による口伝っぽくもあるのだが、鈴が一種の契約になっていそうな雰囲気もある。
それを持っていれば大丈夫、ただし落としたり無くしたりすれば・・・みたいな。

冬の節分だか何か特定の日だけ、肉を食うって「一本たたら」の話にもあった気がするから、その変型かな。

***

158 :本当にあった怖い名無し:2006/09/16(土) 17:09:44 ID:oq3Bloo/0
書き込むのとかは慣れてないんで、失礼があったらお詫びしますね

 大学で民俗学を専攻していましたが、そのときに先輩から聞いた話。

 民俗学では一応、妖怪やら怖い話やらもデータとして収集するんですが、「怖い話ありますか?」って聞くとたいていは「ない」って言われる。
た だしその後、世間話していると「本人が怖いと認識してない話」が結構出て来るそうで、どこかは忘れてしまいましたが、先輩が山で炭焼きを営んでいたじいさ んに聞き取りを行ったとき、「山で働いていたら迷ってしまって、山小屋に泊めてもらったことがある。こんなとこに小屋なんかあったかな?って訪ねるとおば あさんが一人いてな」
 先輩は「ははあ、ヤマンバの話かな」と思って聞いていると「寝ているとな、そのばあさんが、シイタケ栽培みたいに並べた丸太にな、なにやらメシ食わせてんだ。丸太の上の方に口がついていてな、それがくちゃらくちゃらメシを食うのがうるさかったな」って話をしたそうです

 話の不可解さに寒気がした先輩が、「それからどうしたんですか」と聞くとお爺さんは「朝になったから帰った」と言ったそうな。

 長文失礼しました。
初心者ですいません、ここは山の怖い話を読み書きするところですよね?

***

159 :本当にあった怖い名無し:2006/09/16(土) 17:21:27 ID:oq3Bloo/0
数年前の晩秋のことです。
群馬県の妙義山の星穴尾根を登りに友人を誘って、現地に着いたのが夜の9時頃。
登山口に格好の広場を見つけいつものように焚き火に酒盛りだとばかりにテント設営する友人と分業し、僕は薪拾いに川の奥の方へ入っていきました。
適当に薪を集めてふと気がつくと沢の対岸の山の中腹にヘッドライトのようなあかりがちらちらと動いています。
「あいつ何やってんだ?」
友人がうんこでもしてるのだろうととっさに思い。
からかいの目でみているとなにやらうまく聞き取れないひそひそ声がきこえてきます。
「お~い」とこちらに呼びかけているようにも聞こえて、何だか気味悪くなってその場を去り、
広場に戻るとちょうどそこには友人がテントを張り終え、宴会の準備をしているところです。
「あれ、おまえここにずっといたの?山の方入っていかなかったか?」
僕の問に友人は何をいうんだという様子です。
「こんな暗い中山に行ってどうするんだよ?」

何だか腑に落ちないけどまあいいかとそのまま何事もなかったように酒盛りに突入しました。
そして気がつくと朝です。
そこには朝の光に照らされて、十数年前の遭難事故で死んだ方々を追悼する慰霊碑がたっていたのです。
「これだったのか!」とちょっと納得。そして安心。さらに合掌(^人^)
その次の日無事に山に登り、下山後タクシーの運チャンにその話をしたところ、この山は遭難事故が多く、
嘘かほんとか以前遭難が起こった時、昨夜の慰霊碑のあった場所で荼毘(火葬)にふしたとのこと。
また、かの有名な連続婦女暴行殺人事件の被害者の遺体も埋められたとのこと。さらにはここ妙義山の麓では、
ちょっと古い人なら知ってる連合赤軍連続リンチ殺人事件が行われたアジト(浅間山荘ではないよ)があったところでもあります。
こう思いいたせば、山で一番怖いものは霊でもなく獣でもなく、「人間」なのでしょうね。
ちょっと夏向けの怖い山の話題でした。


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