204 :本当にあった怖い名無し:2006/09/18(月) 10:51:12 ID:Kxx9LI/60
去年の秋の話

10年以上の付き合いの気心知れた6人の仲間と俺の合計7人パーティーで山を登っていた。
おれはサブリーダーで常に列の最後尾を努めていた。

山に入り小峰を制覇し、決められたルートを次々にこなしながら順調に登山は進んでいた。
昼飯も済ませ、全行程の60%程をこなしたところで何故か急に足が重くなった。

痺れたり疲れているのではない。元気は十分だった。
しかしなぜか「重い」のである。
最初は気にせずにいたが徐々に重くなり、10分もすると全く歩けないほどに足が重くなった。

俺は先頭を歩いているリーダーにちょっと休もうと呼びかけた。
しかし返事がない。というより聞こえている様子が無い
大きな声で呼んでみたが、全員が声が聞こえた様子もなくどんどん離れていく。

普段リーダーは常に列の全員に気を配っているのでこんな事はありえないのだが、その時は実際リーダーを含め全員が振り返りもせず、
むしろ途中小走りになってすぐに視界から消えるほど離れてしまった。

おれは足の事もあるしとりあえず落ち着く為に荷物を降ろし、お茶を飲んだ。
自分の足を点検したが怪我をしているわけでも疲れてもなかった、しかしなぜか歩けないほど重い。

が、お茶を飲んで10分ほど座っていると少し「重さ」が和らいだので、列に追いつくためにゆっくりと歩き始めた。
そして歩き始めて5分もしないうちに、後ろの方向から誰かパーティーが来る気配に気づいた。

しかしなにか見覚えがある。
目を凝らしてみるとそれは自分達のパーティーだった。
自分以外の6人が歩いてくる。
はぐれた自分を探しに来てくれたのか、しかしどうやって下山方向から?
などと思い待っていると、来たはいいが俺の目の前を通り過ぎていく。
いくら声をかけてもまるで俺が見えていないかのようだった。

ブチ切れた俺は6人をギリギリ視界にとどめながら追いつこうと必死に歩いた。
そしてなんとかベースキャンプまでたどり着いたその足でリーダーに問い詰めた。
なぜ無視したのかと

リーダーはきょとんとしていた。
リーダー曰く無視などしていないし、
途中俺を探す為ににルートを変更などもしていないし、むしろ俺は列からはぐれずきっちりしんがりを努めていたというのだ。

しかも俺を含めた7人がキャンプに着いてからもう1時間は経っているという。
冗談ではない、こちとらたった今やっとの思いでキャンプに着いたというのに。
しかも6人をこの目で追いながら。

全く話がかみ合わない中リーダーが言った。
「そういや途中で最後尾のはずのお前がルートの先で待ってたけどあれどうやって俺達を抜いたんだ。
俺達はびっくりして走って近づいたんだが、まるっきり俺達を無視して最後尾についてたけど」と。

そして時間の話になり、お互いの時計を見ると朝みんなで確認したはずの時間がきっちり1時間ずれていた。

***


222 :聞いた話 ◆UeDAeOEQ0o :2006/09/18(月) 23:00:33 ID:aePXiW4n0
杣人に聞いた話

山で仕事をする際には、獣避けと寂しさを紛らわす目的で
ラジオを木の枝に吊るして大音量で鳴らしておく。

ある日、木に登って枝打ちをしていると、ラジオの音がフッと途切れた。
と同時に、山の上の方からドドッドドッと、地鳴りのような音が近づいてくる。
(さては猪か熊が出たか)と思い、樹上で息を潜めていると
眼下の一本道を、立派な鞍を乗せた馬が一頭ドォォッと駆け抜けていった。
呆然と見送るうちに、途切れた時と同じく唐突にラジオの音が戻ってきた。

山を下る途中、一本道の端にある畑で作業していた人に聞いてみたが
馬など見ていないし近隣に馬を飼っている家もない、という事だった。

***

223 :聞いた話 ◆UeDAeOEQ0o :2006/09/18(月) 23:01:53 ID:aePXiW4n0
杣人に聞いた話

神社の裏山で下狩りをしている最中に、手に持った鎌を落としてしまった。
急な斜面を転がって視界から消えた鎌を追い、神社の方へ降りて行く。
途中、下の方からズンッと腹に響く音が聞こえたので、慌てて下ってみると
斜面の足下にある、注連縄の巻かれた大きな岩が真っ二つに割れており
その裂け目に、さっき取り落とした鎌がしっかりと挟まっていた。

それから十数年経ったが、未だに天罰は受けていないそうだ。

***

224 :聞いた話 ◆UeDAeOEQ0o :2006/09/18(月) 23:04:05 ID:aePXiW4n0
山守に聞いた話

木を切り倒した後、内の水分を抜くために3ヶ月ほど山に寝かせておく事がある。
「葉枯らし」という手法だが、この間に盗まれる怖れもあるので、時々見回りに行く。

ある時、葉枯らしの為に倒木を放置してある場所を見回りにいったところ
一抱えほどもある木を4m毎に玉切りした丸太のうちの一本に
まるで獣のような毛がびっしりと生えていた。
苔の一種かと思ったが、触ってみると脂っぽく、少し獣臭い臭いが漂っている。
気味が悪くなって、残りの分を碌に見もせずに山を下った。

数日後に再び見回りに行くと、その丸太だけが影も形もなく消えていた。
周囲に足跡などは特に見当たらなかったと言う。

***

231 :本当にあった怖い名無し:2006/09/19(火) 00:03:35 ID:sDl+rLZL0
友人が山の上のお社で修行の後、帰ってきてからの不思議なお話。

寝る前にお経やら何やらを唱え、就寝。いつの間にか眠りについたところ、
どこからともなく聞こえる、「シャア…ン…シャア…ン…シャララララ…」といういくつもの鈴の音。
あたかも神楽のごとき音色で、大変に心地よかったそうな。
しばらく聞き惚れていたところ、いきなり「メキョス」とばかりに腹を踏まれたそうな。
びっくりして起き上がれば起きる予定の朝の4時、朝の修行と修行したお社へのお礼を済ませた。
それから3日ほど、就寝→鈴の音→メキョス→起きる、というパターンが続いたらしい。

「あれはお社の神様のくれた、ご褒美だったんだろうなあ。」と彼は笑っていた。


245 :本当にあった怖い名無し:2006/09/19(火) 14:11:18 ID:3l0KmWgUO
メキョスギガテラワロスwwwwww


246 :本当にあった怖い名無し:2006/09/19(火) 14:52:23 ID:Uma7mk0Q0
緋袴からのぞくかわいらしい白足袋が
友人の腹にサディスティックにめり込む様が見えるようw



256 :メキョス231:2006/09/19(火) 20:28:47 ID:C2KgtMdI0
私は良く分からないのですが、「あえて強引に無理やり」分類するなら
修験系のようなもの、らしいです。
前に一度、一緒に神社さんにお参りに行ったときは、般若心経・祝詞数種・あと真言?か何かを
聞き取れないくらいの声&高速&怪しい身振り手ぶりつきで唱えてました。
響きからすると木魚のポクポク音をバックにすることはないだろうな、と思える呪文?でした。

メキョスに関しては…本人がそう言ったので。「グッ、とかプニ、とかフニ、とかズシ、とかじゃないの?」と
尋ねたら「いやあ…メキョス、という表現が頭に浮かんだからメキョスなんだよ。」と言われまして。
聞いてた感じだと>>246なフレーバー入ってました。


***

568 :甘味1:2006/09/26(火) 13:45:19 ID:G1q6ESe40
故郷の山の麓、割れ目から清水の湧き出る大岩がある。
表向き、信仰の対象はこの大岩で、太い注連縄がめぐらされており、
直ぐ側の賽銭箱のある小さな祠は便宜上と思われている。
だが、その実は、祠に祀られた諸刃の劔がご神体らしい。
盗難防止のため、祠の劔はレプリカで、本物は管理をしている神社に
あるとも、はたまた分祀なのだとも聞いているが、
祠にあるものの方が本物との噂も、既に盗難にあったという噂もある。

手洗い場に引かれた清水で手と口を濯ぎ、大岩に柏手を打って詣でた。
祠へも賽銭を投じ、もう一度詣でる。
甘味の好きな神様といわれており、人里離れているというのに
祠の前に菓子類の絶えた事は無い。
子供の頃を思い出して、供えてある物の中から飴を一つ貰った。
祠の下がりものを食べると一年間、風邪を引かないというご利益がある。
本当にあらたかであったと思う。子供の頃は風邪とは無縁だった。
そこはいつも風が強い。悪い風を追い払ってくれるのかもしれない。

後日、この祠の秘密の謂れを聞いて、何とも苦い思いをしたが、
両面のある神様は珍しくない。感謝は忘れまいと思う。

遠く離れた京都で、とある有名な祭りが行われる期間。
この祠の劔に捧げ物をして祈れば、願いが聞き届けられる事があるという。
海の物、山の物、酒一升、米一俵、平絹一反。上等な甘味。
錦絵なども喜ばれるそうだ。
神意を確かめる為に、兎を一羽、籠に入れて一緒に納める。

聞き届けられれば、兎は籠の中で冷たくなっている。
聞き届けられなければ、兎は元気にしている。

願うのは、必ず報復でなければならない。
兎は全身の骨が砕かれ、だが恍惚とした表情を浮かべているそうだ。


実際はその正しい祝詞、しきたりは忘れ去られてしまっているという。
確かに人死にが出たなどは聞いた事がない。
「それでも、多少の仕返しなら、聞き届けてくれるよ。
 ほら、選挙の後に助役が耕耘機に挟まれて、足を折ったことがあったろう。
 あの時は、豪勢な菓子が上がっていたっけなあ。」
話の締めくくりに、爺様はあんまり言うなよと、言った。

***

585 :本当にあった怖い名無し:2006/09/26(火) 19:25:37 ID:kfl9+3Op0
この話はちょっと微妙なラインの話であるし、あまり話していい事ではないです。
だから致命的だと思われる箇所の話はぼかして書くし、ほとんどの人が「オカルト」としてではなく
別の意味で信じない事があるだろうし、最初から割と平易な書き方で書くので
質問とかされても答えないし、答えられないのでよろしく。

場所はC共和国の北部山岳地。ちょっとした事情で地元の軍隊の小隊を訓練する為にアドバイザとして参加してました。
というのは表向き。実際はアドバイザ兼小隊指揮を取らされてゲリラ潜伏地帯への偵察をやっていました。
あっちの地方のゲリラってのは山岳地帯にキャンプ張っている事が多くてそこで麻薬を作ったりもしてます。
しかしそこの位置が問題でして、かなり国境に近い位置に張ってます。
だから偵察に行く前に会議をして戦う為の決まり事、っていうのを聞かされました。
A地点(仮)に行くまでは、絶対に発砲してはならないってのが主旨。
もともと政府とゲリラの癒着が激しいので会社と一部の官僚が談合したこっそりやらないと行けない仕事だったので、下手に不正規の撃ち合いを国境近くでやって刺激したくなかったようです。

で、まぁ目的地まで徒歩で4時間くらいのところでトラックからおろしてもらって
鉄砲もってこっそりこっそり夜の山の中を進んでいった訳ですが。
その途中でみんなが不審な声が聞こえると言い出した訳ですね。
向こうの言葉で、大体の意味としては「死ね」とか「死んだ」とか、そういった言葉とか、「ひどい」とか。
こちらとしてはとても困ります。
敵側の偵察か、もしくは他の勢力か?
撃ったらまずいし…でも防御はしないといけません。

とりあえず全員氷のように固まって隠れました。
するとしばらくするとガサガサやりながら何か近づいてくるんですね。
同時に「撃った」とか「殺す」とか、そういう言葉も近づいてくる。
年とった人によく見られる言葉でした。

コンタクト、ですね。
ほぼ全員がその「何か」に銃を向けて隠れて固まってました。

すると出て来たのは角が生えてる巨大なイノシシ?でした。
暗視ゴーグル越しだったのでやけに目が爛々としてたのをよく覚えてます。
山にこんなんいるのんか?と誰もが思ったと思います。しっかも角がやたらとでかい。
みんな声もださず固まってると、「違うな」と、そのイノシシ?が言ってまた山の中にかえっていきました。
なんでイノシシがしゃべるのか?それはわからないけれど、しわがれたじいさま見たいな声でした。
イノシシは我々の進行方向に帰っていったので、我々はその後を付ける形になったのですが、進んでいくと地図にはないキャンプか集落?のような物があり、10数体の骸骨が転がってました。
多分、ゲリラの戦死体だと思いますが、その中に明らかにおかしい物がありました。
牛か何か?(私の推測ではさっきのイノシシだと思いますが)の白骨体がありました。
明らかに爆弾や弾丸で殺された死体です。
角に突き刺さった人間の白骨死体もありました。
なんか見た感じその牛かなにかとゲリラが戦った後、の様にも見えなくもない様な…

結局の所撃ち合いもなかったし、平和な仕事でしたが、当時私が面倒を見た小隊の人々は、未だにあの事はよくわからないと言ってます。
報告書にも単純に「XXXXXX近くでゲリラの白骨体と動物の白骨体を確認」と書いただけですし。
もののけ姫のアレ…というには似てなかったですが。
仕事場が自然の中でも山ではよくわからん事も多いです。


588 :本当にあった怖い名無し:2006/09/26(火) 19:42:53 ID:ChoeryfV0
(・∀・)イイね。
火薬庫の近くの国だね。多分。


***

752 :本当にあった怖い名無し:2006/09/30(土) 04:58:17 ID:muSeqRDv0
二つ目の話になりますが、前回と同じ様に場所、国家、企業名等の質問には答えられませんのであしからず。

またC共和国の話です。
あの辺には土俗の話とかが相まって面白い考えが生まれますので。
新兵の訓練ってのは通常平地でやるものなんですが、あの国では訓練日程の中には必ず山岳での訓練が含まれます。
やっぱりゲリラと戦いながら生きてる国だから、と言う訳ですね。
市街地での撃ち合いよりもそっちを想定してるわけです。
んでもって高低差がついてる所での接近戦をやるんですが、その時の訓練内容に手投げ爆弾放り投げるという訓練があるんですが、その訓練中に面白い事に気がついた兵士がいました。

「ある方向に投げると何故か5秒信管なのに10秒くらいかかって起爆する」
要するにピン抜いて投げたら5秒で爆発するはずなのになぜか10秒くらいかかる、っていうわけです。
ちなみに私がやっても、そうなりました。
なんでだろう?と。破片での負傷を防ぐ為に盆地に向かってぶん投げてたのですが、そのあたりを掘ってみてびっくり。

爆風で露出した一部が見えたので掘ってみたのですが。
でるわでるわ、なぜか大量の何かの神像が。
神像かもわからんですが、人形かなんか…
その人形ズをどけた後、もう一度手投げ爆弾をぶん投げるのを再開させたんですけど、しっかり5秒(カタログでは4.7とありましたが)で爆発してました。
なんなんでしょうね?
どうかんがえても人形の影響っぽかったんですけど。

総数14体?だったかな。
報告書があれば確定した事が言えるんですけど。
出土したものは全て雇い主に報告&兵士に訓練代わりに輸送させたんですけど、その後は行方知れずです。
売り飛ばされたのかな…

二つ目にして、最終となります。
仕事の都合で書けない環境になります。
またいつか戻って来ますので、そのとき、このスレに面白い話があるのを楽しみにしています。


***

660 :本当にあった怖い名無し:2006/09/27(水) 02:12:21 ID:mYPpaW/j0
ぶったぎってプチな体験談してもよかろうか

いつも山の獣道に入って友達と遊んでたガキの頃の話。
ある時、ガサガサという音がして山道脇の笹が動いてたんで
なんか野生動物か?とワクワクして見てたら
ひょこっと顔を出したのは茶色い毛むくじゃらの何か。

顔というよりどこから頭でどこから体かもわからない、大きさ的には狸か狐ぐらいのが
伸び上がってこっちを見てた…
それが道に出てきたんだけどなんか足も見あたらない、
でっかい毛玉に不自然にギョロッと目だけついてる状態。
友達も自分もポカーンとしてたら、体をゆらしながら近付いてきたんだが
それがまたガクガクというかギクシャクというか、これって生き物?という動き。
半狂乱になって逃げました。

親に言ったら謎の生き物のことはスルー
むしろ山で遊んでる事を怒られて子供心に傷心。
健在だった祖父さんが「そりゃあ○○さまじゃわー」とか言ってましたが、
怖かったので必死で忘れてしまいました O| ̄|_

ちなみに中国地方でした
何だったんだろ

***

663 :本当にあった怖い名無し:2006/09/27(水) 05:19:35 ID:g/rk7bw50
高校の山岳部だったころの、夏合宿で聞いた先生の話。

むかし部員生徒連れて山登ってたんだと。んで山頂から降りるとき、日も暮れてきたから途中の山小屋で一泊しようということになった。
山小屋に入ると、先客が。
「きょうはこちらで、ご一緒になります。宜しくお願いします。」と先生は挨拶した。
壁に寄りかかって座っている先客は、ぺこりとお辞儀した。

それから一夜を過ごし、朝になった。
ふと目覚めると、外が騒がしい。
出てみると、ヘリやら記者やら、なにやら大勢が山小屋の外にいる。何事かと聞くと
「ここで遭難した方の遺体を寝かしておいた。ふもとまで運べなかったから、途中の山小屋に置いて人手を呼んで、また来たんだ。」と関係者が答えた。

小屋の中を見てみると、壁に寄りかかっていたはずの男が、きちんとシートを被されて寝かされている。
すでに亡くなっていたはずの先客は、確かに昨日お辞儀をした。
それを他の部員生徒も見ていたという。
新聞にも載ったらしい。

先生は、幽霊とかそういう類の話は信じないのだが、なぜかオカ体験が多い。
「骨くわえた狐が足元通って、リンが燃えて人魂に見えたことはあったけど、あれはどうにも腑に落ちない。」って言ってた。
もうその先生も定年で辞めちゃったけどね。


元スレ:∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part29∧∧