597 :本当にあった怖い名無し:2014/03/08(土) 06:05:20.90 ID:VgKGKHnb0.net
小四の時、新興住宅地へ越した。 
近所に二つ上のお姉さんがいて、すぐに仲良くなった。 
小さい住宅地で子供が少なかったせいもあるんだろう。 
近い世代は俺とそのお姉さんしか居なかった。 
小学生の頃は一緒に遊んでもらったし、お姉さんが中学へ上がっても外で行き合えば挨拶をしてくれた。 
高校生になり俺は塾通いをし始めた。 
終わると俺はよく住宅地の裏手にある高台の公園で休んでた。パンを食ったりジュースも飲んで、ゲームをしたり。 
要するに息抜き。



598 :本当にあった怖い名無し:2014/03/08(土) 06:17:47.80 ID:VgKGKHnb0.net
高一の九月、夏休みが明けてしばらく経ったある日、いつものように夜、その公園へ寄った。 
見晴らしがいいから何の気無しに住宅地の方角を眺めていたら、例のお姉さんらしき人の姿が見えた。 
家の二階に居て、外が暗いから屋内の明かりで、窓ガラスの向こうに立っているのがよく見える。 
ただ、その姿が普通じゃない。遠くからだが、どうもペンキか返り血を浴びたように真っ赤なんだ。

599 :本当にあった怖い名無し:2014/03/08(土) 06:23:56.44 ID:VgKGKHnb0.net
赤い血(か塗料?)は、お姉さんの学校の制服の上にかかっていた。
しかもその家、お姉さんちじゃなかったんだよね。 
窓の中にお姉さんが見えたのは、独身の会社員(確か三十代か四十代)の家。 
で、その会社員かまでは見えないが、明らかに男性かと思える人影が、お姉さんの足元に倒れてたんだ。

600 :本当にあった怖い名無し:2014/03/08(土) 06:30:02.53 ID:VgKGKHnb0.net
その男性も、Yシャツを血だらけにし倒れている。 
そして、これは錯覚か思い込みかも知れないが、お姉さんの手には刃物が握られていた。 
思考が一瞬停止する。 
変な言い方になるけど、リアクションに困った。 
一体何だあれは。芝居かパーティーでもやってんのか。きっとそうだ。 
でもお姉さんの表情が険しいんだ。見た事が無いくらい。 
ここまで時間にして三十秒も無かったと思う。それ以上は見なかった。 
変な話、お姉さんと目が合ったらマズイ。叱られる。俺のほうが勝手に覗いて、悪戯してる気になって、逃げたから。

601 :本当にあった怖い名無し:2014/03/08(土) 06:35:19.62 ID:VgKGKHnb0.net
自宅へ帰っても親に相談は出来なかった。 
どう考えても現実的じゃない出来事だし。 
次の日になっても近所では何も起きなかった。警察が来るような事もなく、大人達の様子もおかしくない。 
何日か後にはお姉さんと外でバッタリ会い、おはよ○○君と、普通にいつも通り挨拶して貰えた。 
俺も塾通いで忙しく、すぐに普段の日常へ埋没していった。 
それから三年後、大学へ進み、夏に帰省してきた時、ふと、夏という事もあり思い出し、 
親へ、「そう言えばあの独身会社員の人は?」と聞いた。 
俺が高一だった一月ごろに、心筋梗塞で亡くなったという話だった。自室で亡くなっていたらしい。

元スレ:不可解な体験、謎な話~enigma~ 92