2018年06月13日

1日1本でも健康リスク50%

たばこを1日1本に減らしても心臓発作や脳卒中などのリスクは50%

たばこ‐煙突

2018年6月9日の手帳「仏-毎日の喫煙者が百万人減」で、フランスで、たばこを増税した結果、毎日たばこを吸う人が100万人減少したことをお報せさせて頂いた。

 喫煙者の減少幅が最大となっったのは低所得者層ということで、近年、たばこが段階的に値上げされたフランスで、たばこ1箱が8ユーロ(約1000円)近くなっているのだが、保健省は2020年までにたばこ1箱の価格を10ユーロ(約1300円)に値上げする方針も明らかにしている。

 さて、増税に因って、喫煙者が減少するのも悪くはないが、懐具合で禁煙しなければならないことで生じる精神的なストレスが健康に与える影響について、保健省は考えているのだろうか。

 ところで、日本のたばこ販売大手のフィリップモリスジャパン(東京)が12日、日本で扱う紙巻きたばこ全86銘柄を10月1日に一斉値上げすると発表した。

 これは、同日付のたばこ税増税に合わせたもので、財務省の認可が得られると上げ幅は10本入りの商品で20円、19〜20本入りが50円となるので、「マールボロ」だと20本入り一箱の価格は大半の商品で現在の470円が520円に上がることになり、1本当たり1円の増税額を上回る値上げ幅にしたことについて、「市場環境を総合的に判断した」と説明している。そしてフランスでは値上げを検討していない加熱式たばこの「アイコス」でも増税に伴う価格改定を検討しているという。 

 「タバコをやめよう!」と思いながら、なかなか、やめることが出来ない愛煙家の皆さんにとって、増税は大きなキッカケになるのは間違いないことだが、禁煙よりも、まず増税により喫煙本数を減らそうと努力する方がおられるだろう。

たばこ‐美容への悪影響・生存曲線

 しかし、喫煙本数を1日20本から1本に減らしたとしても、心臓発作や脳卒中が起こる確率が大幅に低下することはなく、20本の場合と比べて約50%のリスクが残るという研究結果が今年1月、英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)に掲載された。

 論文の筆頭著者である英国のロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(UCL)のアラン・ハックショウ(Allan Hackshaw)教授によると、「1日に吸う本数を20本から1本に少なくすればリスクも20分の1、つまり5%に低下すると直感的に考えがちだ」と指摘したうえで、「これは肺がんのケースでは当てはまるようだが、心臓発作や脳卒中の場合は違う。1日1本の喫煙でも1日1箱分の50%程度のリスクが生まれる」としている。

 ハックショウ教授は、喫煙本数を1日数本に減らせば長期的な健康被害のリスクがほとんどなくなる、または完全になくなると勘違いすべきではないとしているのだが、世界保健機関(WHO)の統計をみると「喫煙」が原因で死亡する人は毎年約700万人にのぼり、うち約200万人が心臓発作や脳卒中など循環器系の疾患によるケースとなっている。

 喫煙と肺がんなどの健康リスクが必ずしも一致しないとの説もあるのだが、やはり一般的に考えるとたばこによる健康リスクはあると考えた方が良いようで、10月からの増税による値上げで、愛煙家が減るのは淋しい気もするが、喫煙リスクに因る死亡者が減ることを考えるとどちらが良いかは言うまでもなさそうだ。



inakakisya at 07:59コメント(0) | たばこ  

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