2024年06月21日

南鳥島近海にマンガン団塊

南鳥島の近海にレアメタル豊富なマンガン団塊
   コバルト75年分やニッケル11年分

南鳥島

 資源の少ない日本だが、排他的経済水域(EEZ)内に位置する東京都の小笠原諸島の南鳥島沖の深海の鉱床にレアメタル(希少金属)を豊富に含んでいるマンガン団塊が2億トン以上密集していることが東京大学や日本財団などの探査で判明したと21日午後、東京都内で共同記者会見を開いて発表した。

 電気自動車の電池に必要とされるコバルト、ニッケルなどのレアメタルは、産出や製錬がアフリカや中国など一部の国に偏っているが、南鳥島沖にはマンガン団塊の他、レアメタルを含む鉱物のコバルトリッチクラストやハイテク製品に広く使われる材料を含んでいるレアアース泥も確認されている世界で指折りの鉱物資源の宝庫とされている。

南鳥島近海のレアメタル調査状況

 発表されたのは、南鳥島近海のEEZ内で、2016年に東大などの研究チームがマンガン団塊の鉱床を確認していて、日本財団が今年4〜6月に詳細な探査を行ったところ、水深5500メートルの海底で約1万平方キロメートルの領域にマンガン団塊が2億3000万トンあることが確認できた。

 採取した団塊を分析してコバルトの資源量は61万トン、ニッケルが74万トンと試算され、世界的に供給不足が心配されているコバルトは国内消費量の約75年分、ニッケルは約11年分と推計されている。 

 深海の海底にあるマンガン団塊を吸い上げる技術は海外で確立されていて、採取は欧米系の企業との連携を模索する方針で、初期の採取費用は50億円以上とみられるが、日本財団が中心となって支出する計画で、採取したマンガン団塊は製錬技術を持っている国内企業に提供する。

南鳥島近海にレアメタル

 2026年以降、日本財団が中心となって国内企業を集めて共同事業体を発足させ、国産資源として商業化を目指し、東大は鉱物の詳しい分析など学術面で事業を支援することになる。

 レアメタルは価格の変動が激しく、既存技術を活用して2年という異例の速さで国産化・商業化できれば経済安全保障上のメリットも大きい。
 周辺のEEZ外の公海上では、中国がマンガン団塊などを独占的に探査する権利を国際海底機構から次々と取得していることから、日本は官民あげて南鳥島海域の開発を推進すべきだ。
 
 ※マンガン団塊= 鉄やマンガンの酸化物を主成分とする海底の鉱物資源でこぶし大の球形。コバルトとニッケルはそれぞれ1%以下の割合で含まれていて、海底に沈んだ魚の骨などを核として数百万〜数千万年かけて金属が断続的に付着したとみられている。

inakakisya at 18:02コメント(0) | 環境関連  

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