2007年04月

2007年04月28日

本当に久々の更新となります。
内容的には、とことんシングルタスクの続編&焼き直しです。

以前、辻井先生の講演で、自閉症者の脳を調べたら例外なく脳内の伝達物質(セロトニンやドーパミン)の数が少ないとの調査結果が出て、そこの研究員から良くこれで生活できますねと驚かれたという話を聞きました。
これを元に、私は以下の仮説を考えました。

1.セロトニンが少ないので、うつになりやすい。
2.ドーパミンが少ないので、頭がすっきりしない。
3.伝達物質が少ないので、ある脳内信号に対して他の事に回す物質が不足する事になり、結果的にシングルタスクとなる。つまり、他の事が考えられなくなるのである。
過集中やこだわり、臨機応変な対応が難しい事もこれに起因する。
また、一つの事を考えていると、同時に作業している事が脳内モデルによる無意識下での作業となり、確かに帰り着いたけどあそこを通った記憶が欠落しているという事になるであろう。
また、他の人からやった事を問い正されても、本人は記憶していないから、私はやってないと言い張る事に繋がる。
不適切な発言や行動についても、会話の内容を理解する事やそれに対する自分の意見、空想やその他自分の好きな事に集中すると、その場における自分の立場や発言者の意図、何をしなくてはいけないかを認識できなくなるために発生する。
無理に目を合わせようとしたり、態度に気を付けたりすると、会話の内容や指示が理解できなくなる。
黙読なら本の内容を理解できるが、音読なら読めるが内容を十分把握できない。
複数の指示を一度に理解できない。
これらのような症状も説明可能となる。
4.伝達物質が少ないため、シナプスに記憶された内容の書き換えの頻度が減り、長期記憶の良さや、過去のトラウマをいつまでも忘れられない事に繋がる。
快刺激も忘れられないため、こだわり行動に繋がる。
5.自閉症者に多い手ままごとや頭を掻きむしる、鼻をほじるといった癖は、刺激によってドーパミンを補充し、頭をすっきりさせる効果がある。
6.達物質が少ないのにあらゆる事に目を向けようとすると、物事を理解するために必要な情報を断片的にしか記憶できなくなるため、十分な理解ができず混乱してしまう。
7.自閉症者が切り替えが苦手で、予想外のことに動作が固まりやすいのは、脳に搭載しているOSの影響により伝達物質が特定部位に集中しているため、予想外の刺激に対応すべき部位に伝達物質がその時点では少なく、その部位の伝達物質が十分補充されるまでに時間がかかるためである。

伝達物質の少ない中で生き残るため、最大限の効果が発揮できるよう、シングルタスクというOSを搭載した、マザーボードが遅く、CPUやハードディスクは通常レベルであるコンピュータ、これが自閉脳の正体ではないかというのが私の仮説です。

なお、最近では自閉症の治療にリスペリドン(商品名リスパダール)が処方されることが多いようですが、以前とうふさんとのやりとりで作用機序を調べたら、リスペリドンはセロトニンとドーパミンの取り込みを阻害するようで(不勉強にて済みません)、セロトニンとドーパミンが受容されない事によって伝達物質が増え、脳が活性化されるから処方されているのではないかと考えています。
(逆に言うと、統合失調症者向けの薬とされていますが、実は発達障害なのに統合失調症(当時は精神分裂病)と誤診された方に効果があった可能性もありますが)

ただし、この脳の作りには利点もあって、4の長期記憶の良さが経験的判断の蓄積による処理の素早さにつながったり、3や7の脳内伝達物質の集中による視野の狭さが最終判断の迅速化(総合的判断をしないため)や、他の刺激を遮断しての処理の集中による判断処理速度向上につながるのだと思っています。

つまり、他の症状と重複しない限り、私は「種族による差であり、個性の一つ」と考えても良いというのが結論です。

まあ、仮説に過ぎないので信憑性は薄いのですが(−−;

(22:31)