2006年10月11日

ブログをご覧の皆様、長期に渡って放置して申し訳ありませんでした。

では、表記の件について考察したいと思います。

発達障害児の親の会で、子供のレクレーションを企画したり、自立のための集団プログラムを実施したりするのは全国的に良く見られる事だと思う。

これは、本格的な自助活動を4年以上実施している私の立場からすると、若干違和感がある。

普段から、学校に行って様子を見たり、調整したり、発達障害に関する書籍で勉強したり、講演会に行ったりと、一般の子と比較して十分過ぎるほど、普段から子に尽くしていらっしゃるように感じる。

その上で、親心かもしれないが、休日までプログラム組んで費用をかけて手取り足取り子供のために尽力されている。

それが過干渉となり、親離れ子離れが進まず、結果的に子供の自立を阻害する場合もあるのではないかと危惧している。子離れの弊害には、境界性人格障害(境界例、ボーダーとも呼ばれる)も含まれるので侮れない。

ほかの子よりも多少時期をずらしても構わないが、一般の子を同じように、徐々に親の手を離して行くのが子供の自立に繋がると思う。

私が理想とする親の会は、子との関わり方や、子の成長、進学のための情報交換、講演会の企画等、「親同士の自助のための会」である。
そして、その間、子供達の集団プログラムはプロに任せる。

1.SSTは作業療法士(OT)
2.言語指導は言語聴覚士(ST)
3.感覚統合や発達性協調運動障害については理学療法士(PT)
4.レクレーションは作業療法士と理学療法士
5.上記のコーディネイトは医療ソーシャルワーカー(MSW)や
  精神科ソーシャルワーカー(PSW)
6.学習指導はLD教育士

と言った具合である。

これが実現できれば、親の精神的・肉体的・時間的な負担が減り、親が自分の時間を持てるようになり、親の精神的安定がもたらされるだろう。そして、親自身の自立にも繋がると思う。

このためには、休日に利用できる機関の配置、幼児期や学童期の教育的支援の無料化、特別支援教育への専門家の配置、そして何よりも、発達障害に詳しい専門家の養成など、ハードルは高い。

しかし、これは必要な支援だと思うので、何としても実現させたいと思っている。

(23:40)

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この記事へのコメント

1. Posted by こうもり   2006年10月15日 03:45
やや視点がずれるかもしれませんが。。。

東京の方で最近話題になっていることの1つが「持続可能な支援」。つまり、「支援のためになおいっそうの努力を」が行き過ぎた結果、とても継続できそうもない努力が日夜繰り広げられることになってしまい、軌道修正が必要とされています。また、それでいい結果が出ればいいのですが、どちらかと言えば家族の疲弊や支援者の燃え尽き,当事者が極端に神経質に育ってしまう,積極的支援によって逆に精神的自立が進まなくなるといった弊害も出ております。

そんな訳で

・肩に力を入れすぎずに継続できる支援
・だんだん周囲の負担が減っていくような支援
・保護者,当事者とも全てが教育場面に取り囲まれていくことを防ぐ工夫

みたいなことも考案中です。
2. Posted by 田舎猫   2006年10月15日 08:43
>こうもりさん

いえいえ、ずれてなんかいませんよ。
書かれたことについては100%同意します。

専門家の支援は、無償にする以上、効率的で効果的でなくてはいけません。
支援者が疲弊するのは、「対処できる」専門家の不足、特定の機関への集中、親の思いへ応え過ぎ、自分がなんとかしなければという行き過ぎた責任感が原因だと思います。

支援者が疲弊していては、効果的なアプローチの持続が難しくなりますので、専門家の養成、専門家の自助の活用、制度改正等、一つずつ課題を解決する努力が必要になりますね。
3. Posted by taizannboku   2006年10月26日 19:35
このごろ、子どもを家庭の中でちいさな暴君としてしまう親がいるのではないかと考えています。親子のの関係がしてあげる、してもらうことになり、当たり前になって、親子とも依存しつつくらしていると、いざ社会へというときに危なくて出せない、出たくないという関係が残ってしまうのではないでしょうか。他人がなかなか入れない関係だからこそ、親のほうから子どもの自立を真剣に願って考えて行かなければなりませんね。
4. Posted by 田舎猫   2006年10月29日 14:57
taizannbokuさん、はじめまして。

おっしゃるとおりです。
肉食動物の親は、子供に餌の取り方をスモールステップで教えていきます。
結局人間も同じなんですよね。
自立した人間に育てるのが親としての務めなんですから。
5. Posted by ピタゴラスイッチ   2006年11月12日 14:26
先日初めて親の会企画の休日レクレーションに参加しました。子ども達のほんの2時間の余暇支援のために、スタッフ、ボランティアが一生懸命働く様子がよくわかりました。確かに回を重ねると支援者は疲弊してしまうでしょう。
地元の療育センターは、小児科医が1人になったままだし、心理外来も「患者急増により対応が遅れている」旨の張り紙を出していました。
記事の理念はもっともですが、現実はキビシイです。
保育園、幼稚園についての情報交換の場も、就学準備の相談、学習相談の場も私にはありません。
ないないづくしの現場では親がつききりになり、自立が遅れるのは当然の結果でしょう。
とりあえず今の自分に出来ることは、知り合った同じ立場の親に、自分の知っている乏しい情報を提供する程度です。

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