マスターのブログ

季節は巡る・・・また新たな出逢いと感動を求めて・・・。

軽バン改造DIY日記 ァ‥薫罐薀奪 カーテン、手洗い場編


 そろそろ軽バン改造も終盤になってきた。まだまだいじくりたいところはあるのだが、切りが無いので、ひとまず木工事でやるところはほぼ終了にした。後は実際の釣行や車中泊の道具収納、細かな用品の取り付けなどに移ろう。

これまでに車両本体に加え、加工に必要な道具や、床と天井の木材、金具類、車中泊用のマットや電気毛布・・・などなど、なんやかんやと製作経費と用具代が嵩んできた。貧乏人はそろそろ節約してコストダウンを心がけないと。


 そKIMG8216んなとき頼りになるのが百均ショップのダイソー。ムラカミ様よりも頼りになる庶民の味方。インテリアコーナーを物色していると、丁度いいサイズのカーテンを見つけた。運転席と貨物室を隔てるとこだけはカーテンが必要。三枚繋げれば、軽バンの室内の横幅がほぼ覆える。一枚¥110。リングも4個で¥110。はじめは¥220の突っ張り棒で取り付けていたが、伸縮ジョイントの段差でリングがひっかかってどうも使い勝手が悪い。まあ、百均商品だから仕方が無いか。我慢するとしよう。

 軽バン改造の人気アイテムとして、自在にフレームが組める、「イレクターパイプ」という人気のアイテムもあるのだが、パイプにジョインターにアタッチメントに、ステーに、エルボーやエンドキャップ、パイプカッター・・・・と揃えてたら1万円ほどになって、かなり高価なものにつく。もっと安いもので何とかならないものか。

 KIMG8202そしたら、数日後、散歩道の近くに不法投棄された壊れたステンレスパイプの布団干しを発見。扇型に広げて布団や毛布を干すやつ。数カ所曲がっているが、ステンレスなのでまだ錆びていない。これ何かに使えないかな?ふとひらめいた。天井収納のバスケットのフレームにできないかな?ゴミの自主回収も兼ねて?いただいてきた。笑。

 KIMG8063  KIMG8064ぞうきんで汚れを拭き取り、コーナーのカーブのとこからグラインダーでカットしてストレートな部分を取る。太さも長さも丁度よさそう。強度も申し分ない。



KIMG8075 (1)バリを削って車内の天井に既に取り付けてある横のパイプに合わせてみる。丁度いい!!エンドキャップはこれもダイソーのイス足ゴムキャップ。4個入りで¥110。若干太かったので、ビニールテープでパイプのエンドを太らせて装着。

   KIMG8069これで端が収まって決まり、手をぶつけてもケガしない。そう重いものを入れるわけではないので、結束バンドで固定。その下にこれもダイソーの¥330商品のバスケットを吊した。同じ色が3個しかなかったので、一個は色違い。

KIMG8094センターには既に地磯や波止釣りに使う背負子が陣取っている。その両サイドにぴったり収納バスケットが収まった。
KIMG8206はじめは結束バンドで借り止め固定していたが、開口部が狭く、モノが入れにくいので、これも2個で¥110のダイソーのアルミカラビナで固定。必要なときに外せば、バスケットが片側だけ下げられる。


KIMG8066スライドドアの目隠しは、サイズが丁度よかったのと、袋状でダブルで厚みがあるので、光が漏れにくく、断熱効果もありそうな、厚手の麻袋      


KIMG8076 (1)(ドンゴロス)を使うことにした。使用時は、大きく強力なネオジム磁石でドア枠に固定できる。それをバスケットに収納しよう。


KIMG8204   KIMG8203パイプが余ったので、カーテンポールにもしてみた。持っていたステーのアゴが直径にピッタリ!カーテンリングも通ってひっかかりもなくなった。



KIMG8208  そして手洗いのポリタンク。釣りは、撒き餌や、サシエのオキアミの汁や、魚の処理などで、手が汚れる。釣行後に車に帰ってきて、まずやりたいのが手洗い。これまでは、ウイスキーの大型ペットボトルに水を入れていたが、それだと片手ずつしか洗えない。店の外カフェ用の手洗い用に用意していた、蛇口付きのタンクが倉庫に眠っていた。これを据えよう。ただ蛇口だけでは車のフロアーに水が漏れるので、メーター売りのビニールホースをカットして装着。位置的にバンパー下で洗えるので、オキアミの汁や、塩水や、魚のうろこで汚れた手がザブザブ洗えて、綺麗な手で運転できる。

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雑誌の写真や、モーターショーのように、オシャレで、生活感のない、イメージ優先ではなく、いかに実用に使えるか、の方が大事。時には拾ってきたゴミまで使うセコさ。笑。インスタ映えはしないが、こういった「安くて役に立つ」工夫と智恵を絞るのに時間とエネルギーを費やす日々なのでありました。
 










軽バン改造DIY ぁ〔椡し、テーブル編





 昔、男性化粧品のCMで、チャールズ・ブロンソン出演の「マンダム」というのがあった。そのCMがめちゃくちゃかこよくて、少年時代は憧れだった。そのCMの最後に、部屋で出かける用意をする男性が、床に設置されてる船の舵輪を回すと、壁の秘密の扉が開いて、隠し金庫から財布が出てきた。キャンペーン中はそのデニムのパスケースがもらえるCMだった。その部屋のからくり仕掛けが粋で、自分の部屋にもそんな仕掛けができないか、本気で考えたことがある。

 男なら、誰しも自分だけの秘密の隠れ家があったらいいな、と思う。


ガキの頃、「秘密基地ごっこ」をよくやった。山の木立の間に段ボールや小枝で、隠れ家を作って、切り出しナイフや、のこぎりや、マンガやお菓子を持ち込んだり、かずらのぶら下がっている樹で「ターザンごっこ」をしたり、一時の冒険気分に浸っていた。小さなトランジスタラジオがあれば、なお粋に感じたものだ。一晩泊まるつもりで、タオルケットを持ち込んで寝ていたら、夕暮れになって、親に強制連行されたこともあった。

 スタンド・バイ・ミー


男は、いくつになってもそういった「スタンバイミー」的な冒険心は無くならない。そういった夢とロマンは、年は取っても時空を超えて蘇ってくる。


誰にも邪魔されない、自分だけのワクワクする空間。それは、中古のオンボロ軽バンでも可能なのだ。


お金を出せば、オシャレで、快適で、「今はやり風」の贅沢なキャンピングカーは、手に入るだろう。プロが手がけたカスタムカーは、細部まできっちり小綺麗に仕上がっているだろう。しかし、できれば自分のイメージと自力で造りたい。そう思った。手持ちの道具と、材料さえ揃えば、何とかなるんじゃないか。少々ブサイクでも、機能が満たされれば、楽しめるクルマになるんじゃないか。

そう思って製作に取り掛かった。

 KIMG7981車中泊仕様で旅をする軽バンカスタム家さんのアイディアを、ユーチューブで拝見しながら、自分流の使い勝手を考える。かといってあまり個性を表に出すのは恥ずかしい。でもちょっとだけそういうことも表示してもみたい。

 車中泊に必須なのは窓の目隠し。中に照明を点けて寝泊まりしたり、飲食したりするときは、夜間はブラインドになったほうがいい。しかし、全部キッチリの寸法でカーテンを縫う技術はない。

 KIMG7979せっかく内装をウッディにしてるので、できれば木材でやりたい。天井材に使った杉の羽目板が残っていた。これで何とかならないか?運転席後部右側ウインドウは、普段は死角になって見えない。だったらここをまず塞ごう。はめ殺しではなく取り外しが出来る方がいい。当初は羽目板のサネを繋げて一枚モノにしていたが、重さで磁石では止らなかった。バラして一枚ずつにする。

KIMG7976ダイソーでネオジム磁石という吸着力の強い磁石を見つけた。フックが付いているので、回し外して、スリーブのデッパリをグラインダー削り、ボタン電池のようにならした。羽目板のサネを落として木口をフラットにした。磁石の径のボアビットドリルで、磁石の厚み分を座ぐり、ボンドで固定した。位置を間違ってミスったけど、隠れるところだから、まあいいっか。笑。目隠しなのに節穴も愛嬌。

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一番好きなグレ釣りのデザインにしたかったので、シルエットとロゴを組んで、シールプリントに印刷。デザインナイフで切り取り、マスキングしてラッカーのブラックで吹き着けた。乾燥後にマスキングを外し、一枚ずつ窓の外側ボディに磁石でくっつけた。

KIMG7983 KIMG7984 釣り具メーカーのステッカーよりもオリジナル感が出たかな?見る人が見れば、グレ釣り好きの軽バンだと解ってくれるだろう。





 KIMG8031 次はテーブル。車内で飲食したり、釣りの仕掛けを作ったり、道具の準備をしたりするのに、テーブルはあったほうがいい。しかしスペースが限られているので。コンパクトで、折りたためる棚受け式にした。

KIMG8029松山市内のプロ用材料&道具ショップ、ジョイプロには、棚受けと支柱で1ユニット¥5.000近くするのしかなかったので、ネットでフリマサイトを物色。左右2本で¥1600で見つけたので、速攻でポチった。
KIMG8032若干作りはちゃちいが、何とか機能はしてくれるだろう。天板と接する支柱の分の厚みも、ボディの際まで同じ板を細くカットして固定する。


KIMG8026  KIMG6889希みを言えば、やや厚みのあるテーブルトップにしたかったのだが、以前、スタッキングボックスを作っていたときの杉の野地板が残っていた。経費削減もあって、我慢してこれを使おう。この野地板は木目が綺麗なのが特徴。しかし乾燥して反りまくっていたので、テーブル天板にするには不向き。迷ったが、手持ちの材料で何とかしたい。仕方なく縦に裏打ちを入れて修正。

KIMG8027  KIMG8035こういうところは貧乏性が出てくるが、使用者はあくまでも自分用なので我慢。ブライワックスのジャコビアンで塗装。欲を言えば、サイドドア近くまでの寸法が欲しかったが、他の用途で商用に使うことも考えて、コンパクトサイズで収めた。不要の時は下に折りたためて、省スペースになる。



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ほんとうはこの壁の部分も木張りにしたかったが、モノを置くと見えなくなるのと、既存の内張りを外すと、空っぽの内側が大きく抉れていて、微妙に壁がツライチにならないので、修正と支柱の固定ができないのだ。プラスチックのピンが入っている穴に、例によってナッターで雌ネジを埋め込み、ステンレスのボルトで固定した。


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使わないときは下に折りたためて、省スペースになる。


KIMG8157  KIMG8159ちょっと殺風景だったので、メルカリでポチったブリキ看板を貼り付けてみた。バス釣りはしないのだが、デザインが気に入ったので、貼り付けたみた。オイルランタンも持ち込んで撮影。点灯したら夜はもっとムーディーになるかも。だんだん男の秘密の隠れ家的になってきたかな?

釣り前夜に明日の釣果を夢見て、ここで仕掛けを作ってもいいな。コーヒー飲んだり、食事もできるな。なんてイメージばっかり膨らんでいく。

KIMG8114後部がウッディなムードになってきました。左舷壁は釣り道具で埋め尽くされるので、このままキープ。

一応道具一式を詰め込んでみた。しかし磯のフカセ釣りってなんでこんなに大荷物なん??。





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以前にも書いたが、あくまで、普段は食材の仕入れや配達、DIY用の板材や長物の角材などを積み込みたい商用のバンとして使うことが前提でもある。

軽バンキャンパーのように、この中で生活することは殆ど無いので、通常使用モードに戻せることも条件なのだ。

                                    つづく




軽バン改造DIY日記  内装編(リアゲート)



315890484_2492402750900546_4097720871006567622_n (1) 男なら車やバイクをいじくるのが好きな人が多い。自分のこだわりで、自分の技量が届く範囲で、小さな夢のカタチをイメージして手を加えていく。

本来、あまり車をいじくるのは興味無かった。どちらかというと、車の改造は、エアロパーツや、シャコタンや騒音マフラー、派手な内装といったヤンキーの嗜好のイメージが強くてあまり好きな世界ではなかった。

だが、釣り車や車中泊仕様車を木工で、ナチュラルなムードで、自分で作れることがわかると、これはやれるとこまでやってみようと、闘志が沸いてきた。

KIMG7790今回は、床と天井ができたら止めようと思っていた。しかし、この軽バンカスタムのユーチューバーさんのチャンネルを見ていたら、面白い改造ができる箇所が次々に出てきて、つい刺激されてエスカレートしていった。

 次の改造箇所はバックドア(リアゲート)だ。

KIMG7814本来、軽バンのリアゲートは、外からしか開けられないが、それを中かも開けられるようにしてみた。内装の内張りを剥がすと、中央下にドア開閉のユニットがある。その中の出っ張ったポッチを押すと、ロックが外れて、外のドアノブを引っ張った時と同じになる。その機能を利用する。

KIMG7795KIMG7771フエルトの内張りと同じ大きさの外形と穴を9mm
の針葉樹合板に写し取る。内張りは、プラスチックのビスと受けで止っており、その同じ穴を利用して板張りにしようと思う。ステップドリルで穴を広げて、ナッターで雌ネジを埋め込む。天井のフレームに着けたときと同じ要領。

KIMG7809来ついていた、キャンバスの取っ手を外し、その穴の位置をガイドに、解除穴の位置の寸法を測る。ホールソーで穴を空ける。外形もジグソーでカットして、サンダーで修正する。

315654462_2492402834233871_8267214819699507059_n KIMG7797 本来は一枚板だが、貼り合わせ風に丸ノコで浅い溝を掘り、オールドウッドワックスのチークで着色する。いい感じの木目が出てきた。


315705879_2492403510900470_3610382223733735834_n穴の径が合うゴムのブッシュをはめ込み、カッターで半分から下だけ指が入る切り込みを入れる。こうすると、ドアロックユニットにゴミが入らない。

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次はハンドル。中からリアゲートを持ち上げながら開けるので、まあまあ力がかかるので、やや大きめのハンドルを作ることにした。うちの工房の看板商品である丸イスの座板に使うホワイトウッドの残り物があった。ジグソーで大まかにカットして、ベルトサンダーで修正する。ここはこだわって、一本モノのソリッドハンドルにした。

KIMG7828ハンドルはコントラストをつけて、ブライワックスのやや濃いジャコビアン。240番までサンドペーパーで磨いて、ワックスを塗り込み、から拭きして艶を出す。いい感じに仕上がった。やはり継ぎ足しではなく一本モノは存在感が違う。
KIMG7833  裏側からビス止めして、固定した。ステンレスのボルトでドア本体に固定。昔のヨットのキャビンのような雰囲気になった。


何もここまでやる必要はないのかもしれない。こだわりの自己満足世界のシロモノだ。しかし作っている工程が楽しい。自分が居心地のいい空間にだんだん近づいてきた。ヘンタイ木工車の一部分がまたできた。

315890484_2492402750900546_4097720871006567622_n (1)


軽バン改造DIY日記 ◆‥薫翳


 コロナ禍で、ここ2〜3年、アウトドアレジャーのファンが増えた。街で遊ぶよりも、自然の中でキャンプや車中泊での旅をする人が激増して、ちょっとしたブームになっている。時間ができたせいか、DIYも然り。

 もともと天邪鬼な性分で、人がこぞってやっている、今流行の・・的なことには飛びつかないが、たまたま実行のタイミングが、今だっただけの話。ここ数年DIYもする機会が多く、木材や道具に触れる時間は多くなった。

 KIMG5762元々は、手先は不器用なほうだと思う。ただ、アイデイアをイメージしたり、自分で工夫して物作りをするのが好きなだけだ。失敗も多い。これまでに結構な数のモノを作ってきたが、車だけはアンタッチャブルな世界だった。どうやっていいものか、さっぱり無知だったが、今はユーチューブでノウハウが学べる。材料の知識や工法など、皆さん事細やかに動画で解説してくれるので、非常に助かる。全くユーチューブは便利なサイトである。

数十年間嗜んでいる釣りも、もっぱら日帰りで、車中泊なんかはめったにしなかった。家で寝てから夜明け前に出発していた。車の改造と言えば、以前乗っていたデリカスターワゴンにプラスチックの衣装箱を二つ並べて、その上にコンパネを乗せただけの簡易的な釣り仕様までくらい。

 4f7fa9fed2c28ca9558b639a3272835bd416cda3_xlarge (1)車中泊ブームで、プロがカスタムしたキャンピングカーも売っている。しかし価格が軽バンベースでも数百万円したり、無駄に豪華だったり、釣りやアウトドアに使うには、もったいない設備や仕上がりだったりする。

アウトドアとは言っても、高価でオシャレで快適な最新の装備やツールを使うのが第一の目的になりつつあるのではないだろうか。業界のメーカーの商業戦力にハメられて、本来のワイルドな遊びを楽しむという本質から、離れているのではないだろうか。と思ってしまう。

 まあ、趣味の楽しみ方は人それぞれなんで、その人がそれで楽しければいいのだけど・・・。

 KIMG7740さて、軽バン改造DIYの製作日記なんで、DO IT YOURSELF をまずは楽しもう。
使用目的は釣りとDIYがメインなので、その機能がまずは優先される。よって、よく旅好きユーチューバーさんが公開されている、車中泊メインのキャンピング改造とは若干路線が違う。おそらく殆どは、買い出しや配達、運搬といった通常商用車としての使用になると思う。



KIMG7741フルフラットの木張り床ができたので、今度は天井だ。一番ハードルが高いパート。ここも杉材を使ったウッディでナチュラルな仕上がりにしよう。まずは純正の内張りを剥がす。ハイゼットカーゴは3枚のパートに分かれた内張りで、4本あるフレームで固定されている。フレームを外して、内張を剥がすと、板金だけの天井が現れた。この板金だけの天井は、雨音がうるさいのと断熱性が殆どないので、静音、制震、断熱処理をする。

KIMG7752KIMG7743KIMG7748KIMG7749チルゴムが貼られた静音シートと、断熱シートは、1mx5mでそれぞれ¥5000くらいのをアマゾンで購入。ランダムな大きさに貼り込むと効果があるらしい。パーツクリナーでシリコンや油幕を落としてから、適当にカットして貼り込む。その上から断熱シートを重ねる。シートが余ったので、座席下のエンジンルームの静音と断熱もついでにした。

 

KIMG7769KIMG7768断熱処理が終わったら、次に天井材を固定する下地が必要。鉄製のフレームにドリルビスで直接ねじ込んで固定する人もいるが、万が一、取り外すことも考えて、フレームに雌ネジをはめて、下地の板を固定することにした。そこで新兵器の登場。ナッターという器具を使う。

KIMG7770 KIMG7771薄い鉄板などにボルトが効くように雌ネジを取り付ける道具。これがスグレモノ。指定の穴の雌ネジを入れたら、ハンドルを絞れば、圧着されて薄い鉄板にボルトがはめられるようになる。今回は6mmのボルトを使いたいので、9mmの穴を空けて入れ込む。圧着後ナッターを外せばこの通り。こんな道具があるなんて、知らなかった。まったく人間というのは道具をよく考えるものだ。バリは固定度が上がるので、取らない方がいいそうだ。

KIMG7776このようにフレームに下地材が固定できた。




KIMG7784天井は荷重がかからないので、軽量なものがいい。床に使った羽目板のやや薄手の12mmのものを使うことにした。内装に木材を使用する場合は、厚さが3mm以上ないと、車検がとおらないそうだ。オールドウッドワックスのチークで塗った羽目板をセンターから貼り込んでいく。電動釘打ち機があれば、羽目板の凹凸のサネにかくし釘で固定できるのだが、持ってないのでビス止めにした。

KIMG7777  KIMG7779今回のこだわりの仕掛け、天井に一手間加えてグレードアップ。LED照明のシーリングライトを仕込んだ。商品陳列ケース用の薄手でコンパクトなシーリングライト。明るさも申し分ない。釣りの準備は夜明け前の暗い内にするので、これはどうしても付けたかったのだ。

KIMG7782 KIMG7806KIMG7783左右に2列、計6個のシーリングライト。リモコン操作で、調光が可能。ポータブル電源に接続して点けられる。

そして難関、天井端っこの仕舞い方。

KIMG7803微妙にカーブしているので、なかなかぴったり収まらない。サネを削ったり、幅や長さを削ったりして、少しずつ合わせながら、なんとか収まりました。

歳とともに老眼と鳥目が進行して、暗いところがめちゃ見えにくくなってきたので、これで暗い中でも釣りの出撃準備が快適です。

木造ヨットのキャビンみたくなって、いい感じになってきました。

    つづく


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軽バン改造DIY日記  木製床編


 齢、61歳になって、ふと思った。

あと何年、思うように体が動くだろう。

あと何年、好きなことに情熱を燃やせる興味と気力が残っているだろう。


今年の夏は体調を崩して、入院とかもあって、なおさらそう感じるようになった。

自分の人生に、時間はそう多くは残っていない。

あれをやればよかった。ああいうこともしてみたかった・・。と後悔しないように。

ではいつ取りかかるのか?

そう、「今でしょ!」

いつでも、何でも、誰でも、やるときは今しかない。




 KIMG7571先月、ユニークな自作軽トラキャンピングカーで、愛知県から一人旅をしているお客様がいた。男はいくつになっても自分だけの秘密基地を持ちたいものだ。この方に大いにインスパイアされて、いつか、自分でカスタムした車で、釣りやキャンプに行きたい、という長年の夢の実現に着手することにした。


KIMG7580ただ、この方は、自分では満足のいく出来映えらしいが、奥様は恥ずかしくて一緒には乗車してくれないそうだ。笑。そう、あまりにも自己主張が強いデザインの車は、女性や家族が嫌がるのも理解できる。

自分としても、コミカルなキッチンカー風な軽トラで、移動カフェをやりたかったのだが、家族も日常的に運転するにはいささか無理がある。

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よって、第1号車は、外観は通常の軽バン営業車でいくことにした。ただし、内装や仕様は、思いっきり自分好みのマニアックな作りにしようと思う。



 
KIMG7674程度のいい中古の軽バンを見つけて、格安で購入した。走行距離は、8万キロを超えているが、4WD搭載と、エンジン、内装、外装とも綺麗で問題なかったので、ソッコーでゲット。昨今は新車も納入が遅れたり、中古車も在庫が枯渇して高騰しているらしい。

KIMG7675車種は、ダイハツ・ハイゼットカーゴ。スズキ・エブリイやホンダのN−VANも候補に挙がっていたが、改造のしやすやでこの車種にした。

今乗っている軽乗用車は、遠乗りには乗り心地がいいのだが、とにかく荷物が積めない。店の食材仕入れや配達、また趣味のDIYをするのに木材や、道具が積めないこと、また釣りに行くときにも、クーラーやバッカン、ロッドケースなどを積載するのに非常に使えない。

KIMG7676 軽バンならこの大容量で、長物の合板や、角材、釣り道具もたっぷり積める。後部座席を折りたためば、この容量でフルフラットになって、車中泊も足を伸ばせて寝られる。ただ、軽バンの床は、殆ど凸凹と曲線でできているので、本当のフルフラット床にするには、なかなか手間がかかりそう。

KIMG7685ともかく実際の製作をはじめよう。

床面のレベルをすべて均一にするために、胴縁の角材と、在庫の野地板で床の下地を組む。床の板金の凹凸レベルを水平器で計り、下地の高さを調整する。フルフラットといっても、全面一枚モノで組むのは無理なので、後部座席を使うことも考慮して、取り外しができるセパレート下地床にする。よく、収納スペースを床下にとって、20〜30cmも床を底上げしている方もいるが、床面が高くなるほど、重たいクーラーやバッカンを乗せるのがしんどいのと、天井までの空間がが狭くなって窮屈なので、これくらいのレベルにしておく。

こういったノウハウは、その筋のユーチューバーさんが、工法やアイテムなど、あまた公開してくれているので、大いに参考かつ真似させてもらった。

KIMG7690  KIMG7689床材は、フローリング材ではなく、木目に温かみのある杉の厚手の羽目板。車中泊のことも考えて、
KIMG7708保温材のスタイロフォームをギッシリ敷き詰める。サンディングして、ブライワックスのアンティークブラウンを塗った。若干色が薄かったので、さらにオールドウッドワックスのチークを重ね塗り。

KIMG7709いい色あいになった。
KIMG7711前後のパートのジョイント部分は、骨組みを若干出っ張らせて、お互いがフラット面になるように調整。サイドの木口や、最後尾の滑り止めストッパー役の目切り板も付けて、ダボでビス頭も隠した。
KIMG7713 一番難しかったのが、前後のパートが、はめ込んだときに真っ直ぐになること、グラグラしないことだ。
KIMG7712KIMG7723 結果、長い直線板を縦に床面に当てると、V字やへの字にならず、隙間無くピッタリ収まった。

KIMG7722KIMG7721この床は車検時などに取り外しができるように、あまり壁面にピッタリはくっつけてはいない。1cmほどのクリアランスをとっている。車検時に必要なので、後部座席とシートベルト一式も取り外さない。


KIMG7727身長165cmの私が、余裕で足を伸ばせて寝られる床が出来上がった。

画像は斜めに寝ているが、真っ直ぐでも頭がつかえることはない。

合板のフローリング材よりも、節のある杉の無垢板のほうが、なんとなく木のぬくもりが伝わるような気もする。

何とか床は出来上がった。さて、これから難関の天井だ。はてさて、いつまで根が続くか心配だが、失敗を重ねながらコツコツ組み上げていこう。


   つづく









沈黙の艦隊


 30年ほど前にね、夢中になった漫画があったんよ。

かわぐちかいじ作の「沈黙の艦隊」。

知っとる人もおるやろね。「課長島耕作」なんかと同時連載で、週間モーニングの発行日が待ち遠しかったね。

KIMG6444「沈黙の艦隊」は、米海軍と日本政府が極秘に建造した世界最強の攻撃型原子力潜水艦「シーバット」の潜水艦戦闘アクションと、人類が平和を生み出す苦悩を描いた最高傑作やと思う。シーバット乗員は海江田艦長以下全員が海上自衛隊隊員。その原潜が訓練航海中に艦を乗っ取って、反乱逃亡するんよね。海江田艦長がその原潜を、「独立国やまと」と名乗ってね、米ソ艦隊と巧みな戦術で、熾烈な戦闘を繰り返すんよ。でもね、その原潜の真の目的は、世界平和への具体的かつ行動可能な提案やったんよね。

 KIMG6447ふと、その漫画を今ね、もう一度無性に読みたくなったんよ。当時大判のこのシリーズ全巻を持っとんたんやけど、紙が朽ち果ててボロボロになったけん、捨ててしもうとったんよ。そしたら、うちの店のお客さんが、コミック判全巻持っとったんで、借りて夢中で今読んどる。


 K10013570531_2204070613_0407061402_01_02ロシアのウクライナ侵攻でね、世界中の人々が、戦争と、平和について真剣に考え始めよると思うんよ。第二次世界大戦が終って77年、そして東西冷戦が終結したか、に思えたこの数十年、アフガニスタンや湾岸戦争、シリア内戦などはあったけど、この今の大国ロシアのウクライナ侵攻ほどのインパクトほどではなかったよね。どこか対岸の火事みたいな、よそのことみたいなとこがあったよね。ぼくは軍事評論家でもなく、国際政治にも詳しいわけでもないけど、最近今一度、戦争と平和について改めて考えさせられとるんよね。

 KIMG6438この3年間、新型コロナウィルスの蔓延の影響に苦しめられとる。まさか今の時代になって疫病が全世界に蔓延するなんて、信じられんかったね。その最中に、あの大国ロシアが突如、隣国ウクライナに戦争を仕掛けた。一般市民も無差別に殺戮を繰り返しとるよね。今まで平和で自由な生活しとった国民が、家を爆撃されて、突如戦争難民として、着の身着のままで隣国や他国に逃げなくてはならなくなったんよ。その数は数百万人。自分が生きとるうちにこんな悲惨な戦争が起こるなんて、全世界に広がるコロナの疫病蔓延よりも、まさか、まさかやったね。

 独裁者プーチンの狂った意志一つで、戦闘を止めず大量殺人を繰り返すロシア軍。そして、その独裁者は、核兵器の発射ボタンを押すことも可能な権限を持っとるんよね。大馬鹿者が権力のトップに居座って、冷静さを失ってしもたら、ロクなことにならんよね。やけん、民主主義やないといけんのよね。政治批判や、自由な報道や言論がなされないと、まともな国にならんよね。

 いったいどうすれば、この戦争を止めることはできるんやろか。世界平和や、安全保障のために設立されたはずの国連は、大国らの常任理事国の拒否権ひとつで議論がチャラになってしまうルールやし。結局、いくら話し合いをしても、決議されても、実質的には紛争に対してなにもできない国連。いったい何のための国連なん?そもそも過去に起きた国際紛争を国連が解決できたかね?議論や決議だけでは、ロシア軍の戦闘をやめさせられんやろ。いったい国連の存在意義って何なのかね。

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ウクライナ国民は、よもやロシア軍がこんなにも残忍な武力行使をしてくるとは、思っとらんかったろうに。でも現実にいざそうなったら、侵略者に立ち向かっていってるよね。国と自由を守るためには、家族と離れても、武器を持って戦う男子国民が多いらしいね。これはかなりの覚悟がいるよね。


 そして我が国の安全保障はどうなのかね。日本に侵略は絶対に無いと言い切れるのかな。日米安保や自衛隊や憲法9条で、本当に国の安全は守られるのやろかね。自分からよその国を攻めることはせんでも、今のままの米軍頼みのままで、侵略から自分の国を守れるのかね?もしそうなったときに、家族は国外に逃がしても、自分は戦闘訓練も受けてないのに、銃を持って立ち向かえるやろかね。ウクライナ侵攻の情報を見る度に、平和への理想論や、きれい事だけでは、有事の際に平和は守れんような気がするんやけど。


 ボクの個人的な見解やけど、キューバ危機を脱したケネディを暗殺したのは、アメリカの武力による力の威信を保持したい好戦的な米軍部上層部と、軍事産業など、巨大な市場と権益を守りたい軍産複合体やと思うとるんやけど。そもそもアメリカと言う国は、日本と違って力で相手をねじ伏せることが、またそういう威信を見せつけることが、戦争の抑止力になると思ってるからね。平和は、理想論ではなく、現実の力じゃないと勝ち取れないと、シンプルに捉えとるもんね。でもベトナムやイラクでは結局失敗したよね。


 第二次大戦が終結して77年、よもやこの時代に、ヒトラーやスターリンのような、狂信的な独裁者が再び現れるなんて誰が想像しただろうね。

KIMG6440シリアのアサド、北朝鮮の金正恩、中国の習近平、ベラルーシのルカシェンコ、中南米、アフリカ・・・現代においても独裁者はなくならんね。
彼等はその力を誇示したがるし、今持ってる権力を放棄したくない。独裁政権が一番恐れているのが、民衆の蜂起や、国内で起こる民主化運動やらね。国民を情報統制で、言論や報道の自由を縛り上げ、国民を恐怖で従わせて反政府運動を規制して、国民生活が困窮しようとも、弾丸の届かない宮殿で、ボディーガードと親衛隊に守られて、優雅に安穏と暮らしているんよね。

KIMG6441 大国ロシアは、世界第一の広大な国土を有していても、さらに領土と支配権を欲しがる。支配欲と過剰な危機感が、正常な判断をゆがめているのだろうね。かつて、ヒトラーやスターリン、ポルポトらの暴走を、側近のスタッフたちは誰も止められなかった。恐怖による支配とは、そうなのだろうね。

ロシアには明智光秀のような謀反を起こす勇気ある武将はおらんのやろか。

KIMG6443さもなくば誰か、この元KGBの諜報員ファッキンプーチンを、ゴルゴ13か、ジェームズ・ボンドか、イーサン・ハントか、ジェイソン・ボーンでも、だれでもいいから、破壊工作員雇って抹殺してくれんかいな!

世界が平和で争いの無い世の中になるには、まだまだ人類は未熟やということかね。などと思っておるこの頃でありました。
www.news-postseven.com/uploads/2018/11/golgo-10...  イーサン・ハントの日(7月13日 記念日) | 今日は何の日 | 雑学ネタ帳  Amazon | ジェイソン・ボーン [DVD] | 映画  10/5は「ジェームズ・ボンドの日」【007スペクターにも動きアリ!?】 | メンズファッションメディア OTOKOMAE / 男前研究所


 




2022年グレ釣り日記1月(後編)


 純粋に、ワクワク、ドキドキ、ハラハラする、そしてヨッシャ!ヤッタァァ!という達成感を味わえることが、年間いったい何回あるだろう。そして、それはどんなときだろう。

 KIMG0296ぼくはそれに出会うために、海や川へ出かける。それを味わせてくれるのは、グレや鮎などの四国西南の天然の魚たちだ。食べるためだけに魚を獲得したいのであれば魚市場に行けば、いくらでも美味しい魚が手に入る。しかし、どんな高級魚を買っても、そうときめくことはない。この世界に生きている牡の生命体として、狩猟本能の遺伝子が刺激されるせいなのか、釣りという、人間の本能に訴えかける遊びが好きだ。それは何回味わっても、またしたくなる。陸上に暮らす人間と、海中で自由に泳ぐ魚とが、ある日、あるとき一本の細糸で結ばれ出会う、不思議な縁にロマンがあるのだ。自分の目と足でポイントを探し、釣技の引き出しをフルに使って、悩みながら食わせた一匹は値千金だ。 

 人の趣味や道楽には、その人にしか理解できない楽しみや、やりがいがある。車が好きで、自分の納得いく走りや、スタイルを求めてチューンナップに余念が無いカーマニア。1秒でもタイムを縮めるために、データ管理をして毎日のトレーニングを欠かさないマラソンランナー。いいショットとスコアを出すために、練習場やコースに日参するゴルファー。僅かな音質の差を聞き分けて、ピックアップやネックのタッチ、ボディの材質やウエイトバランスに拘るギタリスト。などなど・・。 その人が探求してハマる情熱の分野は、枚挙にいとまが無い。それぞれの世界で目標や、達成感を求めて研鑽が積まれる。



 KIMG2622さて、この日の海は、予報によると午前中は静かで、昼頃からまあまあの強風になる予報。しかしグレ釣りは、強風でシケ気味のほうが断然いい条件なのだ。昨年いい思いをした時の天気も、北西の風12mのシケの日だった。波止の付け根に、下の渚に打ち付けられたシブキが舞い上がっていた。検証したわけではないが、おそらく、表層のプランクトンが強風で岸に吹き寄せられ、それを狙う魚たちが集まってくると思われる。 その日は、岸壁に打ち付けた北のウネリ波が、跳ね返って、10mほど沖に潮目ができていた。その潮目に約20〜30匹の大きな磯ボラが、2列縦隊に並んで表層を口をパクパクさせてプランクトンを漁っていたのだ。大きなボラが潮目に湧いているときは、エサトリの小魚が、ボラを恐れて沖に出て行かないので、ポイントの分離がしやすい。だからボラが回遊してる場所は、グレ釣りのいいポイントとなることがある。そう思った。グレもたまに大軍で表層に漂っている「湧きグレ」を見るときがある。これは産卵活動のために集まっているとも、同じように潮目のプランクトンを食いに集まっている、とも言われている。




 これまでずいぶん長い間、ウキを浮かせて、ウキの入りで魚の魚信をとる釣り方にこだわってきた。ウキの入る瞬間こそが、フカセ釣りの醍醐味だと思っていた。ウキ止めとシモリ玉を入れて、ウキ下(タナ)を自分で設定して、その日の魚が食ってくるタナで釣るのがフカセ釣りなのだ、と信じていた。実際その釣り方で釣果もあったし、今でもグレ釣り師の大半はその釣り方でやっているとも思う。

 tase昨年還暦を迎え、60歳になった。歳はとったが、気持ちはまだまだ何も変わっていない。何故か、今までやったことのない新しい釣りもしてみようと思った。えてして釣り人は、自分流の釣り方を持っていて、また先入観もあって、やったことのない釣り方は、「そんなんで釣れるかなあ?」と疑念を抱くものだ。自分も先入観で固まっていた。でもふと昨年、還暦を機会に、これまでの経験をリセットして、今までやったことのない釣り方もしてみようかな。と思った。


KIMG5708よって、4年ほどやったルアー釣りをいったん休止して、新しいフカセ釣りに復帰した。それは、できるだけガン玉を使わず、軽い仕掛けで、ウキを沈めてタナをゆっくりと探るフカセ釣りだ。シマノのインストラクターで、トーナメンターの友松信彦氏のYOU-TUBEチャンネルを観て、衝撃を受けた。とにかく彼の釣り理論に大いに刺激された。



 02過去に、ダイワの鵜沢政則、山元八郎、がまかつの松田稔、シマノの高橋哲也といったグレ釣りの名手の影響を受けて、彼等の釣りを参考にさせてもらってグレ釣りをしてきた。彼等が提唱する釣法や、仕掛けや、道具もいろいろ買って試した。高価な名人ウキを無くしたら、落ち込んだものだ。なんせウキが一個¥3.000から¥4000もするのだから、怖くてそう毎回は使えなかった。竿も名人監修で大手釣り具メーカーがプロデュースする竿は、非常に優れている。そしていつしか釣り人は、その道具が必要だ、その道具じゃなきゃ釣れない、その道具を使えば目的の魚の釣果がアップする、という期待感のイメージをもってしまう。

 KIMG5670この釣りは、やたら荷物が多く、マキエは重く、仕掛けも多種で細かく、繊細で難しい釣り。だが、喰わせるまでのゲーム性や、あのシャープな引きや、オーシャンブルーに輝く魚体は、私の心を捉えて止まない。

KIMG2668昨年復帰したグレ釣り。再開当初のウキは、道具箱の隅に追いやられていた、一軍スタメンに選ばれない、おそらくこれからも使われないだろう出番の無い、無くしても惜しくない安物のウキ。強風やシケ気味の日が多いので、潮乗りのいい二段ウキのコンビに自分でチューンした。

 首をカットしたペットボトルに、海水の塩分濃度とほぼ同じ3.5%の塩水を作り、残留浮力を合わしながら小さなドリルでウキ下部に穴を空け、ガンダマオモリを埋め込み、瞬間接着剤で固定していった。これを浮力B、2B,3B,5B,と数セット作った。高価な名人ウキじゃく、釣り具屋の投げ売りセールで足元に転がっている一個¥200くらいのウキだ。果たしてこれでグレが釣れるのかは疑問だった

KIMG2641KIMG2643ところが、どうしたことか、この安物自作二段ウキで、復帰戦でいきなり44cmトップに、3枚も口太グレが釣れてしまったのだ。貧乏釣り師の自作チューン安物仕掛けでも、40cmアップのグレが釣れてくれたことが嬉しかった。釣りはお金掛けてナンボやない、創意工夫と腕や。と思った。


tomomatsu しかし、昨年、新しい釣り方を模索するうちに、YOU-TUBEで観たシマノのトーナメンター、友松信彦氏の釣り理論と、仕様するタックルに大きな衝撃を受け、どんどんそちらのグレ釣りに傾倒していったのである。それは、ヌカパンコマセを使い、細くて感度のいいPEラインと浮力調整のできる沈むウキ、10mのロングハリスを使った自分にとってはまったく異次元のフカセ釣りだった。





 さて、そろそろ実釣レポートに戻ろう。笑。

 仕掛けが組み終わり、第一投。先端向き30mほど沖に投入。ウキはゼロピットDVCの00、ハリスはフロロの2号を10m、ハリから二ヒロちょいのところにカラマン棒、ウキ止め無しのスルスル仕掛け。干潮時なので、高い波止の釣り座は道糸が風の影響を受けやすい。そのための0.6号という極細のPEライン道糸と、ガンダマ無しフロロハリス2号10m、ハリはオーナーの遠投ハヤテX6号の沈め釣り。着水と同時に、ハリスとウキの手前のフロロが沈んで、ウキを押さえ込み、表層の風に仕掛けが戻されにくくなる。約40秒ほどで、サシエも馴染み、00のウキが、ジワリと水面下に沈み始める。あとは道糸のタルミや張り具合、竿先でアタリをとる釣り方だ。潮は沖から陸向きに入る入り潮であまりいい潮ではない。

KIMG5668マキエを打つと、なんと数匹の良型のボラが群がってきた。いい兆候だ。高水温時には、真っ黒に湧いてくるエサトリ軍団も見えない。開始数投目で、ノの字で送っていた道糸がまっすぐになって走った。合わせ切れしないよう、中指でスプールエッジを押さえて軽く合わせたら、魚の重みが竿に乗ってきた。結構な引きを見せる。表層を走る泳ぎのスピードから、グレではないようだ。右に左に疾走する。やっと顔を見せたのは、60cmほどのボラ。沖の潮にいる真冬のボラは、寒ボラと呼ばれ、淡白で美味。宇和島湾や須賀川にいるボラは食べる気はしないが、これはキープ。活かしバッカンに放り込んだ。

 st310web210529_2KIMG5423それからはお昼前まで潮があっちこっちにコースを替え、ポイントが定まらない。魚のアタリはない。お昼の満潮からの引き潮が動き始めたときが狙い目だと推測していたので、持参したガスバーナーと鍋で熱々のラーメンを作って少し早いランチタイムとする。同行していたNくんを呼んで二人で熱々のラーメンやコーヒーをすする。二人で談笑しながらのほっと一息の休息タイムは、午後からの集中力アップになる。

KIMG5639最近、釣りにはこのSOTOレギュレターストーブを持って行く。以前は湯を沸かし、魔法瓶に入れていたが、真冬の気温では、お昼頃には冷めてしまう。カップラーメンを作っても、ぬるい湯なので、麵が柔らかくならないし、スープもぬるくてまずい。寒風吹きすさぶ釣り場で、熱々のラーメンやコーヒーは体が温まり、元気が出てくる。

KIMG5649 KIMG5653自作のクロス台ミニテーブルも重宝する。折りたたみ式なので、車のシート下に収納できる。波止に持って行くときは、バッカンの上に乗せられる。これはすぐれものミニテーブルで、SNSで公開したら、8台ほど注文があって作った。ご希望の方は、¥3.190で製作しますので、お問い合わせください。笑。


図8 釣りはいつでも魚が喰うとは限らない。満ち潮、引き潮のタイミングや潮位、大潮、小潮の潮周りによって、喰うタイミングが変わってくる。この日の狙いは、お昼からの引き始めの時合だと狙っていた。ここの釣り場は自分はどちらかというと引き潮に実績があったからだ。グレ釣りは、この潮の動きに大方が支配される。今まで沈黙していたポイントが潮が変わったとたんに食い始めることがある。それが時合である。

 食事が終わって釣りを再開。さて、今の潮はどうなっているかな?と海を観て、仕掛けを振り込むと、何と、左45度の方向に、いい潮が潮目を立てて足元から出ているではないか。潮位表による潮替わりにはまだ早い時間帯。満ち潮の残り潮か?それとも早めに引き潮が出始めたのか?とにかくチャンス到来、このいい潮が出てるうちに何とか目的の40cmオーバーのグレを喰わせなければ。と集中力を高めて仕掛けの打ち返しをしていく。

 img23ウキを000に変更し、沈下速度を速めて、ハリスに張りを持たせるために、真ん中にG7を1個打つ。速い潮が出ているので、マキエをやや潮上に打ち、足元を通り過ぎた頃に、仕掛けを投入する。あまり早くウキが沈降しすぎてタナを通過しないよう、またサシエが先行するように、やや張り気味に流していく。

その3投目だった。速い潮が潮目を立てて出て行く。海面に幾筋ものシワができて、左からの引かれ潮との壁ができている。壁で潜り潮が発生して、ウキや仕掛けが下に潜り込む。理想的な潮になった。ここは殆どがアテ潮のときが多く、こんなに沖磯のような、ほれぼれする潮が足元から出るなんて、初めての経験だ。えてして、グレは、浮力ギリギリくらいに設定したウキが、潮目や潜り潮が発生するところで喰うことが多い。それはマキエがそこに溜まっていたり、仕掛けに張りができて、喰ったときの抵抗が減少していたり、角度がついて喰いやすかったりするからだと思っている。


 img16絶好のこの潮でこそ釣らねばならない。20mほど流した。もうウキは潮にもまれ沈んで見えない。そして、釣り座左方向30度、距離約30m、タナ推定竿1本半に到達したであろうとき、竿先にもたれるような重みがかかって道糸が張っていった。アタリだ!と感じて、中指でスプールエッジを押さえて、軽く竿を煽った。すると結構な重量級の引きで、竿がしなっていく。思わず「ヨッシャ〜〜!!やっと喰ったあ〜〜!!」と大きな声が出る。


imgrc0086553447道糸にPEラインを使い始めてから、これまでに4回ほど高切れを味わった。自分のアワセは、腕を振って、腰の回転まで使う鬼アワセ。アタリを感じると、反射的に大きくアワセを入れてしまうクセがついている。これまでの伸びのあるナイロンラインと違って、引っ張り強度は増すが、瞬間的なアワセによる衝撃や、結び目に点でかかる加重には弱い。せっかく苦労して喰わせたのにアワセ切れでバラすと非常に悔しい。加えて沈むウキまでロストすることになる。

高切れを防止するために、ナイロンのショックリーダーを5mほど付けるが、前回の釣行では、忘れてたため、フロロハリスに直結していた。それで夕方の好時合に2回もラインブレイクして、品薄でしばらく手に入らないウキを2個も無くしてしまった。海底からシマノさんが、「まいどあり〜!」という声が聞こえた??笑。



 KIMG5777実況に戻ろう。やっとグレらしいアタリが来た!!釣り開始から約4時間、投入点やコースを替え、タイミングを計り、試行錯誤の末にやっと喰わせた!やっぱりこの潮は喰う潮やった。胴調子のマスターチューン磯1.2号がきれいな弧を描く。思いっきり魚の重さと引きをバットに乗せる。この良型の重量感がたまらない。興奮と苦労が報われた達成感で、脳内快感ホルモン、βエンドルフィンやドーパミンが出始める。・・解るんかい?

 この瞬間こそ至福の瞬間である。この一瞬に出会うために、様々な準備をして、遠い道のりをやってきたのである。普段抱えているストレスや、人生の苦悩や、家族の心配や、社会への怒りも、この瞬間にすべて吹っ飛んでいくような、快感と歓喜と興奮の嵐に満たされる一時なのだ。


 KIMG5556目一杯竿を煽ると糸を巻き取る。今回は新調した(フリマの中古だが)リール、BBXハイパーフォースC3000D GSのデビュー戦である。初戦で良型グレの引きを感じられて、さぞかし気持ち良さげにドラグが鳴る。シマノ製のリールは初めて使ってみたが、ミドルクラスではあるが、抜群に軽くて滑らか。「ヌルヌル巻ける」という表現が合うだろうか、本当にギアやベアリングがあるのだろうか、というほど巻き上げが軽くてスムースだ。さすがギアのシマノ技術、恐るべし。

竿をためながら寄せるが、たまに下へ突っ込むときは、レバーブレーキを緩めて糸を出す。これも新搭載のSUTブレーキで、ローターのみが回転して糸が無抵抗に近く出せるので、魚の止まりが速い。これまでのダイワのトーナメントZは、レバーを離したら、ローターとハンドルも一緒に回転してしまい、ブルブルとブレていた。こういうところも研究改良されていたのだ。いや〜今の釣り具はすごいな、と脱帽。釣り具の支持率がシマノに移るわけだ。

 KIMG5794KIMG5753魚がだんだん寄ってきた。このマスターチューンを使い出してから魚の浮きが早く感じられる。しかもあまり暴れない。ヨタヨタと寄ってくることが多い。胴調子の竿は初めて使ったが、これはいい竿だ。Nくんがタモを持って、アシストに寄ってくれている。
KIMG5674ウキが見えて魚が見えてきた。グレだ!!しかも良型。確実に40cmアップだ!タモに収まったのは、45cmクラスの口太グレ。久々の45cmクラスの釣果に舞い上がって、N君にカメラを渡して記念撮影を頼む。Nくんも「これは45cmあるでしょ!」と一緒に喜んでくれた。

KIMG5730撤収時に絞めて血抜きして帰ってから測ると、45.5cmでした。

それから間もなく潮はだんだんひっついてきて、ついには当て潮に、風も強くなってきたので、釣り座を変更。波止の手前で再開するが、強風とスーパー当て潮で喰わせられず。Nくんの右の釣り座にまたまた移動。



KIMG5683KIMG5686向かい風の爆風と当て潮でなかなか仕掛けを思うように入れ込めない。重い仕掛けで、思いっきり遠投して、深いタナを探ると、ダンプカーのような重量級の引き。スタミナもパワーも別格で、これはグレやったら50cmあるかもよ?と、期待したが、水面にあがってきたのは、ド級のアオブダイ。こいつの重さも疾走も、マスターチューン1.2号は問題なく耐えて浮かせてくれた。パワーも申し分ない。

KIMG5672それから中型ブダイを2匹、中型グレを2匹、サンノジ、アイゴなど追加して、ふたたび釣り座を移動。



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相変わらず風波は強いが、夕方の時合に期待する。しかし懸念したように、夕方はウスバハゲの活性が俄然強くなる。一投ごとに重量級をかけるが、そのたびにハリを飲まれてハリスを切られることのくりかえし。そんな中、最後に38cmの口太グレが追加できた。

午後5時、無線放送のメロディーが流れ、タイムアップ。終了となりました。

KIMG5689持ち帰り釣果は、グレ30〜45.5cm4枚、アオブダイ56cm1匹、ブダイ310〜38cm2匹、ボラ60cm1匹、でした。

 新しい道具と新しい釣り方で、何とかそこそこの釣果をあげられて良かったです。またこれからも精進せねば。

   
                   おわり








 





 

 


2022年グレ釣り日記1月(前編)

昨年冬からまたグレ釣りに復帰した。ここ3〜4年は、ショアジギング、ショアラバ、アジングで、ヒラメ、青物、マダイ、ハタ類、イトヨリ、アジ、などの魚をルアーで狙うことばかりしてきた。CA3I178781610435_1603524673121696_7471459614165303296_nCA3I1813消耗CA3I0347品ルアーであるメタルジグなども鉛を溶かして自作していた。釣りがヘタクソな自分でも、そこそこ釣果もあって、楽しめた。


 
 


KIMG5674



そして、昨年の年始めから一番好きなフカセ釣りにカムバックした。いろんな釣りをしてきたが、やはりこのグレのフカセ釣りが自分としては一番面白い。

KIMG5414愛媛県西南部のリアス式海岸は、いくつもの湾と岬が連なり、南下する瀬戸内海の潮と、太平洋から北上する黒潮が複雑に混じり合い、魚類の宝庫として日本有数の釣りポイントがよりどりみどりに展開している。特に磯釣りの人気ターゲット、グレの魚影は抜群に濃い。


 372409001_1180717812123787_5111976075492065280_n0代の頃から、この釣りの魅力に取り憑かれ、沖磯、地磯、波止などに通っていた。日振島、御五神島、由良半島北部、同南部、中泊、武者泊・・と大方のポイントで竿を出してきた。腕の方は一向に上がらない万年ビギナーの域だが、何回撃沈を食らっても、また挑んでいる。

 釣行するたびに記録はとっているが、釣り関連日記のブログは、しばらく書いてなかったので、久々に釣行日記を書いてみることにした。

 
  図1図2


よく、「のんびり釣りにでも」という言い方があるが、ボクの釣りにはこの言い方は当てはまらない。釣行当日は、昼食も摂らずに夕方まで集中して没頭することもあるし、前日からの準備や情報収集も忙しい。エサや道具のスタンバイも結構な手間暇がかかるのだ。


GRL_2231海に向かって竿を出すだけが釣りじゃない。半月前くらいから仕事の隙間を探し、スケジュール調整や、かみさんのご機嫌も調整する。笑。実釣では、一日中潮の動きを観察して、忙しく仕掛けやポイントを替え、いかに魚を食わすかに集中している。

KIMG5485釣行日の3日前から潮汐、潮位を調べ、天気、気圧配置や風向、風力を調べる。今はネットでこういった情報が毎日更新されて知ることが出来る。地磯や浜へ行く時は、グーグルアースで海岸の地形や水深、沈礁の位置、道路からのエントリー場所、駐車場所も調べる。 釣り場の向きや、地形、潮の動きなども予測する。

 20数年くらい渡船で沖磯にも通った。よく行ったのが日振島と由良半島と武者泊。どの沖磯エリアもA級のポイントだが、釣り人には相性ポイントがあって、釣れた経験のある場所に足が向くものだ。渡船料金も当時は¥3500〜¥5000で、今よりも格段に安かった。燃料や諸経費の高騰で、今は¥6000〜¥7000のとこが殆どで、なかなか磯釣りもお金持ちの遊びになってきている。

 道具やウエアも日進月歩で、最新鋭のハイテク技術とハイセンスなデザインで、ニューモデルが次々にリリースされ、メーカーの販売戦略も巧みだ。以前は、スカパーの釣りビジョンなどのケーブルテレビCSチャンネルが好きだったが、最近は釣りのユーチューバーさんが、実釣動画を撮影、編集して様々な情報を与えてくれる。カメラを磯に固定したり、GO-PROカメラを頭や肩に装着して、終日自撮りした動画を編集してアップしてくれる釣り人も多い。今や、釣り情報は、一般の釣り人が発信する部分が多くなった。

KIMG5705釣り具メーカーの商品リニューアルもテンポが早い。手軽なレジャーフィッシングから、競技会を目指すトーナメント志向の、いかなる釣り人の需要も満たす多くの釣り具やウエアが各メーカーから発売されている。少しでも目的の魚に出会うため、ありとあらゆる状況を想定して、実釣によるフィールドテストを繰り返し、快適にストレス無く、オシャレに釣りを楽しめるアイテムが揃っている。

KIMG5708釣り人の方も、釣技のレベルアップに対する情熱も止らない。人よりも一匹でも多く、1cmでも大きい魚を獲ることを望むのが、悲しいかな釣り人の性なのだ。メーカー主催の競技会で優勝した選手が提唱するテクニックや、勝因が研究され、それをカバーする道具やアイテムが次々に商品化されて発売される。ちょっとでも釣果アップを目指す一般の釣り人は、それらに刺激され、購入し、実釣で試し、評価がなされる。上手くいけば支持率が上がり、メーカーや釣り具屋さんは売上アップとなる。オリジナルブランドを持って、自らウキや、マキエシャクを作る工房を持ち、プロデュースされるメーカーテスターさんもいる。

 KIMG5753こんなケチで貧乏症の自分ですら、現在使用中の道具やウエアで機能的には十分事足りているけれど、製品の画像や説明を見ると、どうしても欲しくなってしまう。昔はパチンコで大勝ちしたら、竿を買っていた。笑。三人の子持ちで、自営業で、子供の学費や店の営業経費や、親の介護費用などなどの出費で、そうしょっちゅうは高価な釣り道具は買えなかった。今磯竿は、スタンダードクラスで、5〜7万円、リールが3〜6万円、その他クーラーボックス、ロッドケース、バッカン、マキエシャク、サシエ入れ、偏光グラス、玉網、ウキ、糸、ハリ、その他小物類、ライフジャケット、カッパ、磯靴・・・などなど、その必要道具の総経費たるや、一式揃えると、すぐに20万円ほどかかってしまう。ハイクラスのモデルだとその倍。もちろん値段に比例して、機能や、軽さや、パワー、デザインもそれなりにグレードは上がっていく。


 しかし、各釣り具メーカーの開発能力、製作技術、デザイン力、そして広告、プレゼンの説得力には脱帽してしまう。やはり釣り具も日本のメーカーが世界最高だと思う。自分は、昔はダイワのファンで、それからがまかつの支持者になり、今は、シマノの支持率が高くなった。各メディアで発信されるインストラクターの説得力がすごい。特にCMや、YOU-TUBEでのプレゼンの巧さ、デザインのかっこよさ、は、シマノが群を抜いていると感じる。どうしてもメーカーの威信をかけたフラッグシップモデルに目が行ってしまうが、憧れと諦めのため息が出るだけだ・・・。他の趣味や道楽と同じく、これが欲しいなら、それなりの社会的地位や経済力を付けてから、購入しなさい。それがこの釣りのステージなのですよ。とでも言われているような気もする。

でも、先日、バッカン(エサなどを入れる角形バケツ)をカタログで見たら、何と1万円もするぢゃないか!バッカンに1マン円ってどうよ?!そんなに出せるか?!



 

 KIMG2907そもそも釣りってそんなにお金のかかる遊びだっただろうか?昔、ガキの頃、山で竹を切ってきて、雑貨屋に売ってる、100円くらいのテグス(今ではこれも死後?)と針と玉浮きのセットを結びつけ、岸辺の石をひっくり返して石裏についている川虫を手の甲に貼り付け、ハヤやウグイを釣った。釣れた魚は、河原の葦をもいで、エラから差し、房にして持って帰った。何でも現地調達の遊びだった。時代と釣りのジャンルは違うが、そこそこ面白かった。

 今や、釣りもキャンプも、ワイルドな自然や、アウトドアの良さを楽しむことより、ファッショナブルなアウトドアブランドウエアを来て、快適なキャンピングカーに乗って、電気やワイファイやトイレまで完備した道の駅や、温泉の近くのオートキャンプ場に出かける。そこで、雑誌やYOU-TUBEで紹介されている有名アウトドアメーカーのキャンプグッズで、調理も照明も賄う。

 それがけっして悪いとは言わない。それが現代のレジャー観なのだろう。特に今は、コロナ禍で街中に行くより野山や海に行く方が感染率は低い。

 KIMG5556アウトドアッショップや、ネット販売や、釣り具屋さんで、買い物もしなければ、レジャー産業の経済も回っていかない。メルカリやヤフオクで中古の安物釣り具ばかり買ってたら、釣り具屋さんの売上が上がらない。それも理解できるし、できれば釣具屋さんで新品を買ってあげたい。

 しかし、この長引くコロナ禍で、3年に渡って飲食店の利用が自粛、あるいは制限され、売上が激減している現実を観ると、どうしても釣りに掛けるコストもカットしたいのは必然なのだ。





 くどくどとぼやいてないで、そろそろ実釣日記に戻ろう。

 今回も宇和島の半島の波止に出撃。前日の朝、釣具店にオキアミの予約解凍を依頼する。マキエ用として、オキアミ生6キロを注文する。冬は前日の朝、冷凍庫から出してもらわないと、翌日の早朝に解凍できない。


KIMG2873KIMG2860店の冷凍庫から4本の1.5リットルペットボルの氷をクーラーに入れる。同じく数週間前に作った自作のオキアミサシエのタッパーもだして解凍する。この「自作オキアミスパーハード」は、オキアミをみりんと砂糖、味の素につけ込んだ固めのサシエで、通常のオキアミよりも身が締まり、キャスティング時に針持ちがよく、外れにくい。通常の生のオキアミは解凍すると、身がブヨブヨになって、針持が悪く、投げたらすぐに外れてしまうのだ。これも釣り餌メーカーから、市販品が出てるが、少量でかなり割高。生のオキアミブロックを買ってきて、自作すれば、数回の釣行分のサシエができて、1/5から1/6にコストダウンになる。


 スマホのアラームを午前4:00にセットして、2階の寝室から一階の居間に寝袋と毛布を持ち込み、早めに風呂に入って潜り込んだ。夜中にアラームを鳴らしてゴソゴソと起きて動くと、隣に寝ている女房が目を覚ましてはいけないから。

 
 1月26日、午前4時前、アラームが鳴る10分前に目が覚める。厨房の流しで顔を洗い、コーヒーを沸かし、残り物のおかずと味噌汁で朝食を取る。同じく冷蔵庫の残りものおかずや漬物、生野菜を詰め込んだ弁当も作る。車載道具の忘れ物をチェックして4:40出発。途中釣り具屋でマキエ用オキアミ2枚、6kgを仕入れて宇和島の半島に向かう。


 KIMG56786:00ごろ釣り場波止に到着。家から釣り場まで、途中コンビニや釣具店を経由して、約1時間20分。前回の釣りで、左隣にいた釣り人は、香川県から、右側にいた釣り人は、西条市からここに通っているという。自分は松野町なので、近いものだ。

 北西の風が吹いているがそんなに強くない。カッパとライフジャケットに着替え、道具とマキエを背負子キャリーに積み込み、波止に向かう。今日は釣り人は誰も居ない。寒風の冬の夜空に三日月と北斗七星が輝いている。「さあ、今日も釣るぞ!」と、闘志を奮い立たせる。夜明け前の澄んだ海辺の空気を肺一杯に吸い込む。いつもこの夜明け前の空を眺めるのが好きだ。

 KIMG5259背負子キャリーを引きずって波止を歩く。さて、今日はどこに釣り座を構えようか。いつものお気に入り釣り座をスルーして先端に向かう。道具をほどき、タモを組んで、マキエを作る。ここ数回くらい、マキエは、生のオキアミ6kgにパン粉2kg、米ぬか4kgのブレンド。集魚材は使わない。


IMG_20210413_034455-768x1024エサ代のコストダウンをしたいのと、そもそも集魚材を加えなくても、オキアミのエキスと匂いだけで十分な集魚効果はあると思っている。昔は集魚材も2袋も加えていたが、高水温のときなどは他のエサトリやコッパグレが沸いて逆効果になってしまう。集魚材メーカーテスターさんは、商品のプレゼンもあってか、一日のマキエに3袋も4袋も使う人が居るが、それだと集魚材だけで¥3000くらいもかかってしまう。一日の釣りでオキアミを3枚使うと、マキエ代だけで¥6000ちかくかかってしまうことになる。人間二人で豪華なディナーが食えるやん。笑。



自分のマキエは、一日の釣りで、オキアミ2枚(6kg)で¥1900、パン粉2kg,米ぬか4kg。パン粉は業務スーパーで一袋¥250、米ぬかは知人がやってる精米所で無料で分けてもらえるので、かなり安く上がる。

 9B47B682-3A75-46A5-A49D-0BC529C97BB1-768x1024オキアミを海水ですり切りくらい浸し、繋ぎのパン粉を入れ、水分を十分なじませたら米ぬかを加えて混ぜる。これで遠投が効いて視認性の良いマキエができる。青い海面に白いぬかパンコマセが着水すると、しばらくは沈下するマキエがスロープ状になって潮の向きを教えてくれる。




 KIMG5701タックルを準備する。竿:シマノマスターチューン磯1.2号53,リール:シマノBBXハイパーフォースC3000GS、道糸シマノリミプロPEG5,0.6号、ナイロンショックリーダー2号5.3m、ハリストヨフロンL2号を10m、ウキ:シマノゼロピットDVCタイプDの00、ハリ:オーナー遠投ハヤテX6号で始める。

この波止に通われてる釣りの先輩から昨日、「先端で5枚釣ってた。」との情報があったので、先端に釣り座を構えた。さて戦闘開始である。今日は狙いの40cmオーバーのグレが釣れるでしょうか?

というとろだが、長くなったので、続きは次回後編で・・。

                           つづく

令和3年永昌寺施餓鬼供養



 令和3年8月8日

松野町松丸、東光山永昌寺 施餓鬼供養(施食会)がありました。

恥ずかしながら、この年になるまでに、この施餓鬼の意味を知りませんでした。ずっと、初盆を迎える新仏さんのご供養だと勘違いしてました。まあ共通部分もありますが。

KIMG4326ちょこっと調べたところによりますと、地域や宗派によって若干の違いはありますが、施餓鬼とは、以下のような由来でなされるようになったということです。


 仏教では、人は、六道輪廻と言って、死んでからも様々な世界を行き渡るとされていて、六道とは、天道を頂点に、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道からなり、人間界での生前の行い次第で、次の世界への行先が決まるといわれています。生前に私利私欲にばかりかられたり、人に施しをしなかった人は、餓鬼道に墜ちるとされています。餓鬼道に墜ちると、永遠に飢えと渇きに苦しめられると言われています。施餓鬼とは、その餓鬼道に墜ちた人を供養し、救済する意味があります。

お釈迦様の10大弟子の一人に、アーナンダ(阿南)という弟子がおりました。ある日、アーナンダの前に
焔口(エンク)という名前の餓鬼が現れ、阿南尊者に「お前の寿命はあと三日で尽きてしまい、死後は自分のような餓鬼になる」と告げました。

阿南尊者がこのことをお釈迦様に相談すると、「お経を唱えながら餓鬼に食べ物を施しなさい、お経を唱えることでほんの少しの食べ物が増えて多くの餓鬼が救われるので、あなたは寿命が延びて悟りを拓く(ひらく)ことができます」と教えを説きます。

阿南尊者がお釈迦様の教えに従ってお経を唱えながら食べ物を施したところ、多くの餓鬼が満たされて阿南尊者の徳が積まれ、長生きすることができました。

救抜焔口餓鬼陀羅尼経(くばつえんくがきだらにきょう)はこの教えを伝えているもので、生者・死者を問わずに他の人に分け与える心の大切さや、苦しんでいる人を助ける気持ちの尊さを学ぶため、親族、知人だけの供養に関わらず、お施餓鬼の法要が行われるようになったという説です。



 そしてもう一つ、お盆の供養と一緒になった説。

KIMG4291お盆とは、略した言い方で、正式には、盂蘭盆会(うらぼんえ)と言います。この語源は、仏教のふるさと、古代インドの言葉サンスクリット語で「ウラバンナ」=「逆さ吊り」という意味なのだそうです。

由来は、同じお釈迦さまの弟子で、モッガラーナ(目蓮)という弟子がおりました。この弟子は、「神通力一番」と言われ、その力で、死後の世界も見通せる力があると言われていました。ある日、彼が、死んだ母親の死後の世界を見ました。すると母親は、餓鬼道に落ち、逆さ吊りにされて、飢えと渇きで苦しんでいました。何故かというと、この母親は、生前、自分の息子だけに食べ物を与えて、他の子供たちには分け与えるということをしませんでした。よって、死後は餓鬼道に落ちてしまいました。

嘆き悲しんだ目連尊者がお釈迦様に、何とか母親を救いたい、と相談したところ、自分の力は母親だけのために使うのではなく、同じ苦しみを持つすべての人を救う気持ちを持つように、と諭されたそうです。そこで、目連尊者は安居(雨期に行われる僧の修行)を終えた修行僧たちに、食べ物や飲み物、寝床などを捧げたところ、修行僧たちは大変喜び、その喜びが餓鬼の世界まで伝わり、母親が救われたということです。安居が開ける日を解夏(げげ)と呼びますが、その日が旧暦7月15日だったのです。新暦では8月15日前後をお盆としていますね。

KIMG4316どちらも餓鬼供養や先祖供養の由来から、八月にする地域が多いそうです。宗派や地方によっては、施餓鬼供養は、年に数回するところもあるそうです。お施餓鬼太鼓といった鐘や太鼓で先祖の霊を祀るところもあります。

関連性があるのかどうかは定かではありませんが、わが松丸駅前地区にも、「柳地蔵」というお地蔵さんの祠があって、毎年8月7日にご供養があります。

そういった由来があって、親や先祖の霊を祀る先祖供養の習慣も重なって、この時期に施餓鬼やお盆供養になったとされています。

KIMG4327昨年亡くなったわが母も初盆を迎え、ご供養させていただいてます。安らかに成仏せんことを願います。

合掌








本当に好きになれること。


 

「時は流れない、それは積み重なる」

サントリークレスト12年

昔からサントリーのCMのコピーが大好きだった。

若かりし頃、こういった秀逸なコピーに大いにインスパイアされて、広告業界に憧れていた。


あと、

「男は黙ってサッポロビール。」とか、

「こころも満タンに、コスモ石油。」とかもあったな。





同じく、これも名キャッチコピー。

「何も足さない、何も引かない」

サントリーピュアモルトウイスキー山崎



 最近は、テレビをあまり観なくなって、イケてるCMキャッチコピーにあまり出会わなくなった。

かわりにYouTubeを観ることが多くなった。まあ、殆どは釣り関連やDIY関連のチャンネルが多いんだが、その中に、久々に自分の心を打つCMに出会った。

 釣り具のトップメーカー、SHIMANOの釣りャンネル、シマノTV。商品の宣伝CMではない。メーカー自身のメッセージ的な、会社のスタンスプレゼンテーション的CMなのだが、これが実に心に響く。釣り人ならどんなジャンルの釣りをしていようが、まちがいなく心をくすぐられるキャッチコピーだろう。このCMを作ったクリエーターさんに拍手を送りたい。

国内には、ほかにD社、G社などのトップ釣り具メーカーがあるが、CMや、テスター(インストラクター)のキャラ、プレゼン、そして商品の説得力において、中でも一番SHIMANOが群を抜いてイケてると思う。もちろんD社やG社も、トップメーカーとして最先端の技術で優れた製品を作って、ファンは沢山いると思う。



シマノのそれはこんなCM



ほんとうに好きになれることに出会える幸運は、多くない。


けれどあなたは、それに出会った。


どのくらいの時を過ごしてきただろう。


自然のリズムの中で、その水辺へ。


情熱は常には報われない


が、あの一瞬が訪れるときを信じて


自分の底力を信じて



shimano1 shimano3









釣り具メーカー、SHIMANOの釣りチャンネル。このYouTube動画の14分23秒から。




 自分の場合、この数十年で、一番ワクワク、ドキドキして、また頭を悩まし、思い通りにいかず、そっぽを向き続けられたのが、釣りなのである。子供の頃の川のフナ、鯉、ウナギに始まり、大人になっての鮎、アマゴ。海ではグレ、ヒラメ、マダイなど。四国西南部の川や海で、人生の中での楽しさや充実感、達成感を味わせてもらった。何度行っても飽きることはなく、たどり着けない夢の境地なのだ。

 今月還暦を迎えるが、何十年も色あせず、変わっていない楽しみなのである。いくら女房から冷たいまなざしを向けられても、これからも、体が動く限り水辺へ出かけることだろう。

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