マスターのブログ

季節は巡る・・・また新たな出逢いと感動を求めて・・・。

オープンバルカフェ、完成間近! その

  カフェレストラン、パブを開店してから33年。この間、いろんなことをやってきた。時代とともに飲食業の形態も様変わりして、淘汰されるものは次々と姿を替えていった。開店当時は携帯電話も、パソコンも、ネットもない時代だった。
「昭和のドライブイン」の画像検索結果時代はバブル直前。スナック、喫茶、ドライブインなどという昭和な飲食店の形態から、脱皮して、ロードサイドにはアーリーアメリカン調の瀟洒な喫茶店が雨後の筍のように次々に開店していった。それも今では、ファミレスやファーストフードのチェーン店、コンビニに駆逐されていった。

今やスシローやスターバックスコーヒー、コンビニに代表されるように、飲食店に求めるものが、手作りの味やソフトな人的サービスよりも、提供スピードや安価さにウエイトが置かれるようになった。しかし、そんな大手チェーン店に同じ土俵で戦おうとは思っていなかった。零細な個人商店が対抗できるのは、手間暇かけた手作りの味と、人間味ある接客対応だと信じていた。


だが、時代が求めるものは、そんな店主の古い感覚ではなくなっている。例えば、若い年代のアルコール離れだ。お酒を飲むコミュニケーションが激減している。仕事が終わってから、上司と部下、あるいは友達同士でちょっと一杯。というシーンがとにかく減っている。酒を酌み交わしながら、本音で語り合う付き合いが減っているのだ。誰に聞いても、「最近飲む回数が減ったなあ・・。」と言う。

CA3I1899スマホやネットを使ったラインやSNSがあれば、わざわざ出かけなくても自宅に居ながらにしてコミュニケーションがとれる。そして今年は、冬の大寒波、夏の猛暑、そして水害に見舞われた。わが松野町も水害で被災された人が多数出た。秋口は週末ごとに台風がやってきて、イベントや行事がほとんど中止になった。当然人の流れは止まり、打ち上げや予約のキャンセルが相次いだ。全体的に消費マインドは停滞した。経営状態としてはここ数年最悪だった。そして入院。約一か月間営業の現場に立てなかった。

そんな年だからしょうがないのか?

いや、何かできることはあるはずだ。自分の感性や持ち味を生かし、新たな需要は掘り起こせると信じよう。自分たちにしかできないことを探し続けよう。そんなことを病室のベッドの上で考え続けていた。

「こんな店、松野に一軒くらいあってもいい。」

これは先代から受け継いだ我が店のポリシーだ。

CA3I2089先日、ノーベル医学、生理学賞を受賞した、本庶佑教授の研究スローガンの一つが、

「自分にできることから逃げるな。」

だという。


サッカー日本代表の本田圭介選手は、

「チャンスが巡ってきたときにモノにできるかどうかは、いかに準備できているかにかかっている。」と言った。

そうか、そうなのだ。

自分にできることを一つずつ積み重ねるしかない。結果を予測する前に、今日この日、このときに自分にできる準備を精一杯やろう。

そう言い聞かせて、入院中はベッドの上でイメージ、構想を練り、退院した二日後から準備、製作作業を重ねてきた。

そして10月8日の夜、津軽笛奏者、佐藤ぶん太、氏http://sato-bunta.boo.jp/というすばらしい音楽アーティストをゲストに迎え、奇跡のこけら落としとなった。

この夜、松野町が誇る地元和太鼓集団、鬼城太鼓のメンバーと佐藤ぶん太氏が、僕の快気祝いとして、一席設けてくれた。勿論会場は新設のオープンバルカフェ。

シャンパンで乾杯して、四万十川の天然鮎などの炭焼きパーティーが宴もたけなわの頃。佐藤ぶん太、さんの津軽笛の演奏が始まった。

佐藤ぶん太、氏の津軽笛は、大地の力や空の果てしなさ、木々のささやきや草の匂い、そして人の血のぬくもりが宿っている。彼は演奏の前に言う。「みなさんを北の大地に連れていきます。この曲で旅に出てください。」と。

そして、リクエスト曲の「空に舞う七色の雪」では、思わず涙が溢れてきてしまった。支えてくれている家族や故郷の仲間に囲まれ、そしてすばらしいアーティストが、自分のために渾身のパフォーマンスをしてくれている。みんなの温かい思いやりに感謝と感激がこみ上げてきた。

自分にはまだまだ出来ることがたくさんある、と勇気をもらった。

CA3I2082トミー、オープンカフェ、バルは今週末から土日祝日の午後よりプレオープン予定です。
また準備が出来次第ご案内いたします。









オープンバルカフェ 完成間近!

CA3I2069CA3I2071 (1)今年の夏は体調を崩して、またまた入院してしまった。6年前に重症急性膵炎を患って以来、かれこれ7〜8回目の消化器系関連の故障。


入院のたびに、営業やメニューなどの退院後の活動計画を練るのだが、今回もベッドの上で、あれやこれやとイメージを膨らませていた。

今回の企画は、テイクアウトコーナーの設置と、隣接する駐車場でのオープンカフェ&屋台バル。CA3I2052三男坊の家族スタッフも一人増えたので、通常の営業を犠牲にしないで展開できそうだ。規模的にプロの大工さんに発注するようなレベルでもないし、まとまった資金もないので、できるだけコストダウンをしたい。よってオール手造りで、やることにした。木材、塗料、金具類と、最小限での工具で何とかなりそうな予想。

外売りの屋台ブースと、飲食する屋外カフェエリアのムード作り、そして看板類などのサイン類が主な制作物。なんせ素人の日曜大工、未熟な技術でどこまでできるか不安だったが、まずは「やってみなはれ!」 ホームセンターを何度も訪れて、角材や板材、ビスなどを次々に調達。

まずは作業台から作り、次にラティスのウオールの骨格、テーブルの脚、丸看板、角看板、メニューボード、プランターボックス、イーゼル、カウンターテーブル・・・と一つずつクリア。今秋は台風や雨天が多くて、なかなか進捗しなかったが、徐々に完成に近づいていった。

CA3I2086そして昨夜、ベンチや看板類がまだ2〜3点未完だが、退院後二日目から着手した作業が何とか形になった。









CA3I2085どうです?オープンカフェっぽくなったでしょ?


さて、この日は、夜から感動的なこけら落としが待っていました・・・・。


つづく



オープンカフェ工事中

長らくこのブログを更新できていませんでした。8月に体調を壊して入院していました。40度の高熱が続き、搬送されて知らされたのは、肝内総胆管炎。宇和島市立病院に二週間、県立中央病院に転院して二週間。ERCP(内視鏡手術)を二回して何とか復帰できました。


CA3I1944 (1)今年の夏は、猛暑と水害に見舞われ、様々な分野でダメージを受けて消耗していました。ポンコツな体ゆえ、しょっちゅう修理しながらじゃないと走れません。でもメンテナンスしながら何とか生きています。


さて、入院のたびに次の仕事の展開を考え、アイディアを練ることにしていますが、今回も新たな仕掛けを始めることにしました。


kanban2帰省して療養中だった三男坊が、復帰してスタッフが増えたので、外での営業を始めることにしました。以前から感じていたのですが、昨今の飲食のトレンドは、スピードが求められるようになっています。店内に入り、注文して出来上がるのを待って、ゆっくり飲んだり食べたりすることよりも、即買えて、どこでも立ち食いできるような、ファーストフード的な提供の仕方が定着しています。

コンビニやスターバックスなどの利用が増して、そういったスピーディーな提供が当たり前の時代になっています。

もちろんしっかりした手作りの良さも無くしてはいけないのですが、お客様のニーズにも答えなくてはいけません。

少ない人数と、投資をできるだけ抑えて、手作りで出来る事から始めたいと、一人でコツコツ売り場とスペースを造り始めました。

イメージとしては、テイクアウトコーナーとオープンカフェ。欲を言えば、夜は屋台バル。
とは言っても、パラソルテーブルが二つとベンチくらいのささやかなものです。店裏の駐車場を週末だけ使わせてもらって、ちょっとでも雰囲気が出るように壁面にラティスを貼りました。
CA3I204142455123_1692995977496457_3409252762192445440_n













42340639_1693001524162569_8865904429954498560_nロケーションが川や海が見える景勝地だといいんですが、それは不可能なので、とりあえず若干リゾーティーにしてみました。

なんせ素人の大工仕事なので、製作にはトラブルや問題の繰り返しです。でも手作り感で勝負です。

今日は台風の襲来で、午後から臨時休業だったので、看板のデザインを考えて、切り抜き文字のマスキングをひたすらしていました。



kanban1ちょっとカフェっぽく見えますかね?

松丸駅前が少しでも賑わえばいいな、と思っています。

まだまだ製作半ばですが、完成したらまたご案内します。こうご期待!

美味しいコーヒーを用意してお待ちしてます。夜はバルにしようと思っています。秋の夜長を解放感のある屋外屋台で、生ビールを飲むのも一興かと・・・。(*^^)v





42929597_1240763992731101_7477088289065795584_nメニューボードやイーゼル、看板類、販売ブース、テーブル、などなどすべてが手作りです。大変だけど、息子と親子ともども楽しく仕事ができる場所が生まれつつあります。皆様の憩いのスペースになるよう頑張って完成したいと思っています。

灼熱ジャングル開拓

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昨日は、定休日でしたが、ハードなミッションが予定されていました。

豪雨災害の後は、ここはアフリカか?というような猛暑日の連続で、日本列島が火あぶりになってます。

今年5月に義父が他界して、女房の実家には老いた母一人。農家ゆえ、あちこちの田畑や山林が、手入れされずに残されています。

農業は、全然と言っていいくらい未経験の私ですが、今まで何も貢献できてなかった嫁の実家のこと。少しでも母の手助けになれば、というささやかな使命感もあって、朝から一日山林と畑の草刈りに行ってきました。

CA3I1961慣れない・・というか、何十年も前に一度だけしたことのある草刈り。円盤歯よりも安全性の高い、ナイロンワイヤーの草刈り機を与えられて、作業開始。

性格的には、この草刈りや洗浄機での洗い出しは嫌いな作業ではない。なぜなら、こういった作業は、やる前と、後の成果が如実に違って達成感があるからだ。ビフォア、アフターの差がはっきりして、作業量が目に見えているからやりがいがある。

作業前はジャングル状態だったけど、みるみる開墾されたような気分になった。なんでこんな酷暑の季節に請け負ったのか、と始めは後悔していたが、作業スイッチが入って、第一ラウンド完了。\(^o^)/


CA3I1976昼食を摂り、午後からは山林の視察。

先代の登記手続きの都合で、写真撮影をして役所に届けなければならないとのことで、義父が所有していた山林まで、登山。そう遠くはなかったが、足腰の衰えた母はかなりしんどそうだった。
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嫁さんもしばし木陰で佇んで、眠れる森の中年ビ女?(笑)

CA3I2005CA3I2010実家に帰ると、嫁さんたちはシャワーを浴びて撤収。そして現状養子?のボクは、再び草刈り機を持って、農道や畑を夕方まで刈りまくった。述べ実働時間8時間。\(◎o◎)/!
今度いつ手伝いに来られるか解らないので、ヘロヘロになるまで働かせていただきました。m(__)m

農家の働き手の男がいなくなると、どれだけ大変か身を以て味わいました。こういった作業を毎日毎日、義父はやっていたのだ・・・と思うと、その大きな存在感に感無量な気持ちでした。

夕暮れがせまり、作業を終えて汗を流し、義母が剥いてくれた夏みかんの旨かったこと・・・。
実家は今年は初盆で、なんやかんやと忙しくなります。

義母ちゃん、、また残りはぼつぼつやるからね。と言って里を後にしました。

少しはポイントになったでしょうか??帰ったらいつになく女房が優しく夕食を作ってくれました。\(^o^)/









川の代謝

CA3I1902大水が出ると何故か増水した川を見に行きたくなる。(>_<)


台風7号の影響で、愛媛県松野町と鬼北町に大雨警報発令中。


CA3I1905
店の裏の四万十川支流の広見川もこんな感じで増水してます。雨が小康状態のときで、最高水位より1mほど下がってます。



CA3I190424時間累計雨量が、この川の上流域の鬼北町で140mmというデータで、この水位ですから、200mm、300mmmと降ったらさらに上昇しますね。

鬼北町、松野町とも未だ大雨警報解除になっていません。台風が通過する明日朝未明まで警戒が必要ですね。

四万十川水系の鮎の支流、目黒川、黒尊川とも同じくらい降っていると思われます。

古アカをきれいに洗い流して、新アカが付く、川の代謝作用と鮎の付き場がシャッフルされ、川がリセットされそうです。

清流黒尊川きれい

CA3I1937二週間ぶりの出撃。今回も四万十川支流の黒尊川へ。

一週間前の出水で、半分アカが飛んだ状態だが、水位は落ち着いてちょうどいい水高。


目黒川でも調子良く釣れているという情報もあったが、やはり西四国一の清流と、美形鮎に会いに峠道を越えていきました。



CA3I1923CA3I1951 今日はまだ未踏のポイント開拓を。かなり上流まで登って、石の色のいいところに下りてみました。
開始僅か5分ほどで、子気味いい野鮎のアタリ。
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5〜6匹釣ったら後が続かなくなり、ポイント移動。そこでも5匹くらいでストップ。三番目のポイントでは魚影なし。最後に下りたところでポチポチ。

CA3I196222cmクラスの良型も出たが、出水後なので、沈み枝が多く、根がかりや、キャッチミスもあって、トラブル続出、(>_<)

CA3I1974目標の20匹に届かず残念!(>_<)でもそこそこの仕入れにはなりました。(^O^)

流れや石の色や水深は見た目惚れ惚れするようなポイントもあったのですが、数が少なく、追いもイマイチ。アタリも小さかったです。まだまだ修行が必要ですね。

黒尊川は源流域にブナの原生林が多く、水質は最高です。







神風吹いた!

CA3I1888 昨夜の興奮がまだ冷めやらないでいます。
W杯ロシア大会、日本チーム勝利でした!(*^^)v

試合というのはやってみるまでわからない。いくら事前情報で、実力差はあきらか…と言われていましたが、日本チームやってくれましたね。見事初戦の強敵コロンビアを撃破してくれました。\(^o^)/

CA3I1895手作りの懸垂幕や国旗飾ったかいがありました。
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まさにジャイアントキリング!南米の強豪を下し、勝ち点3を上げました。この調子でセネガル戦も勝ってほしいですね。
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  やぱしサッカーの世界大会はみんなで応援したほうが盛り上がりますね。(^O^)


二年ぶりの鮎

CA3I1944今年初めての鮎釣りに行ってきました。昨年は体調を崩して夏に2回も入院してしまったので、鮎釣りに行きませんでした。

二年ぶりの鮎釣りは、四万十川の支流、黒尊川へ。ここの清流の鮎は姿、味とも絶品です。今年はまあまあの数が居るとの前情報でしたが、さてどうでしょう。

雄大な景色と綺麗な渓谷に心が洗われます。




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しかし、カラ梅雨で雨量が少なく、渇水アカ腐れ。3か所ほど釣り歩いて、枝が沈んでいるとこが多く、根がかりや、頭上のブッシュに竿先を絡めてしまったりのトラブル続きで、修復に手間を撮られましたが、何とか10匹のツ抜け。
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型は解禁後にしては、まずまず良型の平均20cmくらい。追いは悪く、顔や腹がかりも多かったです。まとまった雨が欲しいですね。

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俳句は楽しいのか その

IMG_20180611_193115  俳句のことでブログを書いていたら、偶然、昨日サービス配布の電話帳が届いた。

タウンページ南予版、何と、表紙が「俳句特集」となっている。それも「夏井いつきの一句一遊コラボ企画」になっているぢゃないか!\(◎o◎)/!

放送開始からもう18年目になる南海放送ラジオのロングラン番組。月曜から金曜までの毎日、朝10:00から、たったの10分間しかない俳句投句番組だ。ラジオの受信状態が悪いところは、インターネットで聞ける、ラジコがおすすめ。http://radiko.jp/#!/top  img_logo_red_01 生放送を聞き逃しても、アカウント登録すれば、(有料だけど安い!)いつでもネットでラジオが聴けます。

20161028132059

http://radiko.jp/#!/ts/RNB/20180612100000

ちょっとこの写真は組長だいぶ若いですけど…d(⌒ー⌒)!(笑)
月曜日から初心者の下手な俳句で始まり、だんだん上級俳句が出てきて、金曜日にはその週の兼題での優秀句、そして最優秀句の「天」が披露される。「天」の称号を頂くと、南海放送から「天のノート」が贈呈される。このノートを獲得するには、与えられた兼題で、最優秀句に選ばれなければならない。選者は俳句集団いつき組、俳人の夏井いつき組長。組長の目にかかる俳句をつくらなければいけないのだ。

勿論メールから投句もできます。ku@rnb.co.jp

投句される場合は、必ず俳句のペンネーム、俳号をお忘れなく。


IMG_20180612_173915今回のタウンページの俳句特集には、夏井いつき組長が、番組に関する感想や、俳句の種まきについてのコメントが詳しく載っています。

そしてふるさと愛媛を詠んだ、すばらしい天の俳句が、東中南予別にまとめてあります。

その中でもわが南予を詠んだ、宇和島市津島町の小野更紗さんの俳句は、もう見事というしかない美しい俳句です。

真珠てふ月の涙を賜りぬ   小野更紗

こんなロマンチックな俳句が作れるなんて素晴らしいですねえ!\(◎o◎)/!

IMG_20180612_174008そして今やベストセラー俳句マニュアルともいえる本も、売れ続けているようです。

この本も俳句作りには超おすすめの本です。


人気才能バトル番組、「プレバト」はもうご存知でしょう。

その他、「サワコの朝」にも組長はゲストで出演されてましたよ。有名になってメジャーな存在にこそなられましたが、およそ20年来の、「俳句の種まき」という地道な活動は継続されています。「まさに俳句の伝道師」と言えるでしょう。

番組中、組長が、「いい俳句に出会うと血がきれいになる。」と言われていましたが、そういう作用も確かにあると思います。


https://www.youtube.com/watch?v=3yVAnlbeYFk






俳句は楽しいのか その

CA3I1924我々が暮らす人間社会は、人の数だけの十人十色の主観と、その何倍もの客観とのカオスの中にある。

自分が良かれと思っていることと、他人がそう思っていることには、ズレがある。ゆえに時には、誤解や無理解や争いが生じることもある。また、せっかく感動できる、いい感性を持ち合わせていても、表現の場がないと、埋もれて忘れ去られてしまう。

別に人に評価されなくても、自分独自の世界で満足していれば、それはそれでもいい。


自己満足と他人の評価、主観と客観のズレは、毎日のように繰り返される。有名女流俳人の、夏井いつき組長は、「自分のことを一番客観的に観られないのが自分です。」とも言う。ファッションでも映画でも、音楽でも、料理でも、人の評価や捉え方は様々である。

それを目の当たりにするのが、例えば俳句の句会である。自分ではいい句ができた、と自己満足していても、他人から見るとそうではなかったり。また逆に、これはダメな句だから、ボツにしようか、いや一か八か出してしまえ、と出したら結構気に入ってもらう人がいたりして驚かされる。


34744324_244781229589475_1860478312485224448_n一人で孤独な世界の中で作る俳句もあるが、大勢で一つの兼題や季語や言葉について、様々な感性をぶつけた俳句が出されると、人間の感性や捉え方とは、かくも多種多様なものかと驚かされる。中には自分の心の琴線に触れ、ハッとさせられる表現や、心理描写に出会えて、心を豊かにさせてくれる句に出会えることもある。それは技術や巧拙の差ではなくて、その人が持ちうる本来の優しさや、目線や、観察眼や、物事の捉え方や素直さであったりする。

そういった人の句を鑑賞する楽しさに加えて、反対に自分の作った句が、人に気に入られ、高評価を受けるときもある。自作の句に対して、自己評価では、「これは、拙い句で、誰も認めてもらえないだろうな・・・。」と思っていたら、ところがどっこい、数人もの参加者から選句されることもあるのだ。

34823309_1294074040726028_2984887659517706240_n昨日あった、松野町初心者向け句会、「入口句会」では、そういった現象がおこった。正に主観と客観の違いの妙を味わうことができた。

昨日の句会では、俳句を作る時の基本的な技法。「取り合わせ」のやり方を教わった。主催の川嶋君から、「俳句の元になる12音の言葉を考えてください。」と提示されて、参加者はそれぞれの12音を考えた。そして、「その12音に、夏の季語である、「南風」と「扇風機」の二つを組み合わせてください。」と指示があり、「同じ12音でも季語が変わると、その句の印象ががどう変わるかを鑑賞してみてください。」と、そういう意図だった。
(ぼくはこの意図が始め解らずに、どっちがふさわしいか・・と勘違いして、しっくりくるほうを選んで、短冊に書いてしまったが・・。)


34984984_244781206256144_386206813625778176_n俳句は、5.7.5のたった17音で表現する短詩系の文学である。だから限られた言葉で、自分が描きたい世界を表現しなければならない。具体的な表現も、抽象的な表現も、読み手がどうイメージしてくれるか、にかかっている。

いい句とは、読み手がイメージの中で、リアルな映像が立ち上がったり、感性の捉えどころが共通していて、詞的なロマンの感銘を受けさせられることがひとつのツボの要素になる。

自分ではうまく収まって体裁が整った・・・と思っていても、人から読むと、何処にでもある誰でもすぐに、あ〜そういうことね、と別に何の感動もない状況説明だけで終わってしまう句になっていることの方が多い。よく自然の美しさや、家族間の愛情表現を、小奇麗にそのまま句にされることもあるが、えてして予定調和でおわってしまうことも多い。逆に抽象的過ぎて、捻り過ぎても、意味不明な句になって理解されないこともある。そのバランスが難しい。


集句された全句の中から、自分の句以外の人の句を三句選んで、点数が集計される。そして選者から、選句した理由などの鑑賞した感想、選評が披露される。このときの他人の違った評価が面白く、また作者の意図のツボにはまった鑑賞が寄せられると嬉しいものだ。そう、句会とは、一つの人間コミュニケーションの場でもあるのだ。


ぼくが選んだ句はこの三句。

南風手放したもの呼び起こす   正東風(まごち)

扇風機手繋いで同じ方見て    大蔵

扇風機新居の並ぶ裏通り     えみ


上記正東風さん、大蔵さんの二句は、物語のロマンがあったり、可愛らしさの映像がリアルに立ち上がったりしていい句だと思いました。

で、何故か締切ぎりぎりで余興で出した自分の句が、最多点句に選んでもらって驚き!下手な鉄砲も数撃ちゃ・・方式である。自分の作った12音に、指定された季語をくっつけてみた。

扇風機福島弁の詐欺電話     しょうパパ   6点句

南風そううつ病のジャムの蓋    しょうパパ  4点句

南風アサギマダラに問うてみる   しょうパパ  1点句

CA3I1920CA3I1923今回の句会の参加者で、書家でもある、矢間大蔵氏から、俳句の書の色紙のプレゼントがあり、参加者は大喜びでした。ダイゾー君ありがとう。(^O^)

今回の句会は、主催者は、季語を違えてみると句がどう動くか、がポイントだったようで、実は後から気が付いたボクは、勝手に何句も投句してしまい、申し訳なかったです。m(__)m


俳句は所詮水物。まあ、これは音楽でも料理でもそうだけど・・。人の心模様のように、一瞬で浮かんでは消えていくもの。でも、人生の中の忙しい日々の中で、ほんの一時、一瞬でも気持ちが高揚したり、暖かくなったり・・。その刹那的な小さな感動を味わうことができれば、これもまた佳きかなです。

俳句なんか作ってどうなるの?、言葉組み合わすだけで何が楽しいの?、自分には難しくて無理・・、と言われる方も多いでしょうが、表現する楽しさや、人に自分の感性を理解してもらえることって、日常の中にあってもいいと思いませんか?









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