フリースタイルスキー選手情報局 FIS @ 猪苗代

デュアルモーグルの聖地『猪苗代』

 西暦2009年。
 猪苗代はデュアルモーグルの聖地と化した。
 そんな訳で猪苗代の民を代表してモーグル選手情報をまとめておきます。
 
 
モーグルとは
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 モーグルは、急でコブ(凹凸)の深い斜面を滑り降り、ターン技術、エア演技、スピードを競うスキーのフリースタイル競技の1つ。語源はノルウェー語のMogul(雪のコブ)である。1人ずつ順に滑走し、ターン点、エア点、タイム点の合計点数を競うが、ワールドカップなどでは2人で同時に滑るトーナメント方式のデュアル競技もある。用具において一般のゲレンデスキー(アルペンスキー)と違う点はストックがかなり短いこと、ブーツや板のフレックスが柔らかいこと、スキーをずらしやすくするためサイドカーブがあまりないこと、コブをすべる際に前後のバランスがシビアなためスキー板がやや長い点などである。

歴史________________________________
 モーグルの起源は、1960年代のアメリカで、コブだらけの斜面を誰が一番早く滑り降りることができるか競争しようという遊びから始まったといわれている。当初はホットドッグスキーなどとも言われていた。1979年から国際スキー連盟(FIS)にフリースタイル部門が設けられ、ワールドカップの開催が始まった。1986年に初めての世界選手権がフランスのティーニュで開催される。オリンピック種目としては1988年のカルガリーオリンピックで公開種目となり、1992年のアルベールビルオリンピックで正式種目となる。1995年にデュアル競技がワールドカップで採用され、1999年には世界選手権でもデュアル競技が行なわれた。世界選手権では継続的に行なわれるデュアルであるが、ワールドカップでは度々扱いが変化していて、2003-2004シーズンにはモーグルと統合されてデュアルのポイントがモーグルに含まれるようになったが、2005-2006シーズンにはデュアルが行なわれず、2006-2007シーズンになるとシングルとデュアルの総合ポイントでモーグルの総合優勝を決め、更にデュアル単独でも総合優勝を決めるというやや複雑なルールとなった。
2007-2008シーズンには再びシングルと統合され、デュアル単独の総合成績は無くなった。

採点方法__________________________________
 小数点第2位までの計算でターン点エア点スピード点の3つの要素を合計して満点が30点である。

  ・ターン点 満点15.0(全体の50%)
  ・エア点 満点7.50(全体の25%)
  ・スピード点 満点7.50(全体の25%)
 
7人制または5人制でジャッジが行われる。このうち、エアジャッジが2名、ターンジャッジが7人制では5名、5人制では3名である。ワールドカップ、世界選手権、オリンピックなどの大きな国際大会では7人制、そのほかの国際大会では5人制で行われる。日本の国内大会では、全日本選手権のみ7人制でそれ以外の大会は5人制となっている。ターン点は、3名のジャッジの合計点で、それぞれのジャッジが5点満点で採点するため、合計で最高点は15点満点となる。7人制では5名のジャッジがターン点をつけるため、5つのジャッジポイントの最高点と最低点の2つをカットし、真ん中の3つのポイントを合計したものをターン点とする。

 ターンの質は基本的に以下の4つの項目を基準に採点される。

  ・フォールライン:コブのまっすぐなラインを滑っているか
  ・カービング:カービングターンの質
  ・吸収動作:下半身を使ったコブの吸収動作
  ・上体の動き:上半身のバランス
 
エアばかりが注目されるが、上記の通り実際には得点の25%であり、50%はターン点で決まる。小数点第1位までの採点となり、0.0から5.0の51段階の評価になる。0.1から5.0までを8つの評価グループに分けて採点する。基本的に減点法であり、ミスのないターンであれば減点はないが、ミスがあったり、転倒したりした場合は減点される。エア点は、2名のジャッジの平均点で1人のジャッジが7.5点満点で採点する。さらにモーグルでは2回のジャンプ(エア)を採点するため、1つのジャンプの満点が半分の3.75となる。3回以上ジャンプをした場合は良い2つの点を採用する。また1回しかジャンプをしなかった場合は、1回分のエア点(3.75満点)しか得られない。エアジャッジは、0.0から2.5の26段階の評価になる。0.1から2.5までを0.5刻みで5つの評価グループに分けて採点する。現在は、技(エア)によって難度点が決められており、ジャッジはこの0.1から2.5の中で点数をつけ、後はその技に難度点をかけたものが 1回分のエア点となる。この計算は、コンピュータ上で行われる。スピード点は、コースの長さ(全長)を女子は8.2m/秒、男子は9.7m/秒で割ることによって、男女のそのコースでのペースタイムを決め、このペースタイムを基準に以下の計算式で求める。

 2008シーズンより計算式が変更

    ・新 スピード点=18-(12×競技者のタイム)÷ペースタイム
  ・旧 スピード点=15.625-(10×競技者のタイム)÷ペースタイム
 
この計算式で行くとペースタイムと同じタイムで滑った場合は6点となる。ただし、この計算式で点数が7.50以上になっても、満点の7.50を超えることは無い。


伊藤みき



戦歴
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1996年

 ・12月14日 - チャレンジホットドッグ 20位
 
 ・12月15日 - チャレンジカップホットドッグ 12位



1997年

 ・2月16日 - 福井モーグルアタック 3位

 ・3月2日 - マッドハウスカップ 予選落ち

 ・4月5日 - チャレンジカップスプリング 2位



1998年

 ・2月15日 - 福井モーグルアタック 3位

 ・3月15日 - スキーヤーセイコーカップ 3位

 ・3月22日 - テクノスカップ3位



1999年

 ・1月3日 - さのさかナイターモーグル 6位

 ・1月23日 - 里野カップ 5位

 ・1月24日 - 里野カップデュアル 一回戦敗退

 ・2月3日 - 箱館山石井スポーツ杯 3位

 ・2月7日 - チャレンジカップ 3位

 ・2月13日 - ハチ北カップ 優勝

 ・2月14日 - 福井モーグルアタック 優勝

 ・2月21日 - チャレンジカップ 2位

 ・3月7日 - マッドハウスカップ 4位

 ・3月14日 - テクノスカップ 2位

 ・3月28日 - イエローヘストラカップ 予選落ち

 ・4月10日 - マウンテンレイドゲーム 7位

 ・4月12日 - 八方スーパーモーグル 優勝

 ・4月18日 - ロシニョールカップ 4位

 ・4月24日 - サントリーカップ 7位

 ・4月25日 - ボーヤカップ 4位

 ・6月13日 - 立山バンプスカップ 2回戦敗退



2000年

 ・1月16日 - アイガーカップ 2位

 ・1月23日 - ダイナ・キリンカップ 2位

 ・2月6日 - マッドハウスカップ 2位

 ・2月11日 - ハチ北カップ 2位

 ・2月13日 - 福井モーグルアタック 2位

 ・2月27日 - 平和堂テクノスカップ 優勝

 ・3月5日 - やよいカップ 優勝

 ・3月12日 - バンプスカップ 2位

 ・3月19日 - イエローカップ 2位

 ・3月20日 - ヘストラカップ 3位

 ・3月26日 - ハートカップ 3位

 ・4月2日 - サンバレイカップ 2位

 ・4月9日 - 八方スーパーモーグル

 ・4月23日 - ナパリカップ 優勝

 ・4月29日 - ベンズK2-MARKERカップ 5位

 ・4月30日 - ベンズサントリーカップ 2位

 ・6月10日 - 立山雷鳥沢カップ 3位

 ・9月24日 - 大屋サマーモーグル大会 4位

 ・11月5日 - クロススタイルカップIN大屋大会 3位



2001年

 ・1月13日: - 東京都モーグルポイント認定会第1戦 3位

 ・2月2日 - さのさかB級大会 4位

 ・2月12日 - 福井モーグルアタック 優勝

 ・2月25日 - 東京都モーグル競技会 4位

 ・3月5日 - マッドハウスカップ 優勝

 ・3月19日 - 野沢メモリアルチャレンジ 3位

 ・3月29日 - 全日本Jr選手権大会 3位

 ・4月8日 - 八方スーパーモーグル 優勝



2002年

 ・1月6日 - アイガーカップ兼富山県国体予選 優勝

 ・1月13日 - ばんけいB級モーグル大会 優勝

 ・1月14日 - 札幌A級モーグル大会 4位

 ・1月27日 - 埼玉選手権A級 9位

 ・2月2日 - 東京都選手権A級 4位

 ・2月8日 - 長野大会B級 2位

 ・2月10日 - 長野選手権A級 予選落ち

 ・2月11日 - Be Freeカップ 優勝

 ・2月17日 - 東京競技会B級 優勝

 ・2月24日 - ダイナランドカップ 優勝

 ・3月17日 - やよいカップ 2回戦敗退

 ・3月21日 - 野沢メモリアルチャレンジ 優勝

 ・3月28日 - 全日本Jr選手権大会 2位

 ・4月7日 - 八方スーパーモーグル 優勝



2005年

 ・8月 - ABOMチャレンジ国際大会(オーストラリア) 優勝



2006年

 ・1月20日 - ワールドカップ(W杯)モーグル第5戦 11位(21.89点)

 ・2月11日 - トリノオリンピック代表 20位

 ・予選15位22.34点 Turns=11.7(3.9 4.0 3.8 3.7 4.3) Air=4.93 Time=5.71(28秒65)

 ・決勝20位17.78点 Turns=7.5(2.8 2.2 2.9 1.8 2.5) Air=4.30 Time=5.98(27秒67)



上村愛子

上村 愛子(うえむら あいこ、本名:皆川 愛子、結婚後も旧姓:上村を競技登録に使用、1979年12月9日 - )は、日本のモーグル選手。兵庫県伊丹市鴻池出身、長野県北安曇郡白馬村育ち。血液型AB型。所属は北野建設スキー部、マネジメント契約先はスポーツビズ。 2008年度紫綬褒章受章者。オリンピックでは4大会連続入賞を果たしており日本人初のワールドカップ年間総合優勝を達成するなど日本を代表するモーグル選手である。



幼少時代
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 1979年12月9日、兵庫県伊丹市鴻池にて誕生。生後間もなく、先天性心室中隔欠損症であることが判明する。1981年、2歳のとき、両親のペンション経営開業にともない、長野県小県郡長和町エコーバレースキー場付近に転居し、同地で1982年、3歳からスキーを始める。1986年、両親が別物件のペンション経営を行うため、長野県北安曇郡白馬村に転居し、白馬村立白馬北小学校に進学、同地でアルペンスキーを始める。1992年、白馬村立白馬中学校に進学し、スキー部に所属するも、入部早々にいじめを受け退部。個人的なアルペンスキーの練習を行うに留まる。

モーグル転向
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 1994年、白馬中学校2年生時にカナダのウィスラーへ旅行した際、モーグルスキーブラッコム大会を観戦してロシアのセルゲイ・シュプレツォフの滑走に感銘を受ける。また、同大会で、頭角を顕しつつあった「テディベア」の愛称を持つ里谷多英の滑走を観戦する。この経験で帰国後アルペンスキーからモーグルへ転向する。
1995年、長野県立白馬高校に進学、スキー部に所属。自身2度目となる全日本選手権に参戦し3位入賞、全日本スキー連盟(SAJ)ナショナルチームメンバーに選抜される。

環境問題への貢献
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 2005年-2006年ごろから、地球温暖化による降雪不足を心配し始め、「上村愛子オフィシャルブログ」や「CO2減らそうリレーブログ」においても述べている通り、2007年3月、後に夫となる皆川賢太郎、スキー界の先輩で参議院議員の荻原健司と共に当時の若林正俊環境相を表敬訪問するなど、環境問題改善を目する社会活動を行っている。メディアでも取り上げられ、「スポーツビズ」、「全日本スキー連盟」のホームページにおいて紹介されている。
 

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