今日は今年一番の寒さです。
吹く風は冷たく、強い。

町中にあふれかえっていたゴミの山も ようやくどこかへ運ばれていき、
またこれもほんの束の間であろう一見、普通の風景が戻ってきました。
もちろんごみは無いにはこした事ないですが、
実は僕らこの収集業者のストライキの恩恵を
密かに、少~しだけ受けていたのであります。
それは近所によく捨てられているアンティーク調の椅子だったり、
ちょっときれいにして改造すればいい感じになりそうな棚やなんかを
仕事上がりに疲れた体でせっせと持ち帰り、深夜の模様替え。
模様替えとか、大掃除とか、深夜に限ってスイッチが入ってしまうの、
何なんでしょうねアレ。
例えばこんな椅子。

寂しかった玄関に、立ちながら靴を履くのが辛かった玄関に、救世主。
初めて腰を掛けたその瞬間ばきばきと何本か木が折れてしまったけれど
まあそんな事、気にしない気にしない。
むしろ更に味が出たかも???
日に日に増していくガラクタに、僕らはご機嫌だけれど
迷惑そうな顔をする住人が一人だけ。。。そうとらぼー。
また拾ってきちゃってるよって、って半ばあきらめ顔で
僕らをお出迎え。
次々に消されていく自分の隠れ処を迷惑そうに見つめています。
とはいっても、ワインの箱を早速昼寝のベッドに
したりもしている模様。

この家の模様替え、はっきりいって僕はこういう事に対して
センスがないって自負しているんです。
だから家具屋に行って何か買っても、
雑貨屋に行って不覚にも衝動で訳分からない小物をゲットしても、
いざ配置、となると熱が冷めてしまう事もしばしば。
なもんで、こういう時には後はヨロシク!
気の向くままにハッスルしちゃいなって態度でユジロスに
全てを委ねるんですが、これが結構くせもんなんですね彼が 笑
一緒に生活してる家なんじゃけえ、二人が好きなようにやろうゃ、
っとか調子のいい言葉に僕も乗せられ、
サボテンをテラスの小枝に引っ掛けてみたり、
道に落ちてた大きな枝を部屋の隅に立てかけたりセンスの
ない小技を次々と披露してしまうんです。
もちろんその時はおしゃれかな~っと思ってやっている訳なんですが。
ところがどっこい、完全燃焼で戻ってきた風呂上がり、
んっ、サボテンが消えてるっ???
んっ、さっきあった場所に木がないっ???
ってことがしょっちゅうある訳です。
ほんとにほんと。
ちょっと居ない間に移されちゃってるよ~~、お~~イって。
苦情を申し立てても、
いやあれはないじゃろ、とか簡単な一言で
片付けられてしまう毎度の光景。
まあ僕はもうすぐ30歳のいい大人なので、
ぐっと我慢をしているところです 笑
好きなものがどんどん増えて行くこの家、
引っ越す時、帰る時、どんな気持ちになるんでしょう。
今は平和に暖かいヒーターの横で寝ているとらぼーも。

あとどれくらいの時間ここにいるか想像もつかないけれど、
少しずつ自分たちの城を増築してゆくのも楽しいもんです。

ゴミなだけに、捨てたもんじゃないですね廃棄物も。
筆 タカキス

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