サンセバスチャンを後にし、目指すはバスク地方最大の都市、ビルバオ(Bilbao)。

移動はこの旅で唯一のバスにしてみました。
極度の乗り物酔い症、特にバスと船に弱い僕は正直心配だったのですがせっかくなので今回は高速バスをチョイス。
こんな時に限って一本前のバスが故障しバス前は待っていた人達で大混雑。大人しく並んでいた僕らを他所にドアが開くや否や周りの人を押し退けて乗り込んでくる輩ばかりで車内はたちまち超満員。
係の人の目を盗んでチケットなしで乗り込んでくる猛者も何人かいて完全に定員オーバーのバスは床に座り込む人が何人も出る始末でした。

決して安くはないチケットですが指定席でもなくトイレもありません。前日いささか飲みすぎていたので不安でしたが時より大きく弾む寿司詰めバスに揺られること一時間半、ついにやってきましたビルバオ。

芸術と美食の街といわれるだけあり、バスターミナルから既におしゃれ感が漂っています。
至る所に現代アート、オブジェや絵画があり地下鉄もすごくスタイリッシュ。

全体を通して、新しめの建築物はなんというか自然とうまく調和されているようなデザインのものが多かったです。空港も曲線のフォルムでまるで一見森の中にあるような錯覚を起こさせる作り方でしたし、隣接されている立体駐車場も無機質なものではなく茶色っぽく周りの木々に溶け込んでいるような気がしました。
公園もそこら中にあって、森や川や鳥の囀りなど都会にいながらも自然をすぐそばに感じられるような街の作り方が好きでした。
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もちろん有名な美術館グッゲンハイムにも訪れ、ワンちゃんのオブジェ、その名もパピーやこの折れる錫の器、スズガミを彷彿とさせる壮大な外観も堪能。
六本木ヒルズにある巨大なクモのオブジェの兄弟分もいましたし、日本人アーティスト中谷芙二子さんの作品もあってなんだか鼻高々です。

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〜〜〜
さてビルバオでただ一つ残念だったのがホテル。
元々ホテルの数が多くないことに加え直前予約だったので限られた中から決めた所、予約サイトにはBrand new という表示があり掲載もたった今スタートしたばかりの模様、部屋の写真も文句のつけようがないほど綺麗です。

いざ最寄りの駅で降りて向かいますが、まずホテルが見つからない。
駅から1分もかからないという事だったのですが看板も案内板もなーんにもなく駅とそれらしい場所を何往復したことか。しびれを切らし、ようやく嫌々電話をすることに。
しばらく呼び出し音が続いた後、電話に出たのは訛りの強いおじさん、なんかゼェゼェ言っています。。。嫌な予感。

チェックインの時間はとうに過ぎているのですが待たされる事数十分、でかいダンボールを詰め込みまくったオンボロの車でようやくやってきました中東系のオヤジ。。。もう悪い予感しかしません。

こっちは結構な時間待たされてイライラしていたのですがあっちの人達にありがちな妙なハイテンションでの登場っぷりに僕らも拍子抜け。
まあいいやと思ってすごすごと歩み寄り二言三言挨拶を交わした後、じゃひとまずチェックイン!と思いきや、っがしかし!部屋の準備が未だにできていないという事で、なんと2時間後に戻ってきてくれとの事。前述の通りチェックイン時間をとうにすぎた今でも。。。

ひどいぜ。。。

時間を潰そうにもまずはキャリーケースをおろさないとどうにもならないのでとりあえずオヤジにすごすごとついていきホテルへ向かうと入り口は普通の集合住宅の一画にありました。

着いてびっくりホテルは絶賛工事中。 ビニールシートが張り巡らされ、体に悪そうな白い粉が宙を舞い、重機の音が鳴り響くホテルというよりはまさに現場。

話を聞くとなんでも今日がオープン初日なのだそう。
後数時間でチェックイン体制まで整う、なんておよそ不可能なのは誰の目にも明らかで僕らもその場で他の宿を探したのですが当日でもう既に午後、当然どこも空きはなく万事休す。

さすがにこれはひどいと仏の僕も詰め寄りますがオヤジは間髪入れずに申し訳ないが今日は空調が動かないと。笑
でも部屋はそんなに寒くないはずだし料金も半額にするから勘弁してくれと言ってきました。

もうしょうがない。話すだけ無駄だ。。考えてもしょうがないので荷物を置きとっとと飲みに出ました。

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ビルバオの中心街からは少し離れたエリアでしたが地元の人たちが毎日集うような気軽なバーがたくさんあって心躍ります。

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そして物価の高いビルバオとは思えぬ酒の安さ。生ビールは2ユーロ代でワインはなんと1ユーロ代のものばかり。さっきまでの怒りをお財布に優しい酒で鎮めます。


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これはビール2杯付きで10ユーロでした。激安。
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ほろ酔いになり気分が良くなったところで少し周りをお散歩。
こういう時、地元密着型のスーパーに入って野菜や魚を眺めるとそこの食文化なんかがわかって面白いですよね。ギリシャからスペインなんて目と鼻の先ですがそれでも見たことのない物がいくつもありました。
顔の歪んだバッタもんのキティいちゃんやクレヨンしんちゃんも所狭しとお互いに顔をぎゅうぎゅうにくっつけて棚に並び思わず笑ってしまいます。

スペイン料理に疲れた時にはこんな中華屋さんもありました。
すごい店名。。
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キ、キキキ、キンタママンドウ???


さてそうこうしている内にオヤジの思惑通り2時間はあっという間に過ぎ去り、来た道を戻ります。

ホテルに着いてまたびっくりさっきまではなかった立派なエントランスが出来上がっているではありませんか。
マジかよやればできるじゃん。

なぜこの2時間でできる仕事をここまで先延ばしにしてしまったのか、、、謎は深まるばかりですがまあそれはおいといて最新のタッチパネル式自動ドアを抜けると中も先ほどまでとは打って変わってだいぶ片付いています。

片付いてはいるものの未だ物凄い数の人がラストスパートをかけていて先程のオヤジも汗だく 笑
なんだかだんだん可愛そうになってきて小さいことには目を瞑ってあげることにしました。

部屋はまだ誰も泊まっていないので綺麗でしたがトイレの紙は無いは便器の中には吸殻が落ちてるはで再び不快指数は急上昇でしたが楽しい旅行、細かいことは気にせず夜に備え仮眠をとることに。
30分程で起きるつもりでしたが美味しい地ビールが効いたのか寝ぼけ眼で掴んだiphoneに映し出される時刻は午後8時。がっつり2時間半も寝てしまった。。

寝ている間に周りはしっかり静かに。今日分の工事も終わり皆帰ったみたいです。逆に受付にすら人っこ一人おらず残されたのは僕らのみ。。。怖っ。。。

っていうか寒いっ!めちゃくちゃ寒い!
ギリシャの僕の家もそうなんですが冬場に外よりもずっと家の中が寒くなるアレ、何なんでしょうか。ともかくその怪現象がこのホテルも顕著で上着を羽織りさらに掛け布団をぐるぐるぐる、蓑虫になってもまだ寒い。

ここにいると風邪をひくこと必死、夕ご飯を食べにすぐに出ようということになり芯まで冷え切った体をシャワーで温めるべく浴室へ。

。。。お湯出ない。。。。マジ。。。

〜〜〜
むかーし昔まだ日本にいた頃に読んだ村上春樹さんのエッセイか何かで村上さんがどこかの国の宿に泊まった時に蛇口の水とお湯のマークが逆についていて水の方を捻るとお湯が出た、というのがあって当時はえ〜、そんな事あるの?と笑いながら読んだ記憶がありますがこれ、海外生活を始めてからというもの結構あるあるで何度も実体験済み。

どうせ今回もそんなこっちゃろう、と高を括っていましたがここは一味違いました。
お湯マークの蛇口は完全に空回り。回せど回せど水の一滴も滴る事はありません。しかしパニクってはいけません、落ち着いて次は水の方を回します。回します。回すと、出てきたのは物凄い勢いで吹き出す超熱湯 笑

お湯が出ないのではなく水が出なかった。熱湯しか出なかった。

固定式の天井に備え付けられたシャワーヘッドから華厳の滝よろしく迸る熱湯を止めるべく情けない素っ裸の姿でしぶきを避けつつ横から回り込みようやく蛇口をストップ。

軽く火傷しました。ブチギレ寸前です。

その後も熱湯を出しっぱなしにすればやがて適温になるのではと試してはみたもののこれがなかなかの強者で待てど暮らせど超高温のまま 笑
まるでケルヒャーの高圧洗浄機のような勢いです。

相手が一枚上手でした。僕らはまた諦めてガクブルのままヒートテックを纏い寒空へとまた繰り出すのでありました。
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ブログ用 2020 march


ホテルへ戻ったのは丁度日付が変わった頃、先にも増して寒い。極寒。棚という棚を開けて予備のブランケットや掛け布団がないか探しますが何も見つけ出す事はできず着れるだけ着込んで布団に入りますがブルブル震えて寝つけません。

冬場でも薄着で寝る暑がりのこの僕が震えるくらいですから室温は相当低かったと思われます。

結局空が白むまで寝つけずやっとすこーし寝れたかなーというところで鳴り響くブザーの音。
はじめは無視していましたがどうやら何者かがエントランスの呼び鈴をずうっと鳴らしているようです。それもその筈ここには僕たちしかいないので 笑

丁度僕らの部屋はエントランスを見下ろせる上階にあったので渋々窓を開け身を乗り出すと黄色いバケツとモップを下げた掃除のおばちゃん達が3人くらい立っています。
全然寝ていないので相手にしたくないのですがこっちを向いてスペイン後で何かを叫んでいるのでやむなく下まで降り開けてあげる羽目に。
なんで宿泊者自ら朝イチで開けなきゃいけないんだ。。。

もう朝からイライラでオヤジに電話をして呼び出しますがノコノコやって来たのは正午前。

怒りを全てぶちまけシャワーの件を説明します、どうやら水の方は管自体が繋がっていないらしくそれに加えてお湯の管が水の方の蛇口に繋がっていて水の蛇口からは熱湯のみでる、というオヤジへのややこしい説明にだんだん笑えてきて吹きました。

2日間の宿泊予定でしたが空港至近のホテルが運良く取れたので1日分を少し多く渡し早々にここを出たのはいうまでもありません。

みなさーん、、Matiko駅徒歩1分のこのホテルは要注意ですよーー 笑


でも本当にビルバオの街は見どころ満載で美味しいものたくさんで最高でした!

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バイバイ、ビルバオ!

プロペラ機ATR72-600で目指すはポルトガル、リスボン!

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続く。

筆 タカキス

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