ギリシャオレ達の修行と酒浸り日記

2016版。 酒とうまいもんをこよなく愛する男達のおき楽ギリシャ ブログ。 経済危機で世界を騒がすギリシャで2009年から暮らしています。 旅行、治安、生活情報と大好きな酒情報を気ままに発信中。 シーズン7、スタート!

ポシドニア2016

ポシドニア本番、後半戦。

ゆきポンが途中棄権してからさらに人の波の勢いは増し、完全に無言でただひたすら仕事をこなす僕ら2人。

あらかじめ決まっているメニューにも関わらず炙りサーモンを握れだの海老天巻きは無いのかだの刺身にうなぎのツメをかけろだの、オリーブオイルをくれだの、、あ〜外人っちゅーもんはほんまわがままじゃのう!、たいがいにしんさいよ〜!と思わずユジロスの広島弁が乗り移りそうになりましたが頑張ってひきつり笑顔で全部断りました。

そーいうのやってねーから!ってね。

明けない夜はない、止まない雨はない、春の来ない冬はない、出口のないトンネルはない、、、

いくつかの無責任な前向き言葉を思い出しながら自己を啓発し、結局最終的には無心状態でロボット化しかかっていた僕。

アイザック、アシモフのロボット3原則、興味深く読みましたがもし僕が知能の高いロボットだったらこんな本性丸出しの人間たちに自制コントロールが効かないかも。


さすがに頭に血が上りヤケ酒ならぬヤケコーラをがぶ飲みしていたところについに帰ってきました我らがゆきぽん。
ついに、といっても離れていたのはものの10分くらいでしょうか。

10分前には完全に死んだ魚の目になっていたゆきポンの目にも血が通っています。よかった。ほっ。

おかえりなさい。

もっといいよ休んでて。ここは2人で乗り切るから涼しいとこ言ってなよと紳士的な態度で優しい言葉をかける僕でしたが何故か一向にこの場から離れようとしません。

落ち着いてから聞いたらあの後、涼しいところを探して一人会場内を歩き回ったそうです。

しかし一周回った後、この会場内で一番涼しいのは実は自分たちが働いている寿司コーナーだと気付いた様なんです。

それもそのはず、バックヤードにはガス台や炭火コンロがもくもくと煙を立て、さっきまでは全く余裕がなく見れなかった僕らのすぐ脇、中華コーナーでは朝方優しかったあの女の子が汗だくでどデカイ中華鍋をふってチャーハンを炒めていました。

朝から僕とゆきぽんがあの二人絶対できてるよね、と勘ぐっていた、おそらく彼氏と思われるガタイの良いもう一人のコックさんがドボドボドボ〜と完全に多すぎる量のごま油を反対側から加えていて、いやいや、逆だろ、とツッコミを入れたくなりましたが女の子はか細い腕で懸命的超熱烈広東風炒飯調理。

急な雨や直射日光防止に備え、張ったテントだった様ですが逆にこの調理の際に出る熱気が逃げずに全て溜めこんでしまって、もんもんとしていた様です。

一時は倒れかけていたゆきぽんですが日本人に生まれて本当によかったと、もし少しずれてこの世に誕生していたら今日この炎天下の下、中華鍋をふっていたかもしれないと親やご先祖様に感謝をし、完全復活を成し遂げました。


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その後は寝ていない次の日特有の”ナチュラル、ハイ”モードになってきて、はい、漬けマグロあがってるぅっ!らっしゃいらっしゃいらっしゃい!!はい最後一貫持ってけドロボー!と日本語が通じないのをいい事に無駄に声を張り上げ場を楽しみました。

エンジンがかかったゆきぽんは刺身や握りの切りつけの時にどうしても出てしまう魚の切れ端を自らかき集めだし、フルスロットルで18番の細巻きを披露。

さすが数をこなしているだけあってふんわりとても美味しそう。

するとカズさんも感化されてネギトロを巻き出し、何故か身内細巻きバトル。

朝から何も口にしていない僕は大人しくテーブルクロスに隠れ、二人が作ってくれたお寿司を交互にありがたくいただきました。

さっきまではメニュー外の注文にイラっていた僕らですがここからは食材を全て使い切ることをメインの目標に掲げクーラーボックスに残る材料を眺めつつ直感クッキング。

海の神、山の神、大地の神に感謝です。

ちなみに『大地讃頌』は名曲。

日本の人にはうけないだろうなぁ、でも外国の人は大好きだろうなぁ、なんて一品にもチャレンジでき、またそれが予想通りの反応だったりして最後の方はとても楽しみながら料理をする事が出来て幸せでした。


見事に食材を無駄にする事なく使い切り、”僕らの2日間戦争”もついに終わりを告げました。

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片付けの時にやっぱりラップが足りなくなり、下っ端の人がスーパーに買いに行かされるというオチ付きでしたが。

ラップは多めに準備しましょう。

もしかしたらこのブログを読んでくれている皆さんの中に海外のラップを見た事がない方もいらっしゃると思いますが、本当に日本のサランラップ、クレラップなんかとは雲泥の差なんです。

日本に帰るたびに大量に買ってくる人がいるくらい日本のラップは優秀ですが海外製ラップはひどすぎる。

日本の物のようにプラスティック製のギザギザで気持ち良くスパッと切れるなどという事は200%ありえないし切り方はびびびーと伸ばした後自分の腕をラップの上に被せるように置いてちぎり取るというのがごくごく一般的なのです。

一番ムカつくのが端っこの部分が全部くっついていて伸ばすたびにどんどん幅が狭くなり一反木綿の様な形にしかならないやつ。

多分カットする時に熱でくっついてしまうんじゃないかと予想していますが約2割はこれなんですね。

今まで何本ゴミ箱にぶん投げた事か。。
もったいないけどほんとあれだけはどうにもなんない。


、、、またラップごときに熱弁してしまいました。。


ラップを待つなんていう事に無駄な時間を費やしたくない僕らは自分たちで使った場所だけを片付け、皆に挨拶をし、先にお暇する事にしました。


その足で丁度ビル横にあった南アフリカ人夫妻が経営するアイリッシュパブでお疲れビール。

働いた後のビール最強。

ここでは料理を作ってもらう側の幸せを噛みしめつつ、クリスピーチキンスティックとソーセージの盛り合わせをツマミに反省やねぎらいはそこそこに、時事ネタ、お家騒動、ゴシップ話で大いに盛り上がりました。

さっきまで隣のビルの最上階でいわゆる成功者と呼ばれる人たちに料理を出していたのにやはり自分たちは地上階のカジュアルな雰囲気の中ジャンクフードを食べる方が落ち着きます。
きっとこれからもずっと、こんな感じでしょう。


また新しい経験ができて、自分が生きるそれとはまったく違う世界を垣間見る事ができて勉強になりました。

世界は広いなあ。


次回のポシドニアが開催される2018年、その時僕はどこで何をしているんでしょうか。




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ギリシャ神話の海神、ポセイドンのみが知っているのかもしれません。



ポシドニア2016終了!









筆 タカキス。

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ポシドニア本番、前半戦。

キッチンに入ると昨夜とうってかわってすごい人口密度です。


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実はこのG-TOUCH,カズさんと僕で立ち上げた会社で初めて公式に仕事を回してくれた、僕らにとっては特別な存在なのです。

今回も正直交通費や労働時間を考慮するとまあ割りに合わない案件なんですが、鶴の恩返し、破格でコラボが実現。

G-TOUCH的にもギリシャではレアな日本人シェフを3人も用意できて鼻高々なのです。

ルー大柴にちょい似のシェフ、ディミトリス(ルー大柴風のギリシャ人は結構多い)と久々の再会を果たし、それ以外は全て名前を忘れていたキッチンスタッフとも一通り握手を交わしていざ作業にとりかかります。

カズさんとゆきポンと僕3人で担当すると思っていた寿司部門もベトナム人とフィリピン人の助っ人が既にウォームアップを終えてスタンバイしており、キッチン内に5人でリトル、アジア街を形成しました。

先に来ていたこの2人はしっかり自分たちの作業スペースを確保し、まな板までセットしていたのですがいかんせんこのキッチンのキャパに対して多すぎる人員に、僕とゆきポンは作業スペースをゲットするところからのスタートです。

厨房内につきものの陣地戦争、ラップ戦争、キッチンペーパー戦争が勃発するのも時間の問題という張り詰めた空気に僕も元々でかい鼻の穴をさらに上下左右に広げ、鼻息を荒くして臨戦態勢に入りました。

僕の隣で働いていた女の子がどこかに行った隙に境界線になっていたでかいゴミ箱をあちら側に少しづつ押すという陰湿な領土戦争を仕掛けましたが帰って来た女の子、所狭しと働く僕とゆきポンを見てエラ!エラエラ、エッラー!(もっとこっちにおいでよ、もっと平気だよ♡、大丈夫だって!)と実に爽やかな笑顔で自らの陣地を譲り、自分を恥じた僕は一時は大人しくなったものの、喉元過ぎればでゆきポンとラップに名前を書きそうな人を勝手にリストアップしてみたり、飲食業あるあるで大爆笑をしたり、業界ネタで大いに盛り上がりました。

最近仕事中に日本語を話すことが全くないのですごく楽しかったです。

ラップはやはりここでも10人以上スタッフがいるのに2本くらいしかなく皆使ったら置きっぱにするので探し回るのが大変w

本職用でない魚がつるつる滑ってしまうまな板や道具類に大苦戦しながらも巻き寿司を何百本も巻き、魚の切りつけを何千切れ分と終えたところで9:30、出発の時間です。

会場は最近やたら足を運ぶことが多いピレウス。

またまたここから車で1時間の移動、、しかもこの日はポシドニアの影響からか道が大渋滞でなかなか前に進まず昨夜1時間睡眠で体力が回復していない僕の足はひらすら半クラを繰り返すうちプルプルしてきました。

結局2時間近くかかったかな、ゆきポンはちょっとだけ仮眠。

ついにピレウス港すぐ傍にそびえ立つビル、今日の会場に到着。

ピレウス港を眼下に一望できる一等地、さすがです。

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なんでも今回のイベントはギリシャ人女性CEOが舵をとるとても巨大な船舶、物流会社のパーティーなんだそうです。

少し調べたらこのお方、この業界の影響力のある人物TOP100の11位に選ばれたり、"The most powerful businesswomanにノミネートされたりと、すごい大物の様です。

至る場所に設置してあったこの会社をPRするテレビにも途切れることなくこの方がフィーチャーされており目力の強いインパクトのある顔が目に焼き付いてしまいました。、、、超怖そう。

パーティーの途中でVIP席に挨拶回りをする生社長を見かけましたがテレビからは伝わってこないとてつもないオーラが数メートル離れた僕らの簡易寿司バーまで波動を放ち、揺れるネタケースを必死に抑えました。


さて渋滞の影響で遅延しまくり会場になかなか着かないG-TOUCHの冷蔵トラック数台。
下で今か今かと搬入待ちをしている先に到着したスタッフにもさすがに焦りの色が出てきました。

1時のパーティースタートまでにもんのすごい量の道具や食器、食材なんかをビルの最上階テラスまで持って上がりセットアップしなければならないのですが使っていいという許しが出たのは狭いエレベーター2基のみ。 ふふふ。 間に合うんでしょうか。

このクラスの大きいイベントになると食洗機やガス調理台、バーベキューコンロ、フライヤーなどの大型機器類も全て持ち込みになるので設置だけで結構な時間を要します。


先に運んどけよってね。

この要領の悪さがギリシャw


そして設置後、油が飛んだり汚れて後々トラブルにならない様に厚紙を床や壁一面に貼り付けてようやく作業が始められます。

僕ら寿司チームは簡易式のネタケース用の電源が入らず(というか配線自体がなかった)、僕ら以上にあたふたしているマネージャーが電気のおじさんをビル内から捕まえてきてずうっと頑張っていましたが結局電源が入ったのはお客さんが来だしてから。


メインである寿司コーナーは会場一番目立つところに設置されました。

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大人の事情で素性を明かせないゆきポンは隠れる場所を探してうろうろしていましたがw

何がきついって、とりあえず暑すぎ。
中途半端に張り巡らされたテントから日差しが入りまくりビル最上階の負の部分が僕らを襲います。

到着した時には作業テーブルの3分の1くらいが直射日光に照らされ、これはマジで危ないから移動しよう!と相談したのですが今から陽があっちに落ちるから大丈夫!とまるめこまれ、ぶつくさ言いながら続けていましたがところがどっこい、陽はまさかの逆の方向に進みさらに僕らの作業場に熱射の範囲を広げてきました。

本来は冷蔵庫には入れない巻き寿司や握りもこの日は冷やしていましたがそれでも怖い、もともとあったフロアプランを無視して時間とともにテーブルを動かしながらの作業となりました。

そしてこういうパーティーなのでクーラーボックスやゴミ箱、その他全ては垂れ下がった黒いテーブルクロスに隠れる様に置いておかねばならずいちいちしゃがんでテーブル下に潜り込んで物を取らなくてはなりません。

このテーブルももちろん調理用ではなくただの勉強机みたいなやつなので低くて本当に腰にきます。


開始時間を過ぎやっとそれらしいセットアップができましたが、リハをする間もなくこっから一気に怒涛の勢いで招待客が押し寄せてきて僕ら3人もプチ、パニック。

お皿にお寿司を並べてお客さんの前に置いたと同時になくなっていきます。

やはりこういう場でのギリシャ人には度肝を抜かれますね。

英語のgreedyっていう形容詞がぴったりのなんともまあ、、、すごいですね。

僕やカズさんはわりかしもうこういうシチュエーションに場慣れしているんですが経験値の少ないゆきポンは代わる代わるコレくれアレよこせと押し寄せてくるハングリーな人々に苦笑いで対応していて僕的にはそれが結構面白かったです。

皿に盛ってから置くからちょっと待っててね、と丁寧な対応、さすがゆきポン、物腰が柔らかいですね。

ここからさらに何十人という単位で人が増えていき、待ちきれなくなった人の一部はまだ盛り付けを終えていない物ばかりか、まな板にのっている物までつまみ食いしだしました(こういうのは100%ギリシャ人)。

僕は真ん中で握りと刺身担当だったので無事でしたが両サイドのカズさんゆきポンはつまみ食い防止に必死w

醤油皿も取り皿も割り箸さえも足りなくなる状況でお客さんたちも少々怒っていましたが、ウェイターを呼ぼうにも人が多すぎて彼らも近づけないんですね。

僕らチームジャパンも溢れ出る汗を拭いつつ、寿司ロボット並みの仕事量で対抗しましたが、3対数百なので押されています。

ここから最低でも一時間はこの悪夢の時間帯が続くであろうと踏んだ僕はビートルズのLET IT BE を心の中で歌い出し、得意の現実逃避。

適当にお客さんやカズさんゆきポンと会話をしつつ、手は高速で動かしながら心は平静に。
ジョンレノンとポール、マッカトニーの名曲の歌詞をかみしめます。


苦難のときには
聖母マリアが僕のもとに現われ
知恵ある言葉をかけてくださる
゛あるがままに”

何事もあるがままに
無理に変えようとしてはいけない
知恵ある言葉をつぶやいてごらん
あるがままに

今はただじっと堪え忍ぼう
このままそっとしておこう
いつか必ず答えが見つかる
今は堪え忍ぼう

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ギリシャに来てから覚えたこの技でなんとか苦境を乗り越え僕の担当部門は少し落ち着きを取り戻しました。

カズさんももうすぐ落ち着きそう、うん、良かった。



ゆきポンは、、、、、、むむっ、えっ、、や、やばい!

ふらついているではないか!
僕らが必死にこなしている間、ゆきポンに注意がいかず、いつの間にか直射日光が彼女の黒髪にしばらく直撃していたのであります!

新鮮な魚料理を振る舞うどころか自らが死んだ魚の目をしていて今にもダウンしそうなゆきポン。。

なんてこった。 話が違うじゃないかレノンよ。

僕は急いで、始まる前にバーからくすねておいたソーダに氷をたっぷり加えて命の水で介抱。

直ぐに手を休ませ、どこか涼しい場所に避難させようと思いましたが人の壁が目の前を塞いでいたのでひとまずはその場でしゃがんで水分補給です。

自分も人生でたった一度、高校生の時に日射病になった事があるので辛さはわかります。

数分後奇跡的に開いた一筋の道へゆきポンを送り出しました。

一緒に行ってあげたい気持ちは山々ですが、ここで無情の第2波がやってきて抜けるわけにはいかない状況です。

カズさんとやるっきゃねえな!とアイコンタクト。
カズさん汗だらだらw

目を細め遠く消えていくゆきポンの姿を確認してから目線を手元に戻しました。




頑張れゆきポン、、、帰ってきてね♡

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続く。


筆 タカキス

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鬼の仕込み 〜ポシドニア2016~

車を走らせる事一時間、見えてきましたケータリング会社G-TOUCH。

このいささか下品な会社名もいかがなものかと思いますがギリシャではまだマシな方です。

ギリシャのネーミングセンスのダサさ、これは間違いなく世界でも5本の指には入るはず。

ジムなら"LET'S GO GYM",寝具屋なら"BED&BATH",小さいカフェなら"COFEE&SNACK",ボーリング場は"RED&BLUE",ショッピングモールならSHOPPING&MORE、スブラキ屋なら"スブラキング”てな具合によくそのアイデアが社内で通ったなと逆に感心してしまうくらいひねりもなければ遊び心のかけらもないものばかりw

絶対かかってきた電話とか取りたくないな、とぐふっと笑ってしまいますが。
はいもしもし、LET'S GO GYMです!とか死んでも言いたくないよなぁ〜〜。。。

若い頃地元のイタリアンレストランでバイトをした時、オーダーが入るたびに皆に聞こえるようなでかい声で”パスタ、ペルファボーレ〜🎶、と強制的に言わされるのがどうしても耐えられなくて数日で辞めたのを思い出しました、しかもキャスケットとカラフルなくるくるネクタイみたいなやつを身につけて、、、今となっては良い思い出です。




さてさてそんなどうでもいい話はさておき、港から爆音で一人カラオケをする事一時間、丁度”マイベスト”の自己編集CDが一周したところでG-TOUCHに到着。


大きなトラック数台でテーブルや道具類など搬入中で明日のイベントが巨大である事がひしひしと伝わってきます。

キッチンメンバーも遅くまで残ってるのかな〜と思いきや、広いキッチンにはカズさん一人だけでした。

ウォークイン冷蔵庫にはパンパンに明日用に下準備を終えた食材が整然と並び、昼間戦場だった事をうかがわせます。

すると多分オフィスの人らしきおじさんがトコトコとやってきて勝手にタッパーを開けビーフステーキをおもむろに取り出しナイフとフォークで優雅につまみ食い。。

明日足りるのかな。。
自分が肉担当だったらブチ切れますが、、まあいいや。


カズさんの方はというといつもは基本元気いっぱいなのですがこの日ばかりは連日の激務で疲れがピークに来ていたのか、見た事ないくらいのローテンションで大量のサーモンと戦っていました。

時折話しかけてくれるのですが遠くにあるラジオよりもか細い声でうまく聞き取れず、僕は気付かれないようにそうっとラジオのボリュームを下げました。

なんでも猫の手も借りたいくらいの仕事量で、カズさんの長男アキラにも助っ人にきてもらったそう。
家族って素晴らしいなー、じ〜ん。


何から始めればいいですか〜?となるたけテンション高めに聞くと、冷蔵庫にマグロ君がいるそうです。。。。


ま、まじかよカズさん。。。。

5時間の移動後にマグロ君はねーだろーよ、と悪タカキスがぼやき出しますがしゃーない。
文句を垂れる前にやっつけるしかありません。

このマグロをおろすという作業、次の日筋肉痛になるくらい体力を要する仕事でしかも集中して一つ一つをこなさないと結構危ないんですね。

マグロをおろす日はレッドブル3本コースっていうしきたりがあるくらい。

なので精神統一をし、あとは気合で自分と時計との戦い。。。眠いぜ。。。


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全てサクにしたところで刺身と握りの切りつけは明日します。

マグロ君は色変わりが早いのでできるだけギリで準備しなくてはならないのです。

その代わりに今からスズキさんとサーモンちゃんの切りつけ。

切っても切っても減らない魚たち。。
一日中酷使した包丁もさすがに切れなくなってきました。


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結局この日の仕込みを終えたのは0時過ぎ。
明日は朝6時入りです。

ついに寝れる、と思いきやノンノン!そんなに甘くはないのです。

今からこの足で今回友情出演してくれる事になったマブダチゆきポンのお迎え。
40分をかけ電車の最終駅、エリニコまで行きました。

久々の再会にすっかり僕の疲れも吹き飛び、のオーナーシェフ磯さんと合流し家の下に出来たばかりのピザバーに連れて行ってもらいました。

あーでもないこーでもないと近況を報告しあい、ピザのウンチクを語り、皆元気になってしまってそのまま焼き鳥屋に流れ込みました。

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う〜ん、良くない流れです。

僕はチプロを飲みたい欲求をなんとか我慢しましたが磯さんとゆきポンはワインを美味しそうに飲んでいました。

時刻はAM 3:30。

さすがにやばいので会計をもらい家に戻り歯を磨いてベットに潜り込む@4AM。

6時には作業開始なので最低でも5時起きです。

目覚ましを最大音量でセットし5時起き5時起き5時起きとひたすら唱えながら電気を消しました。

やっと手に入れた睡眠もアラームのけたたましい音と共に一瞬で終わりを迎え、この先5分間の、もうこのまま寝続けて何もかも投げ出してしまおう、という弱い自分との格闘です。

なんとか打ち勝って速攻シャワーで寝汗を流し、まだ気持ちよさそうにグースカ寝ているゆきポンをたたき起こしました。

すでに押しているのにコーヒーを買いに行きたいとだだをこねるゆきポンを後でいこうね〜となだめつつ早朝のグリファダからマルコプロウに車を走らせる事30分、ほぼ時間通りに到着。

奥のキッチンからはすでに厨房独特の殺気立つ声や音、匂いなんかが溢れ出ています。

いやがおうにも高まる緊張感。

バッキボキの体に鞭を打って、母から送られてきた立ち仕事用着圧ソックスとサポーターを腰に巻きいざ出陣です。


ね、眠い。。





筆  タカキス



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ポシドニア2016と僕の睡眠問題。

シロスに来てからちょうど10日目。

少しづつ環境にも一緒に働いている仲間にも慣れ始め、仕事に集中できるようになってきました。
お店の方はまだ暇ですが、ギリシャの夏休みが始まる6月中旬以降は忙しくなりそうな気がしています。

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さて今日はまたまたフェリーでアテネに向かいます。
というのもギリシャ2年に一度の一大イベント、国際的な海自展ポシドニア2016のお手伝いに急遽お呼ばれされたのです。

夕方4時発の船に乗るため、今日はいつもよりさらに早起きをして仕込みをスタート。

飛行機やフェリーでの移動ではほぼ100%の確率で何かしらのトラブルに見舞われる僕は朝からドキドキでしたが怖いくらいスムーズに事が運んであっという間に出発の時間。

そろそろ皆に挨拶をして出ようかなと思ったその時、悲しきかな僕らのこの商売、こういう時に限ってお客さんがギリギリでカウンターに入りました。。。やばい。。

しかもこの夏の僕の相棒、フィリピン人のジョンは超フリースタイラーで目を離すとすぐどっかに行っちゃうんですね。

この時もいつの間にか姿を消し、ウェイターに探してもらうもこれという目撃情報は得られず僕の額には焦りと6月にしては強すぎる熱気とでつたう汗。

一通りオーダーをこなした後、怒りの呼び出しをしようと米粒のついた手のまま携帯に手を伸ばした瞬間、帰ってきました超自由人。

なんでも実家の犬がゲロしちゃったからスカイプで話していたそう。。。。

怒鳴りつけてやろうと思っていたのに拍子抜けしてしまいました。。

いやいや拍子抜けしている場合じゃない、、すでに予定の出発時間から15分経過。

シャワーを浴びる計画をキャンセルし脇シューとラベンダーの香りレノアで洗ったTシャツで強引におっさん臭をかき消し乗り込む車。

4駆モードに切り替え、道無き道を攻め、通常は20分以上かかる港までへの道を15分で完走しました。

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出航までは45分。自分一人で乗るなら余裕なのですが車ごと乗り込まなければいけないので最低でも30分はみないといけません。
最寄りの代理店で片道102ユーロのチケットを購入しすこぶるうまくいきました。

ほっとした瞬間喉の異常な渇きに気づき時計を見つめます。
定刻での出航までは40分。
フェリーはまだ来ていない、、、丁度横にはカフェレストラン。光り輝くビールのロゴ。。。ごくり。

2秒で誘惑に負けて生ビールを注文。やっぱこれだねぇ、と心で叫びながらついでにつまみも注文しました。

作り置きがしてあってすぐに出てきそう、且つビールに合うもの、、ということで僕が目をつけたのがミートパイ。

たくさんのお客さんがいる中一人で接客をしているおばちゃんをなんとか捕まえ注文しました。

もうこの時点で出航までは30分を切っていたのですがこれがまたこのミートパイがなかなか出てこない。

ま、まさかこの大不況でキッチンまでおばちゃん一人でまわしているのかも、、という不安が脳裏をよぎりましたが焦る気持ちを抑えるため2杯目のビールを自ら取りに行きましたw

そしてついに前方にフェリーが見えてきたその時やってきましたミートパイ。

朝から何も食べる時間がなかったので思わずがっついてしまいましたが見た目からは想像できない程中が激アツで一口目でベロを火傷してしまいました。

見た目は小さ〜い春巻きみたいなんですがこれがどうやら揚げたてだったらしく口に丸々入れた瞬間おそらく沸騰直前くらいの温度であっただろう肉汁が口中に溢れ僕の商売道具、ベロはヒリヒリ。
丁度冷凍一口春巻きの皮部分を10倍くらい厚く、硬くしたような感じ、しかも8個。。

フェリーはもう着岸体制に入っている中この激アツのツワモノをフーフーしながらビールで流し込むという作業をひたすら繰り返し、本来涼む目的で入った店を汗だくのまま後にしました。

先頭の車は既に入庫を始めており前の方に陣取っていた僕も想定外の200メートル走で今話題のMITSUBISHI車に乗り込みなんとか事なきを得ました。

うぅ〜、ビール1.7杯とミートパイかき込んだ後のダッシュ、、気持ち悪っ。


前日の晩は色々考え事をしていて寝れなかったのでほろ酔いでフェリーに乗り込み睡眠を取りたかったのですがこの日は満員御礼で席がなくカフェ脇の通路に面したプラスティック製の固い椅子で4時間を費やす羽目になってしまいました。。
可哀想。。

眠ろうと努力はしましたがアテネが近づくに連れテンションが上がってきます。

最近シロスで完全にホームシックに陥っている僕はアテネの皆と再会できるだけで嬉しいのです。

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たわいもないくだらない話をしてジャンクフードとビールを楽しみ、無制限ネットで動画を漁る。
それだけで十分。
島暮らしではネット環境が悪いのが本当に致命的なんですよね。




さて結局また一睡もできずアテネはピレウス港にあと数分で着くというアナウンスが流れました。

夜8時着、このままどっかでビールでもひっかけて明日に備えたいところですがそうもいきません。

500人前の仕込みが残っているのです。

先に皆が始めてくれているという事以外詳しい事は聞いていなかったのでかなり不安ですが、基本行き当たりばっかりの僕のギリシャライフ、とりあえず行ってみるしかありません。

ナビをセットして目指すはアテネ国際空港近くのケータリング会社。

約一時間の道のりです。

さすがに朝からぶっ通し後の移動5時間はこたえますがやるっきゃない。

頑張れ自分。


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続く。

筆 タカキス


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