ギリシャオレ達の修行と酒浸り日記

2016版。 酒とうまいもんをこよなく愛する男達のおき楽ギリシャ ブログ。 経済危機で世界を騒がすギリシャで2009年から暮らしています。 旅行、治安、生活情報と大好きな酒情報を気ままに発信中。 シーズン7、スタート!

ギリシャの治安

刺激と危険は隣り合わせ。


僕らのギリシャ生活で最後に起こった危ない出来事。


場所はこれまた悪名高きエクサルヒア(Exarchia)。

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大使館からは常に近づくな警報が出ているような地区ですが僕らはギリシャに来た当初からここがお気に入り。

アーティスティックなお店やカフェがあったり、レコード屋さんがあったり、若者の生活の匂いを感じられる、いわば学生街のような雰囲気のあるエリアです。

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本当の意味の臭いとしては隣り合った地区、コロナキを越えた瞬間からこのエリア特有、大麻かもしくは催涙ガスどちらかの臭いがします。

ここはアナーキーや過激派の巣窟となっており、警察とのいざこざも日常茶飯事。
衝突がない時には広場に大麻の煙がもくもくと上がり、警察が乗り込んできた時には彼らの放つ催涙ガスが空を舞うという、通年およそ綺麗な空気は望めないという地区。

車やゴミ箱もしょっちゅう燃えています。

僕らがなぜこのエクサルヒアに足しげく通うかというともちろん大麻を吸ってハイになりたいわけでもなく、催涙ガスを吸い込んで戦場の臨場感を味わいたいわけでもありません。

それはいつもお世話になっている大好きなお店2軒があるから。

厳密に言うと2軒だけではなく他にも良いお店がたくさんあり週末になると観光客を含め大勢の人で賑わいます。 


僕らのお気に入り1軒目はゆじろす前回の記事でも書いていたユジロスファミリーとも行ったタベルナ、ロザリア。
鯖の塩焼きと新鮮なレバーのグリルが最高。


そして2軒目は僕らが勝手に『みゆきの店』と呼んでいる本当の店名はいまだ謎の小さなバー。

5年以上も通い続けているこちらのお店、何の変哲もなく、酒が安い、という以外は特筆すべきことが何もないのですが僕らの目的はもちろん中島みゆきさん似の女主人。


ミユキの作ってくれる酒と温かみのある顔を見つつほっと落ち着いて飲めるのが最大の魅力です。

大抵の日は働いているミユキですが、お休みの日でもご安心を。

お休みの日のピンチヒッターはなんと、みゆきとの黄金コンビ、工藤静香さんに激似の通称シズカが現れます。

ほんとにほんと。

嘘だろと疑う友人全て、連れて行った時には納得しました。

さてこの夜も僕らのゴールデンコース、またの名千鳥足コースの最後に、じゃ、ミユキで締めようか!という流れになりました。


この日2連休前の夜だった僕らはスイッチが入ってしまい皆でベロベロ。

というのも前述のタベルナはとても気前が良く、常連の僕らにいつもワインやチプロをわんさかサービスしてくれるのであります。

その後のミユキなのでここに来る時は必ず僕とゆじろすでゆきぽんを担いで帰る羽目になります。

僕は2人の様にばか飲みはしないのですがゆじろすは正真正銘のTHE,ザル、ゆきぽんはそこまで強くないのに加減を知らずこの日もすでにろれつが回らず、1分周期に同じ話を繰り返し、終いにはゆじろすに絡み出しました。

なんとかこの滑舌の悪すぎる日本語に耳を傾けると『ゆじろすは森を開拓しなきゃだめなんだよぉ〜〜、』と訳分からん事をひたすら言っています。

ゆじろすはこういう面倒臭い時には”鼓膜を厚くする”という妙技を持っているので軽く流していましたが僕はもうこの2人の酔っ払いの滑稽な姿がおかしくておかしくて呼吸困難になりそうになっていました。

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放っておくと本当に針が飛んだレコードの様に延々と同じところに戻ってくるので優しい僕はレコード盤を少しずらしてあげました。

すると別のスポットに針を置かれたゆきぽん、五輪真弓の”恋人よ”を歌い出しました。

僕は幼少の頃、母、玉枝が好きでFORDフェスティバから良く流れてきたこの難曲を完全マスターしており、枯葉散る夕暮れの哀愁ただよう情景を想像しながら泥酔中のゆきぽんと合唱。

サビ前ダッダーン、ダッダーンから最高潮に達し、恋人よ〜といこうかなと思ったその時、ボンッ!という轟音とともに外で火柱が上がりました。

ちょうど無法地帯広場に面したこのお店、そちらへ目を向けると爆竹の様な音や発煙筒が白い煙をあげ、現場は大混乱。

この時はアナーキーVS国家権力の構図ではなく一般市民同士のいざこざの様に見えました。

そのうちにそこらじゅうで火が上がり、乱闘が始まりこれはやばそう。

ただ唖然とその状況を眺めていた僕ら3人ですがそのうちに暴徒と化した若者たちがこのみゆきの店にも向かってきました。


普段から締まりの悪いこの店の入り口ドア、ドア付近にいたお客さんが機転を利かせすぐに鍵をかけてくれましたが何人かで押しかけられたらひとたまりもありません。

まさに”冗談だよと笑ってほしい”状況。

此の期に及んで全く緊張感のない酔っ払い2人を2度見してから、やはり自分が彼らを守るしかないと決意した僕、すっと立ち上がり入り口へ向かおうとしたその時、目の前に現れた僕を制止する手のひら、、、そう、ミユキです。

自身の小さい身を挺してドアの前に立ちはばかり必死に暴徒たちを鎮めようとしています。

あたしはミユキよ、言うことをお聞きなさい、と。

逆光を浴びたミユキの白いシャツに浮かび上がるはみゆき25thアルバムタイトル、”わたしの子供になりなさい”。

なんてかっこいいんだ。

思わずお、おかあさん、と言いかけた僕ら、これを機に益々ミユキに心酔していくのでありました。

なんとかエクサルヒア歌謡界の重鎮、ミユキパワーで今回もまた事なきを得ましたがもしあそこで暴徒たちに強行突破されていたら病院送りになっていたのは間違いありません。

何故ならば、あの時の騒乱でターゲットになっていたのは何を隠そう僕ら3人だったのです!

数日後に再び訪れた時に聞いた話では、僕らが始めにいちゃもんをつけ刃物を突きつけたという完全なるガセネタがきっかけとなったらしく、正気の時にそれを聞かされた僕らは身の毛がよだつ思いがしました。



こんなに争いというものからはかけ離れミユキ、シズカ、マユミと昭和な平和を求めるだけの善良市民3人なのに何がきっかけで悪の枢軸に仕立て上げられてしまうか、、たまったもんじゃありません。

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ここまでギリシャの治安シリーズとして書いてきたいずれも、ギリギリで危険を回避できたからこそこうして笑い話になっているわけですがやはり海外、無知は罪なり、常に危険と隣り合わせという意識を持って生活しなければと思います。




ちなみに4回連続登場のこの子はエクサルヒアからコロナキまで数キロの道をほぼこの体勢のままついてきて、坂道も階段も二本足のみで登りきったという伝説の超絶倫犬。
僕らを腹筋崩壊寸前まで笑かせてくれたコードネーム『ゴージャス松野君』です。

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こういう危険な犬もこの界隈にいるので気をつけましょう。






まとめとしては、

コロナキを越えエクサルヒア方面に下って行くのは絶対にやめましょう。


オモニア、ビクトリアなどはもってのほかです。






以上、経験者は語る。


筆 タカキス



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自宅に特殊急襲部隊。

時は遡る事2010年。

ビクトリア駅からは目と鼻の先、フェロン(Ferron)というギリシャでは珍しい名前の通りにあった当時の僕らの家。 


その夜、仕事を終え明け方近くまでテラスでまったり黒霧島を嗜んでいたところ、自宅下に一人の警官が忍び足で近寄ってきました。

重装備の彼になんだなんだと身を乗り出し下を覗き見ていましたがアジアからの2匹の野次馬に気づいたお巡りさん、『静かに、中に入りなさい』というジェスチャーを送ってきました。

こういう事をされると逆に興味が倍増してしまうのが人間のサガ、僕らはお巡りさんからの盲点に影を潜め 一部始終を観察していました。

お巡りさんは何やら無線でコソコソ話している模様。

するとそこへ1台、2台とサイレンとライトを消したパトカーが音を立てないように徐行しながら侵入してきました。

先に入ってきた数台のパトカーが路肩、建物ギリギリまで乗り上げて車を止め狭くもない道なのになんでだろうと思っていたのですがその後新たなるパトカーか続々と列を連ね追尾。

みるみるうちに家の前の道はパトカーでいっぱい。
15台近くはいたんじゃないかと思います。

中から降りてきたのは機動隊のようなゴツいユニフォームの警察官達。

トランクから防弾盾を取り出し武器類も装着、物々しい雰囲気になってきました。

この時点では僕はいつもの様に、デモ隊との衝突に備えているのかなくらいに思っていたのですが次第に何十人もの機動隊員達は物音ひとつ立てずに2列に並びだしました。

ギリシャではまず”整列”という現象を見る事が出来ないのでそれだけで新鮮。

やればできるじゃないか。

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(ギリシャの一般的な駐車風景)


しばしこう着状態が続いたのでその隙に10番(業界用語でトイレ)に行き、芋焼酎に消えた氷を継ぎ足しに千鳥足でキッチンの電気をつけたところでドンッ!!!という轟音がしました。

ウイスキーグラスをそのまま置き捨て現場に競歩で戻るとなんと先ほどの隊列が我が家のメインエントランスからアリの行列の様に一気に進行中。

まさにSAT突撃の瞬間の様に。

1階(日本でいう2階)に位置していた当時の家、エントランスからホールを抜け10数段の階段を2回越えると僕らの家の玄関でした。

いつもは静かな階段がバタバタバタバタとドラムの様な騒音を出し、揺れています。

ある程度まで入口の状況を見た後僕らは階段に面した玄関に移動、扉を開けると短銃やライフルを持った機動隊が間を開けることなく続々と階上にあがっていきました。

大興奮の僕ら、ドア至近からは覗けない階段上の状況が気になって身体中の穴という穴からアドレナリンを大放出中。

我慢しきれなくなって一歩、二歩、三歩と前に進んでいると突然、途中にいた見るからに鬼教官といった風格の人が『こらっ!!何してるんじゃい!今すぐ中に入れ!死にたいのか!?、、ハウス!』とまるでシャー!中の猫のように目を見開いて叫んできました。

親にも、先生にもこんな風に怒られた事がなく、あまりの声量と迫力にびびりまくりその場で足をバタバタする事しか出来なかった僕。

数秒後やっと正気にかえり、すごすごとハウスしました。

ここからはドアに付く小さい覗き穴だけが頼みの綱です。

死にたくはないけど死にたいくらい見たいのです。


後にも先にもこの時程この覗き穴の性能にこだわった事はありませんでした。

魚眼レンズの様な仕組みになっている様ですがレンズ部分周囲に曇りがかかっていて一番見たいところが見えません。

というかそもそも穴は一つしかないので二人で取り合い。



実は僕もゆじろすも3兄弟構成、しかも兄ー姉ー自分という並びも一緒(長男がどうしようもない元ヤンなのも一緒)なので末っ子根性丸出しで我先にとこのわずか数センチの球体を奪い合いました。

多分この瞬間、ビルに住む人全員同じ事をしていて覗き穴稼働率は間違いなく100%だったでしょう。

ここからは代わりばんこに見たので断片的な記憶の中の映像ですがパンパンっ!という銃声と思われる音や怒号とともにハリウッド映画さながらの突入劇が目の前で繰り広げられ、天井は抜けるんじゃないかというくらい揺れていました。

相当数の人数が揉みくちゃになっている様が容易に想像できました。

しばらくすると機動隊に腕や首を掴まれたいかにも悪そうな人たちが続々と連行されていきます。

10人、20人、ものすごい数です。

僕らは再びテラスに戻り、うなだれながらパトカーに押し込まれるその人たちを呆然と眺めていました。

それこそ海外警察映画の最後の方、お決まりシーンの様に青いサイレンランプをつけた無数のパトカーの前で機動隊員たちはねぎらいの言葉を掛け合っていました。

後から聞いた話では結構危険な過激派のアジトに一斉ガサ入れが入ったという事。

状況が悪化して流れ弾にでも当たっていたらと思うと恐ろしいですね。

空も明るくなってきた頃に起こったリアル、ハリウッド風体験。

こんな危ないところに住んでいたんだと改めて気付かされ、この一件の後すぐに新居を探し出し、ついに脱出しました危険地帯ビクトリア。

さようなら、もう2度と僕の人生でここに来る事はないでしょう。

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引越し先はコロ、人呼んでギリシャの南青山。

ここで大人しくソフィスティケートされた毎日を送ればいいものをまた懲りずに自ら危ないエリアへと足を運んでしまう僕ら。

なぜだろう、街が呼んでいる。


せっかくこしてきた安全地帯、コロを夜な夜な飛び出し向かう先はアテネもう一つの暗黒街。


知ってはいるけど磁石に引き寄せられる砂鉄のように吸い寄せられる僕らの体。

もーどうにもとまらないー。





、、、、、、書き切りたかったけど今日は朝から晩までノンストップで働いたのでもう限界、というかソファーでおちてしまいました。。 寝ます。

明日はレッドブル2本だな。


おやすみなさい。

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筆  タカキス

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アテネ、デンジャラスエリアで危機一髪の巻。


完全にオーバーサイズであろう浮かせたキャップを斜め45度に被り、さぞかし重そうな鎖を首にジャラジャラかけ、だぼだぼズボンを腰パンする典型的な出で立ちのバッドボーイズ3人組が僕に近寄ってきたのは月曜深夜。

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この日落ち着き気味だった店の状況に優しい僕はユジロスを先に帰して、仕事終了後ビクトリア駅で一人降りたタクシーから数分の家までとことこ歩いていました。

駅近物件だったのですがそれでも家に続く最後のコーナーを曲がると薄暗く、少し危険な香りのする道でした。

僕もしばらくイーストロンドンで生活していたので常に身の回りには気をつける癖はついていたのですが、この夜は一人激務をこなしたあとで注意散漫になっていたのか、忍び寄る黒い影に全く気付きませんでした。

人種云々というのはあまりよろしくない事だとは重々承知ですが、ギリシャ人ではありません。
ギリシャ人のほぼすべての人は平和主義で悪い事をするような人たちではない事は断言できます。

黒褐色の肌にビビットな色の洋服を纏い、ここはブリクストンかと錯覚してしまうような風貌に一瞬ためらいましたが焦ってパニクったらいけません。

一人が馴れ馴れしくYO~~~MEN!みたいな感じで肩を組んできました。
しかも酒臭い。。、、、良くない状況です。

最近では30歳を越え徐々に中年体型へと変化を遂げている己の肉体ですが当時27だった僕はただの長身ガリ、まるでライオン3匹に囲まれるつぶらお目目のキリンちゃんでした。

3人なら狩れる、と思われたのかもしれません。

家の玄関までは約300メートル。

ここで一気に走って逃げるか悩みますがこの距離では玄関の鍵を回している所で追いつかれるのが目に見えています。しかも超足早そう。

こういう酔っ払いのティーネージャーですからね、興奮させてはいけません。

なるべくカジュアルな応対を心がけつつ足は止めず、作戦を練りながら玄関までの距離を縮めます。
腕時計はいくらだの、携帯は持っているかだの、色々言いだしました。

どきどき。。

残り3メートル、もう一息と道に面した自宅テラスを見上げるとなんとそこには早上がりでリラックスしているユジロスが!

た、助かった。。

ライオンたちに悟られぬよう平静を装いつつ出川ばりに『ヤバいよヤバいよ!』と日本語で助けを求めました。

鉄バットでも片手にすぐに駆けつけてくれる、と思いきやニヤニヤ笑ってこっちを見下ろしているだけで呑気にタバコをふかしたままの広島ボーイ。

再び『本当にヤバいから助けてごらん!』と呼びかけますがニヤニヤでほぼ反応なし。


、、、、か、完全に出来上がっている。。。

こいつの方がやばかっただとぅ。。。。。

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(↑友達の結婚式用にシャネルズを仕込んでいるところ)






テーブルの上に並ぶ何本ものビール缶と当時はまっていた芋焼酎のボトルを見て、早く帰らせてあげた自分の優しさを後悔。


そして家がここであると知ってしまったバッドボーイズ、ここで一気にラストスパート。

僕のボストンバックを強引に開けようと2人がかりで絡んできました。

これはもうこうしてても時間の問題なので勝負にでます、一気に家に逃げ込むしかありません。

バレないように鍵を手の中に握りしめたところで決死の猫騙し大作戦、最近は小学生でもやらないであろう『あ、なにあれ!?』と向こうを指差す古典的戦法で一発勝負、、、そしてこれがまさかの大ヒット、、3人共々絵に描いたような振り向き様で快っ感♡。

その隙に鍵穴めがけてキーを挿入。
常識では考えられないくらい鍵が一瞬ですぽっ!とはまりその後は忍者屋敷の回転ドアの如くひらっと反対側に回り込みドアをバタン。

この間わずか数秒の駆け引きでしたが奇跡が重なり無事生還。

神様ありがとうございます。



向こう側からは開かないオートロックの扉越しに、神様もびっくりな下品さでファッキャ!!と中指をおったてそそくさとその場を後にしました。。。。。
、、、、、ファッキャ!!


自宅のドアを開けるなりユジロスに八つ当たりしまくりますが『友達じゃと思ったんじゃもん』と。
んなわけねーだろ!と火に油を注ぐ発言に平常心を失いかけましたが即ビールを横取りし、怒りを鎮めました。


本当にこの人は呑気なんですねこういうところ。

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(ビクトリア時代の家のリビング&テラス)





さてお次はまたまたこのビクトリア駅で起きました。


その日は店の定休日で僕とユジロス、イデウスと3人で駅前広場のファミレスでご飯を食べてから帰り際にキオスクでビールを買ってさあそろそろ帰ろうかなというところでした。

すると突然『やられた!』というユジロスの声が。

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何事かと思って顔を向けるとものすごいダッシュで一人の兄ちゃんが走り去って行きました。

そうです、財布をすられた模様。

それもそのはず、その時ユジロスはおよそ母国以外では見ることのできない珍景、”長財布を後ろポケットに突っ込む”という海外ではありえない日本国限定行為を、こともあろうにこのギリシャのゲットー、危険地帯ビクトリアで披露してしまったのです。

とってくださいと言わんばかりの体勢に若者は助走をつけて財布とジーンズを繋いでいたチェーンを引きちぎり逃走。

ユジロスは後を追いかけて走り出しました。

僕は酒が入っていたので、うっわぁー、めんどくせーと心から思っていたのですがしょうがない、一人になるイデウスの安全を確認してから先にレースを始めた2人の後を追い犯人を追跡。

前半戦300m程走ったところでユジロスは途中棄権。

ここで喫煙者と、非喫煙者の差がでます。

地面に崩れこむ酸素不足の被害者を横目に無心で追いかけました。
犯人も中々のしぶとさでどんどんゲットーの小道に入っていきます。

ちょうど名作映画City of Godの疾走感のあるシーンを地でいくような感じ。

細かいターンを何度も繰り返しながら、下手したら1km近く走ったのではないでしょうか。
ついに行き止まりに追い詰めました。

刺されかねないので無茶はしたくないんですが予想に反して追いついてしまったのでね。
やべっ、追いついちゃったよ、、、とちょっと後悔。

ジリジリ詰める距離。

犯人もこんな汗だくのアジア人に追い詰められると思っていなかったのでしょう、ビビっています。

心を見透かした僕は小学校6年間、鬼母に通わせられたスイミングスクールで鍛えあげられた腕から繰り出されるアンパーンチで成敗してやりました。

財布を取り返し、映画よろしく、仲間がぞろぞろと出てきそうな雰囲気の路地からまた走って退散しました。

何度も後ろを振り返りながら走り続けた帰り道がとてもきつかったです。
ようやく明るい広場が見えてきて一安心。

乳酸がたまった太ももをマッサージしつつ2人を探しました。


しばらく帰ってこない僕をさぞかし心配し、パニックに陥り、今頃インターポールでも呼んでいるかと思いきや二人で地べたに座り込み、花見中ばりに缶ビールを飲んでいたおしどり夫婦。。。。。。。。。

な、なんて呑気な夫婦なんだ。。。

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こうしてこの時も事無きを得ました。 




これを読んだ二人に後で修正しろと圧力をかけられるのは確実ですが僕の視点で見た物事を嘘偽りなく書きました。

最近は色々なところから言論弾圧を受け僕も大変なんです、ほんとにw



う〜ん、さらっと書くつもりがどうしても長くなってしまいます。

あともう2つだけ、一番危機だった事件があるので次回それで〆たいと思います。


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しつこくてすいません。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。


筆 タカキス

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ギリシャの治安。

前回の記事で、オモニアは危ないという事を書きましたが一連のギリシャ報道が出てからよく皆にギリシャ大丈夫なの?気をつけてね、なんて言われます。


暴動シーンがニュースで繰り返し流される影響からだと思われますが、基本的には夜歩いていても平気だし、特別注意をしながら出歩かなきゃいけないなんて事もありません。

が、しかし!、危険地帯はやっぱりあるし、平穏無事で酒浸っていると思われがちな僕らだって怖い経験をした事が何度もあります。

むか〜し、昔、こんな記事を書いた覚えがありますがそれ以来はあんまりこのブログ上でギリシャのマイナスイメージになるような事は書かないようにしていたのでたまにはいいかな、と思ってギリシャのダークサイド、流行り言葉で言うと僕らの”黒歴史”を振り返ってみようかと思います。

僕とユジロスがこのギリシャという国に住み始めたのは2009年。
国ぐるみの粉飾決済がバレて大混乱に陥るほんの少し前の事でした。

当時の店は超バブリーでずっと先まで予約も取れないような状況。
連日連夜ヘトヘトになるまでオーダーをこなし、ギリシャ感覚では考えられないほど勤勉に働く僕らにマネージャーは日本酒の一升瓶をほいほいとくれ、酒パワーでなんとか乗り切っていた僕らは昼過ぎに起きるので精一杯。

右も左もわからなかったかわいいひよっ子達で、自分たちの力ではなかなか住処を見つける事が出来ずにいました。

あの頃はまだギリシャ人が適当である事、簡単に嘘をつく事、物忘れが激しすぎる事などは知る由もなく、ひたすら大人しく”探してくれる”という家の発見情報をただピヨピヨと口を広げて待っていたのであります。

数週間後にようやく待っているだけでは何も起こらない、と悟った僕らは英語対応してくれる不動産屋さんや、今は無き英字新聞Athens Newsに載る広告主に連絡を取りついには自分たちの力だけで契約までこぎつけました。

見つけた家があったのはビクトリア(VICTORIA)という場所。
イギリスからギリシャに移住したばかりの僕らはこのUK風なビクトリア、という都会的音の響きに完全に騙されてしまったわけですが、アテネ在住の日本人が聞いたらまあびっくりするでしょうね。

しかも家賃は900ユーロでした(多分相場の3−4倍)。

実際なんであんなところに住んでるかわからない、なんて言われた事もあるしどこ住んでるの?って聞かれてこの地名をいうと皆一瞬顔がひきつっていました。

このビクトリアという駅、オモニア駅の次なんですがこの辺りからパティシア(PATISSIA)という一帯にかけてははっきりいってすごく治安が悪いです。

実際に大方の事件はこの地域で起こり、コロナキに引越しをしてからは何も起こっていません。

バブル真っ只中にいた僕らは通勤には行きも帰りもタクシーを使っていたので今思えばそれが良かったのでしょうがそんな僕らでもここでは数々のトラブルに見舞われました。

一番最初は地下鉄でスリ未遂事件。
前述した通り当時は電車に乗るという事はなく初めて利用した時には完全に片手に地球の歩き方を持つ旅行者モードでした。

たいして満員状態でもないのにやたら図体のでかいおやじが寄ってきて気持ち悪いなぁと思っていたらなんだかポケットに違和感、、、もしやと思い視線をそこに移すとやっぱり!手が伸びているではないか、しかもその手はこの体臭のキツイでかいおやじではなくその陰に隠れつつ隙間をぬってきた、か細いおばあさんの手。

睨みつけようとして見た時のそのしわだらけの顔がめちゃくちゃホラーでちびりそうになる僕。
夢に出そう。。。

しかもその時僕は黄色のジャケットを着ていたのですがなんとそのおばあさんも黄色のジャケットを着ていて目が合った瞬間、あ、かぶっちゃった。。。みたいな空気になったのを記憶しています。

この時は僕が汚い言葉を吐き捨てただけで、なにもとられる事なく済みました。


そして次は決して忘れることのできない事件、通称マック事変です。

マックといってもハンバーガーではなくりんごの方。

その時、当時はまだユジロスの彼女であった奥さんイデウスが初めてギリシャに遊びに来ていました。

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この日は確か何かの用事で3人で地下鉄で移動することになったのだと思います。
乗降口最前列に並び列車を待っていた僕ら、到着した落書きだらけの車両にいざ足を踏み入れると後ろからすごい勢いで人が流れ込んできました。

あれよあれよという間に波に押され3人はバラバラに。




そう、これこそがまさに彼らの常套手段だったのです。

以前のスリ未遂事件もこれでつじつまが合うのですが彼らはどうやら何人かごとのチームになっていて、まずは地下へと続くエスカレーター前でカモを探す役が常駐、獲物を虎視眈々と狙っています。

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僕らのような狩りやすそうなひよっこ達を見つけると下で待つ実行犯に連絡をするんですね。

そして下では結構な人数の悪者達が乗車と同時に後ろからタックルしてきて、カモを孤立化させそれぞれの周りを巨人達が囲むのです。

かーごーめーかーごーめー状態にされてしまうとお手上げ、ほぼ抵抗は不可能。

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この日は小柄なイデウスが籠の中の鳥にされてしまい、次の駅で奴らが降りていった後、パソコンケースからつい先日買ったばかりのmacbook air が姿を消しているのに気がつきました。

異変をすぐに察知しイデウスの元に再び集まる僕ら、まずはイデウス自身が無事であった事がなによりも良かったですが、次第にこみ上げてくる怒り。

意外と本人より、そして旦那さんより僕が一番沸騰直前、湯気を噴き出したまま次の駅で降り警察署へと向かいました。

もちろん警察の人には罪はないし、彼らからしても度重なる外国人による犯罪という事で思うところは多々あるのでしょうがこの担当したハゲおやじが終始ヘラヘラしていてまるで盗まれたこちら側に非があるような対応をとってきたのでさすがの仏の僕も声を荒げてしまいました。

謝って欲しいなどという気持ちは微塵もなかったわけですが、それでも一応国家の治安を守るのが仕事の一人として”お気の毒です”くらいは言ってくれてもいいですよね。

オバマ氏の広島演説のビデオを送りつけてやりたいくらいです。

運良く保険に入っていたイデウス、請求するためには警察署発行の盗難届が必須で長いこと待たされた後、この薄ら笑いハゲ警官にサインをもらって二度と電車には乗らないと固く心に誓ったわけですが、お金の問題よりも写真や音楽、たくさんの未バックアップの思い出達を失ってしまいしばらく落ち込んでいてとてもかわいそうでした。

当時はまだicloudもなかったのです。

ちなみに僕がギリシャに来てからすでに3台もmacbook proを買っているのは内緒の話です。
1台目は普通の買い替えですが、2台目はタクシー内に置き忘れ(しかもユジロスの。ふふふ)、3台目は道に置き忘れるという大失態。

周期的にはそろそろ新たなるトラップがきてもおかしくないので襟を正したいと思いますw


こうして思い出してみるとまだまだ出てくるものですね。

長くなってしまったのでまた次回に続きを書きたいと思います。

今回のは分類的にはいわゆる軽犯罪編。

次回はもう少しだけヘビーな事件達。



自分の身は自分で守りましょう。
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筆 タカキス。

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