aamall

2017年05月11日

5/11 とらのあな基準

エロ同人の修正基準、コミケを筆頭に即売会の運営側は「具体的には答えられない」と言ってるんですが、とらのあなは公表してるんですね。で、即売会側の考え方と大きく違う点が1つあって、「性器が見えない程度の「モザイク」」でいいよと公表しています。

これをもとに、今まで黒線で修正していた作家さんがモザイクに変更し、即売会で頒布停止となってしまう、そんなことが最近頻発しているので、「性器が見えない程度の「モザイク」」を指して「とらのあな基準」なんて揶揄したりしているわけですが。

どういうことかというと、とらのあなのほうが即売会の通例より基準が甘いということです。なぜとらのあながこんなに甘いのか、逆に即売会が厳しいのか、そういう話をします。

頒布した同人誌がわいせつ図画に該当すると判断されたとします。実際にはそこから裁判で該当するかが争われ云々、となるんでしょうが、そこらは端折ります。そうなった場合、どのようなことが起きるでしょうか。

まず、頒布した人はもちろん逮捕されます。頒布に許可を出した即売会運営責任者や同人誌を刷った印刷所もわいせつ図画頒布の幇助(手助けすること)として逮捕されるでしょう。即売会運営はボランティアで本業が他にある場合も多いですから、そちらに影響が出ることも想像できます。さらに、事件が大事になればなるほど、そのような行為の温床になると判断されて同人誌即売会という用途に会場が貸し出されなくなるでしょう。この時、たとえば例大祭で起きたとして、コミケが、あるいはCityやライブが、運営主体が違うから大丈夫、なんていうように見られることはまず無いと思っていいです。同人誌即売会としてひとまとめです。

とまあ、事が起きるとそれによる影響がとても大きいので、過ちは許されない、それが現在の同人誌即売会の置かれている立場です。

一方、とらのあなで販売した同人誌がわいせつ図画だったらどうだろう。作家(委託元)は逮捕、印刷所ととらのあな幹部も幇助で逮捕されるでしょう。しかし、とらのあな視点で見れば、幹部(あるいは社長)は逮捕されるけれども、作家が一人捕まったところで、同じような同人誌を委託するサークルはごまんといる、仮に他に委託しようとしたところでメロンブックスくらいしか選択肢が無く、そこまで委託元サークルが減るとは実際のところは考えにくい。また、わいせつ図画頒布で店自体を畳むような処分が下ることも考えづらい、などなど、思いのほか、事業に深刻な影響は無いのではと想像できます。

それならば、(もちろんノーガードだと即死なので)わりと緩めの基準にして煽ったほうが売上も上がるということで基準が緩くなっているのだと思います。

ただ、注意してほしいのは、とらのあなとしてはそこまで痛くないけど、作家としては即死級ということ。そして、とらのあながサークルを守ってくれるとも限らないということ。下手すれば捨て駒です。「サークルが委託契約を守らず納品してきたから悪いんですー」と言い出しかねない。

結局、とらのあな基準がOKだと確定しているわけではない。とらのあなのほうがより危ない橋を渡ってる、それだけのことなんですね。

最後に自分の身を守るのは自分です。誰かのいいなりになってたらいつのまにか背後から撃たれてた、なんてことにならないよう、こういう騒動を期に知識を蓄えてほしいですね。

increment at 23:39│Comments(2)TrackBack(0) コラム 

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この記事へのコメント

1. Posted by     2017年05月12日 18:37
乙彼さまです
本来言われるまでもなくそういう事の筈なのに、例の件の反応とか見てると思いのほかそういう認識を持っている人が少なく頭抱えました
過去の件や即売会と委託の違いなんて気にしなくても同人活動できるのも確かですが
最後の行に完全に同意いたします
2. Posted by @++   2017年05月12日 23:38
普段のなにもない平時にこのへんを意識するのはなかなか難しいことだと思います。ここ最近この手の問題が大きく吹き上がったことは無かったので、無知な発言も仕方ないかなと。一方で本当に、こういう話題になったときにしっかり学んでほしいですね。

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