きもの”浪漫紀行”

きもの屋”巽庵・きく庄”でございます。 本物のきものを愛し、末永くご愛用いただきたいと願っております。

きもの屋日記

何だか急に寒くなってような気がします。
しかしこれで平年並みの気候なんだそうです。どうぞ皆さんご自愛ください。

先日来「小紋着尺」について色々と記してきました。

結論から申し上げれば「小紋着尺」は決して普段着だけではありません。
その品物の持つ特色によっては略礼装にもご利用いただける等
大変の大きな魅力を持つ品物も沢山あります。

決して一つのパターンに捕われずその品物の持つ魅力を把握し
上手にご利用いただきたいと思います。

私共の姿勢は今後も何ら変わりません。
その品物の特徴からお客様の希望に添う事の出来る品物を
詳細をご説明させていただいた上でお勧めしていきたいと思います。

どうぞ”きもの”をお楽しみください。

きもの屋日記

11月下旬。

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晩秋と呼ばれる時期となりました。
周囲の木々は色付き、葉を落とし始めています。

そろそろ「冬」の準備を始める頃となってきました。

晴れれば爽やかな空気の中、衣類の風通しと共に
お家の中の冬支度もなさってはいかがでしょう。
案外色々な面で気付く事も多いように思います。

色々な面で役立つ周囲の観察を是非お続けください。


きもの屋日記

昨日ご紹介した件に関して記します。

昨日ご紹介した品物は残念ながら部分によっては痛みが激しく
帯としてご利用いただくには無理がありました。

そのような場合はどうするのか?。

この様な場合は一つの装飾品としての利用を考えご提案します。
例えば ・・・
そのような場合も太鼓部分はそれ程傷んでいる事はありません。
その部分を活かし額に入れる事により時期を選ぶ装飾品とします。
時期を選ぶとは、つまり昨日の品物は「打ち出の小槌」の意匠であり
それはお目出度い意匠として織り上げられているのです。
お正月、またお祝いの時等に飾っていただければ華やかな印象もあり
その時の大切さを、また華やぎを一層輝かせてくれると思います。

日本の意匠は本当に趣のある素晴らしい輝きを持っています。

日々の生活の中で一つのアクセントとして輝かせていただければと思います。




きもの屋日記

昨日訪問した先様で古い帯を拝見しました。

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       「 白地吉祥文様織上袋帯 」  記載内容の品物ではありません。

その帯は太鼓部分に「打出の小槌」が織り出された名古屋帯。
地織は市松に織分けられ恐らく子供さんの帯ではなかったかと推測しました。
幅の狭さもその判断の一つでしたが僅か数十年前までは
子供さんの成長に合わせて「祝い着」として造られた品物ではないかと思います。
現代も子供さんの成長に合わせて色々と記念する事例はありますが
色々な社会情勢の中で何か異なる部分を感じました。
”もどき”では造り出せない落ち着きのある温もりを感じました。

想いの深さは織り込めるものだと実感した品物を拝見させていただきました。



きもの屋日記

昨日の記載に ・・・
内容的には型染の訪問着もどきより明らかに深みのある品物もあるのです。
と記しました。

訪問着もどきという言葉は初めて使ったように思いますが
実際にはそのような品物を目にする度憤りを感じています。
「訪問着」という品物の呼称は一般的には高額な品物という印象です。
その印象を利用していい加減な品物を造り販売するという状況が
今も多く為されているのです。
そこには色に対する配慮も、また染上げる意匠の内容についても
その価値を配慮するという事は行われていません。
「訪問着」という呼称を使うだけで比較的高額な価格が設定出来る。
そのような安易な考えで行われている事が多いのです。
この様な実態を訴える事自体悲しい事なのですが事実です。
もういい加減に改まらないかと切に願っています。

「小紋着尺」にも江戸小紋、また加工小紋(手描き他)等の品物は
本当に素晴らしい、価値ある逸品が沢山あります。

しっかりした審美眼で上質な品物をお選びいただきたいと思います。



きもの屋日記

今日はこの時期らしい気候の一日のようです。

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「江戸小紋」は型染めで染められた品物です。
それと共に今日ご紹介する小紋着尺も型染めで染められた品物です。
輪郭とも言える部分だけを型染で加工し中の色挿し等を手作業で
行われています。

一般的には「小紋」と呼ばれる品物は安価で加工も簡単な品物と思われ
軽く扱われる傾向にありますが決して侮っていただきたくないのです。
内容的には型染の訪問着もどきより明らかに深みのある品物もあるのです。

「小紋着尺」の魅力をもっとご認識いただきたいと思います。


きもの屋日記

先日採り上げた「江戸小紋」については誤解が多いように思います。
今日は少しご説明させていただきます。

「江戸小紋」とは ・・・。
江戸時代、諸大名が着用した裃の模様付けが発祥と言われています。
その後大名家間で模様付けの豪華さを張り合うようになり
江戸幕府から規制を加えられる事になりました。
その為遠くから見た場合は無地に見えるように模様を細かくするようになり
結果かえって非常に高度な染色技を駆使した染め物となりました。
また各大名で使える模様が固定化していきました。
代表的な模様として「鮫」(紀州藩徳川氏)、「行儀」「角通し」(以上を「三役」という)
「松葉」(徳川氏)、「御召し十」(徳川氏)「万筋」、「菊菱」(加賀藩前田氏)
「大小あられ」(薩摩藩島津氏)、「胡麻柄」(佐賀藩鍋島氏)があるのです。
このような大名の裃の模様が発祥のものを「定め小紋」「留め柄」と呼ばれます。

このように大名が着用していたという経緯から江戸小紋の中でも定め小紋は
格式が高く、意匠は家紋の結晶を意味するのです。
裃の柄の大きさは6段階。
殿様に一番近い席に座る上位の家臣が一番細かい柄を着用し
下位になるほど柄は大きくなります。
7段階以降の家臣は無地の裃を着用していました。
これらの事から定め小紋は無紋でも礼装として着られる着物と認識されます。

以上が伝えられている「江戸小紋」に関する定義です。

価値観は夫々ですが是非ご認識いただければと思います。

きもの屋日記

”きもの屋”として商いさせていただき四十年余り。

我国古来の衣装”きもの”は長い時を経て今日に至ります。
その時によりお客様のお好みは異なる事もありその傾向に
若干の流れはあるものの古典に基く不変の物です。
ところが近年、訳の解らないバーゲンが開催されています。
洋服同様に季節に応じたバーゲンも開催されているようですが
私共には意味が解りません。

”きもの”には流行の色はありません。そして流行の意匠もある筈がありません。
例えば「黒留袖」に辻が花の意匠を施すという事は基本を理解していない事を
証明するようなものなのです。

”きもの”は流行とか個人の意見に左右される事のない
厳然とした揺るぎない意思がその本質を貫かれているのです。

ただ単にお客様の想いを揺るがすだけのいい加減な商いは
そろそろ終わりにしなければならないと思っています。

純粋な”きもの”の姿をお伝えしなければと思います。


きもの屋日記

今日は秋の陽射しが眩しいようです。

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お天気の具合で妙に暖かな日が続きましたが
来週は少しずつこの時期らしい陽気になりそうです。
平地の紅葉も少しずつ色を深めているように思います。

今日、明日は「もみじ狩り」の最適な一日になりそうです。


きもの屋日記

先日は「江戸小紋」の染め上がりをお話しました。

昨日はお客様にご覧いただきましたが大変ご好評いただき
綺麗な染め上がりに感謝すると共に今後を考えました。
「今後とは?」
特殊とも言える品物が少なくなってきている現状を考えると
益々「誂え」という方法が増える事でしょう。
しかし私共の自己満足ばかりでは本位ではない事を自覚し
多くの皆さんにご覧いただける状況を設けなければなりません。
”きものの商い”の形態が大きく変わりつつある昨今だからこそ
じっくり構えご覧いただくと共にご理解に努めねばと思います。
それこそが今後の”きもの屋”の商いの姿であり私共が目標とする
「上品な商い」であると心しています。

昨日もTVのCMで驚いた内容がありました。
早くも「冬物商品」のバーゲンだそうです。
「冬物商品」とは一体何時お召しいただく品物なのでしょう。
一体何を意図してこのような行動となるのか。不思議です。

「商い」の本来のあり方をもっとしっかり考えねばと思います。



プロフィール

巽庵・きく庄店主

巽庵・きく庄店主
学生時代は映画を専攻していた変わり者。きものの基礎を京都の老舗で学び36年。ようやく経験を活かせる年齢になりました。当たり前の事ですが映画製作同様創作を”きもの”の世界にも求めます。周囲との調和も視野に入れ「和」のコーディネートをご提案。お客様の「笑顔」「楽しさ」を追求したいと思っています。商いを通じての社会貢献。それが商いの本来の姿と心に刻み、また後世に本物を伝える事を旨として益々頑張っていきたいと思います。
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巽庵・きく庄店主

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