第一は、消費者の実質購買力を低下させることである。円の対外国通貨価値の低下は国内の物価上昇と同様に、消費者の実質購買力を減少させ外需から内需主導への構造転換にネガティブ効果を生むのである。

 第二は、預金金利がインフレ率より低い実質マイナス金利であり、貯蓄が海外に流出していることである。その結果、貯蓄の運用リスクが増加していることは言うまでもない。加えて、金利の低さから円は世界中の調達通貨になっている。Carry Tradeはその好例であり、円調達―外貨運用の結果、円安に拍車をかけている。

 政府は借入コストの増加に繋がる利上げに反対しており、地方統一選挙や参院選挙が近くなるほど、政治的圧力が強まろう。しかし政府借金の付けを預金者に負担させてはならない。

 第三は、日本の低金利が、原油価格の乱高下に示される世界の商品市況の不安定化に繋がっているとの声が強まっている。金利と同時に流動性対策も必要である。
[コラム] 「円安のネガティブ効果」―消費者の購買力減少と貯蓄の海外流出 | IBTimes(アイビータイムズ) : コラム
簡潔かつわかりやすいのでメモついでに引用します。

リンク先は日銀の金融政策決定会議で利上げが見送られた件に関する批判みたいなコラムみたいなんだけど、円安がポジティブな一面ばかりでないことは当然だと思う。当然のことなんだけど、円安=好景気、円高=不景気、と思い込んでしまっている人が世の中にはいるようだ。製造業に携わるというか、物作りを連呼する人に多い傾向だと思う。というのも、日本国内で製品を作って輸出するというビジネスモデルは円安が有利だからだ。ただそれだけ。輸出企業は潤うけど、輸入では不利だし、外需主導な経済構造は変わらない。それに、輸出企業の好況が国民に浸透しないし。だいたい、日本の大企業の多くは海外依存度が高いし、海外工場も多いんだけどね。

それに、1番大事というか本質的な部分なんだけど、長期的に円安になるということは購買力の低下つまり生活が質素になるということなんだよね。短期的な為替変動は投機的な意味合いが強いけど、長期となると現実世界を反映してくる。その辺のことを理解したうえで円安で喜ぶならいいけど、ステレオタイプに円安で喜ぶのはどうかと。経団連なんかは輸出型企業がほとんどだから、メディアを含めてこういうのは減らないんだろうなぁ。リンク先のIBTimesは海外のメディアだからこういうコラムが載るんでしょうな。