2016年11月30日

パリのインド事情

久々の更新になります。
今回はパリ在住の私のインド仲間(日本人)、の友人(インド人)からの情報。
ヨーロッパではイギリスやドイツがインド率高めというのは知っていたが、フランスについてはまったく知らなかった。パリのインド情報というのはなかなかレア。私も興味深く読んだ。

以下、私のブログのスペースで紹介させて頂きたい。

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 インドなパリ – その1:インド映画のDVDショップが充実

パリ北駅周辺(Gare du Nord)はインドエリア。南インドの都市、ポンディチェリー(タミル・ナードゥ州)がフランスの植民地だった影響か、フランスにいるインド人は南インドの人が多い。そのためこのインドエリアで軒を連ねるスーパーやレイストランの表記で目に入る文字もタミル文字が多い。
そして、インド野菜(ドラムスティックや調理用バナナ)や日用雑貨を扱うインドスーパーに混ざり、DVDショップも何軒か立派に店舗を構えている。
小ぎれいそうな一軒のDVD 屋に入ってみる。店のサイズはさほど大きなく6人ほど客が入るとかなり窮屈になる感じだが、品揃えは豊富でとてもきれいに整理されている。店舗に入って右側はボリウッドなど北インド系映画、そして左側は南インドの映画とぴっちり、きれいにわけられていて面白い。
店員さんもインド人ながら、パリ歴が長いためか大人しく、積極的には話しかけてこない。自分から積極的に探している映画を言って探してもらう必要があるが、やはり種類は豊富。

インド好きならインドにいってDVDを購入するのが普通だと思うが、やむ得ない事情でインドに行けない場合(?)は、パリにいけば北インド映画から南インド映画まで探しているDVDを必ず見つけることができるはず。
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 インドなパリ – その2:インド好きなパリジェンヌも!

日本にもいくつかのインド舞踊・ボリウッドダンスのスクールがあるが、なんとパリにもいくつか存在する。ある程度の規模のあるスクールだけでも2件はあり生徒数もかなりいるようである。
一つはTriwat Ecole de Dance でボリウッドとカタックダンスの教室がもうけられている。ホームページをみると、ボリウッドダンスを踊るパリジェンヌ(というかマダム)が見ることができる。もう1つのスクールはBolly Deewani。こちらはバングラ専門コースなどあり同じく結構本格的。青空ボリウッドダンス教室をパリ市内の公園で開催したり、ボランティア活動などにも積極的。こちらもホームページの写真をみれば、生徒がすべていわゆる白人のフランス人ということが分かる。

パリといえば、中村江里子だったり、マカロンだったり、こ洒落たものを想像しがちだが、いるのだ、パリにもインド好きのフランス人が。
インド好きということで少し肩身の狭い思いをしている日本のインドファンは遠くパリにも同志がいることをたまには思い出し、インド道をこれからも歩んでほしいと思う。
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 インドなパリ – その3:インドなパサージュを歩いてみよう

プラージュとは日本でいうところのアケードのようなもの。だいたい18世紀頃からパリで作られ始めらたようである。かなり歴史は古いので、パリ市内にはたくさんの味のある素敵なパッサージュがある。パリのガイドブックを見れば、ほぼ必ずと言っていいほど「パリのパサージュ訪問」を観光の一つとしておすすめしているほど。

そんなパサージュにもインド系の店で占められたパサージュが存在する。その名もパサージュ・ブラディ(Passage Brady)。ここの通りを入ればあるのはインド料理屋とインド雑貨屋さんばかり。パリでの外食は日本に比べるとかなり高いことで有名だが、パサージュ・ブラディのインドレストランは料金設定もパリのスタンダードと比べれば安めに設定されており財布にも優しい。

ちなみにこのパサージュ・ブラディはパリのアフリカンエリアと隣接している。このためパサージュ・ブラディ―を出てぶらぶら歩き始めると、黒人専門の美容院や美容用品店などかなり“アフロ”な雰囲気になる。
パリにいながらかなりエスニックな雰囲気が楽しめるのでこのエリアは訪問の価値あり。
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情報提供:サンジャイ
電気料金比較サイトを運営するフランス企業で働く)  


2016年10月22日

2016年IFFJ総括

2週間にわたるIFFJが終了した。
今年もバラエティ豊かなインド映画を鑑賞することができて、本当に楽しい日々を過ごした。この開催に至るまでのスタッフのご苦労は大変なものだったと思う。が、IFFJのおかげで確実にインド映画ファン人口は増えていると実感している。私は休日や平日の夜の回での参加になったが、満席を含めて人の入りはとても良かった。

今年は初日から最終日まで足を運び、全作品を鑑賞し、全作品の感想をざっくりと短くではあるがツイートした。謎の使命感である。というよりも、もともと記憶力が非常に悪いので、観たてほやほやのうちに印象などを書き留めておかないとすぐ忘れてしまう。情けないことに観たことすら忘れてしまうほど脳のハードディスクの容量が小さい。

そして開催中は極力ネガティブなことはツイートしないようにしていた。「面白い」という感想が多ければ、もしかしたら足を運ぶ人が増えるかもしれないということを期待して。観てもいない人に「つまらない」とはあまり言いたくないしね。

けれども開催が終わったので、来年以降より充実させたものにしていただくために、今回気になったことをいくつか書いておこうと思う。

★日本語字幕について
登場人物が二人称に「君」という代名詞を多用したことによるいわゆる“「君」の名は”問題。私は字幕作成者のご苦労などを考えると、あまり強く批判はしたくない。一流の字幕作成者ですらミスや違和感のある字幕になることはよくある。けれどもそれなりの料金をとって一般の劇場で上映する以上はやはりある程度のレベルが要求される。特にインド映画は独特の固有名詞や文化的背景があるので、英語字幕からだけ訳すと難しいところが多いと思う。IFFJの字幕が最終決定になるまでどういう過程をたどっているかわからないが、インド、インド映画、ヒンディー語などに詳しい人の監修やチェックは是非入れてほしいところだ。

★字幕位置
ヒューマントラスト渋谷に限っては、座席の段差があまりなく、運が悪いと前の人の頭で字幕がほとんど見えないことがある。来年もここでやるのであれば、縦字幕にしてもいいのではないかと思う。

★画質
私などはインドの古い映画館でも観ているので画質はいいに越したことはない程度だが、技術が進んで画質がどんどん良くなっている現在、Blu-rayがギリでDVD画質では不満に思う人もいると思う。よりいい画質での上映を望むが、とはいっても運営上止むを得ないのであれば、パンフレットに記載しておけばあとは観る側の判断になる。

★チケット
今回メンバーズカードが使えず、また前売り券では座席指定がネットからできなかった。事前に会場へ引き換えに行くことができず、上映日当日しか行くことができないのに既に満席・・・という人もいたと思う。このあたりは次回の課題になるかも。経費の問題ということであれば、例えば今回のようにゲストを呼ばないとか、上映作品数を12→10程度にしても、2週間という期間であれば十分だと思う。

★オープニングイベント
高倉さんとアンジェラさんのイベントは大変面白かった。けれどこれから短編と1本上映が控えている状況で1時間は長い。高倉さんのジャンル分けなどは良かったが、これから映画祭が始まろうとしているのに個別作品解説は不要では?ネタバレはなかったものの、話を聴いて観に行きたくなった人はいたかもしれないが、何の情報を入れたくない人もいたと思う。

★言語
今回テルグがなくなり、ベンガルが1本で残りがすべてヒンディーだった。テルグ、ベンガル、タミルあたりが1本ずつ入ると理想的だと思う。

★新作とジャンル
新作が多いのは本当に嬉しい。一方で今年のボリウッドは実話ベースのシリアスな作品が多かった。今年のIFFJはそんな中でも様々なジャンルの作品を入れてきていたが、これからも2年内くらいに枠を広げてもより広範な言語、ジャンルを入れてきてほしい。例えば「ハウスフル3」などは絶対にIFFJでなければ流せない作品だし、この流れで1本バカ映画枠を入れるのはアリだと思う。

★宣伝
インドファンが集まるナマステ・インディアのブースの出店はいい宣伝効果になると思う。逆に今回気がついたのはインド人が少なかった。またインド映画ファンでない人がどの程度来場していたかはわからないが、従来のファンを大切にしつつも、新たな宣伝方法で新規ファンの獲得にも頑張ってほしい。

★人気作を休日を中心にもってくるなど、プログラムの構成はとても良かったと思う。スーパースター、シャールクの『ファン』とサルマンの『プレーム兄貴、お城へ行く』が上映されたのはGGGGGGoood job今回のIFFJ最高のお仕事でした。


季節の変わり目でもあり、普段引きこもりなので毎日のような外出に実は開催1週間目頃にダウンしかけた。そう思うと昨年も10月は体調を崩していたことを思い出した。結局観る方も体力勝負ということで、来年は自分自身の体調管理に気をつけたいと思う。

いろいろ書いたけど、本当に楽しかった。スタッフのみなさん、お疲れ様でした。ありがとう。
普段インド映画は同じ作品の感想を共有することが少ないので、他の人の感想を知る貴重な機会でもあった。自分が気がつかなかった作品の印象や受け取り方、視点があって、とても楽しかった。
来年も是非お会いしましょう  


2016年09月20日

A.R.ラフマーン

A.R.ラフマーンの名前を知らなくても『ムトゥ』の音楽を聞けば「ああ、インド映画ね」と思い出す人は多いのではないか。TVなどでインドが特集される時は断トツで彼の曲が流れる。さらに米アカデミー賞作品賞を受賞した『スラムドッグ$ミリオネア』で作曲賞、さらにゴールデングローブ賞でも受賞したと言えば、どれくらい凄い人かのイメージがわくかもしれない。

そのラフマーンが来日と聞いて福岡に行ってきた。
ラフマーンが参加したのは初日の福岡アジア文化賞大賞の授賞式と翌日音楽を担当したイラン映画「預言者ムハンマド」上映前10分程度のサラーム海上氏とのトーク、そして同日夕方の市民フォーラム。
このうちメインとなった市民フォーラムについては「アジア映画巡礼」さんのブログが詳しいのでそちらをご参照頂きたい。

ラフマーンはどの場面でも静かに、言葉を選ぶように話していた。
はにかんだような笑顔と決して大きくはない身体や身振り。
しかし彼の中には無限の音楽の宇宙が広がっている。それまでのインド音楽の常識を覆すかのようなメロディーは、現代的であると同時にインドの古典の良さを取り入れている。
市民フォーラムのパフォーマンスでは私の席から演奏している指先が見えたのだが、口数が多くない彼の指先はとても饒舌でしなやかだ。ひとつひとつの音が人間の情念を表しているかのようにも思える。明るさの中にも悲しみがあり、絶望の中にも希望が見えるような音楽。

授賞式では最初に福岡の高校生のオーケストラが彼の曲を2曲演奏し、その後ラフマーンのピアノとシタール奏者で1曲、そして最後に高校生とボーカルが加わりラフマーンもコーラスしてのJai Ho

特筆すべきはラフマーン監督の映画が作られようとしているらしい。
タイトルも決まっていて(99 Songs)、ラブストーリーとのこと。自分の音楽学校と映画のことを話す時は少しだけ言葉数が多くなり、夢を持ち続ける少年のような表情だった。

インド映画ファンであれば、みな彼の音楽と共に映画を楽しんできたことだろう。そして今ではインドのみならず、世界のラフマーンとなっている。
ザキール・フセインの翌日がラフマーンという夢のような日が続いたが、ごく限られた人数であったので今度は是非ツアーとして来て頂き、一人でも多くの人がライブを体験できればればいいなと思う。当たり前の話だが、やっぱりライブはいい

映画のために実際ロケ地にも訪れたそうだが、もしかしたら日本にインスピレーションを得て、そのうち和テイストのラフマーン音楽が聴けるかもしれない。
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市民フォーラムの後に九州のインド好きの方々が中心となったオフ会にお誘い頂き参加したのだが、106サウスインディアン福岡天神店は前日ラフマーンが来られたとのことで直筆サインを見せてもらった。お店にきっと飾られると思うので、博多に遊びに来られた方は是非実物を見て頂きたい。
ラフマーンが座った席も教えてもらえる。
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2016年09月17日

ザキール・フセイン ライブ

ザキール・フセイン のライブに行ってきた。これまでタブラの演奏はイベントなどでその心地良い音色は耳にしていたものの、演奏会として聴くのは初めて。
渋谷のライブハウスなんて私には場違いではなかろうかと心配したが、なんとOSOやムトゥでお馴染みのあのシネマライズ跡だった。

会場は超満員。
舞台は高めにセッティングしてあり、どこからでも見やすい配慮がされていたのが嬉しい。期待でワクワクする熱気に包まれていた。

私は音楽の専門的な事はわからない。しかしタブラとはなんと複雑で繊細で豊かな音色を奏でるのだろうか。息をするのも忘れて聴き入った。

そして次第にタブラの音は心臓の鼓動に似ているような気がした。トン、トン、とリズミカルに、ゆったりと穏やかに、時に激しく駆り立てるように。
タブラの音と自分の鼓動が徐々にシンクロしていく。そしてそれが重なり合った時、異次元へといざなわれる。間違いなくあの時の私は違う世界にいた。

静かで深みのある音もさることながら、超高速テクニックは私たちと同じ2本の手から編み出されているとはとても思えない。きっと彼には凡人の目には見えない千手観音のような手があって、その神の手がタブラを支配しているのではないか?いや、もしかしたら逆にタブラに宿った神がザキール氏の身体を借りて観客に語りかけているのかもしれない。

ザキール氏は表情豊かな人だった。サーランギー奏者のサビール氏とアイコンタクトをしながら、天を仰ぎ、観客に語りかけるように、時々いたずらっ子のような笑顔を浮かべ「でぃ!」とキメを打ったりして、とても楽しそうに彼の世界を作り出していた。それはムンバイの街であり宇宙であった。

ライブの良さは空気の響きを直接肌で感じられることにある。これはどんな高性能の再生機材でもかなわない。大き過ぎない会場は皆で同じ空気を感じる事ができた。そしていつまでもこの心地良さに身を委ねていたいとすべての人が感じていたいないに違いない。目の前5メートルから発せられる音の波動砲。

ノンストップ1時間40分+アンコールで約2時間のステージはあっという間だった。また是非日本であなたの世界に連れて行って下さい。来てくれてありがとう。  


2016年08月27日

インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)2016

今年もIFFJの季節が迫ってきた。
オフィシャルHPはまだ更新されていないみたいだけど一応こちら
Facebookで確認する方が早そう。こちら

東京 10/7(金)〜10/21(金)渋谷ヒューマントラストシネマ
大阪 10/8(土)〜10/21(金)シネ・リーブル梅田

計14本のラインナップは以下のとおり。
ボリウッドに関しては興行収入順に並べてみた(単位:カロール、koimoi.com)。興行収入は大きな参考の1つにはなるものの、それが必ずしも自分の好みと合うわけではないので、あくまでも参考程度で。

【ヒンディ】
Prem Ratan Dhan Payo 207.4
Airlift 127.80
housefull3 107.70
Gabbar is Back 86
Fan 85.00
Neerja 75.61
Kapoor & sons 73.03
Ki & Ka 51.62
Bombay Velvet 23.67
Phobia 02.50
Aligarh 02.00

【ベンガリ】
Monchora

【テルグ】
Size Zero

【短編作品】
Muftiya

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いやいや素晴らしい
ざ〜っくりと昨年から今年前半にかけて、一部の大作を除いて話題作は概ね網羅されているのではないだろうか。私はこのうち半分を観たものの大体が英語字幕であったため、日本語字幕でじっくりと観たら感想がガラっとかわるかもしれない。例えばKapoor & sonsのような感情が軸になる作品はちゃんと理解して観たかったのでよかった。

まずはおそらく一番人気になるであろうFan。
興業的には決していい数字ではないが、シャールク"Fan"は必見である。

今年のボリウッドの傾向としては実話ものがヒットしたということ。ラインナップにはないがアイシュのSarbjitもそのひとつ。Airliftの戦火の街の様子、Neerjaのハイジャック、いずれも観ていて自分が本当にその場にいるような恐怖感をおぼえるほど、リアルな描き方が素晴らしい。特にNeerjaのハイジャック犯が片言の英語を話す様子がとても臨場感があった。ソナムは今のところ主演女優賞イチオシ。

いわゆる歌と踊りと華やかなボリウッドならPRDP。サルマンは本当に作品に恵まれているなあ。こちらはサルマン×ソナム。

個人的に好きなのはKi & Ka。昨年上映されたBang Bang!ではカトリーナが目覚めると無人島の青い空の下、砂浜で上半身裸のリティックが料理を作っているという光景に萌えたものだが、こちらはアルジュンKが料理男子に。料理男子萌えというジャンルがあるかわからないが、私はかなり萌えたがたいのいい男の子がいじいじしたりしてすごくかわいいの

別の意味で注目はHouseful3。私はこれだけは日本で日本語字幕で公開されないと思っていた。いわゆる「ピー」音、字幕的に×××になってしまう台詞ばかり。いったいこれをどう処理するのかとても興味ある。つきつめるとインドと日本の禁忌、笑いの質という話にもなるが、まあ肩ひじ張らずに観るのが吉。

IFFJはコアなインド映画ファンが多いが、それでも初めてインド映画を観るような人たちが「面白い」と思ってくれて、そのあと10/29(土)から公開のPKになだれ込むという展開を激しく希望している。  


2016年08月07日

ラージクマール・ヒラニ監督

プレミアム試写会の翌日、公式ツイッターで「監督が恵比寿の映画館に訪れます。」との告知が。月末で自分の仕事が立て込んでいたのだが、このチャンスを逃すわけにはいかない。ダッシュ&恵比寿ガーデンプレイス内で半分迷子になりながらも、どうにか間に合った。

監督は訪れたファン一人ひとりの握手やサイン、写真に快く応じてくれていた。取材でお疲れのところ、終始笑顔で優しく接してくれた。この日はラフな服装であったが、とても上品で優しさにあふれていた。

そろそろ会場を立ち去るという時まで、遠巻きに見守る私たちの方を向いてニコニコ手を振ってくれていた。急な告知ではあったが、十数名が集まったであろうか。大人数というわけではないかもしれないが、それでも監督作品を愛するファンが日本にもいるのだということはわかってくれたのではないかと思う。

ちなみに傍には監督志望?の息子さんがいらっしゃったのだが、俳優になってもいいくらいのイケメンお父さん譲りの人当りの良さで、快く撮影に応じてくれた。愛にあふれたファミリーなんだなということが伺えた。

ヒラニ監督作品はまだ4作品しかない。『Munna Bhai MBBS』『Lage Raho Munna Bhai』『きっと、うまくいく』そして『PK』。ムンナバイシリースも大ヒットした。監督の笑顔の向こうには鋭い人物観察眼がある気がする。ヒラニ監督のフィルターを通した時、それぞれのキャラクターがどのように描かれているのか、更に注目して作品を観て行きたいと思う。

日本が気に入られたということなので、日本ロケもありえない話ではないかも?短い滞在だったけど、「日本」がきっといつかどこかで何かの形で監督作品にお目見えすることをゆるやかに期待している。2日間の感謝の気持ちに変えて、今後すべてのヒラニ監督作品を鑑賞することを誓います

10月29日の一般公開まで待てない!という人は9月18日(日)「第9回したまちコメディ映画祭in台東」で。

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2016年08月06日

ラージクマール・ヒラニ監督

先週のことになってしまうが、ちょっとしたご縁があり、ラージクマール・ヒラニ監督がゲストの『PK』プレミアム試写会に参加することができた。この感激は言葉で言い表すことができない。会場のインド大使館へは待ちきれずに早目に着いた。中央部はマスコミ関係者席でその他の人たちは両脇や後方だったのだが、そのおかげで脇ブロックの最前列に座ることができた。

おこぼれの身なので出過ぎたことはしないつもりだったが、念のためと思ってサイン用の「きっと、うまくいく」のDVDを持って行った。30分間のイベントが終了しマスコミが引きあげる中、監督は会場内で周りの関係者と談笑をしていた。私は勇気を出し、監督のそばにいた日本人スタッフの方に「監督のサインをいただけますか?」と尋ねたところ監督は快く応じてくれた。

私は「あなたの作品が大好きです。お会いできてとても嬉しいです!」と拙いヒンディー語で伝えたところ「Ohヒンディー!どこで覚えたの?」と聞かれたので「あなたの作品からです」。どこまで通じたかはわからないが、何やらヒンディー語らしきものを必死で話そうとしている私にハグをし、握手をしてくれた。感激過ぎて腰砕けになりそうだった。

監督は上品さにあふれ、ずっとニコニコ笑顔だった。そして声がとても素敵。
もしTVなどで監督の声を聴くことができたら、是非笑顔と声に注目してほしい。

ゲストの山崎監督は監督目線で「きっと、うまくいく」と共に「PK」を大絶賛し、壇れいさんはご自分が話されている途中でうっすら感激で声を震わせていた。それを聞いて私も我がことのようにとてもうれしくなってしまった。

ヒラニ監督は黒澤監督作品をリスペクトし、ほぼ全部観たと言っていた。そして山崎監督を日本を代表する監督と評価し、山崎監督が退場される際はぽんと彼の背中を押して「お互い頑張ろうな」と思われるようなメッセージを送っていた。また壇れいさんへは美貌を称え、是非映画にとラブコールを送った。さらに日活をはじめとする各関係者の名前を挙げ、感謝の意を表された。

もちろんこれにはリップサービスも含まれていると思うが、それでもその気持ちが嬉しいではないか。そして実際の監督にお会いして今まで思っていたことを確信した。ヒラニ監督は登場人物ひとりひとりのキャラクターを描くのが本当にうまい。どの人物もいわゆる「キャラが立っている」。そしてかなり深くまで人物像を掘り下げている。スピーチにあったように、人の良いところ、優れたところにフォーカスを当て、肯定的に受け止めようとしている姿勢が感じられた

作品を作るうえでは、もちろん悪役や敵役なども必要になる。
でもそんな役どころですらどこか憎めない、人間味あふれたキャラクターになっている。
脇役や端役も優しさと愛情をもって、とても丁寧にいきいきと描かれている。いらない人間なんていないんだよと言っているようだ。作品全体から「どんな人間だって頑張って生きてるんだ、前を向いて生きていこうよ」というポジティブなメッセージにあふれている。だから監督作品を見ているととても心地よいのだ。元気になれる。

そしてそのお人柄に翌日さらに触れることになった。(続く)
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2016年07月25日

これから本気出すぞ!

今年入ってからちょっとやらなければならないことがあって、それが先日ようやく終了した。日常生活に大きな影響はなかったのだが、それでも若干の時間の縛りはあった
その拘束からやっと解放された

さ〜て、いよいよ本格的な映画の季節がやってくる
映画ではないが、プリヤンカ主演の「クワンティコ/FBIアカデミーの真実」がDlifeで放送が始まった。FBIアカデミーが舞台のこの作品は過去と現在が行き来しながら、様々な人種、人間関係がもつれた糸でつながっている。ストーリーそのものの面白さとプリヤンカの魅力がいかんなく発揮されている。

7/31(日)は急きょ『Sultan』の追加上映が汐留で行われる。
私はまだ行けていなかったので大ラッキーだ。
週末に行われていた各言語のインド映画上映会もなかなか行けなかったので、これからは積極的に参加したいと思う。

10/29(土)からは待ちに待った『PK』が一般公開される。
これに伴い、PKオリジナルクリアファイル付き前売り券が発売されている。
お宝グッズになること間違いなしなので、品切れになる前に是非とも手に入れたい。
試写会のお知らせもぼちぼち出てくる頃だろう。

ARラフマーンが来日予定のアジアフォーカスは9/15〜9/25。
9/24(土),9/25(日)恒例の代々木公園「ナマステ・インディア」も忘れちゃいけない。
その後はIFFJが10/7〜10/21(東京)10/8〜10/21(大阪)。
東京国際映画祭が10/25〜11/3と続く。

今のうちに体力とお金を温存して、是非これからの楽しい季節に備えたい。

          PKクリアファイル。裏はラジカセ柄。
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2016年07月03日

日本の放送局の少なさ

今ちょっと怒りながら書いている。

以前から思っていたが、日本は放送局が少なすぎる
BS・CSチャンネルこそ最近若干は増えてきたが、どれも既存の日本の放送局が絡んだものが多く、昔の番組やらを流している。それは決して否定しない。娯楽は重要。

アメリカやインド旅行をした人ならわかると思うが、海外は放送局がめちゃくちゃ多い。例えばインドなんかだと、各地方ごとのニュースやバラエティ・音楽・映画の新旧、そしてアメリカ、イギリス、フランス、中国などのニュースチャンネルなど数えていないが100チャンネルくらいはある印象。

日本の一流ホテルなら海外のチャンネルが視聴できる設備があるのかもしれないが、一般家庭では衛生放送でCNNやBBC他韓国・中国・ブラジルまでがせいぜいなところ。もはや情報鎖国してるのではないかと疑うレベルである。もちろん、ネットではいくらでも海外の情報が手に入る。しかしリアルタイムな映像が流れる電波の影響力は小さくない。

地上波オンリーだった時代は「テレビはタダで見るもの」という概念があったが、今は放送にお金を払う意識があるので個人の好みで映画やスポーツやニュースを選択できるようになっている。

なのに選択できるチャンネルが絶望的に少ない
私は多少割高であってもインド映画や世界のニュースが見られるチャンネルがあったら喜んで加入したいと思っている。

日本でも英語教育を・・・ということを本気で考えているなら、字幕や吹き替えの問題などスルーして子供の頃からセサミストリートや海外のアニメを見ることができたり、大人でももっと普通に各国のニュースやドラマ・映画が見られる環境になればいいのにと本気で思う。そしてそれは決して「日本語」を軽視することではない。

世界は動いている。
日本のメディアのフィルターに批判はあるが、海外も同じようなものだろう。だがせめて受け手として選択肢は欲しい。日本は選択肢すらもないことが一番つらい。そしてあっても英語で理解できない自分も情けない。

海外の文化やニュースを知ることは個人の趣味でやればいいと思っていた。しかし、イギリスのEU離脱、バングラデシュのテロ、日本の未来が大きく関わってくるアメリカの大統領選挙など、もはや趣味の範囲では収まりきらない。

海外のニュースが普通に入ってくると都合の悪いことでもあるのだろうかと勘ぐってしまうほど、先進国と自称しているこの日本は選択肢が少ない。報道の自由度ランキング・・・がどれほどの信頼性があるかわからないが、72位とか情報統制、大本営発表と言われてもおかしくない。

海外の情報を知ることは、むしろ自分の国について考えるきっかけになると思うのだが。  


2016年06月26日

宝塚でOSO

既にご存じの方も多いと思うが、2017年1月、宝塚星組で『オーム・シャンティ・オーム −恋する輪廻−』が上演される。公式サイト

宝塚とインド映画の組み合わせ。
どう考えても相性が良すぎる

インド映画の世界が、宝塚のキラキラした舞台で3Dで見られるなんて
という私は、実はかなり昔に1回しか舞台を見たことがない。
宝塚ファンに怒られてしまうかもしれないが、東京近郊に住んでいる者にとって、宝塚は他の演劇や劇団の公演などを含めて広義のお芝居の選択肢の1つだと思う。友人に誘われたとか何かのきっかけがないと、なかなか観る機会がない。でももしかしたら関西方面に住んでいる人にとってはもっと身近で特別なものなのかもしれない。

そんな私ですらも飛びついてしまう。
ルパン三世などかかなり大胆なチョイスをしていたことは知っていたが、インド映画に目をつけたあたり懐の広さを感じる。

宝塚の舞台がどのように行われているかはほとんどわからないが、ヅカ流の解釈をしてインド映画ファンのドギモを抜かせるステージで楽しませてほしい。

チケットの争奪戦が心配だが、宝塚はCSを始めとしていろいろなコンテンツが充実しているので、仮に劇場に行けなくても何とか観ることだけはできそうである。

ヅカファンとインド映画ファンの融合。
これをきっかけにお互いのジャンルに興味を持てるようになったらいいなと思う。