2011年12月04日

アニル・カプールの活躍

先日ブラッド・ピット主演の『マネーボール』という映画を観にいった。
私のような野球好きにとってはとても面白い作品だった。実話を元にしたこの作品、「ベースボール」というととかく“試合”がクローズアップされた作品が多いが、ブラッド・ピットが演じる球団のゼネラルマネージャーの手腕と球団の選手間トレードや獲得などといった裏側が描かれていてなかなか興味深かった。イチローも一瞬映っていた。野球がまったくわからない人だとどうだかわからないが。

ま、それはともかくとして、その予告編でトム・クルーズ主演の『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』にアニル・カプールが出演していたことを私は見逃さなかった。見ていないのだがアメリカの人気ドラマ『24』シリーズにも出演し、さらにはインド版でリメイクする予定の『24』シリーズにジャック・バウアー役で出演するようである。

アニル・カプールはシュリ・デヴィやマードゥリーなどいち時代を築いた女優とのコンビで大ヒット作をいくつも生み出してきた。二枚目・・・とはちょっと言えないかもしれないが、親しみあるルックスで人気俳優となった。年齢を重ね、ロマンティック・ヒーローの役は少なくなりつつもそれなりにボリウッド作品には出演し、『No Entry』や『Welcom』で評価もされてきた。だがなんといってもアカデミー賞8部門獲得の『スラムドッグ$ミリオネア』への出演が彼の転機となった。

他のボリウッド俳優での海外での活躍といえば今は亡きアムリーシュ・プリーが『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』で存在感ある演技を見せつけていた。アイシュワリヤー・ラーイ・バッチャンもイギリス映画『ピンクパンサー』に出演していたが、インド人俳優の海外進出には壁があったようだ。それは距離や時間のハンデ、エージェントの問題、ボリウッドで十分活躍していけるから、ボリウッドで主役級なのにハリウッドでは脇役になってしまうから・・・などいろいろな要素があると思う。

そうした問題をクリアしてアニル・カプールは活躍している。アメリカで成功を収めつつもボリウッドを捨てるわけでもなく、両国で頑張ろうとしている。彼が実質的なアメリカ進出の足がかりになっているのではないかと思う。

今後も彼のような演技派が世界で活躍し、ボリウッド俳優の底力を見せつけてほしいと願っている。