2017年04月15日

『バーフバリ 絶叫上映』

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おそらく日本で初めてのインド映画の絶叫上映ということで、見学がてらに行ってきた。音響のいい大きなスクリーンでもう一度このスケール感あふれる作品を楽しみたかったのも理由。

映画が始まる前は、コスプレをしたスタッフが赤ちゃんの人形を片手で持ち上げるという映画の1シーンをまねて会場を盛り上げる。そして上映中の注意などの前説が入り、上映本番。

キメのシーンで拍手、映画の中で「バーフバリ」コールが起こるとみんなで一緒に拳を上げて叫んだりサイリウムを振ったり、お色気のシーンでヒューヒュー言ってはいたが、そこは礼儀正しい日本人。ところどころで大きな声でツッコミを入れる人は何人かいたが、他のところはおとなしく観入っていたのだった。絶叫することすら忘れるほど、引き込まれている感じにも伺えた。だがエンドロールの無音のところでは「バーフバリ」コールが鳴り響いた。作品の満足感と余韻と次作への期待感が入り混じっていたと思う。

今回の上映会でちょっと惜しかったのは指笛がなかったこと。セクシーシーンは「ひゅーひゅー」でなく、そこは指笛だ。ヒーローの活躍シーンも拍手というより指笛。そう言えばインドでは頻繁に聞く指笛も日本ではほとんど聞くことがない。これも文化の違いか。でももし次回もこのような上映会があるならできるひとを5人くらい仕込んでおいてほしい。

さて改めて観て、やはり新宿ピカデリーは音響がとても良かった。考えるにこの作品はBGMや効果音の使い方ががめちゃくちゃうまい。その良さを十二分に設備が引き出しているのだ。地響きのような重低音から耳をつんざくような金属音までがクリアに聞こえる。人の声なども入ったBGMは緩急を使い分け、否が応でも盛り上がる効果がてんこ盛りなのだ。

ストーリー的には歴史ものの跡目争いといった超王道でありながら、ここまで盛り上がりを見せたのは、これらのサウンドエフェクトがかなり重要な要因のひとつになっていると思う。もともとインド映画はtoo muchに効果音を入れたがるのだが、今回はそれが成功している。観客の心理状態とうまくシンクロしていた。

で、この音楽の人はヒンディー映画では『Baby』を担当しているとわかり納得。実はこの作品、私はそれほど好みではなかったのだが、追い詰めていくようなBGMがストーリー以上に印象に残っている。

人が半回転しながらばんばんぶっ飛んでいくシーンが山盛りだった。お約束のエロチックなダンスシーン、あるいはインド流の論理、母を侮辱されること、身分の違い、神話のモチーフ・・・シンプルな中にかなりいろいろなテイストが組み込まれている作品だと思う。

絶叫上映でありながら、私は微動だにせずじーっとスクリーンを見つめているだけだったのだが、こういうイベント的な上映会もありだなと思った。普段あまりインド映画に馴染みがない人が、「面白そう」と参加してその良さを知ってもらうのはいいと思う。

新宿はとりあえず上映終了となったが、1週間満員御礼のコンプリート。他の地方での上映の話もあるので、チャンスがあれば是非映画館で観て欲しいと思う。

この記事へのコメント
TOKです。

「PK 日本語版」のDVD/BDが’発売されるとアマゾンに探りに行ったら、「バーフバリ 伝説誕生 日本語版」が7月5日にDVD/BD発売されることを発見。すごいぞツイン!
収録言語はテルグ語/日本語吹き替えと、今まで(多分)ヒンディ語吹き替え版しか無かったので、テルグ後話者のインド人にとって朗報ですね。

とここまで書いて思いつき。
在日インド人の為の映写会をやらないかなぁ。
ピカデリー新宿の上映は、家族連れで観るには遅い時間だから、ある程度在日インド人の需要あると思う。

個人的には、本場のピーッ!!!とギャー!!!を味わいたい。
セクシーシーンは静かだと思う。
Posted by TOK at 2017年04月25日 07:12
インド映画のDVDの本数が着実に増えてきて、これまで特に興味がなかった層も目にする機会が多くなりそうです。どの作品も上映館数があまりなかったので、DVD化することにより広く認知されることを期待しています。

川口や市川で行われているインド人主催の上映会では比較的インドノリで行われているようですね。でも今はインドでもシネコンはおとなしいものです。労働者のお兄ちゃんが多い場所や時間帯は盛り上がるでしょうが、さすがに女一人では行ったことがありません。
Posted by ソニア at 2017年04月25日 21:12