2019年05月11日

『アベンジャーズ/エンドゲーム』

今日は珍しくインド映画以外の作品の感想を。

私がこの映画を観るまで知っていた情報は

・興行収入がめちゃくちゃよい。大ヒットしているようだ。
・シリーズものらしい。
・長い(約3時間。ちなみに最近のインド映画はそんなに長くない。)

ということだけ。ひどいものだ。
既に観た友人に「どうだった?」と話を聞いたところ
「今までのシリーズと違うタイプ」と言う。いや、今まで知らないし(^_^;)

ということで、せっかくなのでIMAX3Dで鑑賞してきた。
まず思ったのは、なんだか人がいっぱい出てくるが、アメリカ映画の面白いところがぎゅーっと詰まって、でもしっかりと筋が通っている、ということ。

これだけキャラがいれば、一人くらいお気に入りが出てくるよね。それが戦隊組んでるんだからそりゃあ面白いよ。私なんてそれぞれのキャラの背景全く知らないけど、知ってる人はたまらんシーンがたくさんあるんだろうな、と思った。それぞれのヒーローがオムニバス形式で活躍するのも楽しい。

人気ヒーローであり戦隊モノ、SFであり、ハリウッド大得意の特殊メイクすごくて、タイムマシンというオイシイ武器を登場させて最先端のVFXで魅せる。映像は細部まで本当に美しく、戦闘シーンは圧巻だった。それを観るだけでも価値があると思わせる。

相変わらず地球を征服した奴は後をたたないな、とかタイムマシンがなぜか車の中に仕込まれてたり、それを扱う機器の故障をたたいて治そうとしたり(昔のブラウン管か!)、ミクロの決死隊に姿を変えたり。

こういうご都合主義は特にSFにありがちなんだけど、謎の掟が不文律のように組み込まれている。「これは◯◯だから〜することしかできない!どうすればいいんだああ!」みたいな独自のルールがいたるところにあって、知らんがな、となるけどまあそれはご愛嬌。

終末思想と使徒、なんていう解釈は詳しくないから書かないけど、キリスト教的な描き方なのかなとも思ったし。

しかし。ヒーローが悪者をやっつけるだけの作品だったら私はこの記事を書こうとは思わなかっただろう。よくあるやつね、で終わってた。この作品は親子の絆の話でもあるのだ。

どんな近未来な設定であろうとも、親子の愛はなんてアナログで時空を超えたものなんだろうと感じた。父と幼い娘のほほえましい愛、図体だけはでかいが"少年"が抜けきれない息子と母、父親と息子の微妙な距離感。デジタルな映像と人間味あるアナログなストーリーの対比が面白かった。

インド映画でも嫌というほど親子愛が出てくるが、いい年した息子が母の膝枕で涙ぐんだりする一方、アメリカはハグはしても独立した人間として歩いていく。親子の愛の描き方は国によってかなり違う。

他には真田広之がかっこよかった。60歳近いのに、キレのあるアクションはさすがJAC出身。西洋の人から見たTOKYOは雑多でミステリアスな雰囲気に満ち溢れていた。

アベンジャーズどころかアメコミヒーロー映画すらろくに観たことがないので、的はずれなことを書いたかもしれない。でもそんな私でも楽しめた。3時間のアトラクション。迫力ある映像と共に、ヒーローも戦闘服を脱げば普通の人、弱いからこそ強くなる、というメッセージだと思った。いろいろな奴らが集まってより強くなるってことも含めて、それはアメリカそのものでもあると感じられた。