2016年09月20日

A.R.ラフマーン

A.R.ラフマーンの名前を知らなくても『ムトゥ』の音楽を聞けば「ああ、インド映画ね」と思い出す人は多いのではないか。TVなどでインドが特集される時は断トツで彼の曲が流れる。さらに米アカデミー賞作品賞を受賞した『スラムドッグ$ミリオネア』で作曲賞、さらにゴールデングローブ賞でも受賞したと言えば、どれくらい凄い人かのイメージがわくかもしれない。

そのラフマーンが来日と聞いて福岡に行ってきた。
ラフマーンが参加したのは初日の福岡アジア文化賞大賞の授賞式と翌日音楽を担当したイラン映画「預言者ムハンマド」上映前10分程度のサラーム海上氏とのトーク、そして同日夕方の市民フォーラム。
このうちメインとなった市民フォーラムについては「アジア映画巡礼」さんのブログが詳しいのでそちらをご参照頂きたい。

ラフマーンはどの場面でも静かに、言葉を選ぶように話していた。
はにかんだような笑顔と決して大きくはない身体や身振り。
しかし彼の中には無限の音楽の宇宙が広がっている。それまでのインド音楽の常識を覆すかのようなメロディーは、現代的であると同時にインドの古典の良さを取り入れている。
市民フォーラムのパフォーマンスでは私の席から演奏している指先が見えたのだが、口数が多くない彼の指先はとても饒舌でしなやかだ。ひとつひとつの音が人間の情念を表しているかのようにも思える。明るさの中にも悲しみがあり、絶望の中にも希望が見えるような音楽。

授賞式では最初に福岡の高校生のオーケストラが彼の曲を2曲演奏し、その後ラフマーンのピアノとシタール奏者で1曲、そして最後に高校生とボーカルが加わりラフマーンもコーラスしてのJai Ho

特筆すべきはラフマーン監督の映画が作られようとしているらしい。
タイトルも決まっていて(99 Songs)、ラブストーリーとのこと。自分の音楽学校と映画のことを話す時は少しだけ言葉数が多くなり、夢を持ち続ける少年のような表情だった。

インド映画ファンであれば、みな彼の音楽と共に映画を楽しんできたことだろう。そして今ではインドのみならず、世界のラフマーンとなっている。
ザキール・フセインの翌日がラフマーンという夢のような日が続いたが、ごく限られた人数であったので今度は是非ツアーとして来て頂き、一人でも多くの人がライブを体験できればればいいなと思う。当たり前の話だが、やっぱりライブはいい

映画のために実際ロケ地にも訪れたそうだが、もしかしたら日本にインスピレーションを得て、そのうち和テイストのラフマーン音楽が聴けるかもしれない。
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市民フォーラムの後に九州のインド好きの方々が中心となったオフ会にお誘い頂き参加したのだが、106サウスインディアン福岡天神店は前日ラフマーンが来られたとのことで直筆サインを見せてもらった。お店にきっと飾られると思うので、博多に遊びに来られた方は是非実物を見て頂きたい。
ラフマーンが座った席も教えてもらえる。
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Posted by indoeigatushin at 21:39 |この記事のコメント(0)