2016年04月03日

『Ki & Ka』

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市川妙典にて英語字幕で。

バリキャリのカリーナ・カプール演じるキアと、専業主夫役のアルジュン・カプール演じるカビールの夫婦の物語。結婚における男女の役割や主婦(夫)の存在の重要性など、いわゆるジェンダーがテーマにはなっているものの、コミカルで軽やかで、何よりも主演二人の演技がよくてテンポよく観ることができた。

正直言って、ストーリー的には大きな盛り上がりがある訳ではない。夫婦間やその周囲で起きる出来事も想定の範囲内。突き詰めるととても深いテーマになってしまうがうえに、このくらいさらっと扱った方が気持ちよく観終えることができた気がする。

カビールはプロ並の料理の腕前を持ち、その他の家事も大得意。そのうえ汽車が好きで家の中に模型走らせたりセグウェイを自転車代わりに乗り回したり、筋トレもやるし腕っぷしも強い“男子”である。キアもキャリア志向がとても強いものの、服装やメイクも決まってるし“女子”を捨ててはいない。多少の気持ちの行き違いはあるものの、「二人が愛し合っていればそれでいいんだもんね〜」といういちゃいちゃは小気味いいくらい。ちょっとすねたってキスして仲直り周りの人たちもインドとは思えないくらい2人の生活に好意的。一歩踏み込んで考えれば、二人の幸せは周りの理解があってこそという言い方もできる。インドという国でこういう映画が明るく描かれることは新鮮だった。

帰り道「日本でもウケそうだよな〜、配役は斎藤工と篠原涼子かな〜。」なんて考え、いやこれ既に同じような設定でドラマになっていたぞ・・・ということを思い出した。そのドラマはバリキャリアラフォー女性が年下イケメン彼との甘い同棲生活・・・と思いきや、彼には同年代の彼女がいて「あんなババア本気で相手にするわけないだろ」と言い放ち、ドラマでありつつも酷い設定だったw

自由な発想とそれを受け入れられる柔軟性は、男女間だけでなく、宗教や人種問題にも通じていくものだと思う。だがこの映画ではそこまで言及しているわけではない。あくまでも主役は「彼女」と「彼」。幸せは相手を思いやることによって生まれていくものなのだ。ケンカしたら傷が深くならないうちに早目にゴメンナサイすること。する方はもちろん、された方も素直にならなきゃ。そのためにはスキンシップも大事な手段になりうるということ・・・。これは世界共通のお約束かも。

週末に軽いラブコメでイケメン眺めながら「あ〜面白かった」といえるような作品は個人的には大好きだ。怒涛の急展開で感動大作というのもいいが、ふらっと映画館に立ち寄れて楽しい時間を過ごせるような映画が日本でももっと増えてくれたらなあ・・と思うのだが。インド映画なら最高なのだがそれは無理としてもね。

恋と結婚(家庭)とキャリアとおしゃれと・・・みたいなテーマは揶揄されがちだが、女性にとっては永遠のテーマだと思う。そのうちボリウッド版「セックス・アンド・ザ・シティ」ができたら面白いのになあ・・なんて思った。

テーマ曲の「HIGH HEELS TE NACHCHE 」はリズミカルで振り付けも覚えやすく脳内でヘビーローテンション中。  

Posted by indoeigatushin at 14:41 |この記事のコメント(0)