2018年03月16日

『シェイプ・オブ・ウォーター』

2018年アカデミー賞作品賞、監督賞他受賞作。
まあこういうのは一応観ておく的な・・という完全に流行り物に飛びつく気持ちで観る気になったはいいが、「ファンタジーとか基本あんまり得意じゃないんだよね。時々自分的地雷もあるし。」とほとんど期待せずに劇場へ足を運んだ。どうせアカデミー賞を選ぶような方々と自分の趣味は合わないだろうし・・・とちょっと卑屈な気持ちもありつつ。

しかし、結論から言えば笑えたし、うっすら泣けた。
自分ルールで笑ったら負け、泣いたら大負けなので、私は勝負に敗れた。(何の勝負だ?)

平たく言えば半魚人と口が聞けない女性のラブストーリーなのだが、「人魚姫」という美しい言葉はあるのにその男性版の日本語は「半魚人」なのか?とかつらつら考えながら観ていた。

とにかく謎の多い映画だった。
なぜ60年代が舞台なのか。ブラウン管のTVからは昔のドラマが放送されている。カッコイイアメ車も登場する。古い映画館のシーンは良かったな。ところどころミュージカルをぶっこんできたり、同性愛ネタやスパイネタ、もう何がなんだかわからない。科学者出てくるのに半魚人には塩+αくらいの説明しかない。孤児院ネームって何?緑色のパイは間違いなくまずそうだ。etc..

そもそもなぜ主人公のイライザは半魚人にひかれたのか。口が聞けなくて孤独の共通点・・ってのはちょっと弱くないか?と思ったところで「おいおい、何十年インド映画観てるんだよ!」と自分にツッコミを入れた。恋に理由はいらないんだ。風が吹けば恋に落ちるんだから、水しぶきが立って愛が生まれたって不思議じゃないだろと。

大人のおとぎ話なので大人の描写もある。
「HOW?どうやって?」という台詞にこれまたいろいろ妄想を膨らます。

そして私はひねくれ者なので対照的な2人の女性についてもちょっと気になった。責任者の嫁はアメコミに出てくるような美人で金髪巻髪のエッチな奥様。片や推定40代独身のイライザが心通わすのは半魚人ってオイオイ、40代女性の相手は人間じゃつとまらないのかよ・・というのはうがった見方というのは自覚している。

あとハゲネタがあったので監督絶対ハゲてるだろうと思ったら違った。ハゲにとってのファンタジーでもあった。いや、結局は半魚人でも現れない限り無理ということか?

まあ優等生的な感想だと「幻想的」という表現になるのだろうが、これを書きながら大人のファンタジーというのは観ている側がいろいろと想像したり妄想できる余地を残してくれる作品なのだなと思った。  

Posted by indoeigatushin at 23:19 |この記事のコメント(0)