2015年04月05日

「インドの仏」

東京国立博物館で行われている「インドの仏」に行ってきた。
これはコルカタ・インド博物館所蔵のもの。

普段そんなに美術館や博物館に足を運ぶ方ではないが、これはとても面白かった。
というのも表示方法がとてもわかりやすかったからだ。

通常各展示物の横には解説が出ているが、字が小さく専門的だったりしてせいぜいななめ読みするくらい。しかし今回は大きな字によるわかりやすい文章でとても興味深く読めた。この他にも出土された地域を地図で示したり、神話がイラスト化されて描かれてたり、遊び心があふれた展示だった。

インド映画などを観ているとどうしてもヒンドゥー教やイスラム教のことを目にすることが多いが、仏教もすばらしいではないか。改めて仏像の美しさにほれぼれするとともに、その仏像の宝庫である日本を誇らしく思ったのだった。

「インドの仏」が展示してある表慶館の正面にある東洋館ではインド・ガンダーラの彫刻(6/7まで)や数多くはないがインドの細密画(4/12まで)なども展示されているので合わせて楽しみたい。

私が訪れた日は庭園でシタールの演奏が行なわれており、夜桜を楽しみながら優雅な時間を過ごした。一歩外を出ると上野公園はアルコールの香り漂うお花見でにぎわっていたが、別世界にいるようだった。

「インドの仏 2500年の謎 〜仏教美術の源流に迫る〜」というBSジャパンの放送も見たが、こちらも面白かった。今更聞けない仏教のなぜ?がわかりやすく解説してあった。みうらじゅんさん、いとうせいこうさんのお話も面白い。仏像は専門的に見るのもいいだろうが、「イケメン」「グラマー」なんていうミーハーな気持ちで見るのも悪くないのではないかと思った。その好奇心が新たなる興味を引きだしてくれるきっかけになる気がする。

インドでのロケも多く組み込まれていた。レポーターの女性がガンジス川他で頭までつかって沐浴しているのを見て、他人事ながらその後の体調を心配したのだった。4/24(金)夜5時58分に再放送あり。

展示物を見て回るだけでも面白いが、解説や背景がわかるとさらに楽しめそう。TVを見てまた違う見方ができそうなので、もう一度イヤホンガイド付きで見てみようかなと思っている。これをきっかけに日本の仏像を見る目も少し変わってくる気がする。

最近宗教をテーマに扱ったアーミル・カーン主演の『PK』を観たせいや、テロリストなどの事件もあって、人間にとって神とは、信仰とは、宗教とは、という決して答えが出ない問題が頭の片隅に陣取っている。それとは別に特定の宗教に限らず、すばらしい文化や芸術に触れる機会はこれからも大切にしていきたいと思っている。

「インドの仏」は5/17(日)まで。  

Posted by indoeigatushin at 20:35 |この記事のコメント(2)