2014年05月18日

『ダバング 大胆不敵』が当たってくれたらしめたもの

今年公開されるインド映画で大注目が7/26公開の『ダバング 大胆不敵』である。
もちろん『マダム・イン・ニューヨーク』も期待しているが、こちらはあまり心配していない。東京ではシネスイッチ銀座で公開されるが、一定の、特に女性ファンが多い場所であることからコケるということはないと思う。作品自体もステキだし、それなりの評価は受けると予想している。

問題はダバングである。
言わずと知れたインドで大ヒットした作品だ。
少し前までインドではオシャレでスマートな作品の公開が続いていた。外国が舞台だったり英語が多用されていたり、ダンスシーンが少なかったり。そんな時代の流れの中でダバングは公開された。そしてこれが大当たり。昨年インドに行った時に何人かのインド人と世間話をすることがあったが、どの作品が好きかというと、若いお兄ちゃんたちは口をそろえてみな「ダバング!」と答えていた。インド経済の急成長ぶりには驚くべきものがあり、中流階級がすごく増えてきた印象がある。身なりは西洋風になっても、当然ながらインド映画に描かれているような世界とはほど遠い。

そこに登場したのがサルマン・カーンである。
古くはサニー・デオル、サンジャイ・ダット、アクションスターの頃のアクシャイ・クマールなど、インドの男性はいつも自分たちのアニキやヒーローを求めてきた。ここのところそのような作品がなかったため、みんなが飛びついたように見受けられる。

サルマン・カーンにとってもラッキーだった。
ロマンティックヒーローから始まり軽めのコメディなどを中心に数々のヒット作を生み出してきたが、ちょっと立ち位置が定まらなくて低迷した時期もあった。しかしダバングの主役、チュルブルとサルマンのキャラクターがぴったりとマッチし、とても生き生きと演じていた。

この作品が日本でどのように受け入れられるかとても興味がある。
ラジニ・カーントの『ロボット』は「凄い!」という評価と同時に「インド映画wwwww」というノリもあり、ネタ的な扱いも少なくはなかった。いや、ネタでもいいのだ。今回のダバングもアクションシーンなどは「ありえね〜www」の世界なのだが、それでもその先に「でも面白かったよね。またこんなインド映画観てすっきりしたいよね!」と思われれば大成功だと思う。そしてこのタイプの映画が日本で受け入れられるようになれば、日本でのインド映画上映の下地が整ってきたと言えるだろう。そして、昨今の流れを見る限りでは期待の方が大きい。

あとは・・・配給会社の宣伝とか上映館の確保とか、作品というよりは周りの環境をいかに整えられるか。全国ロードショーされているタイプの作品と違って、インド映画は限られた映画館でしか上映されていない。インド映画ファンなら何としても駆けつけられるだろうが、その他一般の人達にわざわざ出向いてもらうのは簡単なことではない。

それでもなんとかしてこの映画を日本でそこそこ以上のヒットをさせ、是非次につなげてほしいと願っている。
いい意味でダバングは暑苦しい(笑)。でもこのこってこてこそがインド映画の醍醐味でもある。この夏ダバングを観てさらに熱くなって、インドカレーでも食べれば日頃のストレスは解消されること間違いなしだと思う。  

Posted by indoeigatushin at 17:14 |この記事のコメント(2)