2007年10月23日

東の空に十三夜月  西の空には夕陽が沈む

高須町 すすきと夕陽十五夜お月さんに次ぐ綺麗な秋の月。

今宵の月は旧暦九月十三日の十三夜。これもまた美しい。

東の空に十三夜月が、西の空には夕陽が沈む。

樋口一葉の短編「十三夜」。
鬼のような夫、離縁を決意して娘が実家に戻ってくる。父親は「かわいい子供のことを思えはどんなつらいことも辛抱できよう、今までの辛抱ができたならばこれから後もできぬはずはあるまい。おまえが口に出さなくてもお前の苦労は親も察するし弟も察する、涙は各自に分けて泣こう。」と懇々と諭す。

娘は泣きながら「離縁をと言ったのもわがままでございました。私さえ死んだ気になれば、四方波風立たず、あの子も両親の手で育てられます。」と応える。

十三夜の月が照らす座敷での場面である。
十三夜の月は満月ほど明るく華やかな趣はないが夕方から夜半過ぎまでの闇を照らす。その明るさは離縁をめぐる親子のやりとりやその帰り道、身を持ち崩して車夫になった初恋の同級生との偶然の再会を照らすにはちょうどよい明るさである。

陰と陽。
月は寂しさに例えられ、陽は活力に例える。日本人の月と太陽の印象なのだろう。

月は日常生活と密接なつながりを持っていた。
暦も月を基にしたものである。太陽暦に変わってから月の位相と日にちとの関係はなくなり、照明が普及し闇を照らす存在としての月は役目を失った。

人々が月を見る機会も減った。しかし、自然界では動物の生活リズムは月と密接な関係があるといわれている。
サンゴが満月に産卵するのは月の明かりを感知するという。

その月に「かぐや」が飛ぶ。
月が日本人の心にリバイバルしそうだ。
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Posted by info_matsusaka at 23:40│自然探訪