本日、工学部入試を控えた公立大学法人大阪府立大学 工学研究科では、法人職員を集めた入試説明会がありました。その冒頭、工研科長は、今回の捏造事件についての簡単な説明をおこないました。法人内部での法人職員向けの管理職説明は珍しいことです。簡単な状況説明でしたが、きわめて良識的で好感の持てる内容だったようです。
 工学研究科科長は、今回の事件によって法人職員に与えた不安について謝罪を述べ、そのうえで、臨時教授会を招集、調査委員会を設置、調査を開始していることを説明しました。また、各報道の内容に法人職員は惑わされないよう協力依頼し、調査結果をふまえて原因究明に基づいた防止策を図るとしました。

 現理事長とはちがい、法人職員に対してのアカウンタビリティの責務を関係法人職員にたいして果たした行動は、本法人においては特記すべき良識です。また、非科学的な精神論での叱咤は全くなく、大学で働く法人職員にとっては共感を覚えるものではなかったでしょうか。

 調査委員会がどのように機能し、どのような内容を報告するかは分かりませんが、工研科長が教育研究環境の現状を冷静に見つめ、職場環境の改善を含めた責任問題についての適切な判断をされることを望みたいものです。

 今回説明という行為を実行した現研究科長の在任中に、今回の事件の結論が出るのかどうかも不明ではあります。しかし、現研究科長が経営陣に参入した後も、悪しき環境に毒されることなく、"最高学府"の構成員、知識人としての良識を発揮し続けていただきたいと願います。