大阪府全国学力テスト結果 10月17日付の新聞に、懸案の「全国学力テスト」の市町村別成績が公表されました。一部市町村の意思に配慮したものの、府の平均値も公開されています。この統計データーを見てどう受け入れるかこそ、これまでの大阪府の教育の成果なのでしょうけど、、、^^;
 
大阪学力テスト偏差値分布相関 

 報道各社では、この公表についての取り扱いに対して、それぞれの考えに基づいて橋下府政が発表した内容の掲載状況が分かれました。しかしながら、ネットで情報がすぐに流通する現代における「報道」という立場では、公開されてしまったデーターを掲載する、掲載しないはもはやあまり意味がないようにも思えます。
 また、橋下知事もデーターだけ公開して一切分析もせず(できず?)、後は市町村に丸投げ、というのも気になります。30億円の"予算"ではなく見せ金的な"基金"ではたいした市町村政策の助けにもならないでしょうし。

 内容は、平均点だけではわかりにくいでしょうから、全体のばらつきをふまえて表現できる偏差値で評価してみたグラフも掲載しました。この結果分かることは、知識力と応用力は非常に強い相関を示していることです。また、中学での成績については、分布からも各市かなり拮抗していることが分かり、小学校に比べて市町村による中等教育の差は顕著なものではないということです。また、知識力を担う学校としてもその差が小さくなっていることから、小学校から中学校にかけての教育は、生活力を担う応用力に影響が大きい?家庭教育の差だけがそのまま残っていて、各市の教育行政、とりわけ現場指導については、それほど大差がなく健闘し成果が出ているように見えると*も*言えます。

 このような評価、ランキングは、すでに高等教育、とりわけ大学入試において率先的に導入されてきました。うわさでは、高校数学に統計が入ってきたのは、センター試験実施が契機であったとも聞きます。見方に寄れば、そういう評価方法が小中学校に導入されたところで、何ら大きな影響がないとも言えますし、分析にはそれらパラメータも重要であるという考えは橋下知事も大阪府の高校で教育を受けているはずです。府などの行政にとっても、分析は非常に重要(なはず)であり、このような統計を読むことに長けた職員が多くいるはずです。

 最も重要な問題は、マスコミのような報道機関や受験産業などの言葉にのせられて右往左往する国民、府民が多いことです。

 もっと簡潔に言えば、市町村の数値や例えば大学の数値が高くても、その中の個人の評価とは全く結びつかないことです。つまり、最後は各個人が勉学を含む幅広い知識、教養をつけているかだけが問題なのです。今回の結果公表で「いい地域に住んでいる」とほっとした人、「良くない地域に住んでいる」と動揺している人、肝心なのはは地域の平均データーではないかもしれません。

 それでも優秀な学校、市町村が気になるという方には、こんな意地悪な考え方も可能です。
もしあなたのお子さんがほどほどの成績で普通の人格であったなら、相対評価を導入している現在の状況では、平均値の低い学校に入る方が、内申書や席次が有利に判断され、進学や就職の機会が有利になる可能性がありますよ。
結局、このような統計データーは、継続的にデーターを累積し、その動向を見る目安にはなっても、各個人にとってはあまり意味をなさないものであるといえます。おそらく、調査年度によって順位の入れ替わりも結構激しいかもしれません。ましてや、勉強意欲に大きく左右される教育については、学校にあまりにも過度に期待している家庭の生徒ほど、家庭教育が偏っている可能性もあります。

 いわゆる「教育」とは、科目でよい点を取ることなのか?

 今回のデーターを基に、塾などの教育産業は都合の良い解釈を武器に商機として地域的な展開を強めるのかもしれません ^^; 不安をあおってつけ込むのはあるいみ商売の基本。実は商売を学生時代に実戦で学んだ橋下知事の経済活性化政策のひとつなのかもしれません。

 現在の成績以外の情報に、このような問題に対する各家庭の認識についても今後項目に追加され、「全国学力テスト」のような近視眼的なテスト名称ではなく、「国民教育調査」のように広い視野の調査の一角になるよう、良い方向に発展していってもらいたいものです。

 みなさんは今回橋下知事が公開したデーターを見てどう分析されましたか?どう感じられましたか?