大阪府立大学の改革指針案について、教育常任委員会で共産党 山本陽子議員が質問しました。良好な外部評価の結果にもかかわらず府圧力による改革の強行が非難され、女性進出の観点からや、学生意見の尊重などが述べられ、見直しを求められましたが、、、、、
後半の知事質問では、橋下知事ご自身の民主主義の持論や大学生に対する見解が披露されました。
学長が独自案として提出したことがずーっと尾を引いているようです。大阪府も、独自、個性、といいながら、最後は他府県とのパターンマッチ、相対論が論拠のようです。
また、公立大学の姿について明確に説明されました。国立や私立とは違って、「ニーズに応じた」活動に強く制限されるようです。公立大学に応募される研究者は、この点は要チェック、重要なポイントのようですね。
3月19日に行われた知事質問では、グローバルスタンダードでは大学の重要な構成員と定められている学生さんへの、橋下知事のすばらしいメッセージが聞けました。
このあと、共産党は以下のような意見開陳を行いました。
山本陽子議員工夫する、努力する、と大阪府が言っても、それを考えるのは法人。大阪府は財布の紐を締めていくだけなので気は楽ですね。結局ますます給与削減、という路線なのでしょうか。
大阪府立大学は、府の改革指針案は内容と手法に問題がある。5年前、府立三大学統合と法人化が同時に実施され、その後大幅な改革により、外部研究資金の実績を大幅に伸ばし、評価委員会良好と高く評価され、H23年からの中期目標が学内で議論されるはずであった。9月8日、討議用資料に沿った改革を大学に押しつけ、3ヶ月後の12月3日、学内議論も不十分なまま大学から改革案なるものが提出された。この案は、大学が自発的、自主的に作成されたものではないことは、11/30府立大学のあり方についての見解、大学改革案の示す方向が全くことなっている。学内の意見を集約整理した見解と断った上で、問題点を10項目あげている。戦略本部会議が学部の個別具体的設置方法まで問題提起していることは、地方独立行政法人法3条3法人の業務運営の樹種性への配慮、教育研究の特性に常に配慮すべき、の説明が必要。たった三ヶ月で結論とは無茶クチャ。議論の時間、トップダウンで上から外部からの押しつけの改革案である。
村田文化部副理事
拙速とのご指摘だが、中期目標17年の提示。その中でも学部学科の再編を促している。次期中期目標については昨年度から検討させている。9月に問題提起をしたが、大学は真摯に受け止められ、学内の異論はあったものの、今後の公立大学としてのあり方を検討され非常にスピード感を持って思い切った決断を自主的になされたものと受け止めている。
山本議員
根幹の第一の指摘を紹介したが、全指摘をきちんと読んで検討したのか。
大学の公的な第三者機関の評価が高いが、副理事からは中期目標の検討をしていないと非難を浴びせるようだが、府からはそのことに客観的、論理的資料提出が示せていない。
学長は、これまでの到達点と、残された課題を冷静に分析検討した上で、新たな改革に取り組む。大阪の将来を見据え、府民、大阪府にとって大阪府立大学に求められるものは何かを、
設立団体と大学が時間をかけ真摯に議論を重ねる必要があると
結んでいる。答弁は納得できない。
学生の負担増について、すでに入学検定料の大幅値上げ、獣医学科の学生に負担増をしている。改革指針案では、教育設備負担金を検討するとある。学費無償か、国際人権規約の規定について保留撤回の流れの中、逆行していないか。理系特化による学生一人あたりのコスト増、学生定員減による国からの交付金削減、これらがまた学生負担になると思うがどうか。
村田副理事
新案は、限られた財源の中で、さらにポテンシャルの高い大学になるため、選択と集中により、先端科学、環境、健康のぶんやに重点化、大阪の成長戦略装置として人材育成、研究開発の拠点を目指すもの。負担は、国立大学並みをめざし、さらに充実した分、負担金の検討を行う。コストがかかるが、法人にいては経常経費抑制努力や自己財源捻出努力で、学生への負担をできる限り押さえることとし、安易に添加しない方針。定員は現行定員を理系学生にシフトする考え。多少は減少の見込みだがそれほど変わらない設定。
山本議員
多少はとは何人か。
村田副理事
大まかには200名。
山本議員
不況下、国公立志向は高まるが、200人とはいえ大きい。公立大学は、広く府民や国民、地域住民、に開かれた大学であるべき。一部しか入れない特化、狭い大学。本当に地域の声を聞いているか。地元阪南7商工会議所の二度にわたる意見書は地域への役割を高く評価し、運営費交付金削減が前提の改革は進めるべきではない、と要望している。大学関係者、学生、同窓会からも様々な反対があるが検討したか。
村田副理事
様々な異論要望があることは承知しているが、大阪府や大学ホームページで公開してオープンな形で受けとめている。改革案は、それらを踏まえ、大学において、公立大学としての存在意義を踏まえ、府民に愛され、信頼され、高く評価される大学を目指して検討されたものなので、府としては支持、バックアップしたい。
山本議員
ただ公開して聞いておくということになっていないか。今の大阪府立大学はそうではないと考えているのか。
村田副理事
いろいろご意見はあろうかと思うが、いかに知られているか、いかに受益を感じるかという視点が、公立大学には求められているという点では、産学連携に力を入れているが、府民の認知度はそれほど高くないので、いろいろな数値目標を定めて受益を感じる大学を目指したい。
山本議員
認知度に対する見解は違う。優秀な人材を輩出、昨年までの入試倍率は8.9倍のなか大きく倍率上回っている。日経新聞のh21大学地域貢献度ランキングでは昨年の66位から4位に躍進。
国公立志向の高まる中、府民にも必要となると思うがこれは認
めるか。
村田副理事
今度の計画案ではNo1を目指している。今後も府民に実感の大学を目指す。
山本議員
理系特化なので、総合大学の単科大学化は、負の改革だ。大阪女子大の貴重な文献、研究成果も生かし、21世紀時代課題に対応した人文科学、社会科学、自然科学を総合的に研究教育する大学としての発展こそ、大阪、日本のため。再検討を強く求める。
村田副理事
公立大学について説明する。全国の大学生は 国立20%弱、効率5%弱、私立8割の構成。公立大学では国立や私立で展開されない分野を中心に、ニーズに応じた人材育成、研究を行っているのがパターン。全国77の公立大学では、医療看護系単科大が22大学、3学部以下8割を超えている。大阪府域には、有数規模の類似分野の多い公立大学が併存。府、市、双方が大学の運営費交付金を相当程度減額している。歴史的経緯はあるが、今後に向けて、状況継続よりも選択と集中で枠組みを変え、ポテンシャル向上のため改革指針案に基づき、改革をしたい。
山本議員
2004年4月から大きな大学改革、法人化が国から始まった。公立大学が地域のニーズに応じたというが、改革の大きな流れで見なければならない。公立の場合はよりいっそう首長の思いでそういう力が働いている。大阪市立大学とは、学部の名前は一緒でも、中身が全然違うところを丁寧に見てもらいたい。改革指針案を見直してもらいたい。府議会としても、議員や委員が大学関係者を呼び直接話を聞く機会がほしいので検討してもらいたい。
学長が独自案として提出したことがずーっと尾を引いているようです。大阪府も、独自、個性、といいながら、最後は他府県とのパターンマッチ、相対論が論拠のようです。
また、公立大学の姿について明確に説明されました。国立や私立とは違って、「ニーズに応じた」活動に強く制限されるようです。公立大学に応募される研究者は、この点は要チェック、重要なポイントのようですね。
3月19日に行われた知事質問では、グローバルスタンダードでは大学の重要な構成員と定められている学生さんへの、橋下知事のすばらしいメッセージが聞けました。
山本陽子議員ほとんど後半は逆ギレ答弁の様相ですね。論理も道理もなく、知事は思いを叫んでおられるようです。でも、このご発言のどこがおかしいかを根拠を持って理解できる人が少ないのも事実。これも国際化が遅れている、世界に目が向けられていないと言う日本の教育失敗の一例なのでしょうか。しかし、ホント、劇場で感情で訴える演劇を見ているような感じです。
改革について、あまりにも拙速。憲法等における男女平等を考えたとき、高い学費の大学進学は躊躇する。学費が安くブランド力のある大阪府立大学は女子は魅力。大阪府立大学学生6390人中、2437名が女子、廃止学部では76%が女子。改革案は女性進学率門戸を狭めるのではないか。
橋下知事
日本にはたくさん大学がある。トータルマネジメントが必要。東京都はRGOの大きい東京都ですら、一つの大学で180億円の大阪は中途半端 240億円も投入している。政令市都府県は役割分担をしている。同規模の大学を運営しているのは大阪だけ。大阪という地域全体でトータルマネジメントを行うのが大阪府の役割。
山本議員
質問に答えていない。府「男女共同参画の現状と施策」パンフレットに男性57.9%、女性40.5%と 17.4%の4年制大学進学率開きがある。男女共同参画推進部長は誰か、知事である。
理学部、人間社会学部は大阪女子大を引き継いだ山田一朗兵衛氏が、大阪の高等教育のために帝塚山の土地と山田文庫を寄付、1924年、二番目の開学した日本文学、英文学を擁する大阪女子専門学校が母体。膨大で貴重な文献とともに引き継がれたがそれらを断ち切るもの。
橋下知事
日本がだめになったのは改革を続けないから。世の中が変わり続けているんだから、こちらサイドが変わらなければ滅びる。大学サイドが本当に一生懸命よく考えてくれた。奥野学長はじめみんなが考えてくれたすばらしい案。100人が100人、満足する改革案は難し、誰かには不利益があると思うが、今回の奥野学長の改革案はすばらしいと考えている。
山本議員
大阪女子大の財産について、上方文化センター、女性学研究センターなども大阪の文化発展に寄与した財産。財産は次世代に継承されるべき。
さて、理系特化について、改革の方向は総合大学として発展するのがよい。女性会社役員67才が朝日新聞投稿で、理系特化改革は、全国有数の公立総合大学なのに大変な損失。自動車部品メーカー、国際会議に参加、技術的に優秀なだけではなく幅石屋が必要、ノーベル賞受賞者も深い文系の学問の上に成り立っている、と述べている。将来を見据えた府立大学の充実を切に望む。
橋下知事
府民の方の意見なのできちんと受け止めるが、ただし、誤解があるのは文系の知識をいらないというのではない。学部を廃し、理系に特化。文系のある知識が必要であればその中で学べばよい。教養課程に文系の知識がある。あえて文系の科目を四年間学び、文系の大学院を持つ必要がないといっている。大学事態は理系で進む。そういうことをやるくらいなら、大阪、関西の中の大学の分布状況、学部数、外部の委員に分析してもらい、大阪府大は理系で攻める、人材を育てるでいいんじゃぁないですか。日本で1番をめざし、もっと特化して、アジアで一番、僕はそれで全体最適にかなうと思う。
山本議員
在学生の意見を聞いていただきたい。学生自治会のアンケートを紹介する。一番多いのは、総合大学が魅力なので入った。
ほか、学生への事前説明もなく勝手に進められているのはおか
し。学生数が減ると部活動が成り立たない、就活にマイナスなのは不可避。多様な価値観、理系ばっかり集まり井の中の蛙になる。基礎研究軽視思考も視野が狭い、など。このような不安に対しどう思うか。
橋下知事
大学生なんてまだまだ人生経験少ないですし、黙ってついてこいと、そういうことをはっきりと将来のことを考えてそういうことを決めるのが政治家なわけですから、大学生がまだちょろちょろちょろちょろそんなこと意見いえるような、まだ早いですよ。やっぱ民主主義ってのはポジションとパートが重要で、そういうことをやりたいんだったら、知事になるか、府議会議員になるか、しかるべき立場になってから、発言しないとですね、そらぁおかしいですよ。
意見はいいですよ。意見は言うのはいいですけども、今回の改革案に込められた大きな方針とかそんなこと大学生は何もわからないのにですね、そういうこということ自体が、もっと深く考えて、何でこれ今府立大学が、こういう改革案をやっているのか、その深いところをですね、やっぱり考えるのはそれは大学で時間があるんですからもっと勉強してくれっていうふうにいいたいですね。
山本議員
学生を侮辱するような発言は取り消していただきたい。
大学は改革に反対しているわけではないし、現状維持を主張しているわけでもない。奥野学長の提出した見解でも「大学が主体的な改革に取り組んでいく決意」と出されている。最後に学生のアンケートですばらしいと思った声を紹介する。大学というのは常に改革に積極的にあるべき、現状維持でいいと思ってた自分を反省した。
大学が取り組もうとした矢先の改革案、再度見直しを。
橋下知事
就任直後から提案し、もう二年たっている。総論賛成、各論反対。この二年間、何か具体的な改革案は出てこなかった。僕なんかよりも大学の学長として深い教養人生経験を踏まえて、考えた案がこの改革案。大学生への侮辱を取り消してほしいといったが、逆にサンドバッグ状態でがんばっている学長に対して失礼だ。教員も決定権者にたってないのにわいわい言うのは反則だ。マネージャーが意見を聞いて決めるのがルール。奥野学長が悩まれてつくった改革案を、議員にはチェックはしてもらうが、一からやり直せというのは奥野理事長に対して失礼だ。
山本議員
そこまで学長を追い込んだのは誰ですか。継続して議論したい。
このあと、共産党は以下のような意見開陳を行いました。
意見開陳
山本陽子議員
貧困と格差が子供に影響を与える中、府立大学改革指針案は、受益者負担による学費負担増の恐れ、短期的な効率主義による大学予算削減、学部再編のおしつけ、など、学問の自由と大学の自治を侵害するものである。今回は見送られたが、大学関係者の参考人招致をし、今後も議論していくことを求めます。
知事自らの言葉を受ければ大阪は衆愚政治だな。