いのちの授業 鈴木中人

「いのちの授業」の出逢いや思いを綴ります。公式サイトhttps://inochi-baton.com/

いのちの授業 鈴木中人

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公式サイト「いのちの授業 鈴木中人」https://inochi-baton.com

「母の呼び名に、あの日を思う」
(月刊「れいろう」より)

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 お母ちゃん、お袋、おばあちゃん、母。その呼び名に、その姿が浮かびます。

 五歳の夏の日。私は、草刈りカマを振り回して五針ほどの傷をおいました。
母の自転車に乗って病院に通いました。その途中の急な坂道で、母は自転車を降りて何度も立ち止まります。麦わら帽子で母の表情は見えませんが、背中は汗でびっしょり。「お母ちゃん、だいじょうぶかなぁ」と心配になりました。

 小学生になって、衣替えの朝のことです。
「今日からこの服だよ」と母が学生シャツを渡してくれました。兄には新しいシャツを、私には兄のお古。「お兄ちゃんは、いつも新しくていいなぁ」。それを聞いた母の表情は寂しそうでした。
 夕方、家に帰ると、母が新しいシャツを私に渡してくれました。「いつもごめんね」と。申し訳ない気持ちでした。でも、「お母ちゃん、ごめんね」とは言えずに、ただうなずきました。

 中学生になると、お袋と呼ぶようになりました。
「お袋」と初めて呼んだとき、母の少し驚いた表情を今も覚えています。その頃から、親とはほとんど話さなくなりました。「別に」「はいはい」ばかり。母と一緒にいることが、恥ずかしくさえ感じていました。

 大学は下宿生活。初めての仕送りは現金書留でした。
その中に、母の手紙?がありました。新聞の折り込みチラシの裏地に、鉛筆書きしたものでした。「やさい、食べなさい」などと、本当に拙い文字、文章…。言葉になりません。母が小さく感じられて、「ありがとう」と心の中で伝えました。

 結婚して子どもを授かると、「おばあちゃん」です。
子どもや孫に、そう呼ばれることに母も嬉しそうでした。母は、景子の闘病中、弟の康平を預かり世話をしてくれました。そして、晩年は、認知症で寝たきり状態になりました。

 当時、私にはある心配がありました。母の葬儀に行けるだろうか。
私は講演活動をしており、自分の都合で突然キャンセルにできないこともあります。母は一月一日に旅立ちました。みんなに迷惑をかけないかのように…。

 死別後、私が人前で話す呼び名は、ほとんど「母」となりました。ただ、家族とお墓参りに行くときには、「おばあちゃん」と呼んでいます。

 母の呼び名には、自分の人生と家族の歩みがあり―。母の日に、その呼び名とともに、思い出を語ってみませんか。

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メルマガ「いのちの授業 あの日から」は、週1回(月曜日頃)、鈴木中人の著書&会報「いのちびと」&出会いなどからお届けします。*会報「いのちびと」は、1年/1500円で定期購読できます。

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 虹天塾は、月1回の心の勉強会(滋賀県彦根市)です。北村遥明さんが、コツコツと一途に続けて、なんと200回! 

 遥さんとの出会いは10年以上前。虹天塾で、一人で黙々と会場準備。参加者は数名ですが、朗らかな笑顔でお迎え。その姿に「こいつ、いいやつだなあ」。それから、いのちの大会、いのち寺子屋、いのちびと人間塾、BookBarいのちびとをご一緒に。今しみじみと、「こいつ、本当にいいやつだなあ」

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鈴鹿サーキットにブラリ。

爆音、エンジンの匂いが脳みそに浮かび、ワクワクです。

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鈴鹿サーキットにブラリ。

爆音、エンジンの匂い…。聖地にて、ワクワクです。

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 ある人から人生相談。人生のその時を思います。

 みんな、同じ“人生のその時”を必ず体験します。人生の逆境に絶望する、大病を患う、大切な人を亡くす、自分を根本から変えたい、天職を求める、良い縁を願う、心から祈る、孤独だと涙する、家族を背負う、幸せとは何かを思う…。

 先いく人の体験を聴くこと、後から来る人に物語ることは、「いのちのバトンタッチ」です。私の体験を物語り、贈る言葉です。

・君にとって、一番大切なこととは何か。
・人生の主人公は自分自身、一途に歩む。
・大丈夫きっと幸せになれる、そう信じる。

 人生のその時、一つ一つが「いのちの根っこ」になってくれます。人生に幸あれ!と祈ります。

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 名古屋グランパスの応援に、愚息とブラリ。サッカー応援も人生なり、です。

 ホーム・豊田スタジアムは、自宅から徒歩20分。1993年、Jリーグ開幕以来、グランパス一筋。ピクシー引退時も、J2降格時も。試合は、またまた引き分け、現在17位〜(18位から降格)。

 「泣いても笑うても、陽はまた昇る。絶望の隣はにゃ、希望じゃ」 。朝ドラ「あんぱん」の名言。子どもも大人に、父となる。人生、万事研修。修行をさせていただいています。

 ガンバレ、グランパス。降格せんでくれ〜。合掌。

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 いのちに向き合うゲストを迎え、みんなで語らうオンライン勉強会です。生き方・大切なこと・家族・幸せを見つめます。

 16期もステキなゲストと7月13日からスタート。みんなで、ウルウル、ワクワク、お楽しみください。

<16期の概要 >
・期間:2025年7月〜10月 日曜日19:30〜21:20
・ゲスト講師
1回目(07/13)松田くるみ(日本講演新聞会長)
2回目(08/17)鈴木中人(いのちをバトンタッチする会代表)
3回目(09/21)玉置崇(岐阜聖徳学園大学教授)
4回目(10/19)岡本武司(鉛筆画家、元高校保健体育教師)
・定員=10〜15名程度
・概要は「16期募集チラシ」(PDF)を参照
・お申込は「申込フォーム」より

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 こどもの日、父から息子へのメッセージを綴ります。ご一読賜れば幸いです。

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「家族を背負うとき」
(「人生のそのときに心に刻む10のこと」致知出版社 より)


 家族は、本当に不思議です。
 ふと気づくと、同じ屋根の下で、笑い、喜び、けんかして、涙しながら暮らしています。人生とは、家族との歩みとも言えます。君は、夫として、父として、子として、家族を背負っていきます。大切にしてほしいこと伝えます。

 まず結婚です。
 新しい家族を育む中で、君の人生も深く豊かになる。そのスタートが結婚です。優しく、思いやりのある人と末永く一緒にいてほしい。“いい人”と結婚したら、“いい夫婦”になる努力も必要です。そのことは、君が結婚する時に、私の失敗談(ざんげ物語?)も含めて、男同士で飲みながら話そう。

 やがて、父となる日が来るだろう。
 子どもを抱くとき、守るべきものができた喜びを実感するだろうね。思いを込めて命名しなさい。その思いを、子どもにも話してあげてください。生まれてきてくれてありがとう、産んでくれてありがとう。それが家族の絆の原点になるのです。

 子育ても、いよいよ本番。
子どもは、百年時代を生きていくのです。目先のことではなく、百年先も人として大切な心根を育てることを大事にしてください。ありがとう・ごめんなさいを言う、挨拶をする、履物を揃える、時間を守る、後片付けをする…。君自身の姿として示すことが大切です。

 実は、子育てができる時期は限られています。
愛らしい笑顔の子どもも、高校生になると親離れしていく。子育てをする時、君は仕事でとても忙しい毎日だろう。だからこそ、家族との時間を意識してつくりなさい。君の人間づくりとしても。

 子を持って知る親の恩という言葉があります。
 親の思いは、子どもには伝わらないものです。親はウザイ、それが普通の子どもの気持ちです。親にしてもらったことを、自分の子どもにする。それで人生はバランスしているように思います。

 お母さんのこともお願いしておくよ。
 私は気ままに生きてしまっているので、自分の身は始末する覚悟でいます。でも、家族に少し世話になることもあるかもしれないね。自分も行く道。そう思い、君ができることをしてくれれば十分です。

 もし、君の大切な人が涙するとき、言葉はいらない。ただ寄り添ってあげてください。
 そして、君も忘れないでください。寄り添ってくれる家族がいることを。

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メルマガ「いのちの授業 あの日から」は、週1回(月曜日頃)、鈴木中人の著書&会報「いのちびと」&出会いなどからお届けします。*会報「いのちびと」は、1年/1500円で定期購読できます。

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 日本で一番大切にしたい会社、柳川合同さんの社員総会で「いのちの授業(企業向)」。会社のいのちを思います。

 会社は、競争に負けたら終わりです。社員家族は路頭に迷い、経営者は破産、取引先にも連鎖する。必ず勝たねばならぬが、それだけでは「金儲け上手」になってしまう。「みんなの幸せのために」との思いと実践があってこそ、みんなの心も一つに、社会にかけがえのない百年企業になっていく。

 会社のいのち=算盤+志、社員&社会のいのちとなる、ではないでしょうか。

 柳川合同さんの全国4か所に伺い、荒巻哲也社長や現場社員の方々とお会いしました。事務所には、上甲晃先生の志、拙著「6さいのおよめさん」も。私も心あったかく、背筋が伸びました! さすが、日本で一番大切にしたい「いのちの会社」です!

 今の時代にこそ、いのちの会社、いのちの職場が広がりますように!ありがとうございます。

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 福岡県柳川へ移動。ゴールデンウィーク中、家族連れやお土産を持つ人たちでいっぱいです。

 人生は旅ともいいます。待っていてくれる人、一緒に行ってくれる人。人がいてくれることは、本当に幸せなことですね。

 みんな、お幸せに!と祈ります。

MP~3

 
 

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