いのちの授業 鈴木中人

「いのちの授業」の出逢いや思いを綴ります。公式サイトhttps://inochi-baton.com/

2013年02月

 「今の気持ちを忘れずに」。

 看護学校での卒業講演。テーマは「看護師として働くあなたに贈る言葉」です。看護師として心に刻んでほしいことを、3つ立場からお話ししました。

 「患者家族の立場」。看護師の使命は、いのちを支え守ること。厳しい臨床現場でその使命を果たすために、確かな技量、人間愛、覚悟をもつこと。

 「社会人としての立場」。組織やチームの一員として働くために、働く意味・仕事のある幸せを感じてほしい。
 
 「家族の立場」。支えられて支えて生きていく。初めてのお給料で、家族に小さなプレゼントをしてください。「ありがとう」の言葉とともに。

 最後に学生の決意表明! 「患者家族に寄り添う、家族に感謝する。その思いを忘れずに、看護師として頑張ります」「卒業を前に、このお話が聴けて良かったです。心に刻んでいきます」…。

 「がんばれよ」と小さなエールを贈ってきました。景子がいつも言っていました「看護婦さん、優しいね」。それは信頼の証です。みんなが、優しく頼られる看護師さんになってくれますように…。

 

 

 「鹿様の教え」

 奈良保育大会。保育園の先生が一堂に会する教育講演会です。テーマは「いのちを大切にする心を育む」。日頃、幼児教育に携わる方々。数百人の会場がグッと一つになるのを感じます。終了後、散歩がてら駅に向かうと、なんと鹿に遭遇!

 近づいて触ってみるものか、無視していくべきか・・・。すると、鹿が近づいてきて、私の胸元あたりをクンクン。食べ物がないと知ると悠然と去っていきます。「おぉ〜」と見つめていると、何やら背後に気配。

 2頭の鹿が、もらった花束の花をムシャムシャです。あわてて離れると、「もう、くれないんだ」との眼差しで、フンをころころ。これまた悠然と去っていきます。

 「過ぎて近づかず、離れず。自然の関係の中で、たくましく育つ」。これぞ鹿様の「幼児教育の極意」の教えでしょうか? さすが神様のお仕え、と一人感じ入っていいました。そして、あの大量のウンはどうなるのだろうか?と俗世の心配をしながら、過ぎてウンをいただかないように帰って参りました。

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 「信念のある人とは」

 ある政治家の内々の会に参加させていただきました。人生の勉強にと、ある方にお声をいただき参加。その姿、その時空から、信念のある人に「ある」ものとは何かを感じました。

 
 「筆舌できぬ人生の困難」。9歳で父を亡くす。極貧の中、兄弟3人で一つの卵を分け合う。母は「人様に迷惑をかけぬ」と生活保護を断って子育てをします。奨学金とアルバイトで高校、大学に進学。独力で事業を起こし政治家に挑戦。落選によってたくさんのものを失うが、その後連続当選。

 「己の損得超えた志」。極貧の中で、世の中を良くしなければ、特に教育を根本にと政治を志す。中学生のとき。損得超えた夢は人を引き付ける魅力です。

 
 「笑顔」。笑ったときの笑顔が素晴らしい。人生の困難を知るほど、周りの人を包み込む。顔は人生の履歴書。

 「低い重心」。ただ腰が低いのでない。どっしりと揺るがない、舞い上がることもない姿です。

 「パートナー」。そばに寄り添う奥様。これぞ、一城を守る代議士の妻です。

 「同志」。この人の為なら水火も辞せず、一騎当千の方々。仲良しクラブにあらず、生死を超える絆を感じます。

 信念というよりも、将器の条件かもしれません。「これをすればあなたも○○になれる」といった、薄っぺらいテクニック論ではありません。まさに生き様。我が身の薄っぺらさに身を縮みています。人生勉強をさせていただきました。ありがとうございます。

 


 

 「その人が”いてくれること”を思うとき」
 
 人生で人を思うときがあります。病室でその人を待つときも、その一つです。私が初めて病室で待ったのは、景子が手術したとき。約4時間、ただ千羽鶴を折っていたことを思い出します。その後、何回も病室で待ちました。

 昨日も約4時間弱、病室で待ちました。本を読みながら、時計を見ながら、そして千羽鶴を折ったことを思い出しながら…。それは、その人が”いてくれること”を思うときのようにも感じます。

 その人がいてくれるおかげで。いつも心に思っていなければいけませんね。しばらくは、日頃の罪滅ぼしをさせてもらいます。

 
 

 「映像の力は凄い」

 手元に、映像DVDが3本届きました。まずドキュメンタリーー映画のダイジェスト版。体重326グラムで誕生した生未ちゃんの途中取材の映像をまとめたものです。約7分ですが、最後のピアノ音楽のシーンでは涙がホロリです。

 「手伝ってくれたスタッフが涙を流しながら編集していました」と杉本監督。昨日、映画のサポーター募集の小さな集いでも早速オンエア。映像を観る皆さんの表情、眼差しが一変です。

 もう2本は、小学校と中学校での「いのちの授業」のダイジェストDVD。講演とインタビューで各40分です。学校での45分授業にも、講演のイメージづくりにも使えます。ジャケットの印刷して、4月以降にはお届けできる見込みです。

 映像の力は凄い! 本当に心底実感です。でもゴールはまだまだ先です。頑張ります!!

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 「ありがとうのバトンタッチ」

 ある小学校で「いのちの授業」。授業後、4年生の生徒が校長室にいる私を訪ねてきてくれます。「今日は、景子ちゃんの誕生日ですね。みんなで景子ちゃんに折り紙をつくりました」と。「ありがとう」と私が声をかけると、男の子が話してくれます。

 「ぼくのおじいちゃんも去年死にました。肺にいっぱい病気ができたんだ。おじいちゃんも病院でいつもみんなに言っていた。『ありがとう、ありがとう』と。景子ちゃんのように。だから景子ちゃんの気持ちが、すごくよくわかりました」と。

 小学校4年生の心に、いのちの思いが確かに届いてくれました。ありがとう。いのちのバトンタッチの原点ですね。子どもたちの折り紙は、景子ちゃんのご仏壇にあります。「みんな、ありがとう」、景子ちゃんの声も届きますように!

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 「人は人によって輝く」

 頼径健治さん。東京在住、心の勉強会・武蔵嵐山師帥塾などを主催されています。師帥塾には全国から心ある人が集い、もう18年の歴史です。頼径さんとは10年を超えるご縁、私の人生の節目には常にいてくれる方です。

 子どもの分まで生きるとは? そのことを模索して師帥塾に伺いました。「どうぞお待ちしています」との優しいお声を覚えています。私が会社を辞めるて、いのちをバトンタッチする会を設立すると、発起人になってくれます。今、ドキュメンタリー映画の制作を伝えすると、「ぜひ仲間とともに応援させてもらいます」と…。

 ずっと支えてもらうながら、「応援させてもらいます」と自然体の笑顔の言葉。ただただ感謝です。10月に開催される師帥塾で、映画を上映くださる方向です。

 人は人によって輝く。今あるのは、あの人のおかげ。そう思える幸せを感じています。頼径健治さん、いつもありがとうございます。

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「感じてこそ」。

 鏑木稔さん。都内25箇所で学習塾を経営されています。そのスタッフの方々に「いのちのことづくりの思い」をお話しさせていただきました。その思いにジ〜ンです。

 「今、勉強が“出来る出来ない”の価値観で人を判断して親子共々不幸に陥っています。人は誰一人無駄な人はいない。産まれてくれて有難う、産んでくれて有難うの感謝の気持ちを根本に持ってほしいと願います」。

 「何のための学習塾?と思います。子どもや保護者に心の教育を柱にしていきます。この秋には、鈴木さんの映画をみてもらいます。そのためには、まずスタッフ自身が『いのち』『鈴木さんの思い』を感じなければいけません。感じてこそ思いなる、そう信じています」。

 「感」じてこそ思いとなり、「動」きになる。感動、心の教育の原点ですね。感じること、大切にしたいと思います。

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 「五つ”こ”の笑顔」

 淳子(妻)さんの退職・ご苦労さん会に食事に出かけました。お店は、明治28年創業、名古屋の老舗料理店の丸小さん。その4代目女将の小出朋子さんが映画に出演してくれます。実は、一人娘の梨沙子さんが、少し前から体調を崩してちょっと心配状態。お見舞い?もかねてです。

 朋子さんが、梨沙子さんと一緒にご挨拶に来てくれました。「また、オジサン来たの?」とちょっと横向きかげんです。これから先の医療ケアのことを教えてもらいました。「少しでも元気でいてほしい」と、笑顔の朋子さん。少しウルウルです…。

 理沙子さんからバレンタインチョコをもらいました。もうじき2月14日。この日は、天国にいる景子の誕生日。丸子で、朋子、梨沙子、淳子、景子。五つ”こ”の笑顔が大集合。お腹も心もいっぱいです。ありがとうございます!!

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 「職場を去る日、職場を閉める日」

 職場を去る日。今日は、淳子さん(妻)が会社勤めの最後の日です。私が会社を辞めるときから、地元の小さな会社に勤めてくれました。
 毎朝、働きに出る妻を送り出すとき、「申し訳ない」と感じました。「疲れた」「あと何日でお休み」との独り言に「申し訳ない」。ある事情で少し静養です。今日は、「ありがとう」の思いで迎えるつもりです。

 職場を閉める日。私の幼馴染から手紙が届きました。2月17で店を閉めますと。20年近く書店を経営。1年に休みは2日のみ。朝10時から深夜2時ごろまで働き続けました。「本離れ、ネット販売、電子書籍化。もう個人の力ではどうしようもない時代」と決断。私が顔を出すと、「きちんを閉めなきゃなぁ」といつもの笑顔。

 私も一人会社を去る日、寂しさと不安が一杯でした。会社員時代、取引先を私的整理する責任者をしました。会社を閉める日、その社員さんたちが職場で涙する姿が忘れられません。零細個人事業主の私にも、いつか職場を閉める日が来るでしょう。

 生きること、働くことを思う今日です…。

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