いのちの授業 鈴木中人

「いのちの授業」の出逢いや思いを綴ります。公式サイトhttps://inochi-baton.com/

2014年09月

 ある人からの相談。何を語るかを思います。

 「その時に語る」こと、「その人に語る」こと、「その時のその人に語る」こと、全く違います。しかも、今と10年後を思い語るかでもっと違う。

 私も、たくさんアドバイスをいただきました。10年後を思い、その時の私にいただいた言葉は、今も心に刻まれています。それは全て、「どう生きるか」の問いかけだったように感じます。

 目先の答えではなく、どう生きるかを問うてみる。それが道を見つける第一歩。そんな禅問答の朝です。

 

 「広げよう!いのちの授業」第10回大会。相田一人さん(相田みつを美術館館長)のあるメッセージに、ハッとしました。

 「相田みつをの言葉は、空想や頭で考えたのものではありません。全て自分の実体験から紡いだ思いです。癒しとかではなく、苛烈な現実の中からうまれたものです」。

 七転八倒の”生きる実践”。だからこそ、いのちの根っこが芽吹く。大切なことは、小さな実践、実践者たること。少年少女合唱団地球組も、ホスピタル・クラウンも、いのちの授業も、大会スタッフの行動も、一つ一つ全てが生きる実践そのものです。

 10回の記念大会の日、これからの10年の思いを新たにしています。笑って、泣いて、小さな実践を紡いでいこうと。いのちの場と素晴らしき仲間に大感謝の朝です。みなさん、本当にありがとうございます!!

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 本日は、いのちの大会! その準備をしていると、淳子さんが朝顔を袋詰めしています。「景子ちゃんの朝顔、もらってもらえるかなぁ」と。

 景子は、小学校に入学して朝顔の種を植えました。花が咲いたときには、天国に。同級生が、景子の植木鉢を家に持ってきてくれました。「きっと、お母さんが喜ぶよ」と。それからずっと、景子ちゃんの朝顔は自宅で咲いています。この時期には、種がいっぱい。

 いのちの大会では、絵本「6さいのおよめさん」を朗読します。絵本をお求めいただいた方に、景子ちゃんの「朝顔の種」をお渡ししようと思います。初めてのこと、受け取ってもらえるでしょうか…。

 大会は、12:30から名古屋・中電ホール。合唱、ホスピタル・クラウンショー、朗読。私の大好きな相田みつをさんのご長男・相田みつを美術館館長の講演。当日券もあります! ぜひお越しくださいね!!

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 昨日、朝日新聞「ひと」で紹介いただきました。「どんな絵本?」「私は・・・」とのメッセージがいっぱい。こんな絵本です。

 お母さんのAさん。子どもたちに絵本を読み聞かせると、途中で涙が止まりません。子ども「どうしたの?」。お母さん「…。みんなことが大好きだから!」。そして、親子で抱き合って泣いたそうです。

 OLのBさん。たまたま書店で絵本を立ち読み。途中から涙が溢れ、泣きながらレジで購入。帰りの電車の中では、絵本を胸に抱き続けました。

  中学校のC校長先生。被災地交流を続ける、ある小中学校に絵本を寄贈。今、各学校では、仲間や家族を失った子どもたちの心の支えになってほしいと読み聞かせをしてくれています。

 医療施設のDさん。いのちと家族を感じて仕事をしてほしいと願い、100名を越える全職員に絵本をプレゼント。読まれたあるお父さんは、地元の学校にもと絵本を寄付されました。

 あるE信用金庫。支店のロビーに絵本をおいてくれています。その日から、ロビーで涙を流すお客さんの姿をみて、受付の職員さんも目を潤ませているとのこと。

 今、絵本のキャンペーン中です。小さな思いが届きますように!

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 本日、朝日新聞・朝刊の「ひと」欄にご紹介いただいています。タイトルは、「娘の生と死を絵本にした」。小さな思いと活動を知ってもらえること、本当に有難いことです。

 記者の佐々波幸子さん、お力を賜りました皆様に心より大感謝です。ありがとうございます。

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 ある講演会での質問。「いのちの授業で大切なことは何ですか?」。それは、特に子どもの表情から感じられるものです。

 「今から、いのちの授業をします」。ほとんどの子どもは無表情。「今から、小学生の女の子が小児がんで死んでいく話をします。もし自分だったらどうするか、問いかけてください」。驚きの表情に一変します。

 講演後の感想。「毎日、学校に来れるって当たり前じゃない」「生きたくても生きられない子がいる、頑張ります」「みんなにありがとうをいいます」「お父さんお母さんより、早く死んじゃいけない」…。そこには、心のジ〜ンがあります。

 いのちを大切にする。正確には、いのちを大切にする「心」を育むことです。自分に問いかける、心のジーンを大事したいと思います。いのちに向き合う中で、問いかけとジーンがいっぱいあると、心優しくなれると感じる朝です。

 「広げよう!いのちの授業」の大会。いのちをみつめる大切さを考える、そして出会いの場にしようと願い、いのちをバトンタッチする会のメインイベントとして始めました。

 第1回大会は、2005年10月2日・名古屋で開催。無謀?にも、800人ホールを予約。「いのちの大会? いのちをバトンタッチする会??」「儲からない、得にもならないことに集まるの?」「大丈夫?」…。全てがゼロから草の根イベントです。何人来てくれるだろうか…。

 当日は、何と満席!!。東京からも九州からも仲間が駆けつけてくれました。スタッフ40人は、全てが手弁当のボランティア。「みなさん、お越しいただき本当にありがとうございました…」。開会挨拶が涙声で詰まったことを覚えています。懇親会のビールも最高!!

 第1回大会の写真をみると、みんな若いですね。大会も今年で10回目。思いは同じです!! 第10回大会・9月27日(土)・12:30〜中電ホール。講演、合唱、クラウンショー、いのちの授業。今年もステキなプログラムです。

 いのちをみつめ、よき出逢いを! お待ちしております!!

大会

スタッフ

懇親会





 

 この秋、いのちをバトンタッチする会を設立発起して10年になります。今、その10周年大感謝キャンペーンの企画をしています。その中で、自分自身の2枚の写真を見比べています。

 サポーターを募集するための設立趣意書の写真。A4一枚、白黒両面印刷に文字だらけの中に、この写真です。もう一枚は、会のHP掲載中の最新の写真です。

 以前、設立発起人の方に言われたことがあります。「中人さん、表情が優しくなったね。あの頃は、ちょっと怖かったよ」と。

 河原の石は、ゴロゴロと流される中で丸くなるそうです。10年の歩みでしょうか、歳のせいでしょうか。この先、石が砂にならねば良いですが。この秋は、この10年を思い、そして10年先を考えるときになりそうです。大感謝キャンペーンもお楽しみに!!


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 ある施設ので出来事。私も参加する委員会には、実習中の学生も同席しています。ふと見ると、何人かが爆睡・居眠り中。

 「『コラッ、寝るな』、と注意するのが担当者の仕事とだろう」。と見ると、担当者も居眠りモードです。そうかぁ…と納得。

 会社員の頃、役員の前で居眠りをして、上司にドカ〜ンと怒られたことを思い出しました。今、講演中に、寝た人がいると、本当に気になるものです。たかが居眠り、されど居眠り。我が身を大恐縮しております。

 ある看護学校の正門前には、ナース像とともに石碑があります。「博愛」と刻まれています。

 「博愛とは、階層・人種・宗教・政体などで区別せず広い心ですべての人を平等に愛すること」。

 最近、メディア・本・教育・生活の中で、博愛の言葉をすっかり見かけなくなっています。私も全く使っていません。雨風にさらされても、なお語リ続ける石碑のメッセージ。その意味を思う朝です。

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