いのちの授業 鈴木中人

「いのちの授業」の出逢いや思いを綴ります。公式サイトhttps://inochi-baton.com/

2019年06月

 9月28日開催、「広げよう!いのちの授業」第15回記念大会します!。カウントダウン90日!!。手元のチケットは山積み〜!!! 懇親会の申込だけはいっぱい〜!!!!

 今回は、「いのちと志」。日本一の志の伝道師:上甲晃氏の講演、盲目の歌姫:上田若渚さんのコンサート、鈴木中人:いのちの授業15年の思い。感動と笑顔のお届けします。

 ご来場のほど、よろしくお願いします!! チケット申し込みはこちらです。
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 厚生労働省がん対策推進協議会に出席。がん教育についても、私から委員資料として「がん・小児がんを学ぶ教育推進」も提出して議論しました。議論とはを思います。

 議論は、それぞれの立場や事情をバックに意見が交わされます。目指すことに「価値・志」を思うとき、前進につながる。逆も真です。また、実践のない議論からは何も生まれません。一つ動けば、変わっていくものです。

 議論するとは、自分自身の「価値・志」「実践」を問いかけます。今までも、これからも、「いのち」「がん・小児がん」啓発を愚直に一歩一歩と思います。

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 愛知県に在住する成田隆澄さんをインタビュー。一冊のファイル「裕君・人口呼吸器陳情書類」を拝読、心が震えました。

 1990年代前半。人工呼吸器が必要な人は長期入院。在宅を希望する人は、100〜150万円の人工呼吸器を自分で買わなければいけませんでした。市役所の福利課に勤める中で、患者家族の苦悩や思いを知ります。「おかしい!子どもが家に帰えれるようにしなければ!」。

 数名のご家族と共に、1万人の著名活動・陳情を手弁当で繰り返し、公的補助を実現させます。その後も、児童養護施設への寄付や子どもへのサポートを長年続けています。拙著を何度も、地元の学校に100冊単位で寄付してくれています。

「弱い子どもがいる。自分のことを思ってくれる大人がいてくれる、そう思ってほしいのです。その子が、また次の子どもを応援してくれるかもしれません。子どもを差別する、放っておくことができなくてね」

「僕のことはいいわ。写真は勘弁して。この嘆願書を撮ってくれん」と、はにかみ笑顔。今、退職して孫に囲まれています。その思いと写真は、「いのちびと」9月号でご紹介いたします。


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 チャイルド・ライフ・スペシャリスト(通称CLS、三重大学小児科)の西尾綾子さんをインタビュー。子どもの笑顔のためには、とはを思いました。

 CLSは、病院で子ども「生きる」をサポートする専門職です。アメリカでの留学研修&認定試験が必要で、日本では50名程しかいません。西尾さんは、農学部出身・動物実験のテクニシャン就職後に、CLSを目指し転職&独学しました。(普通の人ではできない!)

 今、病棟では、日々、子どもやご家族の「思い」に向き合います。時に「重い」ことも。小児がんの病名告知、「私、死んじゃうの?」、天国に旅立つ子も…。

「ひとり一人に、その時その時に、その子に出来ることがある」
「無理に笑顔にする必要もありません。その子のなりの表現がある」
「深いところにある子どもの不安を探すこと、寄り添うこと」
「重圧もある、眠れないこともある。私が一番辛いわけじゃない。子どもやご家族は本当に頑張っています」
「外来で、笑顔になった子どもと再会できることが一番嬉しい」
「CLSを目指したことに後悔はありません」
「日々のささやかなことに、感謝や幸せを感じます」

 子どもの笑顔のために。この言葉の深く・重く・優しい思いを感じます。その思いは、「いのちびと」9月号でご紹介させていただきます!

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 ある病院の受付でのこと。補聴器をつけた80歳ぐらいのおばあちゃんと、20歳位の職員との会話です。

おばあちゃん「いつも〇〇先生です。調子が悪いのでみてください」
若い職員「今日は〇〇先生はお休みです、他の先生でもいいですか?」
おばあちゃん「? 聞こえんわ」
若い職員「(大声でくりかえし)」
おばあちゃん「???」

そこに60歳くらいの職員の方がみえて、静かに・ゆっくり・手ぶりをして話します。
職員「大丈夫だよ。今日ね、〇〇先生はお休み(手で×マーク)。他の先生でもいい?」
おばあちゃん「ええよ。ありがとう」

 私は、明治25年生まれで補聴器をつけた祖母と暮らしていました。大声で言っても聞こえません。ゆっくり静かに話し、大丈夫だよとの表情で聴くと届くと子ども心に思いました。

 今、大人になった私はどうでしょうか。つい自分のことを話そうとしがちです。私も、聴きにくい歳になりつつあります。ゆっくり・静かに・大丈夫だよ、大切にと思います。

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 名古屋市立看護中央専門学校で、本年度の「いのちの講座」がスタート。まずは、1年生に「いのちの授業」です。「成長する」ことを思います。

 私は、医療専門職として成長していく道で「いのちの授業」をしています。学校入学時、専門履修時、卒業時、新人研修など。そのとき、そのときに、「頑張れよ」「大丈夫?」とも思います。でも、年単位でみると、みんな成長しています。

「日々には見えないけれども、成長している」。それが「人が育つ」「人を育てる」ことにも思います。「いのちを支え守る人になってくれますように」と祈ります。

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 岐阜県恵那市立恵那東中学校で「いのちの授業」です。同校では、8年前、事故で生徒が亡くなりました。それ以来、「いのちの日」を定めて「命の講演会」を開催しています。

 実は、「いのちの日」を定めている市町村、学校は少なくありません。事故、自殺、病気などで児童・生徒が亡くなったことを機会に「忘れない」「語り継ぐ」ものです。

 悲しみを生かすこと、意味あるものにすること、いのちのバトンタッチです。いのちの思いが届きますように。

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 二つのメールが届きました。

「鈴木さんの本(子どものための「いのちの授業」)を5冊送ってください。娘が通う学校に届けます。先生も子どもも、みんなが読んでほしいと思います」

「中学校で、絵本『6さいのおよめさん』で道徳の授業をしています。ホームページにある鈴木さんが朗読する画像を使ってもよいでしょうか

 小さな本、小さな思いがお役に立てること、嬉しいことですね。いのちの思いが届きますように。

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 第15回「広げよう!いのちの授業」記念大会(9月28日・名古屋)の懇親会場は、女将・小出朋子さんの丸小さんに決定です!

 小出さんは、重度障害の娘さんの母、老舗料理店・丸小の女将、車いすダンス、合唱団…と、いつも「朋子スマイル」の方です。映画「四つの空 いのちにありがとう」にも出演いただきました。

 記念大会の懇親会場は、やっぱり「いのちのお店」です! 懇親会参加希望の方は、ご一報ください。先着40名限定!大会チケットも発売中。9月28日(土)は、中電ホール→丸小さんでお待ちしています。

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 愛知県岡崎市立六ツ美北部小学校で「いのちの授業」。養護の先生から、事前のメールをいただきました。

「17日に先駆けて、参加する4〜6年生は、今週、学級で担任より絵本『6さいのおよめさん』を読み聞かせをし、講演でそのお話を聞くこと、ゴールドリボンについて、など話をしています」

 また、校長先生は、今年の講話な中で「命のカード」をもって命のお話をされています。授業づくりの原点は「事前の学び」がとても大切です。それが、「いつもの学び」になります。子どもたちは、真剣に聴いてくれました。

 六ツ美北部小学校に、いのちの花が、いっぱい咲きますように!

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