いのちの授業 鈴木中人

「いのちの授業」の出逢いや思いを綴ります。公式サイトhttps://inochi-baton.com/

2020年08月

 会報「いのちびと9月号」などを、淳子さんと発送です。いのち寺子屋in大阪、オンライン・いのち人人間塾のご案内も同封です。

 奇数月の発送。宛先シールなどに、その人をふと思います。コロナ禍の中、お便りは「いのちのご縁」にも感じます。小さな便りを通じて、いのちのバトンタッチです! ご縁の方々に感謝です! ありがとうございます。

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 病に倒れる…。人生のまさか、大きな衝撃です。そのとき、自分ならを思います。

 まずは、治療優先です。でも、現実がある。どうなるか、どうするかの中で、葛藤、未練、怒り、恐怖、希望、あきらめ…。自分の現実に、自分なりに折合うしかありません。

 そして、新しい現実を受け入れて生きていく。新幹線、各駅鈍行列車、自転車、歩き、それぞれ見える情景も感覚も違います。自分が動かなくとも(動けなくなっても)、四季もあります。

 そのとき、自分に寄り添ってくれる「人」や「優しさ」に、癒され支えられるように思います。「いのちをお大切に」「何かあればおしゃってください」と願います。

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「清らかなで、心にしみるなぁ…」。ある編集部の方からお便りには、いつもそう感じます。もう15年のご縁。その特徴です。

・丁寧な口語体で、目の前でご挨拶&会話してる感じになる
・シンプル、優しい、分かりやすい表現
・ほっとする、吹き出す時候がある
・悪口、批判、偏り、自慢、自我主張がない

 私が新入社員時代、「一枚の文章を読めば、その人なりが分かる」と部長に言われたことがあります。「そうかぁ???」と思いましたが、今はしみじみ実感です。

 では、私の文章はどうか?。‥‥(最近は、老眼でかすみがちで反省ばかり)。お便りは「いのちのメッセージ」ですね。その人を思い、一筆啓上の朝です。

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 ある街角で、お母さんと赤ちゃん、その友人、おばあちゃんの「いのちの会話」です。

 友人「お父さん似かなぁ お母さん似?」。お母さん「みんなに、いろいろな人に似ていると言われるの」。おばあちゃん「赤ちゃんは、みんなとつながってるんだ。だから、いろいろな人の表情をしてくれるんだよ。ご先祖さんを大切しないといかんよ」。お母さんも、友人も「う〜ん」と納得顔。

 なるほどぉ〜。赤ちゃん、子どもを大切にするとは、つながり&ご先祖様を大切にすることなんですね。これぞ、いのちのバトンタッチ! 街角の「いのちの授業」に、ホッコリです。

  
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 季節の近場を、淳子さんとブラリ。やなと五平餅です。

 まずは、やな場にて鮎! 自然の落ち鮎ではなくとも、それなりにです。平日はゆったり。鮎は田楽が「いいね!」(私は味噌文化原人です)。帰りには、お気に入りの「菊屋の五平餅」。おばちゃんが炭火で焼く、自家製の「手作り・仕込み」は絶品! 味噌と醤油を2本! 昭和が香るお店が、今年もあってよかった〜。

 自宅から車で30〜40分程度(平日)。季節の近場があること、人生のお楽しみですね。あなたも、go to 季節の近場はいかがでしょうか。

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 いのちびと人間塾(第3回目)を開催。ゲストは、修養団の武田数宏常務理事です! いのちをキーワードに、生き方・本当に大切なこと・家族・幸せを語らいます。

 まずは、一枚の紙を出されて「自他不二」。その意味は、文字通り、自分 と 他人 は、二つではない。自分と、自分ではない誰か(他人)は、もちろん二人の違う人間なのだけれど、でも、二人ではない。つまり、自分を思うのと同じように、他人を思う、自分と他人は同じ、という仏教用語です。

 違うと思うか、同じ思うか。コロナ禍、分断が言われる今の世に問われている眼差しですね。丁寧に、日本の歴史、神話、おじいちゃんの思いなど。それぞれ、なるほどを実感です。途中、北村遥明さんの「生ライブ」にも、さすが事務局! アッパレ!!

 この塾も同じメンバーで第3回目。それぞれの感想や質問から、語らいの事柄も思いも深く広がっていきます。それも自然体な感じが「超いいね」です。今、10月からの2期コースも募集中です。

 武田数宏さん、みなさん、ありがとうございます。次回9月が楽しみです。

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 新型コロナウイルスで、いろいろな言葉や行動がニュースになっています。ふと、二つの言葉を思います。

「やさしくね やさしくね やさしいことは つよいのよ」(宮城まり子さん)
「汝の隣人を愛せよ」(キリスト教の聖書)

 優しさ、人間愛など、一般論で言うことは簡単です(気分もいい)。でも、現実の中で、自分の利害としてどう行動するかは一番難しい。

 自分ならどうするか? 確固として言えません…。ただ、自分もそうなることがある。そのことは心に置いておきたいと思います。あなたはいかがでしょうか。

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 雪国の庭園などでは、冬、松の枝が折れないように雪囲いをします。なぜ、松の枝は折れて、柳の枝は折れないのでしょうか?

 松は、ずっと「張り続けている」からです。柳は、風にも雪にもゆらゆらと「しなやか」だからです。しなやかとは、柔軟で弾力に富むという意味です。

 コロナ禍の中、頑張り続けなければならない。その気持ちも大切です。でも、いのちを縮めては、元も子もない! 休むこと、それも大切な「頑張る」「リーダーシップ」に思います。

 先の見えない時こそ、体も心も「しなやかに」。お盆休み明け、あなたはいかがでしょうか。

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 8月15日、終戦の日。私は終戦12年後に生まれましたので、直接的な戦争体験はありません。子どもの頃、戦争について、周りの人(親、親戚、地域の人、学校の先生)からも聞かされた記憶もありません。大人になる中で、本、テレビ、映画などで知りました。

 父は、学徒出陣がある放送を決して観なかったことを子ども心に覚えています。学友を、学徒出陣で亡くしたことを知ったのは大人になってからのことです。母も観ませんでした。母は、軍需工場で働き、空襲で同級生を亡くしたそうです。

 そんな私が、大学生となって帰省した愚息に、「観てみたら」と映画DVDを渡したことがあります。「火垂るの墓」「あゝひめゆりの塔」「シンドラーのリスト」「西部戦線異状なし」「父親たちの星条旗」です。英雄はいません、ひとり一人の物語です。

 昭和も、戦争も遠くになりにけり、と感じる時代。だからこそ、知っておくことがあると思います。今はネットで見放題です。あなたも、いかがでしょうか。

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 梅村清春さんをインタビュー。公立中学校長を経て、現在は、愛知大学教職課程センターで、教師を目指す学生の指導・育成をされています。「恩師」、まさに「その人」を実感です。

 校内暴力が荒れた時代、やんちゃな生徒とは、トコトン一緒に生活した。ラーメンの大食い、一緒に映画に行く、自宅で寝泊まり。「ダメなことはダメです。でも、それだけでは通じません。俺もやるから、みんなでやろまい。一緒に笑って、汗をかきました」。20数年後、その学校に教頭・校長として赴任。保護者の70%は元教え子。「梅村先生のためなら」と地域の空気が一変。

 愛知大学には、教育学部がありません。経済、法学、文学部などの在学学生が教師を目指します。採用試験対策だけでなく、教師となるべく梅村塾を主催。モットーは「子どもの幸せを追求し、日本一心豊かな教師の育成」。梅村さんの講座は、学生から「梅村先生の講義を開講してほしい」と大学に申し込みがあって実現したものです。
 その指導(お世話?)は卒業後も。教師1年目の全ての教え子の赴任校を訪ねて、授業参観や校長と面談。「こんな授業じゃ、あかんぞ!」「ハートはありますので、不出来な子ですがよろしくお願いします」。この6年で124名が教師として、全国で活躍中。

「僕が死んでも、その思いは学生が教師になってバトンタッチしてくれる。それが嬉しいです」。教員、教師、教育評論家、コンサルタント、授業づくり名人など、いろいろな人がいる。時代を越えて、教え子から「恩師」と慕われ続ける「その人」は、めったにいません。大感服です!

 その「いい話」は、いのちびと11月号でお届けします。お楽しみに!!

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