いのちの授業 鈴木中人

「いのちの授業」の出逢いや思いを綴ります。公式サイトhttps://inochi-baton.com/

2022年11月

 ある教育誌の方から、対談のお話をいただきました。テーマは「SDGs×いのち」です。

 今、SDGsは社会のキーワードになっています。それを、「いのち」という眼差しで考えるとき、違う情景や気づきがあるように思います。「いのち」の視点で、生きる・働くことを考えるように。

 SDGsについて、改めて勉強をさせていただきます。ご縁に感謝です!!

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 掃除に学ぶ、便教会24回総会に。一日、トイレ掃除と研修です。将来、教師を目指す学生さんもたくさん参加です。

「研修」の意味は、研究「物事を学問的に深く考える」と修養「自分の特性を磨き、人格を高めるもの」です。トイレ掃除には、この両面があります。掃除の工夫改善・リーダーの心得・指示の意味づけなど。体感体得を継続して心を磨く。

 研究ばかりの頭でっかち、口達者になりがちな今、下座の流汗吾道・小さな実践ですね。「家庭が良くなって、学校が良くなって、日本も良くなる。掃除道の精神こそ、日本の精神です」と利会長。

 学生さんの姿に、我が身を反省です。ありがとうございます。
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 AさんからFAXを拝受。新刊本:「いのちの授業」をつくる、講演録に感動です。お孫さんに送ってもらいたいと「手書き」です。

 Aさんは、脳梗塞で倒れて利き手(右手)が完全にマヒ。今、左手で手紙も食事もされます。メールを使わずに手紙一本です。「いのちの授業」の活動の大恩人です。

 じぃじいの「手書きエール」にホロリです。新刊本「いのちの授業づくり」を学校などに届ける「プロジェクト」も11月末までです。みんなの「いのちのへの思い」が届きますように!

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 上智大学グリーフケア研究会の公開講座(高木慶子シスター主催。定員500名)に出講。死別や別離の苦しみや悲しみに共感し、ともに歩むため講座です。8回シリーズで各界の方々(小説家:柳田邦男氏、サッカー:岡田武史氏等)が思いを語ります。

 今回で3回目の出講。テーマは「いのちの授業〜大切な人をおくること」。「いのちをみつめる」「生死を意味づける」「人生を再構築する」「助けてと叫んでいい」「だいじょうぶ、きっと幸せになれるから」を語りました。

「喜びも悲しみもある、それが人生です。悲しみがあるからこそ、幸せがある。小さな希望を支えに、悲しみと共に歩みましょう。サッカー日本代表が勇気を与えてくれました。まさに、悲しみ、希望、歩み続ける先に歓喜があるのではないでしょうか。人生の目的は、幸せになることです。どうぞ、みなさん、お幸せに」(高木シスター)

 悲しみも喜びも、共に歩む。高木シスターは、ターミナルケア・グリーフケア・いのちの教育の先駆者です。今、85歳。その優しい眼差とお声に癒されました。

 みなさんも、どうぞお幸せに!と祈ります。
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優しさは愛になる。二人で一つの人生を歩む。
(いのちびと2017年七月号より)

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その日、Aさんは、Kさんとお見合いをした。
Kさんは言った。
「自分には原因不明の病気があります。手が震えて物を落とすことがあります。結婚はよく考えてください」
三時間、二人は話し続けた。
「なんて優しい人だろう。病気の話を聴いて、止めますなんて言えない」
Aさんは、Kさんに嫁ぐを決意した。

結婚後、二人の子どもも授かったが、平穏な暮らしは続かなかった。
Kさんの首に腫瘍があることが判明。
手術後、、首から下は全く動かない寝たきりの状態になってしまった。
Kさんは、「ありがとう」といつも優しく声をかけてくれた。

ある日、Kさんは「お前を道連れにして申し訳ない…」と言った。
そして、男泣きした。
Aさんの前で泣いたのは、生涯でその一回だけだった。
Kさんは、「自分で死ぬこともできない。妻に本当に申し訳ない」と友人に話したそうだ。
Kさんが経営する運送会社は、厳し状況にも陥っていた。

Aさんは、私が全て背負っていく。最後まで看ると決意する。
「強い使命感を感じていました。もう泣くだけ泣きましたので…」
看病、子育てをしながらも「社長」の代役を担った。
現場に飛び込み、自動車部品輸送分野の開拓も、人事管理や社員研修も、経理も…。
経営が持ち直すと、Kさんは「ありがとう」と安心した。

秋の日、Kさんは静かに息を引きとった。
寝室に様子を見に行くと、こと切れていた。
「もういいですね」と、Aさんは思った。
その日は、二人の結婚記念日だった。
結婚十六年、闘病十二年の歩みでした。

今日も、Aさんは社長として朗らかに働いている。
「全てに意味がありました。『なんとか二人の子どもも育てた。孫もできて幸せです』と主人に伝えたいです」
優しさは愛になるを思います。
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*会報「いのちびと」から、「心に響く話」を抜粋しメルマガとしてお届けいたします。
(毎週木曜日頃)
*会報「いのちびと」は、6回/1年/1500円で定期購読できます。
お申し込みは「当会公式サイト」をご参照ください。

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 愛知県日進市立日進東中学校で「いのちの授業」。ちょうど3年ぶりの訪問です。

 今年度、3回目の全校集会とのこと。「いのちについて、みんなで考えてほしい」との思いです。リモート、分散行事が続く中で、「いのちの授業」をみんなで取り組んでいただけることに感謝です。

 小さな「いのちの花」が咲きますように!

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 今回のゲストは、轟浩美さんです。夫をスキルス胃がんで亡くす。 教職を辞し、夫が設立した「希望の会」理事長となる。 厚生労働省がん対策推進協議会前委員、人生会議国民向け普及啓発事業検討会委員などに取組んでいます。その一つ一つの言葉に、生きる思いがいっぱいです。

 テーマは「生きるということ」。「知ることは力になる」「厳しい現実から目を逸らしても、現実は変わらない」「レスパイト。一旦立ち止まってみる」「治験。自分の参加で未来をつくってほしい」「『べき』をつくっていた自分」「私はそれほど不幸なのか」「誰かのためではない」…。

 その人が「意味を込める言葉」にこそ、その人の「生きる」がある。しみじみとそう実感です。生きる・いのち・良い医療を思うとき、轟さんのお話を聴いてみて下さい。きっと、あなたの「生きる」一歩になってくれます。

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 本日、65歳の誕生日です。最近、自宅に届くDM(ダイレクトメール)にふと思います。

・国から年金通知。いつから、どう受給するか?
・市から検診と予防接種の案内。高齢者用肺炎球菌ワクチンは、ぜひ接種。自費ですが帯状疱疹ワクチンもでしょうか。
・生命保険会社からは商品案内。認知症、介護保険…。いつあってもですね。
・金融機関からは相続セミナーの案内。チラシには「大きな愛を大切な人に」「争族にならないように」…。
・葬儀場などからは霊場、墓地の案内も。「青空のもと、いつまでの清々しく…」と。

 結婚、出産時にはたくさんあった「喜びのDM」はどこに?。「DMに いのちのすえを ふと思う」「嬉しくも、さみしくもあり 今日の日」でしょうか。

 みなさん、こんな「GIGI」ですが、いのちをご縁をよろしくお願いします。ありがとうございます。

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前を向いて、歩き続ける
(いのちびと2017年7月号より)

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Tさんは、実家が漏電で全焼した。
一人住まいのお母さんは、足を骨折して車いすで生活していた。
火を見た瞬間、「この足では初期消火は無理」と判断した。
「まわりにだけは迷惑を掛けたくない」と車いすで飛び出し、大声で「火事だ!」と叫んだ。
延焼もけが人もゼロ。
消防署員から、「最善の対応だった」と告げられた。

Tさんは、記者として、地震・火災・水害などの取材をしてきた。
「生まれ育った家を失うとは、どれほどの痛みであろう」といつも思った。
そんな想像が、現実になった。

十二月の寒空の下、当面の住処として身を寄せることにしたのは特別養護老人ホーム。
お母さんは、「この次、どんな家にしようか」と周りの人に笑顔で話していた。

お母さんが家を無くすのは、これが初めてではない。
最初は第二次世界大戦の空襲で焼失。
その後も、諸事情で自宅を無くしている。
夫とは五十一才で突然の死別、自身も多種多様な病を患った。
「順風満帆な人生」とは言いがたい。
でも、いつもどんなときでも、お母さんは前を向いて笑っている。

お母さんは、Tさんに言った。
「正月にみんなで食べようと思ってね。お前が好きな明太子を買い込んでいたんだよ。あれ、全部燃えちゃってねー。ほぉーんと、もったいない。あはははは」

人はいつどこで、どんな不幸に見舞われるか分からない。
でも、この世にある限りは、口元に笑みをたずさえ、明日を信じ、人を信じ、歩んでいくほかない。
お母さんが教えてくれた、と胸が熱くなった。

数年後、同じ場所に自宅を再建した。
小さな小さなオール電化の平屋は、お母さんが独りで住むには十分な広さであった。
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 なぜ、美しい字が書けるのでしょうか?

 大書道家・岡本光平先生より巻紙のお便りを拝受。そのお心と文字の美しさに大感銘です。先生には、四国歩きお遍路・景子ちゃんの接待所の願い文の揮毫を頂きました。6歳の女の子が書くことを思い、文字を綴られました。

 美しい文字を書く人は、その一字一字に、手本となる「美しい文字」をしっかり思い描くことが出来るそうです。そう、美しいものは、美しい思いに宿るのです。

 接待所は、地元の心ある方々の篤志により運営。自由帳には、お遍路さんの思いがいっぱいです。美しい=いのちの思いに感謝です。

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