いのちの授業 鈴木中人

「いのちの授業」の出逢いや思いを綴ります。公式サイトhttps://inochi-baton.com/

2023年06月

負けてたまるか!泣いてたまるか!いのちを燃やして生きる。
(いのちびと2018.11号より)

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Wさんは、学生時代から暴れん坊将軍ぶりを発揮?
麻雀・社交ダンス・囲碁はプロ並みだった。
父は、土建・建設会社を創業。
三十七歳のとき、父の病死に伴い社長に就任した。

会社はオイルショックを経て、倒産するとの風評が広がっていた。
ある仕入先に「危ない、納入価格を上げておけ」と言われた。
「弱い者いじめが大嫌いな性分。本当に悔しかった。負けてたまるか、泣いてたまるか!」
経営再建に全力で打ち込んだ。
社外のお付き合い事は全てやめた。ケチと言われるほど無駄を排した。
バブル時代にも、株も土地も一切せずに本業第一&現場第一を徹底。
ついに、会社を上場させた。

六十五歳で社長を勇退。
翌日から、エアコンのない倉庫に自分の机を置いた。
「新社長に全て任せました。私はいつ死んでもいい。その準備をしておかないといけません」
そこには、いのちへの強い思いがあった。

姉と弟を、若くしてがんで亡くしていた。
奥さんは、乳がんの手術をして入退院を繰り返していた。
家事や掃除は、全て自分でしている。
「私も持病があります。突然、大量出血して何回も入院。昏睡状態になったことも。
『いつもこれが最後だ』と思って生きてきました」

自宅にツバメの巣ができた。ある日、雛が巣から落ちて死んでいた。
「私の退院直後でした。身代わりになってくれたように思いました」
 
私財を提供して、公益財団法人を設立した。
土木建築を目指す若者に奨学金を支給するものだ。
「土木は五千年の歴史があります。世のため人のため、汗をかいて努力する思いを引き継いでほしいですね」

笑顔の中に、目を潤まして語ってくれた。
「いのちは燃やすものです。余生を燃やして、若い人の成長のお手伝いをさせてもらいます」
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*会報「いのちびと」から、「心に響く話」を抜粋しメルマガとしてお届けいたします。
(毎週木曜日頃)
*会報「いのちびと」は、6回/1年/1500円で定期購読できます。

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 会報「いのちびと」7月号の発送完了! ふと、ため息も…。

 ため息1。毎年、7月号の同封物が一番多いのです。かつ、宛先別に15パターンもあります。淳子さんと、老眼&腰痛の中で手作業です。

 ため息2。印刷代の値上げ。ヤマトDM便が1月から廃止、「詳細は未定。値上げもあるかも」とヤマトさん。その最寄りヤマト営業所が統合閉鎖に。零細冊子の定期発行は、本当に厳しいですね。

 だからこそ、小さな冊子をサポートしてくれる人、定期購読してくれる人、取材協力してくれる人。いのちびとのご縁に、本当に感謝です。近日中にお手元にお届けです。お楽しみに&ありがとうございます!!

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 先日の「致知人間学Web講演会」の参加者アンケートをいただきました。いのちをみつめる意味を思います。

 同じ話を、同じ場所で、同じ時に聴いても、感じることはひとり一人違います。それが、今、自分にとっての「いのちの輝き」「生きる導き」「大切なこと」だからです。「そう思える、あなたの心が美しい」=みんな、そう思える「心根」があるからです。

 自分を変える、自分をみつめることは、自分しかできません。私の「いのちの授業」が、その「小さなきっかけ」になればと思います。いのちをみつめて、みんなが幸せになりますように…。

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 (一)般社団法人あした葉さんの機関紙に、「いのちの授業」をご紹介いただきました。地域医療から人生を考えるライフスタイルマガジン、代表・伊世利子さんの笑顔&突破力!には、つくづく頭が下がります!

 伊世さん(三重県四日市市)は、白衣を着て40年の看護師。長年、緩和ケアや在宅医療の勉強会を主催。地元の人が交流できる居場所=古民家コミュニティーカフェ・あした葉を開設。さらに、今年4月、四日市市市会議員に当選!! 

 四日市は、在宅ケアの先進地域でその一翼を担う。あした葉カフェでは、子ども食堂・落語・お笑い体操・手品教師室など、みんなが楽しめる、安心できる、集える場づくりを続けています。

 お会いするたびに、引き込まれる、放っておけない?「肝っ玉母さん」。いのちをバトンタッチする会の会員さんです。ぜひ、公式サイトをご覧ください、古民家カフェにおいでください。いのちも、きっとイキイキです!!

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 致知出版社さん主催のWeb講演会で「いのちの授業」です。人間をテーマに、いのちをみつめる意味、闘病・死別・逆縁・青木新門さんとの出会い、いのちのバトンタッチの思い、自分を変える、家族などです。

「一つの世界、魂の講演ですね。心が揺さぶられました」と司会の方。実は、Zoomウェビナーは、参加者の方のお顔がみえません。そのお言葉に一安心です。

 致知出版社さんとは、もう20年以上のご縁です。最初の商業出版本「いのちのバトンタッチ」に始まり4冊を上梓。月刊致知での取材(3回)、いのちのバトンタッチする会の立ち上げからの会員さん…。

 10年、20年と続けること、できるものではありません。ご厚情をいただくばかりで、何の恩返しもできておりません。ただ申し訳なく、ただ感謝です。一途に続けること、私も一途な志を応援することと心しています。

 心より感謝です。ありがとうございます。
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 ドラえもんの木彫り人形を、東海地区の小児中核病院(名古屋大、藤田医大、愛知医大、名古屋医療センター、三重大、愛知こどもホスピス)にプレゼントです!

 いのちをバトンタッチする会事務局長の大橋孝次さんの手作りです。20年ぐらい前、「この人形は、病気の子どもたちも笑顔いっぱい。病院に贈りましょう」とスタート。

 ある小児がん支援イベントで、参加されていた方が「この人形、病棟で見ました。子どもも、家族も、スタッフも癒されていました。ありがとうございます」と涙目で。

 ドラえもん君。ありがとう、みんなを笑顔にしてね。大橋さんも、いっぱい作ってね!!

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がん体験を生かしたい 一記者として、いのちを書き続ける
(いのちびと2018.11号より)

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新聞記者のUさんは、仕事の合間をぬって病院を受診した。
超音波検査の画像を見ていた医師は、落ち着いた声で言った。
「腫瘍が出来ています。悪性の可能性が高いので、明日、入院して、あさって手術します」
「おれががん? 26歳の自分が? おとといはサッカーで走りまわっていたのに…」
診察室を出るとがん患者になっていた。

手術が終わった。
その直後、医師は母と彼女に病状を伝えた。
「放っておけば半年もちません。相当悪い。言葉は悪いが末期と…」
超大量化学療法を受けることにした。
体の復調と裏腹に、心には不安が広がっていった。
「うつ状態でした。不安でいっぱい。もう許してくれの声が心の底からふつふつとわきました」

7か月後、退院となった。
初仕事は、甲子園取材。横浜高校松坂投手に質問もした。
「記者として現場に立っている喜びをしみじみ感じました」

再発、治療、再再発を繰り返した。
3度目の退院後、沖縄・八重山に妻と行った。
青い海を眺めて、生きているってどういうことだろうと思った。
「千年前にも人は生きていたはず。そして一人残らず死んだ。自分も変わらないと思うと肩の力が抜ける気がしました」

ある決意をした。
「闘病体験を新聞の紙面に書いてみよう―」
26歳でがんになった一人の男が、泣いたり笑ったりしながらがんと向き合った姿を、そのまま載せる。
人間の根源的な自問自答も、ぶざまな姿も含め、あったこと、思ったことを率直に文字にしてみる。
「がん患者になって感じたこと。がんの実相、生きていることは凄い、いろいろあるけど頑張って生きていこう、死に向き合う時こそ生が輝く、どん底でもユーモアを、などです」

約一年間、毎日、約八百文字で書き続けた。
記事は大反響となった。
読者からは「励まされた」「私も頑張ります」など、千五百通に及ぶ便りが届いた。
ファルマシア医学記事賞を受賞。単行本は、日本エッセイスト・クラブ賞も受賞した。
「病気の体験を話すのは楽しい作業ではありません。ずっしりと疲れる。でも、患者が語ることはきっと意味がある。『患者の心の内を聞こう』との考えが広まることは素直に嬉しかった」
その後も、がんやいのちをテーマにした取材を続けている。

微笑みながら語ってくれた。
「人間は一人で死んでいくが一人では生きていけない。支え合いより潰し合い、という世界になってほしくない。いのちの本質を見据え、アンテナを高くして、記事を書いていきたいです」

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*会報「いのちびと」から、「心に響く話」を抜粋しメルマガとしてお届けいたします。
(毎週木曜日頃)
*会報「いのちびと」は、6回/1年/1500円で定期購読できます。
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「がん哲学外来シャチホコ記念カフェ」を主宰する、彦田かな子さん(名古屋市)をインタビュー。がん日和が心に沁みます。

 人に助けを求める、自分の気持ちを伝えるのが苦手だった。2014年、乳がんを発症。「自分の命がなくなるのが怖かった」。1年後、周りに押されて、がん患者を語らう「がんカフェ」を始めた。嘘を言わない=飾らない、いいことばかりを言わないをモットーに。

 出会いと別れがある。旅立つ親友に「何かあったら言ってね」と伝えると、「私のことは心配しないで。彦ちゃんこそ幸せに」と言われた。その人と一緒にいるだけで意味がある、そんな付き合い方=自分の気持ちを伝えることが大切と気づいた。

 今、人生が楽しくなったと思える。がん教育の講師も担う。「人生は理不尽なこともある。人と付き合うのは面倒くさいこともある。だからこそ、助けて、といっていんだよ」と子どもたちに語っている。

 がん日和の思いは、「いのちびと」9月号でお届けです。お楽しみに!

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 愛知こどもホスピスさんの事務所へ。代表の畑中めぐみさん、佐々木美和さん、安藤晃子さんと情報交換です。ピュアな思い、笑顔、覚悟がヒシヒシ。何かなぁ、他人事に思えません…。

 病気や障がいの子どもたちに、笑顔の遊びやケアを提供するプロジェクトです。建設資金で数億円、運営費は数千万円。全てゼロからのスタート。パンフレットづくり、セミナー準備、寄付活動…と、三人で手弁当。畑中さんは仕事を辞めてです。私が会社を辞めて、「いのちの授業」を始めた時を思い出します。

 まずは、このプロジェクト(公式サイト)を知ってください。そして、行動(寄付、賛助会員、セミナー参加、広報等)してみませんか。みんで、応援しましょう!!

愛知こども



 


 三重大学医学部での医療者向「いのちの授業」の感想文が届きました。

「もし自分だったら…」「私もこんな体験を…」「この言葉を胸に刻みたい」「医師、看護を目指した理由は…」「医療者としてこうありたい」「家族のことを思い…」などと綴られています。

 みんな、自分の人生物語を拓いていきます。いのちに向き合い、医療者と「なる」ための立志の原点を、自問・内省・心に刻む大切さを思います。一方で、今、私の姿はどうでしょうか?

 一生、いのちの勉強ですね。どうか、優しく強い、先生・看護師さんにと祈ります。

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