新年初の「いのちびとメルマガ」は、一年の願いをお届けします。

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『安心して生きる一日、一年に』
(会報「いのちびと」2026年1月号より)


「大丈夫、大丈夫だよ…」
 その言葉に、「安心して生きる」思いをしみじみです。

 景子は、小児がんの闘病中、何度も四十度を超える発熱をしました。 
特に、病気が進行した状態では、「重篤化することもあります」と主治医から告げられていました。私はベッドの横に座り、祈る思いで景子の顔をいつもみつめていました。
 
 ある日、ふと目を開けた景子は言いました。「お父さん…」
 私は、ほほえみ、手を握りながら応えました。「大丈夫、大丈夫だよ…」

 景子は、うんと頷き、安心したように眠りました。その姿に、私も少しだけ安心しました。

 今、私の父は九十九歳です。
 認知症で、私のことも分かりません。たくさんの人様のお手をいただいて生かせてもらっています。

 先日、オムツの交換をしていると、頭を小さく下げながら父が言います。
「すいません、すいません。すいません、すいません…」
その姿に、胸が熱く、申し訳ない気持ちになりました。

 少し落ち着いたとき、父の手を握って言いました。「大丈夫、大丈夫だよ…」
 すると、安心したのでしょうか、父も私の手を握り返してくれました。私は少し救われた思いでした。

 安心とは、心配・不安がなくて、心が安らぐこと。安らかなことだそうです。
 
 それは、自分に寄り添ってくれる人がいてくれる実感のように思います。そして、寄添う人も安心の世界に導いくれるのではないでしょうか。

 みんなが、安心して生きる一日、一年になりますように祈ります。

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